グリーンに手描き友禅の五つ紋付三歳祝着【kod107】

【プロ監修】3歳で迎える七五三の着物レンタル|基本と準備のポイント

はじめに

子どもの成長はあっという間で、親にとって、その一瞬一瞬はかけがえのない宝物です。日本には、子どもの成長を祝う「七五三」という美しい伝統行事があります。特に3歳の女の子の七五三は、初めての大きな節目として、多くの家庭で盛大に祝われます。この日のために、美しい祝い着を着せ、家族で神社に参拝して、子どもの健やかな成長を神さまに感謝します。

ただ、着物に詳しくない方にとっては、3歳の女の子のための着物選びが、どこから始めていいか分からないことも多いでしょう。さらに、一度しか着ないかもしれない高価な着物を購入するのは経済的にも負担が大きいため、多くの家庭ではレンタルを選択します。

この記事では、3歳の女の子の七五三にふさわしい着物のレンタルサービスの選び方から、必要な小物や当日までの準備の流れなど、初めての方でも安心して準備が進められるような情報を紹介します。

七五三に着物をレンタルする際の基本

3歳の女の子の七五三に、華やかな祝い着をレンタルするために、まず、七五三とは何か、祝い着とはどういうものかについて解説します。

なぜ3歳で着物を着るのか?七五三の意味

七五三とは、子どもの成長を祝い幸福な将来を祈願する日本の伝統行事です。特に3歳は「髪置き」と呼ばれる節目で、これは平安時代に宮中で始められた「髪置の儀(かみおきのぎ)」という儀式に由来しています。「髪置の儀」は、これまでは髪が伸びると剃っていた子どもが、この日を境に髪を伸ばし始めるための儀式です。子どもが髪を伸ばすことで、大人への一歩を踏み出したことを、象徴的に表しているわけです。

現代のように、子どもに祝い着を着せ、家族が連れ立って神社に参拝するという形ができたのは、江戸時代からのことです。このころからすでに、3歳の女の子に華やかな着物や被布を着せるということが始まっています。また、5歳の男の羽織袴、7歳の女の子の四つ身着物に帯というスタイルも定まったようです。江戸ではまだ、武家や裕福な町人だけがやるものでしたが、明治から昭和にかけて、次第に一般庶民の間にまで広まっていきました。

3歳の女の子は、振袖仕様の着物に色鮮やかな被布(ひふ)というコート様のものを着用するのが一般的です。3歳の男の子も、男の子用の被布や着物を身に着けます。これは神社に参詣するための、子どもの正装になります。正装を身に着けるということは、七五三の儀式が公的な意味を持っているということになります。

レンタルする前に知っておきたい着物の知識

七五三で着物をレンタルすることを検討する際には、いくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ことに3歳の女の子の場合、主に「被布セット」と呼ばれる着物のセットプランを選びます。被布セットは、色鮮やかな着物と被布がセットになっており、華やかさの中にも子どもらしいかわいらしさが特徴です。色や柄の種類は豊富にそろえられているので、古典的なものからモダンなデザインまで、お子さまの個性やご家族の好みに合わせて選べます。

また、レンタル着物のセットプランには、小物一式がセットになっている場合が多く、着付けに必要な小物から、草履やバッグなどのアクセサリーまで一緒にレンタルできるので、準備がぐっと楽になります。

3歳の女の子の七五三用着物の選び方

着物専門のレンタル店では、3歳の女の子が七五三に着る祝い着として、多種多様な色柄やデザインのものを幅広く取りそろえています。七五三という晴れの日に、どのような着物を選べばよいのかを、以下に詳しく解説します。

選ぶべき着物のスタイル:古典からモダンまで

三歳の女の子の七五三の祝い着には、多種多様なスタイルがあります。古典的な柄から、現代的なデザインまで選択肢は幅広いですが、選ぶ際には子供の好みはもちろん、神社参拝や記念写真の撮影など、さまざまなシーンに合わせて選ぶことが大切です。

古典的なデザインでは、桜や菊、梅といった日本の伝統的な花をモチーフとしたものが多く、これらは長い間、お祝い事にふさわしいとされてきた柄です。一方、モダンなデザインの着物では、色彩が豊かで、洋服に近い感覚で選べるものも増えています。例えば、水色やピンク、オレンジなど明るい色合いの着物は、子供らしい元気さと明るさを表現できます。

アンティークと新品のレンタルの違い

レンタルサービスを利用して七五三の着物を選ぶ際には、アンティーク着物新品レンタルのどちらを選ぶかも大事な選択になります。アンティーク着物は、明治から昭和初期に仕立てられた着物のことで、一点物の魅力や歴史的価値があり、長い年月を経た独特の風合いが魅力です。アンティーク着物を選ぶ際は、その物語や歴史にも注目してみてください。過去にどのような場面で着用され、色や柄にどんな想いが込められているのかを知ることで、着物への愛着も深まります。

アンティーク着物は、その年代や保存状態によっては色あせやほつれなどがあることもあり、状態をよく確認する必要があります。一方、新品レンタルの着物は、最新のトレンドを取り入れたデザインや色使いが楽しめ、状態の心配が少ないという利点があります。どちらを選ぶにせよ、お子さまが快適に着ることができ、晴れの日にふさわしい一着を選ぶことが大切です。

グリーンに手描き友禅の五つ紋付三歳祝い着【kod107】
「ゆめや」が七五三用にご用意した、目が覚めるようなグリーンの正絹に、花々の絵羽模様が手描き友禅で描き出された、五つ紋付きの3歳用祝い着です。ふんわりとした柔らかな錦紗縮緬(きんしゃちりめん)で、手刺繍もほどこされた上質な着物です。肩上げ、腰上げ、袖つまみが可能で、被布もお選びいただけます。掛け着物としてもお召しいただけます。

着物をレンタルする際に気をつけるポイント

七五三の祝い着をレンタルすることに決めたら、次はいくつかのポイントを押さえておくことで、より良い選択が可能になります。サイズの選び方や予約のタイミングなど、七五三の着物のレンタルを成功させるためのポイントを、以下に詳しく解説します。

サイズの正確な測り方

七五三の着物選びで最も重要なのは、正しいサイズのものを選ぶことです。サイズを測る際には、以下のポイントを押さえましょう。

  • 着丈:首の付け根から足のくるぶしまでの長さ。
  • 身丈:背中心の最上部から裾までの長さ。おはしょりを含めた長さになります。
  • 裄丈:背中心から袖口までの長さ。

正確なサイズを測ることで、レンタルした着物がお子さまにぴったりフィットし、快適に過ごせるようになります。また、店舗によっては事前に相談に乗ってくれる場合もありますので、不安な点は早めに確認しましょう。

予約のタイミングと着物選びのコツ

七五三のシーズンには着物のレンタル需要が高まるため、理想の着物を確保するためには早めの予約が肝心です。特に人気のデザインや多くの人が求めるサイズはすぐに予約がうずまってしまうことがあります。予約のタイミングと選択のコツは、以下のようになります。

  • 予約のタイミング:七五三の日程が決まったら、すぐに予約を入れましょう。特に、9月から11月にかけてはシーズンのピークになるため、それよりも前に行動することが重要です。
  • デザインの選び方:お子さまの好みはもちろん、撮影する背景やご家族の衣装との調和も考えて選びましょう。古典的なものからモダンなデザインまで、豊富に用意されていますので、ご家族で相談しながら選ぶと良いでしょう。
  • アクセサリーと小物:着物だけでなく、足袋や髪飾り、草履などの小物もレンタルできる場合が多いです。全体のコーディネートを考える際には、これらの小物をどう組み合わせるかも重要なポイントになります。

また、レンタルする際には、返却方法やクリーニングの有無など、契約条件も確認しておく必要があります。ほとんどのレンタルショップではクリーニングは不要で返却できますが、細かい規定は店舗によって異なります。万が一の汚れや破損に対する対応もあらかじめ理解しておくことで、安心してレンタルすることができます。

七五三の記念撮影を検討している場合は、撮影スタジオとの調整も忘れずに行う必要があります。着物レンタルと同様に、撮影スタジオも早めの予約が推奨されます。撮影日とレンタル期間がしっかり合っていることを確認し、お子さまの七五三を美しい思い出として残しましょう。

アクセサリーと小物で差をつける

アクセサリーや小物は選び方によって、七五三の祝い着の美しさをより引き立てることができます。特に3歳の女の子の場合、色とりどりの小物がその愛らしさを引き立てます。ここでは、七五三の際に選びたい必須アイテムと、さらにおしゃれを楽しむための追加アイテムについて解説します。

必須アイテムとしての足袋と草履

足袋と草履は、七五三における正装を完成させるために欠かせないアイテムです。特に足袋は、小さなお子さまでも快適に過ごせるよう、柔らかく肌触りの良い素材を選ぶことが大切です。また、草履は着物の色や柄との取り合わせを考えて選びます。

草履選びのポイント

  • 着物の色や柄に合わせて選ぶ
  • 低めのかかとで安定感を重視する
  • 歩きやすいサイズを選ぶ

足袋の選び方

  • 肌触りの良い素材を選ぶ
  • サイズがぴったり合うものを選ぶ

おしゃれを楽しむための追加アイテム

七五三の着物をさらに華やかに演出するためには、さまざまな追加アイテムがあります。例えば、色とりどりの髪飾りは、お子さまの髪型をより美しく見せるだけでなく、着物の色を引き立てるアクセントとなります。また、小さな巾着やお守り袋は、かわいらしさを加えるアイテムとしておすすめです。

おしゃれアイテムの選び方

  • 着物の色や柄に合わせた髪飾りを選ぶ
  • 小さな手にも持ちやすいサイズの巾着を選ぶ
  • お子様の好みに合わせたデザインを選ぶ

これらのアクセサリーや小物を上手に組み合わせることで、お子さまの七五三の装いはいっそうすてきなものになります。

サーモンピンクに扇・菊・牡丹の三歳祝い着【kod108】
「ゆめや」が七五三用に提供する、牡丹、七宝、雲取りなど、たくさんの絵柄が織り出されたサーモンピンクの正絹地に、扇と菊や牡丹の花が手描きされた、3歳用の祝い着です。肩上げ、腰上げをして、可愛らしく着ていただけます。お宮参りの掛け着物としてもお召しいただけます。

七五三の準備と前撮りの計画

七五三の日を迎えるにあたり、事前の準備をすることによって、当日の予定をスムーズに進めることができます。その際、記念写真の撮影をいつするかを決めておく必要があります。ご家族によるスナップ写真だけでよいか、神社参拝の後で写真館に行ってプロに撮影してもらうか、それによって当日の計画が大きく変わります。

七五三当日は、お子さまやご家族の着付けもあるため、朝早くからとても忙しい一日になります。神社参拝や記念撮影の他に食事会もするとなると、スケジュール的に厳しいものが予想されます。そこで、前撮りという方法があります。前撮りでは、当日の慌ただしさを避け、落ち着いた状態で美しい写真を残すことができます。それぞれのポイントを以下に詳しく解説します。

前撮りを成功させるポイント

前撮りは、当日のバタバタを避け、ゆったりとした時間の中でお子さまの自然な笑顔を撮影できる絶好の機会です。成功させるためには、以下のポイントに注意しましょう。

  • 適切な時期と場所の選定:前撮りは10月より前に行うのが一般的です。季節やロケーションに合わせた撮影を計画し、お子さまがリラックスできる環境を選びましょう。
  • 着物の選択と準備:着物はお子さまのサイズに合わせて選び、事前にレンタルを含めた準備を整えておくことが大切です。アンティーク着物やモダンなデザインのものを選ぶなど、お子さまの個性を生かした選択を。
  • 小物と髪飾り:小物の選び方一つで印象が大きく変わります。足袋や草履、帯締めなどの基本的な小物から、花やリボンを使った髪飾りまで、トータルコーディネートを考えましょう。
  • プロの着付け師とカメラマンの手配:着物の着付けは専門的な技術が必要です。また、プロのカメラマンに依頼することで、最高の一枚を残すことができます。

当日のスムーズな流れを実現する準備

七五三当日は、準備が万全であればあるほど、スムーズにそして楽しく過ごすことができます。以下のポイントを押さえておきましょう。

  • タイムスケジュールの作成:神社での参拝時間、撮影時間、食事の時間など、一日の流れを事前に計画しておくことで、当日の混乱を避けることができます。
  • 着物と小物の準備:前日までに着物や小物は準備を整え、必要なものがすべてそろっていることを確認しましょう。着付けに必要なアイテムも忘れずに準備しておくことが重要です。
  • 移動の手配:着物を着ての移動は普段とは異なりますので、特に小さなお子さまがいる場合は、移動手段を事前に検討し、必要であればタクシーの予約などをしておくと安心です。
  • 食事や休憩の計画:七五三の日は、特にお子さまにとって長い一日になることがあります。小さなお子さまが飽きたり疲れたりしないように、食事や休憩のタイミングを計画的に取り入れましょう。また、お子さまが好きな軽食やお菓子を持参すると、気分転換にもなります。
  • 着付けとメイクの準備:当日は早朝から準備が始まります。着付けとメイクには時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。また、お子さまが着物を着慣れていない場合は、着付けの際に不安や緊張を感じないように、前もってどのような手順で行うのかを説明しておくと良いでしょう。
  • 緊急時の対応計画:小さなお子さまがいると予期せぬトラブルが起こることもあります。急な体調不良や着物の汚れなどに対応できるように、常備薬や着替えを用意しておくと安心です。

七五三は、前撮りから当日の準備に至るまで、事前にしっかりと計画を立て、準備を整えておくことで、お子さまにとってもご家族にとっても忘れられない一日にすることができます。

七五三後の着物の返却と手入れ

七五三が無事に終わった後、レンタルした着物をどう扱えばいいのか、返却方法や自宅での手入れ方法について不安に思う方も多いでしょう。ここでは、レンタルした着物の正しい返却方法と自宅でできる簡単な手入れ方法について、分かりやすく解説します。

レンタルした着物の正しい返却方法

レンタルした着物を返却する際は、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。まず、指定された返却期限を守りましょう。返却期限を過ぎると追加料金が発生することもあります。着物は、レンタル料金にクリーニング代が含まれていることが多いので、そのまま返却するだけでOKです。ただし、食べこぼしや汚れがある場合は、店舗に報告して指示を仰ぐことが望ましいです。

返却時には、レンタルした時の状態で返すように心がけてください。着物や帯はもちろん、草履やバッグなどの小物も含めて、忘れたものはないか確認しましょう。

自宅でできる簡単な着物の手入れ

レンタルした着物に軽い汚れが付いたりした場合なら、自宅でも対処が可能です。着物の軽い汚れは、柔らかいブラシを使用して優しく払い落としてください。ことにアンティーク着物の場合は、素材が傷みやすいので、レンタル店に相談することが肝要です。決して、無理に汚れを落とそうとはしないほうがいいです。

水濡れした場合は、直ちに乾いたタオルで優しく押さえつけるようにして水分を吸い取り、その後、陰干ししてください。着物は非常にデリケートなため、自宅での水洗いは避けた方が無難です。

これらの方法により、レンタルした着物をきれいな状態で返却することができます。

まとめ

この記事では、3歳の女の子の七五三の祝い着をレンタルするために必要な、基本的な情報から祝い着の選び方や七五三に向けた準備、そして返却方法に至るまで、詳細に解説しました。アンティーク着物の魅力にも触れましたので、七五三の祝い着を選択する際の参考になれば幸いです。

七五三を最高の状態で迎えるために、適切な準備をして、お子さまにとってもご家族にとっても、忘れられない一日となるよう願っています。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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