淡いピンクベージュに菊、牡丹、菖蒲が咲く訪問着【hou05】

【プロ監修】入学式の着物に「やりすぎ」感を出さないためのポイント

はじめに

お子さまの入学式。春の特別なセレモニーとして、全国のお母さまがとても楽しみにしています。特に、この日の服装には「着物?スーツ?ワンピース?」と頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。アンティークきものレンタルのゆめやでは和装「着物で出席する入学式」をおすすめしています。

入学式の着物姿とその重要性

入学式に着物を選ぶのは、やはり日本の伝統を大切にし、格式ある場に相応しい服装で出席したいという思いからでしょう。お子さまにも、日本文化を意識させる絶好のチャンスです。そんな大切な日に着る着物、選ぶ際のポイントは何でしょうか。派手すぎず、控えめすぎず、ちょうど良いバランスが求められます。なぜなら、入学式はお子さまが主役の場ですから、お母さまが目立ちすぎてお子さまの雰囲気を圧倒してしまうのは避けたいですよね。

また、自分自身も気持ちよくその場に出席したいもの。そこで、今回の記事では、入学式で着物を着る際のポイントや注意点、おすすめの柄や色などを紹介していきます。初めての方でも、この記事を読むことで、少しでも着物選びのヒントや参考になる情報を提供できればと思います。

記事の目的と読者へのメリット

この記事の目的は、着物にあまり馴染みがない方でも、入学式などの特別な日には堂々と着こなせるように、基本的なポイントをお伝えすることです。また、これから入学式を迎えるママたちが、何を選べばよいか、どんな配色や柄が良いのか、といった疑問にもお答えしていきます。

読者の皆さんには、この記事を通じて、着物の基本的な知識や選び方、さらにはどんな小物やヘアスタイルが合わせやすいのかなど、多くの情報を入手できます。その結果、当日はお子さまと一緒に素敵な着物姿で式に参加し、自信を持ってその場を楽しむことができるでしょう。

ゆめやのサイトには、多くの着物やその関連情報が紹介されていますので、この記事だけでなく、そちらもぜひ参考にしてくださいね。普段から着物に興味がある方、入学式以外のシーンで着物を楽しみたい方にも、たくさんの情報やインスピレーションを提供できる内容となっています。

これからの季節、入学式や卒業式、卒園など、着物を着る機会が増える方も多いと思います。そんな大切な日を迎える前に、この記事を参考に、一緒に素敵な着物ライフを楽しみましょう。

着物を選ぶ際の基本ポイント

入学式は、冠婚葬祭の行事です。学校の印象を良くするため、しっかりとした服装が求められます。特に、お母さま方は「伝統的な着物で出席したい!」と願っている方も多いのではないでしょうか。着物選びは難しいと感じるかもしれませんが、基本ポイントを押さえていくと、自分にふさわしい入学式向けの着物を見つけられます。

入学式にふさわしい着物は、一つ紋の色無地、訪問着がベストです。礼装の場なので、普段着の小紋はおすすめできません。

あなたの年代(20代, 30代, 40代)に合うデザインと色の選び方

まずは、年代によって似合うデザインや色が異なります。着物は、自分の年齢や雰囲気に合ったものを選ぶと、より素敵に着こなしがアップします。

  • 20代の方へ
    20代は、華やかで明るい色の着物が良いでしょう。柔らかく、春らしいピンクや淡い青などがおすすめです。柄も花を基調としたものや、少し派手めのものを選び、若々しさを前面に出しましょう。す。20代のお母さまは春色の訪問着に、少し抑えた柄の袋帯がおすすめです。
  • 30代の方へ
    30代は、落ち着いた色合いの中にも華やかさを取り入れるのがポイントです。淡いベージュや、控えめな朱色の訪問着がふさわしいでしょう。柄もシンプルでありながら、少し華やかさを持ったものを選ぶと、大人の女性としての魅力を引き立てられます。入学式を迎えた家族の代表として、家紋入りの色無地などもおすすめです。
  • 40代の方へ
    40代は、格式を持った着物を選ぶのが良いでしょう。淡色の色無地にちょっぴり豪華な袋帯を合わせ、格を維持します。着物は季節感が最も大切。40代だからといって気おくれせず、春らしい色を選びましょう。紋無しの色無地は普段着と同格なので、避けてください。

全体的に、着物の色や柄を選ぶ際は、入学式の場として、派手すぎないものを心掛けると良いでしょう。また、自分の肌の色や髪色とも調和したものを選ぶと、より一層の美しさに磨きがかかります。顔映りの良し悪しは実際に試着し、ゆめやのスタッフなど、プロの目で見た意見を参考にしてください。

人気の着物ランキングとその特徴

近年の入学式シーズンには、さまざまな新しいデザインの着物が登場しています。ここでは、ゆめやの中でも、特に人気のある着物を紹介します。

  • 白地に桜の花柄
    春の入学式にぴったりのデザインで、主役である子どもとのコーディネートもしやすいのが特徴です。白は清楚で上品な印象を持ち、桜の花柄が華やかさをプラスします。
  • 一つ紋付きの色無地
    色無地は、どんなシーンにも合わせやすく、特に入学式では控えめながらも格式を感じさせるデザインとして人気です。特に、春らしい淡い色合いのものが多く選ばれています。
  • 落ち着いた色のフォーマルな訪問着
    40代以上の母親におすすめのデザインで、格式感あるデザインとなっています。落ち着いた色を基調としたものに、金や銀の糸で描かれた柄が華やかさを添えています。

着物選びの際は、自分の好みや、入学式の場としてのフォーマルさを考慮して選ぶことが大切です。また、多くの情報を取り入れて、自分に合った着物を見つけることで、入学式の日をより特別なものにすることができます。

ここではアンティークきものレンタルゆめや人気の着物をご紹介しましょう。

左端「アイボリーに大きな鈴と草花の一つ紋付訪問着」はリンドウがうっすら描かれたアイボリーの証券に大きな鞠の手描き模様。清楚で上品な雰囲気になります。に中央「若苗色に織り柄の一つ紋付色無地」グリーンの色無地ですが、華や鶴の織り柄が立体感のある着物にしてくれています。花菱の一つ紋ですので、フォーマルな場所へ着ていくことができます。さりげないオシャレを楽しみたい方におすすめです。右端「銀鼠色に幻想的な花々が辻が花で描かれた訪問着」落ち着いたグレーに辻が花の染めが引き立ちます。気品ある着物です。

「やりすぎ」の原因となるポイント

着物を着る際、派手さや華やかさを求める気持ちはわかります。しかし、入学式は厳粛な儀式の場です。過度な華やかさは「やりすぎ」と感じさせ、場の雰囲気や他の人々の視線を気にしてしまうことも。そこで、過度なコーディネートにならないためのポイントについてお話しします。

派手な柄や色の取り合わせの罠

「華やかさ」と「派手さ」、これらは微妙にニュアンスが異なります。入学式や卒業式などのフォーマルな場では、どちらも気をつけたいポイントです。

例えば、春の入学式。桜の花が咲くこの季節、華やかな色や柄の着物を選ぶのは自然です。しかし、色鮮やかな着物に同じくらい派手な帯を合わせると、全体の印象が強くなりすぎることが。特に、春の光の下で、鮮やかな色はより一層目立ちます。金糸銀糸が少なく、おめでたい吉祥柄の帯を選んでください。

さらに、柄の取り合わせも重要。大柄の花模様の着物に、同じくらいの大きさの柄が入った帯を選ぶと、情報が多すぎて視線が散漫になってしまうかもしれません。

そのため、派手な着物を選んだ場合は、落ち着いた色の帯や、小さな柄の帯を選ぶと、全体のバランスがとれます。逆に、シンプルな無地の着物の場合、柄のある帯や鮮やかな色の帯を合わせると、華やかさが増します。伊達衿は衿元がぱっと華やかになりますが、入学式の場合、あえて着けなくてもかまいません。

コーディネートの注意点:帯や小物の選び方

着物のコーディネートで大切なのは、バランスです。特に帯や小物の選び方は、全体の印象を大きく左右します。

帯は、着物の真ん中に位置するため、視線が集まりやすい部分。そのため、帯の色や柄、太さなどは、慎重に選ぶ必要があります。華やかさを若干落とした準礼装用の袋帯を用意しておくと入学式、卒業式など様々なシーンで活躍してくれるでしょう。

成人式で使った帯締め、帯揚げは訪問着、色無地に合いません。振袖の帯締め、帯揚げなどの小物は華やかさ重視でデザインされていることをお忘れなく。入学式には礼装用の平組の帯締めと綸子の帯揚げがおすすめです。

また、小物もコーディネートのポイント。草履やバッグ、髪飾りなど、これらの小物一つ一つが、全体の印象を変える大きな要素となります。派手な着物には、シンプルな小物を合わせる。逆に、シンプルな着物には、少し目立つ小物を取り入れると、良いアクセントになります。

最後に、どんなコーディネートを選ぶにしても、自分らしさを忘れずに。自分の好みや、その日の気分に合わせて、自分だけの素敵なコーディネートを楽しんでくださいね。

ここではアンティークきものレンタルゆめやおすすめの、訪問着に欠かせない小物をご紹介します。

草履「金地に織りの鼻緒の礼装用草履」礼装に使用していただける金地に織りの鼻緒の草履はどんな色の訪問着にも合わせていただけます。バック「金駒イメージの格式高い金銀ビーズバッグ」金銀のビーズバックは豪華ですね。濃い色の着物に合わせるとバックが引き立ちます。かんざし「べっ甲に牡丹とトルコ石のバチ型かんざし」べっ甲は高級感があり、後ろ姿のポイントにもなります。

ご紹介しました小物は、さまざまなお色の礼装の着物に合わせていただけます。着物を引き立てるアイテムとしてご使用ください。

ママとしての着こなしマナー

着物を着る際、母親としてどのようなことに注意すればよいのでしょうか。お子さまの入学式や卒園式、卒業式などの大切な日に、気になるマナーやポイントをまとめてみました。

ふさわしい髪型や小物の選び方

入学式などのフォーマルなシーンで着物を着る際、やはりヘアスタイルや小物選びも大切です。2024年の春、新たなスタートを切るお子さまを思い、自分も素敵に見せたい。そんな気持ちを大切にしつつ、自然で上品なスタイルを心がけましょう。

髪型について考えるとき、やはり和装にふさわしいシンプルで落ち着いたものがおすすめです。例えば、きちんとしたアップヘアや、シニョンなどが考えられます。美容院で着付けをお願いする際は、髪が邪魔にならないように、事前に髪をまとめておきましょう。

次に、小物選び。こちらもマナーを守りつつ、自分らしいスタイルを楽しむのがポイントです。バッグや草履など、選ぶ際には服装や雰囲気に合わせることを心がけましょう。和装用のバッグは容量が小さく、入学案内など大切な書類を持ち帰る際、不便を感じます。和装バッグの他にサブバッグを用意しておくと安心です。

入学式の会場によっては、入口で草履を脱ぎ、内履きに履き替えます。この場合多くの学校がスリッパを用意していますが、床すれすれまで丈のある着物の場合、ぺたんこのスリッパでは階段で裾を踏んだり、裾を汚したりしてしまう危険性が大です。着物の方は自分でかかとのあるスリッパをご用意ください。脱いだ草履を入れる袋も忘れずに。

子どもや他の母親との関連でのマナー

入学式や卒業式など、学校のセレモニーに出席する際、子どもや他の母親との関連で気をつけたいマナーがあります。まず、自分が主役ではないことを忘れてはいけません。この日はお子さまたちの大切な日。派手すぎる服装や、目立ちすぎる小物は控えるよう心がけましょう。

また、同じように着物を着る母親が多い場面では、事前にどんな着物を着るか情報交換をして、同じデザインや色を避けるのも一つの方法です。LINEやTwitterで、近所のママたちと情報共有しましょう。着物を通じて新しいママ友と、嬉しい出会いがあるかもしれませんね。

さらに、子どもとのコーディネートも楽しいポイントの一つ。例えば、子どものスーツやドレスの色と、自分の着物や帯の色を合わせると、親子の絆を感じることができるでしょう。ただし、全体的に派手になりすぎないよう、バランスを考えるのがポイントです。

最後に、入学式や卒業式などの行事は、多くの人が参加する大切な場です。常に周りの人たちとの距離を意識し、声の大きさや態度にも注意を払うよう心がけましょう。着物の場合、扇子で口元を隠して、静かに言葉少なく会話すると見苦しくありません。

以上、ママとしての着こなしマナーについてでした。どんなシーンでも、自分らしいスタイルを大切にしながら、場の雰囲気や他の参加者とのバランスを取ることが、素敵な着こなしの秘訣かもしれませんね。

実際のママたちのコメントと失敗例

「入学式での着物が失敗」の事例とその原因

入学式は、お子さまにとって大切な日であり、お母さまとしても最高のスタイルで参加したいと考えるのは自然なことです。しかし、まれに着物の選び方や着付け、コーディネートに失敗してしまうことが。今回は、実際に入学式でのちょっとした失敗をしたお母さまたちの声と、その原因を紹介します。

・あるママからの声として「派手な柄の着物を選んでしまったら、主役のお子さまよりも目立ってしまった」というものが。入学式は子お子さまが主役の日。その日の服装や雰囲気は、主役を引き立てるようなものがふさわしいです。派手な色や大きな柄の着物は、式の場には少し浮いてしまうかもしれません。

「着物を着るのが初めてで、着付けが難しく、式の前日に慌ててしまった」という声も。着物は普段の服装とは違い、特別な方法で着るので、初めてのときは特に難しく感じます。着付けを自分で行う場合、事前に練習をしておきましょう。苦手な部分は、入学式までに繰り返し練習します。自分が着付けに要する時間を把握しておき、プラス30分以上の余裕を持って着物を着てください。

「春の入学式に冬の着物を選んでしまい、季節感が合わなかった」という意見も。着物には季節ごとのデザインや色があり、それを選ぶ際のポイントとして考えなくてはなりません。春の入学式では、春らしい明るい色や柄を選ぶと、場の雰囲気にも合い、華やかな印象となります。

「白や黒の着物を選び、少し地味に感じてしまった」という声も聞かれます。白や黒はフォーマルな場にはふさわしい色ですが、入学式のようなお祝いの場では、もう少し色を取り入れた方がよいでしょう。

まとめ

入学式での着物の着こなしのポイントの再確認

入学式は、お子さまの大切な門出を祝う日。この日のお母さまとしての服装は、洋服よりも着物で出席する方が多いと言われています。そんな入学式の着物には、特有のポイントやマナーがありますね。

まず、入学式での着物としておすすめするのは、控えめな柄と落ち着いた色の訪問着。一つ紋付きの色無地であれば、淡色の明るい色を選びましょう。近年の入学式では、淡いベージュや柔らかなピンクなど、上品で素敵な色合いの着物が人気です。着物に合わせて、小物や髪型もシンプルにまとめると、全体の印象を引き締まります。

お子さまが主役のこの日、派手すぎる柄や色は避け、お子さまを引き立てるような着こなしを心掛けたいものです。それだけではなく、季節感も大切ですね。春の入学式では、春らしい華やかな色柄がおすすめです。

着物を着る際の大切なポイントとして、着付けも重要です。着物は洋服とは違い、特別な方法で着る必要があります。特に初めて着る方や、普段着物を着ない方は、事前に着付けの練習をしておきましょう。専門の着付け師に依頼するのも一つの方法です。

入学式にお母さまが着物で出席している姿を見ると、お子さまは自国のアイデンティティーを意識します。自分の入学と同様に、和服を着たお母さまの姿を誇らしく、清々しい思いで見つめることでしょう。入学式に着物で出席したい方はゆめやのサイトや以下の記事を参考にしてください。

〈参考記事〉
https://www.yumeyakimono.jp/
https://www.kimonoichiba.com/media/column/106/
https://www.kawashimaselkon.co.jp/stories/obi/1070/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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