松井青々作、花車の手描き友禅訪問着【hou146】

【2024年】着物のプロが教える!結婚式での訪問着コーディネート術

はじめに

結婚式は新郎新婦の新たな門出を祝う大切なイベントであり、参列者も相応の礼装を着用することが求められます。こうした特別な場において、訪問着は日本の伝統を感じさせる上品な装いの一つであり、非常に適した選択肢です。

訪問着は、多くの場面で使用できる柔軟性と高い格式を持つ着物です。柄が袖や肩、裾などに広がる美しい模様が特徴で、着る人の雰囲気を華やかに演出します。また、訪問着は既婚未婚を問わず、どのような立場の女性にもふさわしい礼装で、親族や友人、姉妹として結婚式に参列する際にも安心して着用できます。

本記事では、訪問着の基本的な知識から、具体的な選び方や着こなしのポイント、レンタルの方法まで、初めて訪問着を選ぶ方にも分かりやすく解説します。まずは、訪問着の種類と特徴について詳しく見ていきましょう。

結婚式に参列する際の訪問着の選び方

訪問着は、結婚式にふさわしい格式高い装いとして、多くの女性に選ばれています。訪問着の選び方を知ることで、結婚式での印象をより華やかにし、自信を持って参加できるようになります。ここでは、結婚式にふさわしい訪問着選び方について、詳しく解説します。

結婚式にふさわしい色選び

訪問着の色は、その場の雰囲気や着る人の印象を大きく左右します。結婚式という特別な場において、どのような色を選べば良いのかを考えてみましょう。

淡い色の訪問着は結婚式で非常に人気があります。特に薄いピンク、水色、クリーム色などの柔らかい色は、上品で落ち着いた印象を与えます。これらの色は、新郎新婦を引き立てるだけでなく、参列者自身も華やかに見せる効果があります。また、淡い色は季節を問わず着用できるため、春夏秋冬どの季節の結婚式でも適しています。

上品な色としては、紺色、紫、エメラルドグリーンなどが挙げられます。これらの色は、格式を感じさせるとともに、落ち着いた大人の女性を演出します。特に、夜の披露宴などでは深い色が映えるため、エレガントな印象を与えることができます。また、紺色や紫は、どの年齢層にも似合う万能な色です。

季節に合わせた色選びも大切です。春なら桜色や若草色、夏なら薄いブルーや白、秋なら紅葉をイメージした朱色や金茶、冬なら銀色や深い赤などが季節感を引き立てます。季節の色を取り入れることで、訪問着全体のコーディネートが自然にまとまり、洗練された印象を与えられるでしょう。

訪問着の柄とその意味

訪問着の柄は、その装いに華やかさと意味を持たせます。結婚式にふさわしい柄を選ぶことで、より一層お祝いの気持ちを表現できます

古典的な柄としては、松竹梅、鶴亀、桜などがあります。これらの柄は、縁起が良く、結婚式というおめでたい席にぴったりです。たとえば、松は長寿を、竹は成長を、梅は忍耐と美しさを象徴しています。鶴亀は、夫婦円満や長寿の象徴として人気があります。これらの古典的な柄は、日本の伝統と美意識を感じさせるとともに、新郎新婦の幸せを願う気持ちを表現します。

一方で、現代的な柄も人気があります。抽象的なデザインやシンプルな模様は、若い世代の女性にも受け入れられやすいです。たとえば、幾何学模様グラデーションカラーのデザインは、モダンでスタイリッシュな印象を与えます。これらの柄は、伝統的な訪問着に現代の感性を取り入れたもので、個性的な装いを楽しむことができます。

ここで一つ、淡い色味と季節感のある柄、現代的なカラーのデザインを併せ持った、ゆめやでおすすめの訪問着をご紹介しましょう。

春霞のようにも、秋の日暮れのようにも見える藤紫色と中紅色のぼかしに、牡丹、菊、紅葉、梅、藤などが淡い色で手描きされた現代物の正絹の訪問着です。帯は季節に合わせられるように、正絹の帯を2本ご用意しました。秋には饅頭菊と菊の柄、春には牡丹の帯をお締めになってください。秋から春にかけてのお召しものです。ちょっとした宴席や、同窓会、お友だちの結婚式などに、ゆったりとした着付けでお召しになるとすてきだと思います。

結婚式での訪問着のマナー

訪問着は格式高い礼装ですが、結婚式での着用にはいくつかのマナーがあります。以上の基本的な色や柄の選び方を念頭に置きつつ、次にご紹介するマナーについても考慮する必要があります。

色選びのマナー

新郎新婦より目立たないようにするために、派手すぎない色を選ぶことが大切です。たとえば、白は花嫁の色とされているため避けるべきです。また、黒は喪服を連想させるため、結婚式には不適切です。淡いピンクや水色、ベージュなど、上品で落ち着いた色が好まれます。柄についても、派手すぎない上品なデザインを選ぶことが求められます。

立場にあったデザイン

結婚式での訪問着は、参列者の立場によっても適切な装いが異なります。親族として出席する場合は、より格式の高い訪問着を選びましょう。友人として出席する場合は、少し控えめなデザインでも構いません。いずれの場合も、周囲の人々とのバランスを考慮しながら選ぶことが大切です。

サイズ選びの重要性

訪問着は、自分の体に合ったサイズを選ぶことが重要です。

レンタルの場合でも、自分のサイズに合ったものを選ぶことで、着心地が良くなり、美しいシルエットが保てます。特に、結婚式のように長い時間着物を召されるときは、試着をしてフィット感を確認することをおすすめします。

結婚式での訪問着選びは、色や柄、サイズなど、多くのポイントがあります。これらを押さえることで、自分に最適な訪問着を選び、結婚式という特別な日にふさわしい装いを楽しんでください。

訪問着の着付けと小物の選び方

結婚式という特別な場にふさわしい訪問着を美しく着こなすためには、着付けの技術と小物の選び方が非常に重要です。ここでは、訪問着の着用のポイントと、訪問着に合わせる小物の選び方について詳しく解説します。

訪問着を着る際の注意点

訪問着を着る際には、いくつかの注意点があります。これらを守ることで、美しい装いを保ちつつ、快適に過ごすことができます。

訪問着の着付けはプロに任せるのが一般的ですが、自分で着付けをする場合にはいくつかのポイントがあります。まず、長襦袢をしっかりと着用し、衿元を美しく整えることが重要です。次に、帯の結び方にも注意し、全体のバランスを整えます。最後に、袖や裾の長さを調整し、美しいシルエットを保つようにしましょう。

訪問着は美しさだけでなく、動きやすさも考慮することが重要です。結婚式は長時間にわたるイベントであるため、動きやすくするための工夫が必要です。たとえば、草履や足袋は自分の足に合ったものを選び、長時間履いても疲れにくいものを選ぶことが大切です。また、帯はしっかりと結びながらも、緩めすぎないように注意しましょう。

訪問着を着る際には、髪型やメイクにも注意が必要です。着物に合った髪型を選び、全体のバランスを整えることが大切です。また、メイクも自然で上品なものを心掛けましょう。派手すぎないメイクで、訪問着の美しさを引き立てることがポイントです。

最後に、訪問着を着る際には、事前の準備も重要です。着物や小物の確認、着付けのリハーサルを行うことで、当日のトラブルを避けることができます。結婚式当日は、余裕を持って行動し、美しい装いで新郎新婦を祝福しましょう。

訪問着に合わせる小物の選び方

訪問着に合わせる小物は、全体のコーディネートを引き立てる重要な要素です。以下に、訪問着に合わせるべき主要な小物とその選び方について解説します。

帯は訪問着の雰囲気を大きく左右するアイテムです。結婚式では、華やかで格式の高い袋帯が一般的に選ばれます。帯の色や柄は、訪問着との調和を考えて選びましょう。たとえば、淡い色の訪問着には、金や銀の帯がよく合います。古典的な柄の訪問着には、伝統的な文様の帯を合わせると上品な印象になります。

こちらはゆめやでレンタル可能な、着物の淡い色と金の帯がよく合うコーディネートです。着物は、松井青々作の京友禅の現代物訪問着です。ピーチ色の正絹地に描かれたのは、花車です。数えきれないほどたくさんの花々が、ピンクを中心とした色合いで描かれています。ややグリーンがかった金色に、金糸や色糸で花唐草などが描きだされた帯をコーディネートしました。結婚式のお呼ばれはもちろん、結納でも、お正月でも、お子さまの七五三や入学式でも、大活躍の訪問着です

続いて、帯揚げと帯締めについてご説明しましょう。これらは、帯の結び目を美しく整えるために使用されます。帯と同じトーンでまとめるか、アクセントとして異なる色を選ぶことで、全体のコーディネートに変化を持たせることができます。たとえば、淡いピンクの訪問着には、深い赤の帯揚げと帯締めを合わせることで、華やかさを引き立てることができます。

草履とバッグも、訪問着に合わせて選ぶべき重要なアイテムです。草履は、長時間履いても疲れにくいものを選びましょう。結婚式では、華やかでありながら上品なデザインが好まれます。バッグは、必要最低限のものが入るサイズで、訪問着と調和するデザインを選びます。

訪問着に合わせる髪飾りも重要です。結婚式では、上品で控えめな髪飾りを選びましょう。生花やシルクフラワー、パールなどを使った髪飾りは、訪問着の華やかさを引き立てるのに最適です。

アクセサリーは控えめにし、全体の調和を大切にしましょう。パールのネックレスやイヤリングは、訪問着にぴったりの上品なアイテムです。ゴールドやシルバーのアクセサリーも、適度な華やかさを加えることができます。

以上から分かるように、訪問着の着付けと小物の選び方は、結婚式という特別な日にふさわしい装いを実現するための重要なステップです。基本的な手順とコーディネートのポイントを押さえることで、美しい訪問着姿を楽しむことができるでしょう。

訪問着のレンタル方法

訪問着は結婚式などの特別なイベントで着用される格式高い装いです。購入すると高額になることが多いため、レンタルを利用することが一般的です。ここでは、訪問着レンタルのメリットと具体的な手順、そして注意点について詳しく説明します。

訪問着レンタルのメリット

訪問着のレンタルには多くのメリットがあります。以下にその主な利点を挙げます。

訪問着を購入する場合、数十万円から場合によっては百万円以上かかることがあります。一方、レンタルならば、比較的低コストで高品質な訪問着を借りることができます。レンタル料金は通常、数万円から十数万円程度であり、経済的な負担を大幅に軽減することができます

また、レンタルならば、自分の好みや結婚式のテーマに合わせた訪問着を選ぶことができます。季節やトレンドに応じて、最新のデザインや色、柄を選べるため、毎回違った装いを楽しむことができます。これにより、一度購入した訪問着を何度も着用する必要がなくなり、ファッションの多様性を保つことができます。

さらに、レンタルには保管の手間が省けるという利点もあります。訪問着は保管方法によっては劣化することがあるため、適切な管理が必要です。しかし、レンタルならば返却するだけで済むため、保管場所や管理の手間を気にする必要がありません。

訪問着レンタルの手順と注意点

訪問着のレンタル手順は一般的に以下のような流れになります。

まず、レンタルショップを選びます。インターネットで検索するか、口コミや評判を参考にして信頼できるショップを見つけましょう。次に、ショップのウェブサイトや店舗で訪問着のカタログを確認し、自分の好みに合ったものを選びます。

その後、予約を行います。訪問着は人気のあるデザインやサイズが早めに予約で埋まってしまうことがあるため、できるだけ早めに予約をすることが重要です。予約時には、結婚式の日程やサイズ、レンタル期間を確認し、必要な小物(帯、草履、バッグなど)も一緒にレンタルするかどうかを決めます。

レンタル当日または前日に訪問着を受け取ります。受け取りの際には、着物や小物が揃っているかをしっかりと確認し、破損や汚れがないかもチェックします。万が一不備があった場合は、すぐにショップに連絡して対応してもらいましょう。

結婚式当日は、プロの着付け師に依頼して訪問着を着付けてもらうと安心です。着付けは専門的な技術が必要なため、自分で行うよりもプロに任せる方が美しい仕上がりになります。

結婚式終了後は、レンタルショップの指示に従って訪問着を返却します。通常は、クリーニングは不要で、そのまま返却することができますが、汚れや破損があった場合は追加料金が発生することがありますので、注意が必要です。

訪問着のレンタルは、コストを抑えつつ多様なデザインを楽しむことができる便利な方法です。ただし、予約のタイミングや返却時の注意点を守ることで、スムーズなレンタル体験を楽しむことができるでしょう。

まとめ

本記事では、結婚式にふさわしい訪問着の選び方やレンタル方法について、網羅的に解説しました。訪問着は華やかさと格式を兼ね備えた装いで、結婚式という特別な日に最適です

結婚式という特別な日に、訪問着を美しく着こなすためには、選び方から着付けまでの全てのステップが重要です。本記事でご紹介したポイントを押さえて、華やかで上品な訪問着姿を楽しんでください。新郎新婦の門出を華やかに祝福し、素晴らしい思い出を作りましょう。

<参考記事>
https://kitsuke-school.jp/basic/922/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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