手描き友禅春秋柄の淡い花浅葱色の訪問着【hou07】

【着物のプロ監修】大きいサイズのレンタル訪問着選び|失敗しないコツを解説

はじめに

着物をレンタルするときに、

「自分に合うサイズの着物が見つからない」

「体型に合わせた着物の選び方が分からない」

このようなお悩みを持つ方は多くいらっしゃいます。本記事では主に大きいサイズの訪問着をレンタルする場合のアドバイスになるような情報をお届けしたいと思います。

上記のお悩みをお持ちの方がこの記事を読むことで、以下のようなことが分かるでしょう。

  • 自分に合った大きいサイズの訪問着が選べるようになる
  • 体型に合わせた訪問着の選び方が分かる
  • 訪問着をレンタルするとき失敗しないコツが身につく
  • TPOに合わせた訪問着選びのコツが分かる

大きいサイズの訪問着選びに不安を感じている方も、この記事を参考に、自分に合った一着を見つけてください。

大きいサイズのレンタル訪問着の選び方

大きいサイズの訪問着をレンタルする際は、自分に合ったサイズ感とデザインを選ぶことが大切です。

ここでは、大きいサイズの訪問着を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。レンタルショップの店員さんと相談しながら、自分に最適な一着を見つけましょう。

自分のサイズに合った訪問着を選ぶ

大きいサイズの訪問着を選ぶ際は、自分の体型に合ったサイズ感と、上品で華やかな色柄選びがポイントです。

以下の点に注意して、自分に合った一着を見つけましょう。

  • サイズ選び:自分の身長や体重、バストやヒップのサイズを正確に測定し、レンタルショップのサイズ表を参考に選びます。ゆとりを持たせることで、窮屈な印象を避けられます。
  • 色選び:明るく華やかな色を選ぶのがおすすめです。ただし、あまり派手すぎると野暮ったい印象になるので、落ち着きのある色合いを選ぶのも良いでしょう。
  • 柄選び縦や斜めのラインが入った柄を選ぶと、スマートに見える効果があります。大きな柄は避け、上品で控えめな柄を選ぶのがポイントです。
  • 着付けの工夫:着付けの際は、帯の位置を低めにしたり、衿合わせを背中心よりやや右寄りにずらしたりすることで、すっきりとした印象に仕上げられます。
  • 小物選び:帯や帯揚げ、帯締めなどの小物は、訪問着の色柄に合わせて、上品なものを選びます。華美になりすぎないよう、バランスを考えることが大切です。

大きいサイズの訪問着を選ぶ際は、上記のポイントを参考にしてみてください。

各種式典におすすめの訪問着スタイル

訪問着は、結婚式や入学式、卒業式など、さまざまな式典で活躍する着物です。シーンに合わせて、適切な色柄や小物を選ぶことで、上品で華やかな装いを演出できます。

ここでは、式典の種類別に、おすすめの訪問着スタイルをご紹介します。

結婚式での訪問着スタイル

結婚式に訪問着で参列する際は、TPOに合った色柄選びと着こなしがポイントです。新郎新婦との関係性や自分の年代に合わせて、上品で華やかな装いを心がけましょう。

【関係性に合わせた訪問着選び】

  • 友人や同僚として出席する場合:紋無しの訪問着で問題ありません。柄は吉祥文様や四季の草花など、おめでたい雰囲気のものを選びます。
  • 親族として列席する場合:新郎新婦との関係性に応じて、紋付きの訪問着を選ぶのが良いでしょう。ただし、遠い親戚で未婚の場合は、紋無しでも大丈夫です。

【結婚式での訪問着コーディネート】

  • 訪問着に合わせる帯・帯揚げ・帯締め:帯は金銀の糸が織り込まれた豪華な袋帯を合わせると、格調高い印象になります。帯揚げや帯締めは、訪問着の色柄に合わせて選びます。
  • 訪問着に合わせる小物:小物は、エナメルや金銀の装飾が施された華やかなデザインの草履やバッグを合わせると、よりフォーマルな装いになります。

結婚式に訪問着で参列する際は、TPOとマナーを考えた着こなしを心がけることが大切です。自分の立場や年代に合った、上品で華やかなコーディネートで、お祝いの席を楽しみましょう。

入学式・卒業式での訪問着スタイル

入学式や卒業式に訪問着を着る際は、上品で華やかな装いを心がけましょう。以下で、コーディネートのポイントをご紹介します。

  • 色選び:入学式や卒業式では、季節感のある明るめの色を選ぶのがおすすめ。春なら淡いピンクや黄緑、秋なら紫や深緑など、季節に合った色合いを選びましょう。
  • 柄選び:吉祥文様など、お祝いの雰囲気に合う柄がふさわしいでしょう。柄の大きさは控えめで、全体的に上品な印象に仕上げるのがポイントです。
  • 帯選び:袋帯など、フォーマル感のある帯を合わせましょう。
  • 小物選び:草履やバッグは、訪問着の色柄に合わせて選びます。帯揚げや帯締めは、訪問着と帯に合う上品な色合いのものを選びましょう。

ヘアスタイルは、訪問着の雰囲気に合った上品なまとめ髪がおすすめ。シニヨンやアップスタイルなど、すっきりとした印象のヘアアレンジを選ぶと良いでしょう。

入学式や卒業式で訪問着を着る際は、主役であるお子さまを引き立てつつ、母親としての上品さと華やかさを兼ね備えたスタイルを目指しましょう。

ここで、ゆめやで取り扱っている訪問着のレンタルセットから、入学式・卒業式にもぴったりの、「手描き友禅春秋柄の淡い花浅葱色の訪問着」をご紹介します。

こちらは、さまざまな花が手描きされた現代物の手描き友禅の訪問着です。丈も裄も現代のサイズに合わせてゆめやで仕立てました。

帯は、七宝柄のおめでたい袋帯を合わせました。青海波や菱紋が織り込まれたベージュ地に、オレンジや緑などの七宝紋様が浮き出ており、おめでたさを象徴しています。

年代別に見る訪問着選びのポイント

訪問着は、結婚式や入学式、卒業式など、さまざまな式典で活躍する着物です。シーンに合わせて、自分の年代にふさわしい訪問着を選ぶことが大切です。

ここでは、年代別の訪問着選びのポイントを詳しく解説します。

20代・30代におすすめの訪問着

20代・30代の若い世代におすすめの訪問着は、明るく華やかな色柄のものです。

ピンクや水色、クリーム色などの淡い色合いや、古典柄やモダン柄など、柄付けが多いデザインが人気です。以下で、具体的なおすすめの色柄や、色柄選びのポイントをご紹介します。

  • 白緑(びゃくろく)色や淡い黄色地に、四季の花や枝垂れ桜などの柄が若々しい印象を与えます。
  • ピンク地に梅と宝尽くしの柄は、華やかでかわいらしいデザインです。
  • 明るい水色の地色に季節の花が描かれたものは、鮮やかな色合いが若々しく見えます。
  • 彩度の高いはっきりとした色や、色味がたくさん使われているものがおすすめです。
  • 派手すぎず、でも落ち着きすぎず華やかなイメージのものを選ぶと良いでしょう。

ただし、あまりに派手すぎるデザインは避け、TPOに合った上品さも大切にしましょう。いつも着ている服の色より、やや派手なものを選ぶくらいがちょうど良いでしょう。

40代・50代におすすめの訪問着

40代・50代の女性におすすめの訪問着は、落ち着きのある上品な色柄のものです。この年代は、お子さまの入学式や卒業式、結婚式など、訪問着を着る機会が多くなります。

周囲と比べることも増えるので、品の良い訪問着を選ぶことが大切です。以下で、おすすめの色柄や、色柄選びのポイントをご紹介します。

  • 色選びのポイントは、グレーやベージュなどの落ち着いた色合いを選ぶこと。ただし、あまり地味すぎると若々しさが失われるので、柔らかく淡い色みのものがおすすめです。
  • 柄は、吉祥文様などの古典柄や、正倉院文様のデザインが人気。花や動物を描いたものよりも控えめで上品に見えます。
  • 40代後半になると、紫や濃い緑などの深みのある色も似合うようになります。ただし、黒に近い色は避けた方が無難です。
  • 帯や小物は、訪問着の色柄に合わせて選ぶことが大切。金銀の帯や、上品な色の帯揚げ・帯締めを合わせると、より華やかな印象になります。

40代・50代の方は、体型の変化も考慮して、サイズ選びにも注意が必要です。ゆとりのあるサイズを選ぶと、着崩れしにくく、着心地も良くなります。

以上のように、訪問着は年代に合ったデザイン選びがポイントです。自分に似合う色柄を選んで、式典やパーティーを楽しみましょう。

ここで、ゆめやで取り扱っているお着物のレンタルセットから、落ち着いた色合いが40代・50代の方にもおすすめの、「若苗色に織り柄の一つ紋付色無地」をご紹介します。

こちらは、40年ほど前に仕立てられた、花菱の一つ紋付色無地です。花やツルの織り柄がかわいらしく、落ち着きのある上品な印象の着物です。お祝いごとを想定して、にぶい金色地に鳳凰の帯を結んでみました。

訪問着を着るときに知っておきたい着付けのポイント

レンタルした訪問着を美しく着こなすためには、正しい着付けの方法を知っておくことが大切です。

ここでは、訪問着を着るときに知っておきたい着付けのポイントについて詳しく解説します。

訪問着の着付けのポイント

訪問着の着付けは、基本的には一般的な着物の着付けと同じですが、いくつか注意点があります。

  • 長襦袢の選び方:訪問着に合わせる長襦袢は、上品な白色や薄い色のものを選びましょう。衿元が広めのものがおすすめです。
  • 衿合わせの位置:訪問着の衿合わせは、喉仏が隠れる程度の約90度の角度で合わせるのがポイントです。衿元は背中心よりやや右寄りにずらし、半衿をたっぷり見せることで上品な印象に仕上げましょう。シーンに合わせて衿合わせの深さを調整するのも大切です。
  • 帯の結び方:訪問着に合わせる帯は、二重太鼓や文庫結びなどのフォーマルな結び方が適しています。帯結びは、着物の柄行きを邪魔しないように、シンプルにまとめましょう。
  • 小物の選び方:帯揚げや帯締め、草履などの小物は、訪問着の色柄に合わせて、上品なものを選びます。華美になりすぎないよう、バランスを考えることが大切です。

これらのポイントを押さえて、美しく訪問着を着こなしてみてください。

レンタル訪問着のフルセット内容

訪問着をレンタルする際は、着物だけでなく、着付けに必要なアイテムがセットになったフルセットを選ぶのがおすすめです。

フルセットには、着物や帯はもちろん、長襦袢や草履、バッグなど、着付けに必要なアイテムが全て揃っています。ここでは、レンタル訪問着のフルセット内容について解説します。

着物と帯以外のセット内容

レンタル訪問着のフルセットの中心となるのは、着物と帯です。着物と帯の他に、フルセットには以下のようなアイテムが含まれています。

  • 長襦袢:着物の下に着る下着で、着物と同じ形状をしています。
  • 帯揚げ・帯締め:帯を美しく結ぶために使う小物です。
  • 重ね衿(伊達衿):着物の衿元に重ねて着け、アクセントを加えます。
  • 草履・足袋・バッグ:着物に合わせたデザインの草履と足袋、バッグがセットになっています。

着付けに必要な小物類

訪問着を美しく着こなすには、着付けに必要な小物類も欠かせません。

レンタルのフルセットには、以下のような着付け小物が含まれています。

  • 肌着(肌襦袢や着物スリップなど):長襦袢の下に着る、肌触りの良い下着です。
  • 帯板・帯枕:帯を美しい形に整えるための小物です。
  • 伊達締め:着崩れを防ぐために着物の上から締める紐です。
  • 腰紐:着物を固定するために腰に巻く紐です。
  • コーリンベルト:着物の上前と下前を挟んで固定するベルトです。
  • 衿芯:長襦袢の衿に入れて、胸元を整えるための芯です。

これらのアイテムが一式になったフルセットを活用して、手軽に着物の装いを楽しんてみてください。

大きめサイズの着物レンタル予約の流れ

大きめサイズの着物をレンタルする際は、自分に合ったサイズ感を確認しながら予約を進めることが大切です。

ここでは、大きめサイズの着物のレンタル予約から当日の流れまでを詳しく解説します。

事前準備とオンライン予約

大きめサイズの着物のレンタル予約をする際は、各レンタルショップのサイズ表を参考に、身長や体重、バストやヒップのサイズを確認しましょう。

サイズの確認ができたら、予約に移ります。オンライン予約の手順は以下の通りです。

  1. レンタルショップのウェブサイトにアクセスし、予約ページを開く
  2. 希望の日程とプランを選択
  3. 身長や体重、バストやヒップのサイズを入力(この辺りはショップによって異なるので要確認)
  4. オプションの選択(ヘアセット、小物など)
  5. 必要事項を入力し、予約を完了

予約完了後は、予約確認メールが届きます。当日の来店時間や注意点を確認しておきましょう。

当日の来店と着付け

予約した時間に着物レンタルショップへ来店します。受付で予約内容を確認し、着物選びへと進みます。

大きめサイズの着物は、通常サイズとは別に用意されていることが多いので、スタッフに相談しながら選ぶのがおすすめです。

着物選びが終わったら、着付けとヘアセットを行います。着付けは経験豊富なスタッフが担当してくれるので、初めての人でも安心です。

着付けが完了したら、小物の選択へ。バッグや草履、髪飾りなどを選んで、コーディネートを完成させましょう。

大きめサイズの着物をレンタルする際は、事前準備と当日の着付けがポイントです。自分に合ったサイズ感を確認し、経験豊富なスタッフのサポートを受けながら、着物選びから着付けまでを楽しみましょう。

まとめ

この記事では、大きいサイズの訪問着の選び方やレンタルサービスの利用法などについて詳しく解説してきました。

以下で、本記事でお伝えしたポイントをまとめます。

  • 自分のサイズに合った訪問着を選ぶために、正確な採寸が重要
  • 体型に合わせて、訪問着の柄や色、デザインを選ぶ
  • 小物選びも、訪問着とのバランスを考えて行う
  • レンタルショップのスタッフに相談しながら、自分に合った訪問着を選ぶ

大きいサイズの訪問着選びは、自分の体型を理解し、TPOに合ったデザインを選ぶことが大切です。

この記事で紹介したコツを参考に、レンタル訪問着選びに臨めば、失敗することなく、自分に合った一着を見つけられるでしょう。

晴れの日の装いにぴったりの訪問着で、自信を持って特別な一日を過ごしてください。きっと、すてきな訪問着姿で、周囲の人々を魅了することができるはずです。

〈参考記事〉
https://www.maimu.co.jp/contents/hakama/59621/
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/omiyamairi/column/detail79.html
https://www.e-kimono-rental.jp/column/detail.php?id=1459
https://kimono-rentalier.jp/column/houmongi/nyuugakushiki-kimono/
https://www.buysellonline.jp/blog/wedding-houmongi
https://ichika-wasou.jp/blogs/kimono-private-sort/houmongi-kikonashi
https://tsunagukimono.com/knowledge/houmongi_color_30_40/

訪問着

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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