織り出された鶴が輝く白打掛一式【utk09】

結婚式、前撮り、フォトウェディング…。白無垢で残すウェディングフォト

はじめに:白無垢×ウェディングフォトの魅力

結婚式という人生の大切な節目を迎えるにあたり多くの花嫁が憧れるのが、伝統的な和装を着用して撮影するウェディングフォトです。とりわけ純潔を象徴する「白無垢」を纏い、その一瞬を永遠の記憶として写真に残すことは、長い結婚生活においても特別な意味を持ちます。

「ウェディングフォト」は結婚する新郎新婦の姿を撮影した記念写真の総称。名前のよく似た「フォトウェディング」は結婚式の代わりに記念写真を撮影することを指しますが、ウェディングフォトはそんなフォトウェディングのほかいわゆる前撮り、後撮り、さらに結婚式中に撮影された写真などもウェディングフォトに含まれます。

今回の記事では、数ある候補の中から白無垢を選ぶ理由、そしてウェディングフォトを残すための撮影プラン、スタジオ選びのポイント、さらに和装が持つ独特の魅力などについても掘り下げていきたいと思います。

白無垢はその名の通り白色を基調とした和装で、結婚式における花嫁の清純さ、あるいは人生における新たな始まりを象徴します。近年はこの白無垢を着用し、日本の伝統美を背景にした前撮りやフォトウェディングが人気を集めています。プラン選びから衣装、小物のコーディネート、そしてロケーション撮影や結婚式まで、白無垢によるウェディングフォトには花嫁の希望を叶える無限の可能性があります。

ウェディングフォトを残す手段の一つである前撮りは、結婚式当日の忙しさから解放され、ゆっくりとした時間の中で撮影を楽しめるのがメリットの撮影方法です。綿帽子角隠しなどの小物を組み合わせて、あるいは洋髪で。伝統的な着姿からおしゃれでモダンなスタイルまで、花嫁の好みに合わせた撮影が可能です。スタジオ撮影だけでなく、桜の下でのロケーション撮影など、季節感を取り入れた撮影も人気の選択肢の一つとなっています。

料金や予約の流れ、土日祝や春秋など繁忙日における予約の確保、ヘアメイクや衣装の着付けに至るまで、前撮りやフォトウェディングで美しくウェディングフォトを残すには、事前の準備と計画が欠かせません。この記事では、そうした撮影手段で白無垢を選ぶ際のポイントやプランの選び方などについても詳しく紹介していきます。

白無垢によるウェディングフォトは、和装の美しさと、それを通じて伝わる日本の伝統文化の魅力を存分に味わえます。新しい人生のスタートを切る記念にもなること請け合いです。この記事を通じて、そんな白無垢によるウェディングフォトの魅力に触れ、結婚生活をより一層特別なものにしていただければ幸いです。

白無垢とは?和装ウェディングの基本を知ろう

結婚式という人生の大切な節目を、伝統的な和装で彩りたいと考える方は今も多くいらっしゃいます。

中でも白無垢はその象徴的存在であり、現代もなお多くの花嫁が憧れる結婚式の衣装となっています。ここではそんな白無垢についての基本と、和装ウェディングの意義について掘り下げていきたいと思います。

和装による結婚式の意義

和装での結婚式は、ただ古風なスタイルを楽しむというだけのものではありません。和装を着て結婚式に臨むことは、日本の美意識や文化、伝統を尊重し、二人の結びつきをより深いものにするための選択でもあります。

白無垢をはじめとする和装を選ぶことで、結婚式には一層の厳かさと格式が加わります。また、これには家族や先祖に対する敬意を表す意味合いも含まれます。結婚式に和装を選ぶことは単なる服選びという域を超え、生き方や価値観を表現する機会にすらなりえるのです。

白無垢の歴史と文化

白無垢は文字通り「無垢な白い衣装」であり、純白で清楚なイメージを含みます。

この衣装は花嫁が新しい生活を始めるにあたり、これまでの人生を清算し、無垢な状態で新たな家族の一員となることを象徴しています。また白無垢は花嫁自身を神聖な存在として演出し、結婚式の厳かな雰囲気にふさわしい格式も醸し出します。

白無垢の起源は古く、その原型は平安時代にまで遡るといわれています。当時は貴族の女性が結婚式に着用する衣装として白い衣装が選ばれており、室町時代にはこの白い衣装が白無垢として確立、武家の婚礼衣装として用いられるようになっています。

その後、時代を経るごとに多くの変遷を遂げながらも、白無垢は日本の結婚式における重要な役割を担い続けてきました。

現代においても白無垢は多くの花嫁にとって憧れの衣装です。それはただ白色が美しいというだけではなく、その背景には深い文化的意味合いがあります。白無垢を選ぶことはそうした日本の伝統を尊重し、結婚という新たな人生のスタートを最も神聖な形で迎えることを意味してもいるのです。結婚式を通じて自分たちのルーツや文化を振り返り、新たな家族の歴史の一ページを飾るという意味合いもあるといえるでしょう。

白無垢による前撮りのすすめ:理由とその魅力

結婚式の前撮りは、特別な瞬間を刻むためのもの。特に白無垢を纏った前撮りは、その美しさと伝統が織りなす雰囲気で、花嫁にとって憧れの瞬間を形にできる人気の手段となっています。ここではそんな白無垢による前撮りをおすすめする理由と、その魅力について掘り下げていきます。

前撮りでしかできないこと

前撮りでは、結婚式当日ではなかなか行えない、より自由な撮影が可能です。

例えばロケーション撮影では、桜が満開の公園や歴史ある神社など、その土地その瞬間ならではの撮影が計画できます。また、撮影にかけられる時間にも制限がないため、さまざまなポーズやアングルから着物の美しさを存分に引き出すことができます。

このように、前撮りは花嫁としての美しさを最大限に記録する貴重な機会となるのです。

前撮りが持つ特別な時間

前撮りは結婚式当日までの準備期間においても、特に記憶に残るイベントの一つになります。プロのカメラマンによる撮影は花嫁の魅力を最大限に引き出し、一生の記憶に残る写真を残してくれるはず。さらに婚礼和装の代表格である白無垢を着ることで、日本の伝統美を身に纏い、その瞬間を大切にする心も育まれます。

前撮りでは撮影によって花嫁自身もある程度「撮影慣れ」ができ、結婚式当日にも自然で柔和な表情を作りやすくなるというメリットもあります。

白無垢の選び方ガイド:色や柄の豊富さを理解する

結婚式や前撮りで着用するための和装選びは、多くの花嫁にとって悩ましくも楽しい特別な時間となるもの。選択肢の一つとなる白無垢は、その伝統的な美しさと結婚式に込められた意味合いで選ばれることの多い格式ある衣装です。

そんな白無垢を選ぶ際には、色や柄の豊富さを理解することが重要です。ここでは白無垢が持つ白色の意味から、文様に込められた想いまで、選び方のポイントを詳しく解説していきます。

白無垢の色の意味

名前の通り「白」が基調となっている白無垢ですが、この白色自体に深い意味が込められています。白は純潔や新たな始まりを象徴する色であり、結婚において新しい人生をスタートさせる花嫁の心境を代弁するものであることは先ほどお話ししました。

それとは別に、白は他の色に染まることなく、どんな色にも変化する可能性を秘めている色でもあります。そのため花嫁が新郎の家族に迎えられ、新たな家族の一員として受け入れられるという意味合いも持つわけです。

白無垢には、極めてシンプルな無地のものから、金銀の糸で織りなされた華やかな文様が施されたものまで、さまざまなデザインがあります。これらをどう選ぶかによって、着る人の個性や結婚式のテーマ、大切にしたい思いなどを表現することも可能です。

文様に込められた想いと小物選び

白無垢の文様には、それぞれに特別な想いが込められています。

一例としては松竹梅の組み合わせが生命力や力強さを、単体は寒中に咲くことから逆境に強い夫婦の絆を、は長寿や夫婦仲の良さを、御所車は富貴や華やかさを象徴するといった具合。これらは花嫁の希望や結婚式のコンセプトに合わせて選ばれることも多く、衣装を通じて夫婦の未来への願いを表現することができます。

白無垢を選ぶ際は小物選びも重要です。綿帽子筥迫、懐剣、末広(扇子)などは白無垢自体を引き立てるだけでなく、それを纏う花嫁自身の美しさも一層際立たせてくれます。

白無垢を選ぶ際には、スタジオやレンタル店での相談が欠かせません。プロのスタッフが花嫁の体型や好み、結婚式や前撮りのスタイルに合わせた白無垢選びについて分かりやすくアドバイスしてくれるはずです。当日のヘアメイクとのコーディネートも重要で、全体のバランスを考えながら衣装を選ぶことが大切です。

色や文様の意味を理解し、自分に最適な白無垢を選ぶことで、結婚式や前撮りにおける撮影もさらに思い出深いものになるでしょう。

ゆめやのラインナップから、鶴の文様が入った白無垢を1点。「織り出された鶴が輝く白打掛一式【utk09】」は正絹地に無数の鶴が織り出されたアンティークの白無垢です。お蚕ぐるみの言葉にふさわしい逸品で、全身すべてを輝くような美しい正絹でコーディネートしました。鶴の羽には紗綾形が織り出され、背中の紋にも鶴が織り出されています。

フォトウェディングのプランの選び方

フォトウェディングは、結婚式を行う代わりに新郎新婦の姿を写真に残すイベントです。

白無垢を着用する和装フォトウェディングを成功させるには、適切なプラン選びが欠かせません。ここではプランを選ぶ際のポイントと、スタジオ選びの重要性について詳しく解説します。

プラン選びのポイント

白無垢でのフォトウェディングを検討する際、まず最初に考えるべきはプランの内容です。プラン選びにおいては撮影内容だけでなく衣装の種類、料金体系、提供されるサービスの質なども重要になってきます。

  • 撮影内容: プランにはスタジオ撮影だけでなくロケーション撮影を含むものもあります。桜や紅葉など季節の風景を背景にした撮影を希望する場合は、ロケーション撮影が可能なプランを選びましょう。
  • 衣装の種類: ひとくちに白無垢といっても純白やオフホワイト、アイボリーなど色は豊富にあります。文様やデザインも同様です。プランで選択できる衣装の種類が多いほど、当然ながら自分の好みやフォトウェディングのテーマに合った白無垢も選びやすくなります。
  • 料金体系: プランの料金は、サービスの範囲によって大きく異なります。撮影の枚数や衣装の変更回数、ヘアメイクの有無など、自分の希望するサービスが料金内に含まれているかを確認しましょう。
  • サービスの質: 衣装の質やヘアメイクの技術、カメラマンの撮影技術など、サービスの質も重視したいポイントです。事前に撮影実績やポートフォリオを確認するなどして、納得のいくサービスを提供してくれそうなスタジオを選ぶようにしましょう。

「一生残る婚礼写真」だから着物にこだわりたい、という方におすすめのプランを2つご紹介します。

まずは「着物を自由に選べるフォトウェディングプラン(ロケーション撮影)【set11】」。100年以上の歴史があるアンティーク振袖を中心に、200点以上をお得なプラン専用価格でご提供しています。 プランにはご新婦様のお好きな衣装(1点、そのほか筥迫、末広、抱え帯、草履、かんざしなどすべての婚礼小物が含まれます)とご新郎のお着物(1点 羽織・袴・草履など一式。家紋のご変更も可)のほか、カメラマン・着付け・ヘアメイクなど、ロケーション撮影に必要な準備や手配が含まれます。

ゆめや提携先のカメラマンと事前にしっかり打ち合わせ。ご希望の場所や撮影リクエストにも対応します(東京都内限定・要相談)。「着物専門店ならでは」のこだわりの品揃えから、お好きな組み合わせをお選びください。実際のお着物・小物はゆめや東京店でのご試着でお選びいただけます。まずはご試着をお申し込みください。

「着物を自由に選べる婚礼・前撮り用衣装レンタルプラン(撮影無し)【set08】」は撮影なしの衣装プラン。プランにはご新婦様のお好きな衣装(1点、筥迫、末広、抱え帯、草履などすべての婚礼小物が含まれます)とご新郎のお着物(1点 羽織・袴・草履など一式。家紋のご変更も可)が含まれます。実際のお着物・小物はゆめや東京店でのご試着でお選びいただけます。ご試着からお申し込みください。※本プランは衣装レンタルのみとなります。撮影は含まれません。ご注意下さい。

スタジオ選びの重要性

プラン選びと同じくらい重要なのが、スタジオ選びです。スタジオによって提供される衣装の種類、撮影スタイル、雰囲気などは大きく異なります。

  • 衣装の質と種類: スタジオによって衣装の品揃えも異なるため、特に白無垢に関して豊富な品揃えがある、というスタジオもきっとあるはず。ご自身が着たいと思う白無垢があるか、カタログやウェブサイトで事前にチェックしてみましょう。
  • 撮影スタイル: スタジオによって得意とする撮影スタイルがあります。ご自身が求めるイメージに合った撮影が得意そうなスタジオを選ぶことが、満足のいく写真を得るための鍵といえます。
  • スタッフの対応: フォトウェディングは撮影当日だけでなく、準備段階から多くのやり取りが発生します。親切で丁寧な対応をしてくれるスタジオを選び、撮影準備のストレスがないようにしたいものです。
  • 口コミや評判: そのスタジオで実際にフォトウェディングを行った人の口コミや評判も重要な情報源です。リアルな体験談を参考に、自分に合ったスタジオ選びをしましょう。

白無垢によるフォトウェディングは一生に一度の特別な体験です。プラン選びからスタジオ選びまで細部にわたって慎重に選ぶことで、貴重なイベントを最高の思い出にすることができますよ。

まとめ:白無垢で叶える、一生ものの思い出

白無垢によるウェディングフォトは、長い人生において一生ものの宝物となるはずです。また、伝統的な和装である白無垢を結婚式やフォトウェディングに選ぶことで、結婚という人生の新たな門出を美しく、厳かな記憶として残す意味もあります。

その純白の衣装が象徴するように、新しい始まりと純潔を表し、なおかつ花嫁の美しさを際立たせてくれる白無垢。今回の記事のまとめとして、白無垢によるウェディングフォトの価値と、新郎新婦となる皆さんへのメッセージをお伝えします。

白無垢によるウェディングフォトの価値

大切な場に白無垢を選ぶことは、日本の伝統と文化を尊重し、結婚という節目を祝う深い意味があります。花嫁の内面の美しさと純粋さを象徴する白無垢は、結婚式の日に特別な神聖さと雰囲気をもたらしてくれます。和装による撮影というものは、その日の記憶をより鮮明に際立たせ、時間が経っても色褪せることのない思い出を作り出します。

  • 和装としての美しさ: 白無垢は、そのシンプルながらも深い美しさで花嫁自身の美しさを一段と引き立てます。和装特有の優雅さと気品には、洋装では表現しにくい独特の雰囲気があるものです。
  • 撮影のロケーション: 日本には美しい自然や歴史的な建造物が数多く存在します。こうしたロケーションでの撮影が、白無垢の美しさを一層引き立ててくれます。桜の下での撮影や、古き良き日本の街並みを背景にした写真は、より特別な記憶として残るでしょう。
  • 個性を表現する小物選び: 白無垢に合わせる小物選びもウェディングフォトの楽しみの一つ。綿帽子や筥迫、懐剣や末広といった伝統的なアイテムから、より現代的なアクセサリーまで、撮影する場面や二人の尊重したいものに合わせて自由に選ぶことができます。

最後に、新郎新婦へのメッセージ

白無垢でウェディングフォトを残すことは、結婚という新たな人生のスタートを美しく刻む意義深い方法です。

撮影の瞬間をかけがえのないものとするためにも、撮影シーンやプラン、スタジオやカメラマンなどの選定、それから衣装や小物のコーディネートには、ぜひじっくりと時間をかけてください。撮影当日は予定にも気持ちにも余裕を持って、一日を心から楽しんでください。

結婚は人生の大きな節目です。そしてウェディングフォトは、お二人の愛と絆を形にする貴重な記録となります。その瞬間瞬間を大切にして、一生の思い出を心にも刻んでくださいね。この記事が皆さんの特別な日の計画に役立ち、美しい記憶作りの一助となれば幸いです。

〈参考記事〉
https://www.niwaka.com/ksm/radio/photo-wedding/basic/base/01/
https://weddingphoto.onestyle.co.jp/howto/column239
https://shiromukuya.com/handle/
https://www.yumeyakata.com/bridal/set.html

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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