七五三イメージ

七五三の衣装をレンタルで!着付けはどこに頼める?着物の選び方は?

はじめに

七五三は、お子さまの成長を祝って神社参詣をする日本の伝統行事です。この晴れの日に、お子さまが着用する伝統的な祝い着の選び方は、親御さんにとって大きな課題になります。着物や和装に詳しくない方や、初めての準備に不安を感じる方も多いことでしょう。この記事では、七五三での着物のレンタル方法、着付け、そして写真映えする衣装選びまでを簡潔に解説します。

七五三の衣装をレンタル!着物の基礎知識

七五三という節目のお祝いにお子さまが着る衣装選びは、大切な儀式のプロセスの一貫と言ってもいいかもしれません。日本の伝統的な装いである着物は、この特別な日を彩る中心的な存在です。七五三の着物を選ぶ際には、その色彩や柄、素材に至るまで、多くの選択肢がありますが、初めての方にとってはその豊富さが逆に迷いの種になるかもしれません。ここでは、七五三の着物をレンタルするための基礎知識と、選び方のポイントを解説します。

七五三はやっぱり着物?

七五三を迎えるご家族にとって、お子さまに着物を着せるかどうかは大きな決断です。着物を選ぶことで、お子さまの一生に一度の節目を、格別の美しさと華やかさで飾ることができます。着物は、その鮮やかな色合いから細部にわたる繊細な柄によって、お子さまを晴れの日の主役にふさわしく引き立ててくれます。また、七五三の記念撮影にもよく映え、のちのちまで美しい思い出を残してくれるはずです。

七五三でのレンタルの流れと準備のポイント

着物のレンタルは、多忙な親御さんや和装に慣れていない方にとって、大変便利なサービスです。レンタルの流れは、概略すると次のように進みます。

  1. レンタル店舗の選定:オンラインや口コミ、地域の情報を参考に、信頼できる店舗を選びます。
  2. 予約:七五三のシーズンには特に予約が混み合うため、できるだけ早めに予約することをおすすめします。
  3. 試着と選定:お子さまの成長は早いので、当日の1~2カ月前程度に試着して、サイズやデザインを確認しましょう。
  4. 着付けと撮影:当日はプロの手による着付けで、完璧な着姿を実現できます。また、プロのカメラマンによる撮影サービスを利用すると、より美しい記念撮影が可能です。

準備のポイントとしては、お子さまが着用する着物のスタイルや色、柄はもちろん、小物一式がセットに含まれているかを事前に確認することが大切です。特に、帯や草履、髪飾りといった小物は、着物の印象を大きく左右します。これらの小物が着物と調和しているか、またお子さまの好みのスタイルかどうかを考慮すると良いでしょう。

さらに、着付けにかかる時間や当日のスケジュールも事前に確認しておくと安心です。レンタルサービスによっては、自宅への配送や出張着付けサービスを提供している場合もありますので、ニーズに合わせたサービスを選ぶことが可能です。

レンタルプランの選び方

七五三の着物をレンタルする場合は、さまざまなスタイル、色、デザインから選べるため、ご家族のニーズに合わせた最適な選択をすることができます。しかし、多様なレンタルプランの中から、どのようにして最適なものを選べばいいのでしょうか?ここでは、年齢別のレンタルプランの特徴と、価格帯及びサービス内容について詳しく解説します。

三歳、五歳、七歳の七五三の祝い着の選び方

七五三では、お子さまの年齢によって、祝い着の種類が違ってきます。七五三の祝い着を選ぶ際には、まず、お子さまが着るべき祝い着の種類を理解しておくことが大事です。

三歳のお子さまの祝い着は、着物と被布です。七五三では、三歳の女の子と男の子が、着物を着た上に、被布という上着を身に着けるのが一般的です。幼いお子さまに合わせて、動きやすさと快適さを考慮した被布セットが、レンタル店には用意されています。

五歳の男の子の祝い着は、羽織袴です。着物を身に着けた上に袴をはき、さらに羽織を身に着けます。袴をはくことは、幼児用の着物から大人の衣装に変えることで、男の子が成人への一歩を踏み出したことを象徴しています。

七歳の女の子の祝い着は、「四つ身(よつみ)」と呼ばれる振袖仕様の着物に帯を締めた姿です。これは、幼児用の着物から優雅な振袖を着て、大人の女性と同じく帯を締めることによって、女の子が大人の女性への一歩を踏み出したことを象徴しています。

このように七五三は、お子さまが着る着物によってそれぞれの年齢を迎えたことを祝い、大人に向かって成長していく通過儀礼となっています。

ここでアンティークきものレンタルゆめやの七五三向きの祝着を年齢別に紹介いたします。
左「赤地にピンク色の雲取と、御所車や四季の花の三歳祝着」鮮やかなピンクと赤のコントラストが可愛らしい三歳の祝着。全体の総柄を引き締める真っ赤な被布が印象的です。
中央「黒紋付に仙台平袴のアンサンブル 五歳祝着」五歳の男には男性の正装、黒紋付きのお子さまサイズ。五歳の祝着では、背中に竜や鷹が描かれたものが多い中、とてもシンプルな黒紋付きです。
右「葡萄色の壺垂れ紋様にブルーグレーの花紋様の七歳祝着」落ち着いたパープルにベージュという二色使いのシックな四つ身の着物。七歳ともなると少し大人への憧れが出てくるお子様もいらっしゃるでしょう。そんなお子さまにおすすめの1着です。

価格帯と含まれるサービス内容の比較

着物のレンタルプランを選ぶ際には、価格だけでなく含まれるサービス内容もよく確認することが必要です。基本的なレンタルセットには、着物本体のほかに、帯、草履、バッグなどの小物、そして必要に応じて髪飾りが含まれています。また店舗によっては、追加料金で着付けサービスや記念撮影、出張着付けなど、さらに充実したサービスを提供している場合があります。

価格帯は、レンタルする着物の種類や素材、また染めや織りなどの仕立てやサービス内容によって大きく異なります。シンプルな被布セットから、豪華な着物セットまで、予算に応じて選ぶことが可能です。また、早期予約割引や平日割引など、利用条件によってはお得にレンタルできるプランも存在します。

高価なプランほど、多様なサービスが含まれる傾向にあります。例えば、着付けサービスや記念写真撮影などを含む全包括的なプランは、忙しい親御さんにとっては大変便利で、特別な日をさらに思い出深いものにすることができます。

レンタルプランを選ぶ際には、お子さまの好みや家族の希望を反映させることが大切です。

写真映えする着物と小物の選び方

七五三の記念撮影では、お子さまが着る着物と小物の選び方で、写真の印象を大きく左右します。写真映えする着物と小物の選び方について、以下に解説します。

お子さまの着物の色や柄の選び方

お子さまの七五三の着物を選ぶ際には、色や柄の持つ意味を理解しておくと、より選びやすくなります。

  • 色の意味:色にはそれぞれ伝統的な意味があります。例えば、赤は神聖さや生命力を、ピンクはやさしさや愛情深さを象徴するとされています。色の持つ意味と共に、見る人に与える印象なども考慮して、七五三の祝いにぴったりな色の着物を選びましょう。
  • 柄の選び方:着物の柄にも、伝統的な意味があります。桜や牡丹、菊などの花柄や、松竹梅や御所車などの縁起の良い意味を持つ吉祥柄などがあります。祝い着に描かれている柄は、基本的にめでたい意味のものばかりですので、お好みに応じて選ぶのが良いでしょう。
  • お子様の好み:お子さま自身にも選んでもらうと、当日のテンションも上がり、自然体で楽しい写真が撮れます。お子さまが好きな色や柄の着物を選ぶことを尊重してください。

アクセサリーと小物セットの選び方

アクセサリーや小物は、着物をさらに引き立てることができるので、写真映えするものを選びましょう。

  • :帯は着物アンサンブルの中心です。着物と引き立て合う色柄の帯を選んでください。
  • 髪飾り:髪飾りは、顔周りの印象を決定します。着物の色や柄を補完するものを選びましょう。花や伝統的な簪(かんざし)でエレガントさを加えることもできます。
  • 草履:草履(ぞうり)は着物に合う色、または微妙にコントラストをつける色を選びます。お子さまにとっては快適さが重要なので、適切なサイズのものを選んでください。
  • トータル・コーディネート:着物や帯とアクセサリーや小物が調和し、全体的に統一感があるように心がけましょう。

着物や小物を慎重に選ぶことで、お子さまの七五三の衣装は写真映えするものになります。

七五三のおすすめイベント

七五三の神社参拝は、ご家族がそろって行う晴れの儀式なので、こういう日にはぜひ参詣の様子を記念写真に残しておきたいものです。特に、伝統や文化を感じさせる和装は、家族でのお出かけをより思い出深いものにします。ここでは、七五三のお参りから、家族で楽しめる記念撮影や食事会などのアイデアを紹介します。

七五三の神社参拝と記念写真撮影

七五三は、一般的に地元の神社に家族で参拝し、感謝の気持ちを込めてお子さまの無事な成長を神様に報告してきます。訪れる神社が古色蒼然とした由緒のあるところなら、着物姿が映えるので背景として理想的です。ぜひ、お子さまとともにご家族の方も、記念となる写真を残してきましょう。

お子さまが鳥居をくぐる瞬間や社前で祈る姿など、神社参拝ではシャッターチャンスが無数にあるはずです。特にポーズを取らせる必要はありませんので、お子さまの自然な姿や表情を切り取るのが、良い写真にするコツです。

ただ、ご家族のうちの誰かが撮影する必要があるため、家族全員での写真を残せないという残念な点があります。それを実現するためには、写真館などを利用して、プロに撮影してもらうことを考えてはいかがでしょうか。

家族で楽しむ食事会

せっかく家族そろって外に出かけたのですから、この機会に、近くのレストランで食事会をするということもよく行われています。七五三の食事会に決まったルールはありませんので、和食でも洋食でも中華でも大丈夫です。主役であるお子さまの好みの料理が食べられる店を選ぶことが望ましいです。

参詣の後、そのまま食事会になる場合は、レンタル衣装を汚さないように、お子さまの着替えを用意していくと安心して食事会が楽しめます。

着付けサービスとプロによる記念撮影

七五三は、お子さまが伝統的な祝い着を身に着けられる貴重な機会です。この晴れの日には、お子さまのすてきな着物姿を記念写真に残したいものです。しかし、着物を正しく美しく着るには技術が必要であり、プロの着付け師による着付けサービスプロのカメラマンによる撮影サービスがあるとうれしいですね。次は、レンタル店が提供している着付けサービスやプロによる記念写真撮影について解説します。

プロによる着付けの重要性

着物専門のレンタル店では、着付けサービスを提供している店舗も多いです。着物の魅力は、正確で美しい着方によって初めて完全に引き出すことができるので、できればプロフェッショナルによって着付けしてもらうことが望ましいです。

お子さまが着る七五三の着物は、動きやすさと見栄えの良さのバランスが求められます。プロによって着付けしてもらうことで、お子さまは自由に動き回っても着崩れることなく、一日を快適に過ごすことができます。

専門家による着付けは、子供たちが七五三の晴れの日を心から楽しむための鍵となります。七五三の衣装をレンタルする際は、着付けサービスが含まれたプランがあるかどうかを確認しましょう。

記念撮影サービスの選び方:スタジオ撮影vs出張撮影

七五三の記念撮影をプロに依頼するには、スタジオ撮影出張撮影の二つのオプションがあります。スタジオ撮影は、専門的な照明と背景を使用して、高品質な写真を撮影することができます。一方、出張撮影は、ご家族の自宅や好きな場所で撮影を行うことができ、よりリラックスした雰囲気の中で自然な表情を捉えることができます。どちらを選ぶかは、ご家族のニーズや好み、予算によって異なります。

スタジオ撮影は、技術的に完璧な条件で撮影することが可能ですが、出張撮影は、お子さまや家族が希望する背景を選んで撮影してもらうことができる利点があります。撮影サービスを選ぶ際には、ポートフォリオを確認し、撮影スタイルがご家族の希望に合っているかどうかを検討することが重要です。

七五三にお母さまが着る訪問着

七五三の日には、お母さまも着物姿でお出かけしたいものです。七五三に着るお母さまの着物としてふさわしいのは、訪問着や色無地、付け下げや江戸小紋などになります。これらは日本の伝統的なフォーマルウェアの一つで、特に重要な行事や式典などで着用されます。ここでは、訪問着を取り上げ、その魅力と七五三などの家族行事における着こなし方について解説します。

訪問着の魅力とは

訪問着の最大の魅力は、縫い目で途切れない鮮やかな「絵羽模様」にあります。訪問着にはさまざまな色や柄があり、年齢や既婚未婚にかかわらず着ることができ、その上、フォーマルな場からカジュアルな場まで、幅広い場面に合わせて着ることができるのも、大きな魅力となっています。

また、絹100%の正絹(しょうけん)で作られた訪問着は、見た目の美しさはもちろんのこと、極上の感触や着心地を与えてくれます。絹は光の当たり方によって色味が変わり、美しい光沢が生まれます。この高級感のある着物を身に着けることによって、自信を持ってお出かけできるのも嬉しいところです。さらに正絹は、夏は涼しく冬は暖かいという機能性も兼ね備えており、四季を通じて快適に着用できる素材であることも挙げておきます。

七五三のお子さまを引き立てるお母さま。一緒に写真を撮ることも多いでしょう。そんなお母さまにおすすめの訪問着をご紹介いたします。「淡いピンクベージュに菊、牡丹、菖蒲が咲く訪問着」柔らかく温かい雰囲気のピンクベージュ。お子さまを優しく包み込む印象ですね。お子さまの祝着ははっきりしたお色が多いので、一緒に写真を撮っても主役のお子さまを引き立てます。

七五三における訪問着の着こなし方

七五三の晴れの日には、お子さまと共にお母さまやおばあさまも和服を着て楽しむご家庭が多くあります。この日のお母さまの晴れ着としては、訪問着が選ばれることが多いです。訪問着を選ぶ際に気を付けたいのは、七五三の主役はお子さまなので、お子さまの祝い着が引き立つような色柄の訪問着を選ぶことです。お子さまの衣装との調和を考えながら、年齢に合わせて落ち着いた色味のものを選ぶのが一般的です。

訪問着は、適切な小物を合わせることによって、さらに着こなしを楽しむことができます。帯、帯締め、帯揚げは訪問着の色や柄を引き立てるものを選び、さりげなくアクセントをつけることができます。また、バッグや草履も、着物との取り合わせを考えて選ぶことで、全体のコーディネートを完成させましょう。

まとめ

この記事では、七五三に向けたお子さまの祝い着のレンタル方法から、着付けや記念撮影の選び方、そしてお母さまの衣装の選び方に至るまで、詳しく解説してきました。七五三はお子さまの成長をご家族で祝う喜びに満ちた日です。この記事が、ご家族ですてきな思い出を残すための参考になれば幸いです。

七五三

訪問着

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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