【2023年最新版】お宮参りのタイミングと着物の正しい着せ方解説

【2023年最新版】お宮参りのタイミングと着物の正しい着せ方解説

はじめに

新しい家族の成長とともに、人生の初めての大切な節目を祝う「宮参り」。この日は、我が子が健やかに成長することを神社で願う日であり、その美しい姿を残す写真撮影の日でもあります。この日のために、特別な着物を選ぶことは一つの大きな楽しみになるでしょう。ですが、着物についての知識や経験がなく、どのようなものを選べばよいのか、またどのように着せたらいいのか迷うこともあるかもしれませんね。

今回の記事では、まさにそういった疑問や不安を少しでも軽減できるよう、お宮参りの着物のポイントをお伝えしたいと思います。ぜひ、お宮参りの準備の参考にしてください。

お宮参りの重要性とその意味

「宮参り」とは、赤ちゃんが生まれてから約一か月後に神社に訪れ、赤ちゃんの無事な成長と健やかな生涯を祈る伝統的な行事です。日本の歴史の中で受け継がれてきたこの行事は、ご家族全員が一緒に参加することで、新しい家族の絆を深めるすてきな機会になりますよ。

赤ちゃんを神前に紹介し、家族の幸せを神様に感謝しながら、これからの人生における無事や健康を願うことは、私たちが大切にすべき伝統です。この日、赤ちゃんを美しい着物に包み、その姿を家族や神様に見せることは、我が子の未来への夢や希望、そして愛情を形にする瞬間でもあります。

また、お宮参りの際には、産着や紐や扇子など、さまざまな小物を使用します。これらのアイテムは、伝統的な意味や役割も持っています。例えば、扇子は末広がりの形が縁起がよいとされ、赤ちゃんのこの先の人生の繁栄を願う意味が込められています。

そういった伝統的な意味や背景を知れば、お宮参りの日に感じる喜びや感動がより深まります。お宮参りについて知り、我が子の大切な日をより意味深く、心から祝いましょう。

これから歩む家族としての日々の中で、お宮参りは最初の大きなステップの一つです。ご家族みなさんでその瞬間を心から楽しみましょう。今後の記事の中で、着物の選び方や着せ方、お宮参りの準備についてのポイントなど、詳しく解説していきます。お宮参りの日をより特別なものにするお手伝いができれば幸いです。

お宮参りのタイミングと注意点

お子さまの成長の中で、特別なイベントである「お宮参り」。お宮参りを前に、何を準備し、いつ神社にお詣りするのが良いのか、悩む方も多いのではないでしょうか。お宮参りのタイミングと注意点について、一緒に見ていきましょう。

一般的なタイミングと地域差

「お宮参り」は、赤ちゃんが無事に生まれてきたことの感謝と、これからの健やかな成長を祈る行事です。男の子は生後31日後、女の子は33日後に神社にお詣りするのが伝統的ですが、現在はほぼ一か月後に行われることが多いです。実際には、赤ちゃんの体調やママの体力を考慮し、無理のないタイミングで日程を決めるのがおすすめですよ。

お宮参りは地域差もある行事です。一般的なものとは異なるしきたりがある場合もあります。赤ちゃんの祖父母さまや、ご親戚さまと話してみると、その地域ならではの独自の伝統や思い出話が聞けて、参考になるかもしれませんね。

お宮参り当日の気をつけるポイント

お宮参りの日、一番の主役はもちろん赤ちゃんです。そのため、赤ちゃんが快適に過ごせるよう、いくつか気をつけるポイントを紹介します。

まず、赤ちゃんの服装。おすすめは、やはり「産着」や「祝い着」といった特別な着物です。産着の縁起の良い柄や色が映え、お宮参りをより特別なものにしてくれます。ですが、赤ちゃんは普段と違う格好をすることになるので、当日の様子やご機嫌には十分注意しましょう。事前に動画などで産着のかけかたや内着の着せ方を確認しておくと、当日スムーズに進められます。

また、神社に到着してからの流れや手順も、事前に情報を集めておくと安心です。特に初めての場所では不安を感じることも。そんな時は、神社に電話で問い合わせをして、当日の流れや必要なアイテムについて確認してみてください。

次に、持ち物についてお伝えします。お祝いの際には、写真を撮ることも多いでしょう。カメラやスマートフォンの準備はもちろん、よだれかけやおむつ、おしりふきなど、赤ちゃんの基本的なアイテムを忘れずに持参しましょう。特に外出するときは予想外の事態が発生することも。少し多めに持って行くことで、慌てることなく、安心してお祝いができます。

最後に、赤ちゃんの気分や体調に気を付けましょう。もし当日赤ちゃんがご機嫌斜めだったり、体調が思わしくない場合は、無理をせずに日程を変更することも考えてください。大切なのは、ご家族みなさんで笑顔で記念日を迎えることです。

お宮参りは、赤ちゃんの成長の大きなステップです。少しでも安心して、大切な日を迎えられるよう心から願っています。

お宮参りの着物選び

愛する赤ちゃんに美しい着物を掛けることは、お宮参りの日ならではの楽しみです。では、どのような着物を選べば良いのでしょうか。着物選びのポイントと、購入とレンタルの選択について、詳しく解説いたします。

どんな柄や色がおすすめ?赤ちゃんの服装とのコーディネート

お宮参りの産着の柄や色選びは、赤ちゃんの性別や季節に合わせて考えるのがおすすめです。男の子であれば、青や緑が人気。一方、女の子にはピンクや赤を選ぶ方が多いようです。白や生成りも、どんな赤ちゃんにも似合い、清楚な印象を与えてくれます。

柄については、鶴や亀、松など、長寿などの意味があり縁起のよいものが多く用いられます。また、季節の花や動物をモチーフにしたものも人気です。

購入 vs レンタル:どちらが便利?

お宮参りの着物、購入とレンタルどちらが便利かは、ご家族の考えや予算によるでしょう。購入の場合、世代を通して受け継がれる家宝として、大切に保管することができます。しかし、価格は高額になることがありますので、事前に予算を確認しておきましょう。

一方、レンタルは予算を抑えつつ、好みの高級な着物を選んで赤ちゃんに掛けることができます。しかも、クリーニングや保管の手間がかかりません。ただし、返却期限を守ることが大切です。

アンティークきものレンタルゆめやでは、さまざまな色柄の産着をレンタルすることができるので、ぜひのぞいてみてくださいね。

お宮参りの日は、一生の思い出となる大切な日。最高の着物を選んで、赤ちゃんの成長をお祝いしましょう。

ここでゆめやおすすめの産着をご紹介しましょう。

左端「深緋色にオレンジの雲取、四季の花薬玉の産着」は鮮やかなオレンジ色と赤に四季の花々が咲き誇った華やかな祝い着です。赤ちゃんを抱っこするお母さまは淡い色の訪問着などがおすすめです。

中央「若草色に薬玉・貝桶・牡丹の産着」春らしい若草色の着物に牡丹の丸い柄ですので、柔らかい雰囲気が赤ちゃんに最適です。

右端「桃から黄へのぼかしに絵羽模様の一つ紋付産着」綺麗なぼかしに絵羽模様。産着には珍しい一つ紋ですので、しっかりしたお家で作られた着物です。産着としても3歳の七五三の際にも着流ことが出来る華やかな祝い着をご紹介しました。

次に男の子の産着をご紹介しましょう。

左端「流水に松竹梅の産着」は、ベージュの生地に黒が入っている珍しい産着です。作りも少し変わっているアンティーク着物です。中央「雲海に龍の産着」男の子らしい力強い龍の柄が描かれています。龍の絵柄は怖い雰囲気のものもありあすが、こちらの龍は優しい表情をしていますね。右端「松と富士山の五つ紋付掛けきもの」至る所にこだわりのあるアンティーク着物です。中央には富士山が描かれており、お子さまの成長を願って、紐部分に鶴の手刺繍が施されています。

お子さまの成長と健康を祈って選ばれた柄があしらわれた男の子の祝い着は、親御さまの思いが詰まっていますね。

正しい着せ方のステップ

下準備: 必要な小物や一式の確認

赤ちゃんに着物を着せるというのは、少々難しそうに感じるかもしれませんが、まずは下準備から一歩一歩進めていきましょう。必要なアイテムを一緒に確認しましょう。

赤ちゃんの産着は、新生児が初めて着る着物で、お祝いの意味を込めた特別な衣装です。男の子、女の子それぞれに合わせた柄や色のものが用意されています。家にある場合もあれば、購入したりレンタルしたりする場合もあるでしょう。産着に汚れやシワがないかどうか確認してください。

次に、産着を着せる際に必要な小物や関連アイテムがあります。赤ちゃんをきちんと産着で包むための紐や、扇子など紐に結びつける縁起物、そして帽子やよだれかけなどのアイテムもお忘れなく。特に紐は、実際に赤ちゃんに産着を掛ける際には欠かせないものとなります。

また、着物の中に着せる肌着や、赤ちゃんが不機嫌になったときのための予備の服装も準備しておくと安心です。肌着は、赤ちゃんの敏感な肌を守るためにも、柔らかく、また通気性の良いものを選んでください。

準備をしっかりとしておくことで、当日はスムーズに赤ちゃんと特別な一日を過ごせますよ。

手順の説明

産着を着せる際の手順は、初めての方には少し難しく感じるかもしれませんが、一緒に手順を追って見ていきましょう。

  1. 着物と襦袢の紐を重ね、産着の両袖に通します。紐がねじれないようにしましょう。
  2. お子さまを顔が見えるように抱っこします。
  3. 産着をお子さまの肩のあたりを包むようにかけ、よだれかけは外に出して整えます。
  4. 紐を背中側で綺麗に結びます。
  5. 扇子などの小物を紐に取り付けます。
  6. 全体を整えます。

当日になって慌てないように、動画やイラストを見ながら練習してみましょう。

練習のポイントと注意点

産着を着せる練習のポイントや注意点もしっかりと覚えておくことが大切です。

まず、練習の際は、赤ちゃんが気持ち良く過ごせるような時間帯を選ぶことがおすすめです。赤ちゃんが不機嫌になったときは、お気に入りのおもちゃで遊んだり、優しく声をかけて、安心させてあげましょう。

産着を着せる際の紐の結び方にも注意が必要です。きつく結ぶと赤ちゃんが苦しくなってしまうこともあるので、適度な力加減で結んでください。また、紐の位置も確認して、赤ちゃんの動きを妨げないようにしましょう。

最後に、赤ちゃんが産着を着ている間は常に様子を見て、何か異変がないか確認することが大切です。安全に、そして楽しくお宮参りを迎えるためにも、事前の練習や準備をしっかりと行いましょう。

その他の準備と関連小物

お守りや帽子、よだれかけ等、おすすめのアイテム紹介

お宮参りの際には、着物だけでなくいくつかの小物やアイテムも一緒に準備することがおすすめです。赤ちゃんが快適に過ごせるように、また、お宮参りの意味を更に深めるためのアイテムを用意しましょう。

まず、お守りは宮参りの大切なアイテムの一つです。多くの神社が、新しい命を迎える家族のために特別なお守りを用意してくれています。このお守りは、赤ちゃんの健やかな成長や家族の幸福を願って授与されます。宮参りの際には、ぜひお守りをいただきましょう。お守り袋を用意していると、いただいたお守りをこの中に入れることができますよ。

次に、帽子も大切なアイテムの一つです。特に夏には、赤ちゃんの頭を守るためにも帽子は欠かせません。お宮参りの際は、白の大黒帽子をするのが主流です。
また、赤ちゃんはよだれをたらすことが多いので、よだれかけも忘れないようにしましょう。よだれかけは写真映えするもの、あるいは着物に合わせやすいデザインのものを選ぶのがおすすめです。お宮参りのグッズとして、帽子とセットで販売されていることも多いです。

その他にも、赤ちゃんの気を引くための小物や、お祝いの意味を込めたアイテムなど、様々なものを用意できます。宮参りの際に赤ちゃんが心地よく、またご家族みなさんが幸せな気持ちで過ごせるように、しっかりと準備しましょう。

赤ちゃんが快適に過ごせるための方法や気をつけること

お宮参りの際、赤ちゃんが快適に過ごすことは何よりも大切です。そのためのポイントを紹介します。

まず、赤ちゃんの体調を確認することが大切です。当日の朝、不機嫌だったり熱や体の調子が悪かったりすれば、無理にお宮参りを行うのは避けた方が良いでしょう。

次に、赤ちゃんのおむつはしっかりと交換して、清潔な状態にしておくことがおすすめです。おむつは替えを持参するようにしてくださいね。また、着物を着せる際にも、肌着を着せて、赤ちゃんの敏感な肌を守りましょう。

移動中も、抱っこ紐やベビーカーを利用して、安全に移動することが大切です。特に神社の境内は段差がある場所も多いため、事前に情報を調べておくと安心です。

また、神社には、授乳室やおむつ交換のスペースが用意されていることも多いです。赤ちゃんが不機嫌になった際や、おむつ交換が必要な時には、こうした施設を利用しましょう。事前に場所を把握しておくと便利です。

お宮参りはご家族にとって大切なイベントです。赤ちゃんを中心に、家族みんなで楽しむことを忘れないでください。何かトラブルが起きた場合も、焦らず冷静に対応することで、赤ちゃんも安心して過ごすことができますよ。準備や当日の流れをしっかりと把握して、ご家族みなさんで楽しい時間を過ごしてくださいね。

最後にお宮参りにおすすめのお母さま向けの訪問着をご紹介しましょう。

出産して約1ヶ月で着物はちょっとしんどいと思われるかもしれませんが、お子さまの初めての神社でのお詣りですのでお写真にも残ります。お子さまと一緒にお着物を着てみてはいかがですか?

左端「薄紅色に雪輪、菊、松の訪問着」男の子のお子さまでしたら濃いめの色の産着が多いので、明るめの華やかな訪問着はいかがでしょう。写真映えする華やかさです。

中央「アイボリーに大きな鈴と草花の一つ紋付訪問着」柔らかい雰囲気のアイボリーはお子さまのどんな色の着物でもマッチします。また柄も少なめですので、お子さまの着物を引き立ててくれます。

右端「淡いピンクベージュに菊、牡丹、菖蒲が咲く訪問着」菊や牡丹が描かれた上品な訪問着は、お母さまになられて初めての着物姿の方もいらっしゃるでしょう。初々しいお母さまと可愛らしい赤ちゃんの微笑ましい姿が想像できますね。

まとめ

お宮参りの着せ方のポイント再確認

ここで一度、お宮参りの着物の着せ方に関するポイントを振り返りましょう。

  • 産着の選び方:赤ちゃんの初めての着物として選ばれる産着。男の子や女の子に合わせた柄や色を選び、赤ちゃんの成長や健やかさを祈る意味を込めましょう。
  • 着せ方のコツ:紐を袖に通す際や紐の結び方など、実際の着せ方についても気を付けるポイントがあります。事前に少し練習しておくと安心です。
  • 付属の小物:よだれかけや帽子、縁起物、替えのおむつなど、赤ちゃんのコーディネートや安心に欠かせないアイテムも忘れずに。

お宮参りは、赤ちゃんが生まれてから初めて参拝する記念日です。その日の服装や流れなどを事前に確認し、安心して当日を迎えられるようにしましょう。

赤ちゃんの成長や家族の絆を感じるお宮参りの日。心からのお祝いの気持ちと共に、すてきな一日を過ごしてくださいね。

〈参考記事〉
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/omiyamairi/column/pillar01.html
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/omiyamairi/column/detail02.html
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/omiyamairi/column/detail26.html
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/omiyamairi/column/detail97.html
https://kashikimono.com/content/omiyamairi
https://kashikimono.com/content/omiya_kimono
https://kimono-kyoto.net/?mode=f32
https://kimono-rentalier.jp/column/shrine-visit-for-birth/omiyamairi-ubugi-kisekata/?gad=1&gclid=Cj0KCQjw9fqnBhDSARIsAHlcQYR__nSdNWHSziH_xYoIYmp6MXh_QfVMXLQWraY65wW4x36pBBJ1zBwaAr7UEALw_wcB

著者情報

ゆめや通信編集部

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この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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