菜の花色に花菱立涌、鳳凰孔雀の振袖【fui01】

【結婚式ゲストの装い】コスパ抜群!安い着物レンタルの見つけ方

はじめに

結婚式に招かれた際、多くの方が直面するのが「何を着て行こうか」という問題です。日本の結婚式では、ゲストの装いとして着物を選ぶことが一つの美しい伝統となっています。留袖、振袖、訪問着といった着物各種が、特別な日の装いとしての役割を持っています。しかし、どの着物を選べば良いのか、どうやって予算内で理想の着物をレンタルするのかは、多くの方にとって大きな疑問と言えるでしょう。

この記事では、結婚式における着物の選び方の基本から、可能な限り安い価格でのレンタル方法、さらにはシーンや立場に応じた着物選びのポイントまで、幅広くご紹介します。着物に詳しくない方でも、この記事を読むことで、自信を持って最適な選択ができるよう、丁寧にすすめていきたいと思います。

結婚式で知っておきたい着物の格とは?

結婚式における着物は、単に美しい伝統的な衣装ではなく、その日の意義や着用者の立場を象徴する大切な要素です。日本の結婚式では、留袖、訪問着、振袖というさまざまな種類の着物が、式の性質や参加者の関係性に応じて選ばれます。ここでは、結婚式に招待されたゲストが選ぶべき着物と、留袖、訪問着、振袖の適切な使い分けについて解説します。

立場別:結婚式にふさしわい着物の選び方

結婚式のゲストとして招待された場合、まず考慮すべきは自身の立場と式の形式です。一般的に、新郎新婦の直接の家族は留袖を、その他の親族や友人は訪問着を選びます。未婚の女性は、この特別な機会に振袖を着用することも一般的です。

着物を選ぶ際には、そのデザインや色、柄だけでなく、その着物が持つ意味や場面に適しているかを考える必要があります。留袖や訪問着、振袖は、それぞれが異なるメッセージや文化的な背景を持っています。

着物の格:留袖、訪問着、振袖の使い分け

  • 留袖:黒地に家紋をあしらった留袖は、最も格式が高く、厳粛な場にふさわしい着物です。
  • 訪問着:比較的カジュアルな場でも着用できる多様性を持っています。豊富な色彩とデザインが特徴で、さまざまなシーンで活躍します。
  • 振袖未婚女性の特別な日の装いです。結婚式においても、若々しさと華やかさを表現するために選ばれます。

結婚式への参列は、着物を通じて日本の伝統と文化を体験する絶好の機会です。自身の立場や式の雰囲気を考慮しながら、最適な着物を選ぶことで、結婚式という特別な日をより一層彩ることができます。着物の選び方に迷ったら、式場やレンタル店のスタッフに相談してみるのも一つの方法です。美しい着物で、一生の思い出に残る日を過ごしましょう。

結婚式の立場ごとの着物選び

結婚式では、参列者の着物がその日の雰囲気を大きく左右します。お母さまやご親族、一般ゲストといった立場に応じた適切な選択が、格式あるこの日をさらに特別なものにします。ここでは、前章で触れた基本的な知識を踏まえつつ、具体的な立場ごとの着物選びのすべを、より深く、掘り下げていきます。

お母さま、ご親族のための着物ガイド

新郎新婦のお母さまやご親族は、結婚式における中心的存在です。そのため、彼女たちの着物選びは特に重要な意味を持ちます。

最初に申し上げた通り、新郎新婦のお母さまに推奨されるのは、格式高い黒留袖です。結婚式のお母さまにふさわしい重厚感と威厳を示します。黒留袖は、通常、家紋を入れて身に着けますが、最近では色留袖を選ぶ方も増えています。どちらを選ぶにしても、結婚式の主役である新郎新婦を引き立てる落ち着いたデザインを選びましょう。

直系の家族以外の親族女性が選ぶべきは訪問着です。訪問着はさまざまな式典やパーティーに適しており、留袖ほどの格式は求められませんが、それでも華やかさと品格を兼ね備えたものを選ぶべきです。

また、着物をさらに引き立てるためには、帯や帯締め、草履やバッグなどの小物選びも重要です。伝統的な美しさを表現しつつ、現代的な感覚を取り入れたコーディネートが求められます。

ゲストとして参加する際の着物エチケット

一般ゲストとして結婚式に招待された際には、以下の点に留意して着物を選びましょう。

華やかさと控えめさを兼ね備えた訪問着は、一般ゲストにとって最適な選択です。結婚式のテーマや季節、自分の年齢や役割に応じたデザインを選ぶことが大切です。

たとえばこちらは、松井青々作の京友禅の現代物訪問着です。ピーチ色の正絹地に描かれたのは、花車です。数えきれないほどたくさんの花々が、ピンクを中心とした色合いで描かれています。ややグリーンがかった金色に、金糸や色糸で花唐草などが描きだされた帯をコーディネートしました。結婚式のお呼ばれはもちろん、結納でも、お正月でも、お子さまの七五三や入学式でも、大活躍の訪問着と言えます

一方、若く未婚の女性ゲストには振袖が推奨されます。振袖は結婚式の華やかな雰囲気にふさわしい、明るく鮮やかな装いを提供します。

結婚式の立場ごとの着物選びは、一日を通じての装いとしてだけでなく、その人の個性や心意気を表現する機会です。伝統を重んじつつも、自分らしさを大切に選び、特別な日を彩りましょう。

結婚式における人気の着物スタイル

結婚式における着物の選び方は、伝統と現代のスタイルが融合する場で、特に注目されるポイントです。最新のトレンドを取り入れつつ、格式高い装いを保つことは、参列者にとって重要な課題となります。以下では、留袖や訪問着、振袖といった着物の現代的なスタイルに焦点を当てて解説します。

トレンドを反映した留袖・訪問着スタイル

留袖や訪問着は、結婚式における正装としての地位を確立しています。しかし、伝統的なデザインだけでなく、たとえば以下のような現代のファッショントレンドを取り入れたスタイルも増えています。

  • 留袖スタイルの革新伝統的な黒留袖にモダンなデザインの柄を取り入れることで、新しい表現を見せています。例えば、クラシックな桜や鶴の模様に加え、抽象的なアートワークや西洋の花柄を取り入れた留袖が登場しています。
  • 訪問着の新解釈:訪問着においては、より鮮やかな色使いや大胆な柄が特徴的です。また、素材にも変化が見られ、従来の正絹だけでなく、より軽やかで扱いやすい素材も選ばれるようになっています

若々しく華やかな振袖スタイル

振袖は未婚女性の華やかな装いを象徴しています。最新のトレンドでは、従来の古典的な美しさに加え、以下のような要素が加わっています。

  • 色と柄の新鮮さ鮮やかな色彩や大胆な柄使いが、若い世代に受け入れられています。淡いパステルカラーやビビッドな色合い、そしてアニメやポップカルチャーをモチーフにしたデザインが人気を集めています。
  • アクセサリーの活用:振袖スタイルを一層引き立てるために、ヘアアクセサリーやジュエリーの選び方も重要です。伝統的なかんざしや簪(かんざし)に加え、モダンなアクセサリーを取り入れることで、個性的なスタイルを演出しています

こちらはゆめやで取り扱いのある、菱紋様を背景に、肩には孔雀、裾には鶴と対峙する牡丹唐草獅子、全体的には竹、梅、菊などが豪華にあしらわれた色振袖です。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で使用された黒振袖1番の着物と色違いの一品です。帯はグレー地に菊唐草が大胆に織り出された唐織りものの丸帯を合わせました。一生に一度しかない成人式や結婚式に、是非お召しいただきたい組み合わせです。

結婚式における着物スタイルは、伝統的な装いに敬意を表しつつも、現代のファッショントレンドを取り入れることで、新たな魅力を創出しています。結婚式という特別な日に、自分らしいスタイルで参加することで、より一層の思い出を作ることができるでしょう。

結婚式の着物レンタルでの小物選びとヘアスタイリングのコツ

結婚式での着物姿は、選ぶ小物によって大きく印象が変わります。着物そのものもさることながら、帯や帯締め、草履やバッグなど、細部にわたる小物選びがスタイル全体を格上げします。ここでは、結婚式における着物レンタル時の小物選びのポイントと、ヘアスタイリングアドバイスを紹介します。

着物スタイルを格上げする小物選び

小物一つ取っても、その種類やデザインは無限にありますが、結婚式においては特に以下のポイントに注意して選びましょう。

  • :着物の印象を大きく左右する帯は、慎重に選びたいアイテムです。結婚式などのフォーマルな場では、金糸や銀糸が織り込まれた豪華なものや、伝統的な柄が好まれます。
  • 帯締めと帯揚げ:帯締めは着物の色に合わせたり、帯揚げと色をリンクさせたりすることで、統一感のあるスタイリングを目指しましょう。帯揚げは少し鮮やかな色を選ぶと、顔周りを明るく見せる効果があります。
  • 草履とバッグ草履とバッグはセットで選ぶことが一般的です。フォーマルな場では、金や銀の装飾が施されたものが適していますが、全体のバランスを考えて選びましょう。

結婚式のヘアスタイリングアドバイス

結婚式における着物の装いは、髪型によっても大きく印象が変わります。特に、結婚式などのフォーマルな場では、伝統的な髪型からモダンなアレンジまで、着物に合わせたヘアスタイリングが重要です。以下に、結婚式での着物に合わせた髪型の選び方とスタイリングのポイントを紹介します。

着物に合わせた髪型の選び方
着物の種類や式の雰囲気に応じて、髪型も適切に選ぶ必要があります。具体的には、以下のとおりです。

  • フォーマルな場:格式の高いシーンや着物に合わせるのであれば、伝統的な日本髪や洗練されたアップスタイルが好ましいです。特に、留袖を着る場合は、高めのアップスタイルで格式高い印象を演出しましょう。
  • カジュアルな場:お茶会などの比較的カジュアルな場や振袖には、解放感のあるダウンスタイルやハーフアップも美しく映えます

スタイリングのポイント

  • 髪飾りの選択:着物に合わせて、髪飾りも慎重に選びましょう。花やビーズ、リボンなど、素材や色を着物と合わせると統一感のある装いになります。特に、フォーマルな場では控えめで上品な髪飾りを、カジュアルな場では色鮮やかなものを選ぶと良いでしょう。
  • アクセサリーとのバランス:髪飾りだけでなく、耳元のアクセサリーも着物の装いに影響します。大ぶりのイヤリングや和風のピアスは、ヘアスタイルを引き立てる重要な役割を果たします。
  • プロの手を借りる:特にフォーマルな場では、プロのヘアスタイリストによるスタイリングをおすすめします。伝統的な髪型は技術が必要なため、美しい仕上がりを期待できます。

結婚式での装いは、髪型によってもその美しさが大きく変わります。衣装およびシーンに合わせた髪型を選び、小物やアクセサリーを上手に組み合わせて、特別な日にふさわしい装いを完成させましょう。

安い価格で理想の着物をレンタルする方法

結婚式への招待は、喜びでありながら、着物の用意に頭を悩ませるという側面もあります。特に、伝統的な着物は価格が高いことが多く、一度きりの使用のために大きな出費をするのはためらわれるでしょう。ここから、結婚式用の着物を賢く、かつ安い価格でレンタルする方法を紹介します。

安いレンタルプランを見つけるコツ

結婚式用の着物レンタルを探す際には、いくつかのポイントを抑えることで、安い予算で理想の一着を見つけることが可能です。

  • 早めの予約:結婚式のシーズンはレンタル着物が予約で埋まりやすい傾向にあります。早めに予約することで、希望に近い着物を確実に、そして安い価格でレンタルすることができます
  • 平日割引を利用:一部のレンタル店では、平日にレンタルすると割引になる場合があります。式の前日にレンタルを受け取り、翌日に返却する計画を立てれば、安い価格に抑えられるかもしれません。
  • パッケージプランを選択:着物だけでなく、小物一式がセットになったプランを選ぶと、個別にレンタルするよりもトータルで安い料金で済むことがあります。また、着付けやヘアセットが含まれているプランも便利です。
  • 比較検討:複数のレンタル店の料金とサービスを比較検討します。口コミ評判も参考にしましょう。

安いレンタルプランの選び方

結婚式に参列する際の着物レンタルは、経済的な観点からも賢い選択をすることが大切です。上記のポイントに加えて、以下のアドバイスも参考にして、安いレンタルプランを見つけましょう。

  • 早割り・オフシーズン割引の活用:早めに予約することで割引が適用されるプランや、結婚式のオフシーズンに特別安い価格で提供されるプランを利用すると、コストを大幅に削減できます。
  • 複数レンタルの割引:同じ店舗で複数の着物をレンタルする場合、割引が適用されることがあります。親族や友人と一緒にレンタルすることで、お互いに経済的なメリットを享受できるかもしれません。
  • 口コミやレビューのチェック:実際にそのレンタルショップを利用した人の口コミやレビューは、コストパフォーマンスの高さを判断する上で重要な手がかりになります。特に隠れた追加費用やサービスの質に関する情報は、レンタル前に把握しておきたいポイントです

これらのポイントを押さえることで、結婚式にふさわしい着物を、より経済的に、かつ賢くレンタルすることが可能になります。大切な一日を美しく彩る着物選びに、ぜひこれらのアドバイスを活かしてください。

着物レンタル時の注意点と豆知識

結婚式などの特別な日に着物レンタルサービスを利用することで、高価な着物を手頃な価格で体験できますが、レンタル契約を結ぶ前にいくつかの重要なポイントを確認することが必要です。ここでは、レンタル契約をする前にチェックすべきポイントと、着物レンタルで失敗しないためのアドバイスを紹介します。

レンタル契約前にチェックすべきポイント

結婚式や特別なイベントでの着物レンタルを考える際、最も重要な要素の一つがサイズです。着物の美しさはその着こなしに大きく依存しており、適切なサイズ選びは見た目の印象を左右します。ここでは、サイズ選びの重要性とそのポイントについて詳しく解説します。

サイズ選びの基本

着物のサイズは、主に身丈(着物の長さ)、裄丈(首元中央から手首までの長さ)、袖丈で決まります。これらは着用者の身長や体型によって異なるため、事前の確認が必須です

  • 試着の重要性:可能であれば、レンタル前に試着をして自分の体型に合ったサイズを選びましょう。オンラインでのレンタルの場合は、具体的なサイズ情報を提供して、スタッフに相談することも大切です。
  • アドバイスを求める:着物に慣れていない場合は、レンタルショップのスタッフに相談することも有効です。プロの視点から、最適なサイズやスタイルの提案を受けることができます

着物レンタルで失敗しないためのアドバイス

  • 試着をする:実際に店舗を訪れて着物を試着することをおすすめします。着心地やサイズ感を確認できるだけでなく、色や柄が自分に合っているかもチェックできます。
  • アクセサリーのチェック:着物だけでなく、帯や帯締め、草履などの小物も重要です。トータルでコーディネートが整っているか、セットでレンタルできるかも確認しましょう
  • 着付けの予約:着物レンタルと同時に、着付けサービスが提供されている場合は、そちらも予約しておくと安心です。着付けに慣れていない場合は特に、プロの手に任せることを推奨します。

着物レンタルを利用することで、特別な日にふさわしい美しい着姿を実現できます。上記のポイントを参考にしながら、慎重にレンタルプランを選び、日本の伝統美を存分に楽しみましょう。

まとめ

結婚式に参列する際、着物を選ぶことは、その日の思い出を特別なものにするための重要なステップです。本記事では、結婚式での着物レンタルを考える方に向けて、着物と小物の選び方から、ヘアスタイリングのポイントまでの情報を提供してきました。着物レンタルは、伝統的な美しさを手軽に楽しむ素晴らしい方法です。結婚式のような特別な日に着物を選ぶ際は、今回紹介したポイントを参考にしながら、自分だけのスタイルを見つけてください。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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