千草色のぼかしにリンドウの付け下げ【hou145】

【最新版】七五三を着物で彩る!訪問着の選び方&レンタル方法

はじめに

七五三という節目の行事では、お子さまはもちろんのこと、一緒にお参りするお母さまたちにも特別な装いを求められます。特に、お母さまが着る訪問着は、この大切な日の記憶を美しく彩る重要な役割を持っています。ですが、訪問着や和装に不慣れな方にとって、どの訪問着を選べば良いのかは分かりにくいものです。そんな時は、訪問着のレンタルを利用してみませんか?レンタルであれば、着物の専門家のサポートを受けながら、準備をすすめることができます。

この記事では、長年にわたり高品質な正絹のアンティーク着物を提供してきた私たちが、七五三でお母さまが着る訪問着の選び方から、レンタル方法に至るまで、丁寧に解説していきます。これから七五三を迎えるお子さまを持つお母さまたちが、自信を持って訪問着を選び、すてきな一日を過ごせるよう、サポートさせていただきます。

訪問着で表現する個性と伝統

七五三は、お子さまの一大イベントであり、家族にとっても記憶に残る大切な日です。特に、お母さまが着る訪問着は、家族の写真や記憶に美しく映る重要な要素となります。しかし、訪問着選びにはさまざまなポイントがあり、特に和装に慣れていない方にとっては少々戸惑うことも。ここではまず、訪問着の色や柄、サイズ選びについてご紹介します。

訪問着のデザイン:吉祥文様で幸せを願う

訪問着は、正式な場で着用される女性の着物の一種で、結婚式やお宮参り、そして七五三など、特別な日の装いとして選ばれています。特に、お子さまの成長を祝う七五三では、訪問着の柄選びはその日の記憶を彩る大切な要素になります。

吉祥文様は、幸運や良い前兆を象徴する日本の伝統的なデザインで、訪問着をはじめとする和装に多用されます。これらの文様は、自然界や伝説に由来するモチーフに基づき、長寿、幸福、繁栄などの願いを込めてデザインされています。たとえば、鶴は千年の生を持つとされ、長寿の象徴とされます。亀は海で長生きすることから不老長寿の意味を持ち、松は常緑樹であり青春や永遠の若さを、竹は成長が速く強靭であることから節度と強さを、梅は寒中に花を咲かせることから堅忍不抜の精神をそれぞれ象徴しています。

七五三の訪問着にこれらの吉祥文様を選ぶことは、お子さまや家族への良き願いを込める行為とされています。吉祥文様が施された訪問着は、ただの衣装ではなく、祝福と願いが込められた特別な意味を持ちます。色彩豊かな吉祥文様は、七五三の日に華やかさを添え、装いに深みと豊かなストーリーを加えてくれます。このように、吉祥文様は日本の伝統文化の中で重要な役割を果たしており、訪問着選びにおいても、そのデザインと意味に注目することで、お子さまの成長と幸せを願う心を形にすることができます。

季節を彩る色と柄の選び方

七五三は、お子さまたちの成長を祝う行事です。季節に合わせて訪問着を選ぶ際は、秋の豊かな色彩と柄を取り入れることで、その日の装いに深みと季節感を加えることができます。秋は、自然の変化を色濃く感じる季節。紅葉を始めとした自然の美しさが、訪問着の選択にも影響を与えます。

秋の訪問着には、紅葉、そして実りの象徴である稲穂など、秋らしいモチーフが施されたものが適しています。色選びでは、オレンジ深みのある赤や茶色など、秋の景色を思わせる暖色系が一般的です。これらの色は、季節の移り変わりを表現し、七五三の日の特別感を高めてくれます。

また、訪問着選びでは、季節の変わり目としての秋の涼しさや穏やかさを感じさせる淡い紫や深い緑も魅力的な選択肢です。これらの色は、秋の自然からインスピレーションを得たもので、装いに落ち着きと洗練された美しさをもたらします。

吉祥文様や秋の柄が描かれた訪問着なら、ゆめやにもご用意があります。こちらの写真は、葡萄の葉が描かれた現代物の付け下げです。光沢のある綸子地が濃藍色に染められ、葡萄の葉が手描きされています。秋色に染まった葉の中に、菊、松、梅が描かれているのもすてきなデザインです。帯は、菊、笹、梅などが織り込まれた袋帯を結びました。帯の縁には、格子、観世水文、青海波などの吉祥紋様が織り出され、静かな色合いながら、たいへんおめでたい図柄です。まさに七五三にピッタリの一着と言えるでしょう。

秋の訪問着選びでは、これらの季節感を反映した色と柄を選ぶことで、家族で過ごす七五三の日をより豊かで意味深いものにすることができます。季節の美しさを取り入れた訪問着は、写真や記憶の中で、時を経ても色褪せることのない美しい瞬間を刻みます。

訪問着:サイズの選び方とコツ

サイズ感も、訪問着選びにおける重要な要素です。サイズが合っていないと、見た目の美しさはもちろん、一日中過ごす中での快適さにも大きく影響します。訪問着のサイズは、主に身長と裄丈で選びます。しかし、体型には個人差がありますので、以下の点に注意して選ぶことが大切です。

  • 身長に合わせた選び方:身長が高い方は、着物の裾が短くなり過ぎないよう、長めのものを選びましょう。逆に、小柄な方は、着物が長過ぎずに足元がすっきり見えるサイズを選ぶと良いです。
  • 体型を考慮した選び方:より細身の方は、裄を短めに設定している訪問着を選ぶことで、肩のラインがきれいに見えます。逆に、がっしりとした体型の方は、裄が長めのものを選ぶことで、着物全体のバランスが取れます。
  • 補正具の活用:着物は、補正具を使って体型に合わせて微調整することが一般的です。特にウエスト周りや胸元は、補正具を使用することで美しい着姿を実現することができます

レンタルショップでは、さまざまな身長や体型に合わせたサイズの訪問着を取り揃えており、専門のスタッフがサイズ選びのアドバイスを行っています。また、着付けの際には帯や補正用の小物を使用して、一人一人の体型に合わせた調整が可能です。このように、レンタルの場合は、細かなサイズ調整が可能であるため、海外の方でも、日本人の方でも、安心して理想の訪問着を選ぶことができます

訪問着のコーディネート:和装小物の選び方

訪問着を選ぶ際は、着物本体だけでなく、着物の美しさを最大限に引き出す小物選びがポイントとなります。特に、七五三などの特別な日には、細部にまでこだわったコーディネートが、その日の記憶をより色鮮やかなものにしてくれます。

和装小物で差をつける

和装小物には、帯締め、帯揚げ、扇子、草履バッグセットなどがあり、これらは訪問着の色や柄、季節感と調和するように選ぶ必要があります。例えば、秋は紅葉や菊の柄が入った帯を選び、それに合わせて落ち着いた色の帯締めや帯揚げを選ぶと、季節感を感じさせるスタイリングが完成します。また、アクセサリーとしての役割も果たす扇子は、訪問着の色に合わせて選ぶことで全体の印象を引き締めます。草履とバッグはセットで選ぶことが多く、訪問着と同じくらい重要視されるアイテムです。これらの小物一つ一つが、全体のコーディネートをより洗練されたものに仕上げる鍵となります。

足元の美:選び抜かれた草履と足袋

足元は意外と注目されるポイントであるため、草履と足袋の選び方には特に注意が必要です。草履は訪問着の色やスタイル、そして着用する場の雰囲気に合わせて選ぶことが大切です。高級感のある素材や装飾が施された草履はフォーマルな場にふさわしく、足元から上品さを演出できます。足袋は、白が基本ですが、最近では着物や草履の色に合わせた色足袋を選ぶ方もいます。ただし、七五三のようなフォーマルな場では、伝統的な白足袋が無難でしょう。草履と足袋の組み合わせによって、足元からエレガントな雰囲気を醸し出すことができ、全体の装いを一層引き立てることができるのです。

あなたにぴったりの訪問着を選ぼう

七五三は、お子さまの成長を祝う日本の伝統的な行事であり、この特別な日にはお母さまもまた、華やかな訪問着を身にまとうことが多いです。訪問着は、フォーマルな着物の一種で、結婚式や披露宴、お宮参りなど、特別な機会に着用されます。選ぶ際には、年齢や個性まで考慮することも肝要です。今回は具体例として、20代の若いお母さま向けのモダンスタイルと、落ち着きのある30代・40代向けの訪問着の選び方をご紹介します。

20代お母さまのためのモダンスタイル

20代のお母さまたちには、自分らしさを表現できるモダンな訪問着を選んでみませんか?トレンドを反映したデザインや、ビビッドな色使いが特徴的な訪問着は、若々しさとともに、七五三の日に活気あふれる雰囲気を演出します。特に、明るいピンクや鮮やかなブルーなどの色は、フレッシュで明るい印象を与え、若いお母さまのエネルギッシュな魅力を最大限に引き出します。

この年代のお母さまへのおすすめは、伝統的な柄と現代的なデザインが融合したもの。たとえば、古典的な花柄にモダンアートのテイストを加えた訪問着や、抽象的なデザインが施されたものは、伝統的な装いに新しい息吹を吹き込みます。また、アクセサリー選びにもこだわりを。シンプルだけれど印象的な帯締めや帯揚げは、装い全体を引き締めるアクセントとなり、さらに個性を際立たせてくれます。

アクセサリーとしての小物使いもポイントです。現代的な感覚を取り入れたバッグや草履、ヘアアクセサリーを選ぶことで、伝統的な訪問着スタイルにモダンなエッセンスを加えることができます。また、若いお母さまならではの遊び心を表現できるよう、色鮮やかな帯や、個性的なデザインの帯留めを取り入れるのも良いでしょう

このように、20代のお母さまには、伝統的な美しさはそのままに、現代のトレンドや自分らしさを取り入れたモダンスタイルの訪問着がおすすめです。七五三の日を、より特別なものにするためにも、自分とお子さまに似合うスタイルを見つけてください。

落ち着きのある30代・40代向け訪問着

30代のお母さまたちには、落ち着いた色合いに少しトレンドを取り入れた訪問着がおすすめです。深みのある紺やグレーの訪問着に、モダンなデザインの帯を合わせることで、伝統的な中にも現代のエレガンスを感じさせるスタイルを実現できます。この年代は、家庭と仕事のバランスを取りながら自分らしさも大切にしたい時期。そんな思いを反映させた訪問着選びが、七五三の日の装いに新たな魅力を加えてくれるでしょう。例えば、古典的な柄に微妙な色づかいや現代的なアレンジを加えた訪問着は、30代のお母さまの洗練された美しさを引き立てます

40代のお母さまたちは、さらに落ち着きと品格を兼ね備えた訪問着を選ぶことが求められます。エレガントな淡い色調の訪問着や、深みのある色彩で織りなされた古典的な柄は、40代の大人の女性の魅力を最大限に引き出します。この年代のお母さまには、季節の花々や花鳥風月など、日本の伝統美を象徴するモチーフが施された訪問着が特におすすめです。これらのモチーフは、長い時間をかけて磨かれた美意識と、落ち着いた雰囲気を醸し出し、格式高い装いを実現します。帯や小物選びにおいては、細やかな金彩加工や上品な刺繍が施されたアイテムを選ぶことで、落ち着きの中にも繊細な美しさを演出できます。

淡い色味の訪問着と言えば、ゆめやでお取り扱いのあるこちらの着物はいかがでしょうか。ブルーのようなグリーンのような、千草色を中心としたぼかしの生地に、リンドウや秋の野草が手描きされた付け下げです。現代より少し前の着物ですが、混じり物はありません。秋の野にふさわしい色合いの帯を結びました。

30代、40代のお母さまに共通するのは、伝統的な美しさに現代のエッセンスを加えることで、自分だけのスタイルを確立することです。自身の年齢を生かした落ち着きのある選び方を心がけることで、七五三の記念日に、家族の中でひときわ美しい存在となるでしょう。

七五三訪問着の予約プロセス徹底解説

訪問着のコーディネートについてご理解いただけたところで、ここからはレンタル方法について見ていきたいと思います。訪問着をレンタルする際に、予約プロセスをスムーズに進めることは計画的な準備において重要です。今回は、訪問着レンタルの予約方法や予約のコツについて、詳しく解説します。

オンラインでの予約方法

現代の技術を活用して、オンラインで訪問着の予約を行う方法が増えています。オンライン予約の最大の利点は、自宅にいながらにして、豊富な選択肢から好みの訪問着を選べることです。予約は以下の流れで進みます。

  1. レンタルショップのウェブサイト訪問:口コミなどを参考に、優れた評判を持つレンタルショップのウェブサイトを探しましょう。
  2. 訪問着の選択:季節感、色、デザイン、サイズなど、希望に合わせた訪問着を選びます。
  3. 予約フォームの入力:使用日、サイズ、レンタル期間など必要情報を入力します。
  4. 確認と支払い:予約内容を確認し、オンラインで支払いを済ませます。

多くのショップでは、サイズが合わない場合の交換ポリシーも設けていますので、安心して予約を行うことができます。

直接訪問での選び方と予約のコツ

直接レンタルショップを訪れる方法も、自分に合った訪問着を選ぶ上で非常に有効です。店頭で訪問着を試着できるため、色や素材感、サイズのフィット感を確かめることができます。直接訪問時のコツは以下の通りです。

  • 事前のリサーチ:訪れたいショップで取り扱っている着物の種類、価格帯、レンタルの条件などを調べておきます。
  • 早めの訪問:特に七五三のシーズンは混み合いますので、早めに訪問し、予約を済ませることが重要です。
  • 相談を活用:着物に詳しいスタッフが多くいますので、色やデザインに関する相談や、着付けのアドバイスなどを積極的に求めましょう。

訪問着を選ぶ際には、お子さまの衣装との調和を考えたり、家族全員の装いをトータルで考えたりも、大切です。予約プロセスをスムーズに進め、この大切な日に最適な訪問着を選びましょう。

スムーズなレンタルのためのポイント

七五三の訪問着レンタルをスムーズに進めるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。特に、予約のタイミングやレンタル契約に関する注意点は、事前に知っておくことで当日の準備をより安心して行うことができます。ここでは、訪問着レンタルを成功させるためのポイントをご紹介します。

最適な予約タイミングとは?

七五三の訪問着レンタルにおいて、最適な予約タイミングは、行事の約3カ月前とされています。この時期に予約を済ませることで、希望のデザインやサイズが豊富な中から選べる可能性が高まります。また、人気のある時期や週末は特に予約が集中するため、早めのアクションが推奨されます。さらに、事前に着付けの予約も合わせて行うことで、当日はスムーズに準備を進めることができます。

レンタル契約の注意点

レンタル契約を結ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • レンタル期間:七五三の日程だけでなく、前日の準備や後日の返却日も含めたレンタル期間を確認します。
  • キャンセルポリシー:万が一のキャンセルに備え、キャンセルポリシーの詳細をチェックしておきましょう。
  • 追加料金オプションサービスや遅延返却に伴う追加料金が発生する場合がありますので、事前に確認しておくことが大切です。
  • 損害補償:着用中の汚れや破損に関する損害補償の条件を理解し、必要であれば補償サービスを利用する選択も検討します。

レンタルの際には、これらのポイントをしっかりと確認し、安心して七五三の日を迎えられるように準備しましょう。事前の準備とチェックを怠らないことが、特別な日をより美しく彩る秘訣なのです。

まとめ

本記事では七五三の訪問着レンタルについて、選び方から予約のコツまで詳しく解説しました。最適な予約タイミングの把握、色と柄への配慮、そして契約時の注意点は、この特別な日を迎える上で欠かせない要素です。事前の準備をしっかりと行い、七五三を家族で心から楽しむための一助としていただければ幸いです。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

最新記事

ゆめやTOP画像_訪問着イメージ

【2024年版】初心者でも安心!東京で安い着物レンタル完全ガイド

はじめに 東京で着物をレンタルしようと思っても、どの店を選べばよいのか、また、その費用はどれくらいになるのか、初めての方には分かりづらいものです。特に着物や和装の知識がない方にとって、選択肢は無限にあるように思えるかもし […]

ひとつ前の記事

賑やかな御所人形の黒留袖【tom07】

【着物のプロ監修】黒留袖レンタルで輝く!選び方と着こなし術

はじめに 結婚式という人生の節目において、黒留袖はお母さまや親族の女性が着用することで、格式と品格を象徴する装いとなります。しかし、黒留袖はとても高価であることから、購入するのではなく、レンタルを選ぶ方が経済的で実用的と […]
試着予約フォームへ|絹100%のアンティーク着物を特別な日に、無料試着、簡単4項目の入力で完結!