黒地に桜、菊、まっすぐ伸びた竹の七歳祝着【kod06】

七歳の七五三には何を準備する?着物や和装小物選び・レンタル活用法

はじめに

日本の伝統行事として知られる七五三は、子供の健やかな成長を祝い、健康と幸福な将来を祈願する儀式です。三歳の女の子と男の子、五歳の男の子、七歳の女の子が七五三の当事者になります。ことに七歳になる女の子にとっては、初めて大人の女性と同じ仕立ての着物を着て帯を締めるという、貴重な体験ができる機会です。七五三の祝いの日にふさわしい美しい祝い着姿で娘を祝ってあげたいと思う親御さんも多いことと思います。この記事では、七歳の女の子の七五三にふさわしい祝い着の選び方から、お祝いの準備、そして大切な着物の手入れ方法まで、詳しく解説します。

七五三で七歳の女の子が着る祝い着の基礎知識

七歳の七五三は、女の子にとって人生の大切な節目の一つです。この特別な日に着用する祝い着は、お子さまの成長とご家族の幸福を象徴するものであり、選び方一つをとっても慎重に行う必要があります。ここでは、どの色や柄を選ぶかから着物の素材に至るまで、七五三の祝い着を選ぶための基礎知識をお伝えします。

七五三で選ぶ祝い着の色と柄の意味

七五三にお子さまが着る祝い着を選ぶ際、見た目の美しさだけで選ぶのではなく、着物の色や柄の持つ伝統的な意味を理解することで、より深く着物の持つ魅力を味わうことができます。例えばは神聖さや生命力を象徴し、ピンクは優しさや愛情深さを、は神聖さや清浄を、水色は冷静さや知性をそれぞれ象徴しています。これらの色を選ぶことで、七五三を迎えるお子さまへの願いや想いを込めることができます。

また、着物の柄にも、伝統的に培われてきた意味が込められています。例えばの柄は、「さくら」という和語が神が宿る座を意味することから、五穀豊穣や富貴繁栄を象徴しています。の柄は、冬の寒さに耐えて咲くことから美しさや忍耐力を、は「鶴は千年亀は万年」と言われたり、一度つがいになった鶴は生涯伴侶を代えないと言われることから、長寿や夫婦円満を象徴しています。選ばれる柄一つ一つには、お子さまの幸福や成功を願う思いが込められています。

このように七五三で選ぶ着物の色や柄には深い意味が込められており、七五三の祝い着は、晴れの日の記念品として長く大切にされる宝物となるでしょう。

正絹とは何か?その魅力を解説

正絹(しょうけん)とは、純粋な絹の繊維で作られた布のことを指します。絹は、蚕(カイコ)が生み出した繭から生産されます。自然由来のもので、蚕が繭を作る過程は非常に時間がかかる上に、その繭から絹糸を取り出して織物に加工するまでには、熟練の技と丁寧な手仕事が必要とされます。これらのプロセスを経て生まれる正絹は、古来から現代にいたるまで、非常に貴重なものとなっています。

正絹の着物は、その滑らかな肌触りと、光を反射することで現れる独特の光沢が魅力です。動くたびに生まれる光沢の変化は、他のどの繊維にも見られない特有のもので、七五三などの特別な日に着用することで、女の子をよりいっそう美しく華やかに見せてくれます。正絹の着物は、上品で高級感あふれる逸品として、時代を超えて受け継がれてきています。

七歳の七五三に選ぶ正絹着物のスタイルとアクセサリー

正絹の祝い着は、七歳の七五三において、その日の主役であるお子さまをひときわ輝かせます。では、正絹の祝い着にはどういうものがあるのでしょうか?ここでは、祝い着のスタイルとして、アンティーク着物やモダンなデザインの着物について解説します。祝い着を美しく着こなすためには、着物だけではなく、それを引き立てるアクセサリーの選び方もまた重要なポイントです。それも併せて解説します。

アンティーク着物とモダンな着物の魅力

アンティークの祝い着は、明治時代から昭和初期にかけての年代に仕立てられた着物であり、卓越した技術で染めや織り、刺繍などが施されています。それぞれの着物には、その時代特有の美意識や価値観が息づいており、職人の手仕事の冴えを味わうことができます。アンティーク着物を選ぶことは、伝統的な色合いや柄の描き方を通して先人の想いに触れる機会になり、貴重な文化を受け継いでいくことにもなります。

一方、モダンな祝い着は、現代のデザインセンスと技術を駆使して作られており、伝統的な色柄を取り入れるだけでなく、鮮やかな色使いや斬新な柄、機能性を考慮した素材選びなど、現代のライフスタイルに合わせて、新しい息吹を吹き込んでいます。モダンな着物を選ぶことは、新しい世代の価値観や個性を尊重し、伝統に新たな章を加える試みと言えるでしょう。

七五三の祝い着に、モダンな着物を選ぶかアンティーク着物を選ぶかは、親御さんがお子さまにどんな思いを託すかや、入手しやすさ、経済的条件など、さまざまな角度から検討して決めるべきです。

必須となる和装小物の選び方

着物の着付けを完璧に仕上げるには、帯、帯揚げ、帯締めなどの和装小物の選び方が非常に重要です。七歳の七五三の祝い着で、帯は特に重要な存在と言えます。着物姿で最も目立つアイテムというだけでなく、七歳の祝い事が平安時代から行われてきた「帯解の儀(おびときのぎ)」に由来していることもあり、この儀式の中で帯は最も重要な位置を占めています。その色や柄、結び方によって着物全体の印象が大きく変わります。

帯揚げと帯締めは、着物や帯の美しさを引き立てると同時に、さりげなく装いに華やかさや品のある美しさを加えることができます。帯揚げは帯の下からちらりと見える布で、柔らかな色合いや繊細な柄を選ぶことで、全体の印象をより洗練されたものにします。帯締めは帯を固定する役割を持つとともに、装いにアクセントを加えるアイテムであり、色や素材、結び方によって多様な表情を見せてくれます。

これらの和装小物を選ぶ際には、全体のコーディネートを考えて選ぶことが肝要です。七歳の七五三の晴れの日に、着物や帯、和装小物を慎重に選ぶことで、主役であるお子さまが引き立ち、ご家族の思い出に残る美しい装いを創り出すことができるでしょう。

珊瑚色に菊や南天、蛤紋様の七歳祝い着【kod03】
「ゆめや」が七五三のためにご用意した、アンティークの訪問着から仕立てた七歳用の祝い着です。珊瑚色のぼかし地におめでたい蛤の貝合わせと菊や梅などが描かれ、手刺繍が施された豪華な柄です。家紋をそのまま生かすように仕立てました。また、同じ生地で帯と髪飾りを仕立てました。

七歳の七五三祝い着をフルセットでレンタルする方法

七歳の七五三の祝い着に、四つ身着物に帯スタイルを選ぶ際は、どのようにして用意すればいいかという問題があります。四つ身着物というのは、七歳の女の子用の着物が、身丈の4倍の布を使って身頃を仕立てることからそう呼ばれています。新しく購入したり、ご家族や親族から譲り受けることができればいいですが、一度しか着ないかもしれない祝い着を購入するというのは、決断するのに高いハードルがあります。

そのため、着物専門のレンタルサービスを利用するご家族も少なくありません。レンタル店では、七五三の祝い着をフルセットでレンタルできるプランを用意しているところが多いので、ここでは、七五三の祝い着のレンタルについて解説します。

レンタルのメリットと注意点

祝い着をフルセットでレンタルする大きなメリットは、コストを抑えられること準備が簡単という点が挙げられます。正絹の着物一式を購入するとなると、非常に高額な費用がかかりますが、同等のものをフルセットでレンタルすれば、格安の費用で着用することができます。さらに、必要なもの一式がそろっているため、着物に合わせて帯や小物を一つ一つ選ぶ手間も省けます。

また、多くのレンタルショップでは、プロのスタッフがサイズ選びからコーディネートのアドバイスまで、幅広いサポートを提供しています。そのため、着物に詳しくない方や、初めて七五三を迎えるご家族でも、安心して希望する着物を選ぶことができます。

祝い着をレンタルする際には、いくつかの注意点があります。まず、返却期限やキャンセルポリシーは、レンタルショップによって異なるため、契約前にこれらの詳細を確認しておいた方がいいです。七五三シーズンには需要が高まるため、希望する着物を確実にレンタルするには、できるだけ早めに予約を済ませることが推奨されます。人気のアイテムほど早く予約がうずまりがちなので、早期の行動が求められます。

祝い着のフルセットに含まれるもの

七歳の祝い着のフルセットには、着物を着付けるために必要なもの一式がそろえられています。一般的に、基本セットプランは、着物や帯、帯揚げ、帯締めといった主要なアイテムだけに絞られています。一方、フルセットプランは、基本セットのアイテムに加えて、肌襦袢や長襦袢、腰ひも、しごき、足袋、草履、筥迫(はこせこ)、バッグ、髪飾りなどが含まれています。

祝い着のフルセットを着付ければ、お子さまを七五三の主役らしく華やかに装うことができます。帯や帯揚げ、帯締めは着物の美しさをさらに引き立て、足袋や草履は足元からコーディネートを整え、髪飾りは髪型に華やかさを加えることで、七五三の祝い着姿を仕上げます。

含まれるアイテムは、ショップによって多少違いがあるので、レンタルを検討する際には事前にセット内容を確認することが大事です。また、レンタルショップ選びの際には、インターネットの口コミや実際に利用した人のレビューなどを参考にするとよいでしょう。また着物を選ぶ際には、可能であれば、実際に店舗を訪れて、選んだ祝い着を試着してみるのがベストです。

七歳の女の子のための着付けのコツ

着物は、その着方一つで全体の印象が大きく変わります。七五三の晴れの日には、祝い着を正しく、美しく着こなすことで、七五三の一日をすてきなものにしましょう。ここでは、七歳の女の子のための祝い着の基本的な着付け手順を紹介します。

基本的な着付け手順

祝い着を着付ける際の基本手順は、次のようになります。着付けるのに必要な小物が全てそろっていることを確認してから、取りかかりましょう。

  1. 肌着もしくは肌襦袢を着用します。肌着は汗や汚れが着物に付くことを防ぎます。
  2. タオルを使用して、体のラインを整えます。タオルは体のでこぼこした部分が平らになるように巻いて使用します。この工程は、着物の着姿が美しく見えるかどうかを大きく左右するため、非常に重要です。
  3. 着物を、左前身頃が上(右前)になるように着ます。これは、着物を正しく着るための基本的なルールなので、覚えておきましょう。帯を結ぶ前に、着物が適切に体にフィットしていることを確認し、必要に応じて微調整します。
  4. 帯を結びます。帯の種類は「袋帯」を選ぶのが一般的です。帯の結び方は「文庫結び」「矢羽根結び」、それらをアレンジした結び方がよく選ばれます。帯の結び方によって、祝い着の着姿の印象が大きく変わります。帯の上に帯締めを結びます。
  5. 足袋と草履を履いて、着付けが完了します。足袋と草履は、足元から着物姿の美しさを際立たせることができる重要な小物です。着姿全体のコーディネートを考えて選ぶことが重要です。

美しい着姿を作るためのヒント

祝い着の着姿を美しく見せるためには、細部にまで気を配ることが必要です。衿元の整え方は、着姿全体の印象を左右する重要なポイントです。衿元を適切に整えることで、全体的に洗練された印象になります。

帯の結び方と結ぶ位置は、着物の美しさを際立たせる上で重要なポイントです。体型に合わせて帯を結ぶ高さを調整し、バランスの取れた着姿を作り出します。帯は最も目立つ和装小物なので、その選び方と結び方には特に注意を払うべきです。

帯以外の小物使いもまた、着姿の完成度を高めるために重要です。帯締め、帯揚げ、草履、バッグなど、各アイテムを慎重に選び、全体の調和を考えながらコーディネートすることが、美しい着姿を作る秘訣です。

黒地に桜、菊、まっすぐ伸びた竹の七歳祝い着【kod06】
「ゆめや」が提供する七五三の祝い着です。アンティーク黒振袖を、七歳用の祝い着に仕立て直しました。錦紗縮緬(きんしゃちりめん)にぼかし、刺繍、手描きなどの技巧が施された贅沢な一品です。正絹の柔らかな錦紗縮緬に、ベージュ色のぼかしが施され、桜、梅、菊竹などが手描きされています。裾、振り、衿には赤系の絞りを足し、帯や巾着もおそろいで誂えました。衽(おくみ)に一本線が入っています。仕立て直し前からあったものですが、繊細なかたはレンタル前にご確認ください。

七五三での記念写真撮影

七五三という節目の祝いは、一生の思い出に残る特別な瞬間となります。美しい祝い着を身にまとったお子さまの姿を、写真としてのちのちまで残しておきたいものです。ここでは、家族写真の撮り方のコツについて解説します。

みんなで楽しくが、家族写真のコツ

家族写真は、七五三の日の喜びと家族の絆を封じ込めた宝物です。七五三の日の一瞬を美しく残すためには、家族全員が心から楽しんでいる様子を捉えることです。ポーズはあまり必要ありません。なにより自然な笑顔でいることが、写真をより魅力的に見せます。また、着物姿が映えるような場所を選び、自然光を活用して被写体を美しく見せることもポイントです。

七五三後の着物の手入れと保管方法

七五三のお祝いが終わった後、大切な着物をどのように手入れし保管するかは、その美しさを長持ちさせる上で非常に重要です。特に正絹の着物は、素材が繊細であるため、適切な手入れと保管が求められます。ここでは、七五三の祝い着のお手入れ方法と、長期間美しい状態を保つための保管のコツを解説します。

正絹着物のお手入れ方法

正絹の着物は繊細な性質のため、その美しさを守り受け継いでいくためには、適切なケアが必要です。自宅での処置はリスクが伴うため、専門の知識を持つクリーニング店に頼むことをおすすめします。軽い汚れは、柔らかい布で優しく叩くことで取り除くことが可能ですが、根深い汚れやシミにはプロの手を借りましょう。また、使用後の着物は湿気を避け、通気性を確保しながら陰干しすることでカビや虫害を防ぎます。正しいケアで、着物を次世代へと受け継いでいくことができます。

長期保管のコツとポイント

正絹の着物は適切な保管がその美しさを長く保つ鍵です。湿気と直射日光を避け、風通しの良い場所での保管が理想的です。たとう紙で丁寧に包み、防虫剤を添えることで虫食いを防ぎます。また、定期的に着物を陰干しして湿気を取り除き、カビ防止に努めることが重要です。保管中に折り目がつかないように、時々畳み方を変える工夫をすることも大切です。これらの手入れを心がけることで、着物は長い時間を経てもその美しさを保つことができます。

まとめ

七五三は、お子さまの成長を祝う大切な日であり、七歳の女の子にとっては、人生の中で初めて本格的な着物を身に着ける貴重な機会です。この節目の日のために、お子さまが美しい祝い着を着て、ご家族が楽しんで過ごせるように、必要な情報をまとめてお伝えしました。七五三が、ご家族にとって忘れられないすてきな一日になるように、この記事がお役に立てれば幸いです。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

最新記事

藍色地に絣柄の大島紬きものと羽織に縞袴【men14】

【2024年最新版】男性の袴スタイル完全ガイド!着こなしと選び方

はじめに 袴は、日本の伝統的な装いとして、現代の重要なセレモニーでも中心的な役割を果たしています。特に男性が成人式や結婚式などの節目で選ぶ衣装としては、その格式の高さと美しさが重視されています。 本記事では、袴の基本から […]

ひとつ前の記事

松井青々作、花車の手描き友禅訪問着【hou146】

着物レンタルで失敗しない!着付けにかかる時間の目安と料金相場ガイド

はじめに 着物レンタルを利用する際、着付けにどのくらいの時間がかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。 特に、着物レンタルが初めての方にとっては、以下のような不安や悩みがあるかもしれません。 この記事では、着物レ […]
試着予約フォームへ|絹100%のアンティーク着物を特別な日に、無料試着、簡単4項目の入力で完結!