赤地にピンク色の雲取と、御所車や四季の花の三歳祝着【kod53】

【七五三】3歳の女の子に正絹の着物を着せたい!和装レンタル活用術

はじめに

日本の伝統的な行事である七五三は、子供たちの健やかな成長を祝う大切な節目です。特に3歳の女の子にとって、この日は「人生で初めて着物を着る日」とも言えるでしょう。七五三で着用する着物には、子供たちの将来が幸福であるようにとの親の願いが込められています。その中でも、「正絹」の着物は、その美しさ、品質の高さ、そして伝統的な価値において、特別な位置を占めています。

この記事では、3歳の女の子の七五三にふさわしい正絹の着物選びに焦点を当てます。正絹の着物を選ぶ際のポイントや着物に合わせた小物の選び方、そしてレンタルと購入のメリット・デメリットについても解説します。着物や和装に詳しくない方でも、この記事を通じて、七五三の着物選びに対する理解を深め、特別な日をより豊かに彩ることができるでしょう。

七五三とは?3歳のお祝いの意味

七五三は、子どもの成長の節目を祝う日本の伝統的な行事です。特に3歳のお祝いは、平安時代が起源の「髪置きの儀」に由来し、それまでは髪を剃っていたのを、この年齢を節目にして髪を伸ばし始めるという儀式でしたが、これは子どもの健やかな成長を祝う通過儀礼の一つとされています。

現代では、子どもたちは3歳で初めて正式な和装を身につけ、神社へと参拝します。この風習は、子どもの無事な成長と健康や長寿を願う親の願いから生まれました。特に女の子は、3歳の七五三に色鮮やかな着物と被布を身にまとい、その可憐な姿が多くの人々の目を引きます。この年齢でのお祝いは、昔も今も、子どもがこれからの人生で直面するさまざまな困難を乗り越え、幸せな未来を歩んでいくことを願う親の思いが込められています。

七五三の由来と歴史

子どもの成長を祝う儀式の起源は、平安時代にさかのぼります。当時、貴族の間では子どもの成長を祝う儀式が数多く行われていました。3歳の「髪置きの儀」、5歳の「袴着の儀」、7歳の女の子の「帯解きの儀」がそれで、現代の七五三は、これらが一つに合わさったものと言われています。

特に3歳のお祝いは、子どもが生まれて初めて髪を伸ばし始める「髪置き」の儀式として位置づけられています。この儀式を通じて、子どもの健やかな成長を神に感謝をこめて報告し、悪い霊から身を守るという意味も込められていました。時代が変わり、現代では形式や意味合いに多少の変化は見られますが、子どもの成長を祝う親の願いは変わらず、多くの家庭で大切に受け継がれています。

3歳の子供にとっての七五三の意義

3歳の七五三は、子どもにとって人生で初めて社会的な儀式に加わるという、大きな節目の日になります。着物を着たり神社に参拝したりと、家族で一緒に行動する時間は、子どもにとって新鮮な体験となり、家族との絆を強める貴重な機会となります。特に色鮮やかな着物を身にまとうことで、子どもの無邪気な美しさを引き立て、家族にとっても忘れがたい記憶となります。また、この行事を通じて、子どもは社会の一員として受け入れられ、大人へと成長していく一歩を刻むことができます。七五三は、子どもの成長を祝福することを通して、家族の絆を深める大切な日として、今も多くの人々にとって特別な意味を持っています。

3歳の七五三に適した着物の選び方

3歳の七五三は、お子さまにとって人生で初めての大きなイベントです。この特別な日に着用される着物は、伝統と格式を重んじて、正絹の着物が選ばれることが多くなっています。正絹の着物は、その美しい光沢と品質の高さで知られており、3歳の女の子のために最高の選択となることでしょう。着物選びには、素材以外にも、デザインや色柄に至るまで、数多くの注意点があります。ここでは、3歳の七五三にふさわしい着物の選び方と、正絹の着物の特徴と魅力について詳しく解説します。

正絹着物の特徴と魅力

正絹の着物は、絹100%で作られた着物です。絹は天然の繊維であり、その光沢、手触り、そして優れた通気性と保湿性は、他のどの素材にも代えがたい魅力を持っています。特に、3歳の女の子用の七五三の着物には、柔らかく肌触りが良いため正絹が使用されることが多く、お子さまが一日中快適に過ごせるように配慮されています。

正絹の祝い着の最大の特徴は、その豊かな色彩と繊細な柄です。伝統的な染めや織りの技術によって生み出される模様は、一枚一枚が芸術品と言えるほど。特に、七五三で好まれる桜や菊、梅といった花柄や、鶴や亀といった縁起の良い動物のデザインは、お子さまをよりいっそう引き立てます。また、正絹は時間が経つほどに深みが増し、適切に保管すれば、代々受け継ぐことも可能です。このように、正絹の着物は見た目の美しさだけでなく、その質感や耐久性においても、3歳の七五三に最適な選択肢と言えるでしょう。

色や柄で選ぶ、3歳の女の子の七五三用着物

3歳の女の子の七五三用の着物を選ぶ際には、色や柄も重要なポイントになります。一般的に、明るく華やかな色合いが好まれる傾向にあります。特に、赤やピンク、水色などは、お子さまの健やかな成長を願う気持ちを表現するのに適しています。また、白地に色とりどりの花が描かれた着物は、清純さと華やかさを兼ね備え、多くの親御さんから選ばれています。

柄の選び方においては、伝統的な花柄や動物柄が定番ですが、最近ではモダンなデザインの着物も人気を集めています。例えば、大胆な花柄や現代的な幾何学模様を取り入れた着物は、伝統的な美しさと現代の感覚が融合した新しいスタイルを提案しています。さらに、刺繍や絞りなどの装飾技法を施した着物は、立体感と豪華さを演出し、お子さまをよりいっそう主役として際立たせます。

着物選びでは、お子さまの個性や好み、さらには当日のイベントの内容に合わせて、最適な色や柄を選ぶことが大切です。また、着物だけでなく、帯や草履、髪飾りといった小物とのコーディネートも楽しみの一つ。全体のバランスを考えながら、お子さまを主役として際立たせる着物のコーディネートをしてあげましょう。

赤地にピンク色の雲取と、御所車や四季の花の三歳祝い着【kod53】
「ゆめや」が提供する、三歳の七五三に着ていただける祝い着です。錦紗縮緬(きんしゃちりめん)の正絹が赤く染められ、ピンクの雲取り紋様に描かれた吉祥柄の数々が着物全体をうずめ尽くし、なんとも女の子らしいアンティーク着物です。お宮参りの掛け着物として赤い紐が付いていますので、御直しをして、3歳の七五三にお召しいただけます。

正絹とは?着物における絹の価値

絹は、その美しい光沢と滑らかな触感で、長い歴史を通じて高級な衣料の素材として珍重されてきました。特に晴れ着においては、絹の質感と色の深みが、さまざまな伝統的な柄や色彩を最も美しく表現してきました。正絹(しょうけん)とは、天然の絹糸だけを使用して織り上げた布のことを指し、着物においては「本物」とも言える存在です。そのため、七五三のような晴れの日には、3歳の女の子に正絹の着物を着せることが、長い間、多くの家庭で受け継がれてきました。

正絹の着物が選ばれる理由

正絹の着物が選ばれる最大の理由は、その美しい光沢と品質の高さにあります。正絹は光の当たり方によって色の深さが変わり、動くたびに異なる表情を見せるため、着物の魅力をいっそう引き立てます。さらに、正絹の着物は繊細な材質のため、注意深く保管することで、長く着続けることができます。

絹の種類と着物の関係

絹には加工の有無や内容によっていくつかの種類があり、それぞれが着物の質感や見た目に異なる影響を与えます。最も一般的なのは、「繭(まゆ)」から取れる繭糸を撚り合わせた生糸(きいと)で、これを原料として作られる生地は正絹(しょうけん)と呼ばれ、高級感あふれる光沢があり、しなやかな質感が特徴です。

絹糸には、生糸の他に「練糸(ねりいと)」と呼ばれるものがあります。生糸をアルカリ処理することによって、硬い表層成分を取り除き柔らかくしたもので、練糸を織って仕立てた生地は「練絹(ねりぎぬ)」と言いますが、じつはこれも正絹と呼ばれています。絹糸100%で作られていれば、加工の有無にかかわらず「正絹」と呼ばれているわけです。無加工の正絹は、特に「生絹(すずし・きぎぬ)」と呼ばれることもあります。

他にも、同じ絹でも織り方の違いによって、縮緬(ちりめん)や絽(ろ)や紗(しゃ)などという生地の種類があります。さらに、絞りや友禅などの染の違いや刺繍の違いによって、さまざまな種類の生地が生まれ、そこに着物のスタイルや色柄の違いが加わって、世の中には多種多様な正絹の着物が存在しているわけです。

3歳の女の子の七五三用の着物を選ぶ際には、お子さまの年齢や性格、そしてその日のイベントに合わせた素材とデザインを選ぶことが大切です。

3歳の七五三用着物をレンタルする際のセットプラン

七五三用の着物を購入やレンタルする際、店舗ではセットプランというものを用意しているケースが多いです。ここでは、3歳の女の子が七五三で着る着物セットや被布セットを選ぶ際に、どのようなアイテムがセットになっているのか、それぞれのアイテムの役割や選び方について詳しく解説します。

必要なアイテムとは?フルセットの内容

3歳の女の子の七五三用着物セットには、以下のアイテムが含まれます。

  • 着物: セットの中心は着物と被布ですが、正絹で作られたものが一般的です。色や柄は、華やかなものが選ばれることが多く、赤やピンク、水色など明るい色が好まれます。また、桜や梅、菊といった花柄や、鶴や亀といった吉祥の動物が描かれた柄が人気です。
  • 被布(ひふ): 3歳の女の子の着物セットには欠かせないアイテムで、着物の上から羽織る短いコートのようなものです。着物の色柄が映えるようなものがセットにされています。
  • : 3歳用の帯は、基本的に被布の下になって見えないため、通常の帯は締めなくてよいと考えられていて、着付け用に兵児帯が付きます。被布を着用しない場合は、作り帯や手結び帯といった、簡単に結べるものが選ばれます。
  • 草履(ぞうり): 足元を飾る重要なアイテムで、着物の色や柄に合わせたものを選びます。
  • 足袋: 草履を履く際に必要となる白い靴下です。足袋もサイズが合うものを選ぶことが大切です。
  • 小物: 髪飾りや巾着など、着物姿をより華やかに見せるためのアクセサリーも重要です。特に髪飾りは、花やリボンなどの可愛らしいものが選ばれます。

これらのアイテムをそろえることで、3歳の女の子は七五三の日の着付けを完成させることができます。購入するにせよレンタルするにせよ、セット内容を確認し、必要なものが全てそろっているか事前にチェックすることが大切です。

被布とは?3歳の着物に欠かせないアイテム

被布は、3歳の七五三の着物姿において、特に重要なアイテムです。もともとは、江戸時代から防寒具として男性が着用していたコートのような役割の被布ですが、現在では、七五三の女の子や男の子の着物姿を引き立てるアクセントとして着用されています。

被布は、袖のないコートのような形状が特徴で、正絹で作られていることが多く、あっさりした無地のものや金彩や刺繍で美しく装飾された豪華なものがあります。色は、ピンクや水色など柔らかい色合いのものが人気があります。着物に合わせて選ぶため、着物の柄を引き立てたい時は、淡い色合いのシンプルなものが選ばれます。

被布を選ぶ際には、着物や小物との色や柄の調和を考えることが大切です。ただし、店舗で「被布セット」を選べば、全体のコーディネートを考えて被布と着物がセットにされているケースが多いので、1点ずつ選ぶ苦労から解放されます。お子さまの個性や好みに合わせて被布セットを選ぶことで、すてきな七五三の装いを完成させることができます。

錦紗縮緬に花々が踊る五つ紋付き三歳祝い着【kod71】
「ゆめや」がご用意した、三歳の七五三に着ていただける祝い着です。朱色からピンクのぼかしが入った正絹の錦紗縮緬(きんしゃちりめん)に、花々が手描き、手刺繍されたお宮参り用の五つ紋付きアンティーク掛け着物です。裾の裏は共布、肩に結ぶ紐も共布で、品の良い掛け着物です。お直しして、七五三で着ることができます。

七五三の着物をレンタルするか、購入するか?

七五三というお子さまの成長を祝う大切な日のために、着物をレンタルするか、購入するかは、多くのご家族が直面する大事な問題です。ここでは、レンタルと購入のそれぞれのメリットとデメリットについて解説します。

レンタルのメリットとデメリット

レンタルの最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さにあります。特に、高級な正絹の着物は価格が高く、一度きりの使用であればレンタルの方が経済的です。また、レンタルならばサイズやデザインの選択肢が豊富にあり、当日に合わせて最適なものを選ぶことができます。さらに、着物に必要な小物一式がセットになっているため、準備が簡単である点も魅力の一つです。

ただし、レンタルにはデメリットも存在します。まず、レンタル品は多くの人が使用するため、細かな傷や使用感がある場合があります。また、人気のデザインは早期に予約がうずまってしまうことも。さらに、レンタル期間が限られているため、使用前後の準備や返却に余裕を持たせる必要があります。

購入のメリットとデメリット

購入を選ぶ最大の理由は、その記念的価値にあります。七五三の着物は、お子さまの大切な成長の節目を祝うものです。購入することで、その特別な日の記憶を形として残すことができます。また、購入した着物は、将来的にお子さまが大きくなった時に見返したり、次世代へと受け継いでいくことも可能です。

購入のもう一つのメリットは、完全に自分の好みに合わせて選べることです。色や柄、素材に至るまで、お子さまにとって最も似合う一着を選ぶことができます。また、着物はある程度サイズ調整が可能なため、成長に合わせて直しながら使用することもできます。

しかし、購入には高額な初期投資が必要であることが、デメリットとして挙げられます。それでも、七五三を迎えるお子さまのために、最高の一日を実現したいと考えるならば、購入は非常に価値のある選択と言えるでしょう。

レンタルと購入のどちらを選ぶかは、ご家庭のニーズや価値観によって異なります。大切なのは、お子さまが七五三の日を心から楽しめることです。そのために最適な選択をすることが何よりも重要です。

七五三の記念撮影と着物選び

七五三というお子さまにとって人生で初めての大きな節目となる日には、記念撮影をしてその瞬間を永遠に残したいものです。撮影には、お子さまが主役になるような着物選びが欠かせません。ここでは、記念撮影にふさわしい着物スタイルと、撮影をより美しく彩るアクセサリーやコーディネートについて解説します。

記念撮影におすすめの着物スタイル

記念撮影には、お子さまの可愛らしさを最大限に引き出すことができる着物がおすすめです。3歳の女の子には、明るい色合いの正絹の着物が特に人気があります。正絹の着物は上品な光沢があり、写真にも美しく映ります。

着物選びのポイントは、季節感を大切にすること。七五三は秋の行事なので、紅葉や菊の柄を選ぶことで季節感を演出できます。また、被布は、着物の上に重ねることでより華やかな印象になるので、3歳の女の子には必須のアイテムです。被布は、記念撮影の主役であるお子さまをよりかわいらしく引き立ててくれるでしょう。

撮影で映えるアクセサリーとコーディネート

着物スタイルをより引き立てるためには、アクセサリー選びも重要です。髪飾りは、着物の色や柄に合わせて選ぶと統一感が出て、写真映えします。小さな花をモチーフにした髪飾りや、伝統的な簪(かんざし)を使うと、より和装らしさが増します。また、足袋や草履も、着物と同じくらいこだわりたいアイテムです。特に草履は、着物の色に合わせて選ぶと全体のコーディネートが引き締まります。

さらに、巾着や帯締めをアクセントとして取り入れることで、着物スタイルに個性を加えることができます。巾着は、着物や被布と同じ素材や柄でそろえると、統一感のある装いになります。帯締めには、色鮮やかなものを選ぶと、アクセントになり撮影時に映えるでしょう。

七五三の記念撮影では、着物やアクセサリー選びがとても重要です。お子さまが主役のこの特別な日に、最高の一枚を残すためにもぜひ参考にしてみてください。

まとめ

七五三は、子どもたちの成長を祝う大切な日本の伝統行事です。特に3歳の女の子にとって、この日は人生で初めて着物を身にまとう特別な日になります。この記事では、3歳の女の子の七五三にふさわしい着物の選び方からセットプランの内容、レンタルと購入の比較まで、幅広く解説してきました。

レンタルサービスを利用することで、手軽に高品質な着物を着て、七五三の晴れの日を迎えることができます。七五三の準備を進める上で何よりも大切なのは、お子さまが主役としてこの特別な日を楽しく過ごせることです。この記事が、七五三の準備に少しでもお役に立てれば幸いです。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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