七五三イメージ

【初心者向け】親子でアンティーク着物レンタル活用術!最高の七五三準備

はじめに

七五三は、子どもたちの成長を祝う日本の伝統的な行事です。この特別な日には伝統的な着物を身につけることで、晴れの日の華やかさを際立たせ、思い出深い一日にすることができます。特に、アンティーク着物を選ぶことは、長い時を超えて受け継がれてきた日本ならではの美と職人の技とで、七五三をより意義深いものにします。本記事では、七五三でのアンティーク着物の選び方から子供用の着物セット母親向けの訪問着セットの選び方、そして記念写真撮影のコツに至るまで、幅広く紹介します。

七五三のアンティーク着物:選び方の基礎

七五三では、お子さまが晴れの日を迎えるための着物と、お母さまが付き添うために着る着物選びが欠かせません。その際、アンティーク着物は、選ぶに値する魅力的な選択肢になります。ここでは、アンティーク着物の基本的な選び方とそのメリット、そして素材の見極め方を、より理解しやすいように詳しく解説します。アンティーク着物には新品にはない特別な魅力があり、お子さまの七五三をより思い出に残るものにしてくれます。

アンティーク着物選択のメリット

アンティーク着物を選ぶ最大の魅力は、その独特な美しさと歴史的価値にあります。例えば、職人の手仕事による細やかな刺繍が施された着物や、時代を映す古典的な柄があしらわれた着物は、新品では得られない深い味わいがあります。これらの着物は、見る人にその時代背景や職人の技を感じさせ、お子さまにとっても特別な思い出となります。加えて、アンティーク着物には持続可能性を選択するという時代の要請に応える価値も併せ持っており、過去から受け継がれた逸品を現代に伝える大切な役割を果たします。

アンティーク着物の素材を見分ける方法

アンティーク着物の素材に注目して選ぶというのも、選択において重要なポイントです。特に正絹は、絹100パーセントで織られており、その光沢や手触りから高い評価を受けています。正絹の着物は、光にかざすと独特の光沢があり、触れた時には滑らかでしっとりとした感触が特徴です。素材に関する情報は、販売者から提供されることも多いですが、手触りや見た目での判断も可能です。

3歳の子供用:着物と被布セットの選び方

3歳の七五三は、お子さまが初めて社会的な儀礼本格的な和装を体験する大切な時です。3歳で着物や被布を着用することは、お子さまのかわいらしさを目いっぱい引き立て、成長の節目を華やかに彩ります。着物選びは、色や柄、素材といった要素を考慮して行うことが大切です。「着物と被布セット」というのは、着付けるのに必要な小物一式を含めてそろえたセットになります。これがあれば、個別にそろえる必要がなく、手間暇を節約できる便利なセットです。ここでは、これらの要素を踏まえた3歳の女の子と男の子の着物と被布セットの選び方を紹介します。

三歳女の子におすすめの「深緋色にオレンジの雲取、四季の花薬玉の三歳祝着」は、赤やオレンジの総柄の着物に無地の赤色の被布という組み合わせで、可愛らしさと華やかさがあります。三歳の男には袴スタイルもいいですが、遊び後ごろのある「忍者グレーの三歳祝着(男の子用)」はいかがでしょうか?黒とグレーのモノトーンで可愛らしい中にも男の子らしい凛々しさも感じることができます。

3歳の女の子用:着物と被布セットの魅力

七五三では、3歳の女の子が着用するアンティーク着物として、季節の花や植物を柄にしたものや、縁起をかついだ吉祥文様が描かれた着物と被布のセットが多く選ばれています。例えば、紅葉をイメージした赤やオレンジ、または秋の空を思わせる淡い青色の着物が人気です。これらの色は秋の自然の美しさを象徴し、子どもたちの清楚で可憐な印象を引き立てます。

柄に関しては、七五三にふさわしい格式高いものとして、松竹梅や四君子(蘭・竹・菊・梅)束ね熨斗(のし)や雲取りなどの吉祥文様が選ばれます。

素材は、正絹の着物が、その滑らかな光沢と豊かな色彩で高級感を感じさせ、豪華さをいっそう際立たせてくれて、晴れの日の装いを格上げします。

これらの要素を踏まえて着物と被布セットを選ぶことで、3歳の女の子を七五三の主役として輝かせることができ、家族にとっても忘れられない一日になることでしょう。

3歳の男の子用:着物と被布セットの世界

七五三で3歳の男の子が着用する着物と被布セットは、その色と柄とで、お子さまの健やかな成長への感謝と、これからの健康や長寿への家族の願いが表現されています。さらに被布(ひふ)を着用することで、お子さまのかわいらしさを引き立てることができます。男の子の七五三でよく使用される柄としては、例えば、強さや飛躍を象徴する鷹や龍の柄などがあります。

素材は、子どもの快適さと着物の美しさの両方を考慮して選びます。七五三では、高級感のある正絹の着物アンティークでは一般的です。正絹は、その光沢と質感で着物の豪華さを引き立て、晴れの日の装いをいっそう特別なものにします。被布も同様に、季節感を反映した素材や色柄を選ぶことで、3歳の男の子の七五三をより印象深いものにします。

七五三では、日本の伝統や文化を尊重しつつ、子どもの個性や家族の願いを反映した着物と被布セットを選ぶことで、思い出に残る七五三を実現することができるでしょう。

5歳の男の子向け:羽織袴セットの選び方

羽織袴は、5歳の男の子が七五三で着用する伝統的な和装です。お子さまの一生に一度の記念になる、晴れの日を飾る衣装です。5歳の七五三は、お子さまの健やかな成長とともに、お子さまが大人の仲間入りしたことを祝う重要な儀式であり、羽織袴はそのことを象徴する中心的な役割を果たします。羽織袴の選び方では、色や柄、素材、そして着物の伝統的な意味まで、さまざまな要素を考慮しましょう。

紳士の紋付袴と同じデザインの子供サイズの紋付袴。「黒紋付に仙台平袴のアンサンブル モノトーンの五歳祝着」まるで結婚式の新郎さまのような雰囲気もあり、シンプルな正礼装のアンサンブルの祝い着です。

羽織袴の役割と意味

5歳の男の子が羽織袴を初めて身に付けるという儀式は、平安時代の公家社会で行われていた「袴着の儀(はかまぎのぎ)」から由来しています。これが次第に、武家社会でも行われるようになり、明治時代には庶民層にまで広まりました。羽織袴は、武士の普段着、町人の礼服として江戸時代に定着しました。羽織袴を身に付けるという行為は、子どもが社会的な義務や責任を担う大人へと成長していく過程を示しており、それが5歳の七五三で羽織袴を着用する理由になっています。

さらに、羽織や袴の色や柄にも、さまざまな意味が象徴されており、親の思いが込められています。たとえば、力や知恵、そして飛躍を象徴する鷹や龍の柄が施された羽織には、子どもが勇気と力強さを持って人生の困難に立ち向かってほしいという親の願いが込められています。

このように羽織袴は、子どもの成長を祝うと同時に、子どもが社会の一員となるための大事な通過儀礼の伝統的な装いとして、今もなお大切に受け継がれています。

羽織袴セットのサイズ選び

羽織袴セットは、羽織(上着)と袴(ズボンのような形をした和服)を中心に、長襦袢、羽織ひも、角帯、足袋、草履、懐剣、末広(扇子)などの小物で構成されており、格式高いイベントや式典で着用されます。選び方においては、子どもの身長や体型に合わせたサイズ選びが重要になります。ここでは、身長や体型に応じた羽織袴の選び方について具体的なポイントを解説します。

身長が高いお子さまには、袴の丈が長めのものを選ぶことが大切です。適切な袴の丈は、袴の裾が足のくるぶしにかかるくらいが理想的です。袴が短すぎると不格好に見えることがあるので、注意が必要です。羽織の丈も同様に、身長に合わせて選ぶと、全体のバランスが良くなります。

身長が低いお子さまの場合は、袴の丈が長すぎると歩きにくいので、身長に合わせた袴を選ぶか、袴の付ける位置を変えることで裾がくるぶしの中央に来るように調整します。

このように、羽織袴セットを選ぶ際には、お子さまの身長や体型に合わせて、適切なサイズを選ぶことが重要です。これにより、お子さまが七五三の一日を快適に過ごすことができます。

7歳の女の子向け:着物と帯、髪飾りの選び方

7歳の女の子の七五三は、お子さまが初めて大人と同じ種類の帯を締め、大人の仲間入りを祝う大切な日です。7歳の女の子の着物の選び方は、お子さまの身長や体型に合わせて選ぶことで、お子さまの個性や美しさを引き出すことができます。身長や体型別に適した着物と帯髪飾りの選び方を、具体的な例とともに以下に紹介します。

七歳になると大人に憧れを持ち大人っぽい装いを好むお子さまもいらっしゃいます。ここでゆめやのアンティークの祝い着をご紹介いたします。「赤地にパステルカラーの鶴、松、菊の七歳祝着」真っ赤でシンプルな祝い着は大人の振袖のようですね。まさに大人の仲間入りをする七歳の儀式にふさわしい着物ですね。

身長や体型に合わせた着物と帯の選び方

7歳の女の子の場合、着物の丈が短くならないように、やや長めのものを選ぶことが重要です。長い分には、肩上げ、腰上げ、おはしょりをすることで、着物の丈を調整することができます。帯は、大人の女性と同じ種類の袋帯を用います。手結び帯を自分で結んでもいいですし、それが大変な場合は、作り帯を選べば簡単に付けるだけで済みます。

髪飾りの選び方

髪飾りは、七五三の和装をいっそう引き立てる大切なアクセサリーです。年齢や着物のデザイン、さらには髪型や顔の形に合わせて選ぶことが大切です。髪飾りにはさまざまな種類があり、それぞれ異なる印象を与えることができます。

  • 花飾り: 大輪の花や小花を束ねた飾りは、特に人気があります。色鮮やかな花は、着物の色や柄と合わせることで、華やかさをさらに際立たせます。例えば、赤やピンクの着物には、同系色の花飾りを合わせると統一感が出ます。
  • 簪(かんざし): 伝統的な髪飾りで、金属や木、プラスチックで作られたものまでさまざまです。小さな花や玉、季節のモチーフが付いた簪は、ヘアスタイルに上品さと格式を加えます。
  • リボンや飾り紐: 和装に限らず、子どもらしいかわいらしさを演出できるアイテムです。髪の毛を一部結んで飾り紐を垂らしたり、リボンでポニーテールを飾ったりすることができます。
  • 髪留めやバレッタ: 現代的なデザインの中にも和のテイストを取り入れた髪留めやバレッタもあり、シンプルながらも着物に合うものを選ぶことができます。小さな花や蝶々のモチーフがあしらわれた髪留めは、普段使いも可能です。

髪飾りは、7歳の女の子用の七五三セットに含まれている場合が多いです。7歳の女の子用の七五三セットには、着物や帯、髪飾りのほかにも、長襦袢、帯揚げ、しごき、帯締め、足袋、草履、バッグなどの小物を含めた必要なものがそろっています。個別にそろえる手間が省けてとても便利なので、選ぶ時は七五三セットを選ぶことをおすすめします。

母親向け:七五三に合わせた訪問着の選び方

七五三は、お子さまだけでなく、ご両親にとっても特別な日です。この日、お母さまが着用する衣装にも、アンティーク着物をご検討することをおすすめします。アンティークの訪問着は、時代を超えて受け継がれた独特な美しさで記念写真にも映え、ご家族にとって後年まで残る大切な思い出となります。お母さま向けの訪問着セットの基本と、七五三で映えるアクセサリー選びについて以下に詳しく解説します。

訪問着セットの基本

訪問着セットは、訪問着や帯(袋帯)を中心に、長襦袢、帯締め、帯揚げ、足袋、草履、バッグなどの小物一式がそろっています訪問着は、フォーマルな場にふさわしい着物で、七五三のような家族行事や幅広い場面で着ることができる着物です。選ぶ際には、季節や行事の性質、そして自身の年齢や役割を考慮する必要があります。七五三では、主役はお子さまなので、控え目な色合いで、季節の花や伝統的な柄が入ったものが適しています。

ゆめやのアンティークの訪問着はシーンに応じてお選びいただけるさまざまなテイストの着物をご用意しています。今回は七五三のお子さまを引き立てつつお母さまも華やかな雰囲気を持つ訪問着をご紹介いたします。「青磁色グラデーション辻が花の訪問着」落ち着きの中に華やかさもある青磁色の訪問着です。目立った柄はなく、辻が花の上品な裾模様。袋帯も辻が花で合わせてみました。

七五三で映えるアクセサリー選び

アクセサリーは、訪問着の装いをいっそう引き立てる重要な要素です。たとえば、パールのネックレスや簪(かんざし)は、訪問着に上品な印象を加えます。また、手持ちのバッグや草履も、訪問着の色や柄と調和するものを選ぶと、統一感のある装いになります。七五三で着る訪問着には、上品な印象に仕上がるアクセサリーを選ぶことが重要です。

七五三の記念写真:アンティーク着物で残す美しい瞬間

七五三の晴れの日に、お子さまがアンティークの着物姿で撮影される記念写真は、家族の一生の宝物となります。ここでは、記念撮影のためにアンティーク着物を選ぶ際のポイントと、写真をより引き立てるアイデアを紹介します。

撮影のためのアンティーク着物の選び方

アンティーク着物を選ぶ際は、色、柄、素材が重要なポイントになります。例えば、淡い色の着物は、子どものかわいらしさと純粋さを引き立て、写真に優しい雰囲気を加えます。一方、鮮やかな色の着物は、子どもの元気さと活発さを表現し、写真に力強さを与えることができます。

柄に関しては、季節感を表す柄(菊や紅葉など)や、縁起の良いモチーフ(鶴や亀など)が七五三にはふさわしいでしょう。また、素材は、光の加減によって異なる表情を見せる正絹がおすすめです。その独特の風合いは、写真に深みと豊かさを与えます。

記念写真を特別にするアイデア

記念写真をより印象的にするためには、以下のようなアイデアがあります。

  • 自然光を活用する: 屋外での撮影や、室内でも窓からの自然光を利用することで、柔らかく自然な雰囲気の写真を撮ることができます。
  • 背景にこだわる: 伝統的な日本庭園や、家族の思い出が詰まった場所など、背景に意味を持たせると、写真にストーリーが生まれます。
  • 小道具を使用する: 扇子やおもちゃの剣など、子どもの興味や着物の柄に合わせた小道具を用いることで、写真に遊び心を加えることができます。
  • 家族全員でコーディネートする: 家族全員が伝統的な和装でそろえることで、統一感のある美しい記念写真を撮ることが可能です。

アンティーク着物で撮影する七五三の記念写真は、家族の大切な思い出を形に残すものです。着物選びから撮影のアイデアまで、心を込めて準備することで、色あせることのない美しい瞬間を残すことができます。

まとめ

この記事では、七五三にふさわしいアンティーク着物の選び方から、撮影のためのアイデア母親向けの訪問着セットの選び方に至るまで、幅広く解説しました。七五三は、子どもの成長を祝う大切な日本の伝統行事です。この特別な日にアンティーク着物を選ぶことは、その美しさ、独特の魅力、そして家族の絆を深める素晴らしい機会となります。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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