卒業式イメージ

【着物のプロが監修】卒業式を彩る! 大学生の袴レンタル完全ガイド

目次

はじめに

大学の門を出るその時、皆さんの新たな一歩を飾るのが、華やかな晴れ着、「袴」です。多くの女性がこの特別な日に袴を選ぶ理由は、その格式高くも愛らしい日本の伝統美にあります。しかし、袴選びからレンタル、着付けまでの流れは少し複雑に感じることもあるでしょう。この記事では、卒業式の袴レンタルを検討されている方に向けて、その基本となる知識やポイントをお伝えします

大学卒業式の袴レンタルを選ぶ前に知っておきたい基本

卒業式は、大学生活の締めくくりとして、学生だけでなく家族にとっても記憶に残るイベントです。そんな特別な日にふさわしい装いをするために、多くの女性が着物と袴を選びます。レンタルするにあたって、最初に知っておきたい基本をご紹介します。

袴とは何か?

卒業式イメージ

日本の伝統に根差した晴れ着といえば、多くの方が振袖を思い浮かべることでしょう。しかし、大学の卒業式など、成人した女性の新たな門出を祝う場において、同じくらい重要な役割を果たす衣裳が「袴」です。

袴は、着物と合わせて着るスカートのようなものです。元々は武士が戦いの際に着用していた男性の衣服でしたが、時が経つにつれて女性の学生服としても定着しました。現在では、主に卒業式などのフォーマルな場において女性が着用する伝統的な衣裳として、広く愛されています。

袴の種類

袴には、大きく分けて二つのスタイルがあります。一つは、男性の礼装として用いられる「馬乗り袴」、もう一つは、女性の礼装として用いられる「行灯袴」です。それぞれに合わせる袴の形状や素材が異なります。

卒業式の際に女性が着る行燈袴は、シンプルで大人っぽいデザインから、華やかで豪華なデザインまでとさまざまなので、卒業式の雰囲気や個人の好みに合わせて選びましょう。

種類特徴
黒袴どんな着物にも合わせやすく、格式を感じさせる
無地袴シンプルで上品、着物の柄を引き立てる
刺繍入り袴華やかな刺繍が施され、見た目にも豪華
色袴赤、青、緑、紫など多彩な色から選べる

袴の構造と魅力

女性の着る袴は、長い裾と広がりのある形状が特徴です。素材は季節やシーンに応じて異なり、豊かな色彩と繊細な刺繍、あるいはシックな無地が選べます。振袖や小振袖と組み合わせることが多く、上衣の袖と袴の裾からのぞく足元のコーディネートが、華やかな印象を与えます。着物の下に履くことで、格式高い礼装としての体裁を整えつつ、若々しく動きやすいスタイルを実現してくれます

袴レンタルの基本知識

袴を着る機会は人生にそう何度もありません。特に卒業式は一生に一度の記念すべき日です。その大切な日に、美しい袴を選ぶことは非常に意義深いことですが、全てを購入するとなると費用もバカになりません。そこで選ばれるのが「レンタル」です。

レンタルのメリット

レンタルの最大のメリットは、何といってもその経済性にあります。購入するとなると数十万円はくだらない衣裳も、レンタルであればほんの一部の費用で済みます。また、卒業式のためだけの一着を持つよりも、流行のデザインや色、自分のサイズにぴったり合った最新の衣裳を選べることも大きな魅力です。

レンタル時の選び方

袴をレンタルする際は、試着は特に重要です。必ず試着をして、実際の見た目を確認しましょう。草履やブーツなどの足元の小物も、袴とのバランスを考えて選びます。さらに、卒業式の後の撮影会や友人との集いでの動きやすさも考慮して、動きやすく、美しい姿を保てるものを選ぶことが大切です。

下記表にレンタル時の袴の選び方をまとめました。

選び方ポイント
サイズ選び体型に合わせたサイズ選びが重要
色・柄の選定自分の肌の色や好みに合った色柄を選ぶ
小物のコーディネート袴とのバランスを考えた小物選び
着付けの確認プロによる着付けで美しい着姿を
予約のタイミング卒業式シーズンは早めの予約が必須

以上の知識をふまえて、レンタルされる際には、店舗でスタッフと相談し、細部にわたるまでこだわった袴選びを心がけましょう。後悔のない、美しい卒業式の一日を迎えるためにも、準備を丁寧に行うことが何よりも重要です。

予約の流れ

袴のレンタル予約は、卒業式の数カ月前から始まります。特に、卒業式シーズンは予約で混み合うため、早めの行動が必要です。予約時には、着たい袴の色や柄、スタイルを写真や雑誌で確認し、店舗に具体的なイメージを伝えられるようにしましょう。

袴レンタルの基本を押さえておくと、袴選びがよりスムーズになります。自分に最適な袴を見つける第一歩でもあるため、袴のレンタルを検討している人は、レンタルの基本的なポイントを覚えておきましょう。

卒業式の袴、どう選ぶ?

ここからは、卒業式の袴の選び方を紹介します。これから卒業式の袴を選ぶ人は、参考にしてください。

袴選びの基本:色や柄で印象が変わる

卒業式という一生の思い出に残る大切な日です。そんな特別な日に身にまとう袴は、印象を大きく左右します。袴選びは、まずから始めるのが基本です。なぜなら、色や柄は、個性や装いの主張を形作る要素だからです。

袴の色の選び方

色は、着る人の印象を大きく変える力があります。例えば、赤やピンクは若々しさを強調し、紺や黒は落ち着いた印象を与えるでしょう。また、春にふさわしいパステルカラーの袴は、清々しく明るい雰囲気を演出します。季節感を大切にし、卒業式の季節である春に合わせた色選びをすることが、センスの良い袴選びにつながります。

印象季節
赤・ピンク若々しく明るい春に最適
紺・黒落ち着きがあるどの季節にも合う
パステル清楚でやわらかい春にぴったり

袴の柄の選び方

袴の柄には、着物と同じくさまざまな種類があります。大胆な大花柄は華やかさを、繊細な小花柄や古典柄は上品さを表します。特に、卒業式では華やかさも大切ですが、新たな門出を祝う装いとしての凛とした美しさも求められます。柄の大きさや配置、色の組み合わせによっても印象は大きく異なるので、試着をして自分に合った柄を見つけましょう。

印象
大花柄華やかで存在感がある
小花柄繊細で上品
古典柄・無地落ち着いた雰囲気

ここでは、ゆめやの袴コーディネートの中から柄の違う3パターンのコーディネートをご紹介しましょう。左端「紅紫色のぼかしに鹿の子の雲と扇面の小振袖」色も柄も大胆な小振袖。鮮やかな中にも落ち着いた色合いもありますので、くすんだグリーンの袴がよく合いますね。中央「青海波柄の紫苑色に菊や紅葉の小振袖」何度も染められた深い藍色に紅葉や菊の小花が散りばめられた小振袖。柄も際立っていますので、袴は落ち着いた灰色がかった緑色を合わせています。差し色として、淡いピンクの半幅帯がすっきりとした袴姿を表現しています。右端「グレーの波紋と黒い入子菱の縦縞 ゆめやオリジナル袴用きもの」すっきりとした縦ストライプの着物ですので、袴の裾にはぐるりと刺繍が施されています。紐部分にはドット柄。結び具合でドットの出具合が変わります。半幅帯もモノトーンの市松模様を合わせているところが、こだわったおしゃれ感がありますね。

卒業式という記念すべき日には、装いを彩る色や柄を丁寧に選ぶことで、一層輝く姿を演出できます。さまざまな色や柄の中から、自分を最も美しく見える組み合わせを見つけてください。

着物と袴の合わせ方:流れとポイント

着物と袴の組み合わせは、卒業式の装いを決める上で非常に重要なポイントです。一般的には、振袖に合わせるのが定番ですが、どのような着物にどのような袴を合わせるかで、全く異なる雰囲気を醸し出せます。

着物と袴の合わせ方の基本

着物の色や柄が派手な場合は、袴は無地かシンプルな柄物を選ぶとバランスが取れます。逆に着物が無地に近い場合やシンプルなデザインの場合は、袴でアクセントを加えると良いでしょう。着物と袴のバランスを取ることで、全体の調和が取れた美しい着姿を作り出します。

着物タイプ袴の選び方
派手な柄無地またはシンプルな袴
無地・シンプル柄入りや色でアクセント

ここではアンティークきものレンタルゆめやのレンタル袴の中から、華やかな着物のコーディネートをご紹介しましょう。「ダイヤ柄にモノクロの菊紋様の小振袖」ダイヤ柄がインパクトがあり、とても華やかですね。菊模様も大きく入り大胆さを感じられます。こういった大胆な柄にはシンプルな無地の紺や黒の袴がおすすめですね。無地の袴を合わせることで着物が引き立ちます。

組み合わせのポイント

着物と袴の組み合わせを考える際、以下のポイントを押さえておくことが大切です。

  • 着物の色と袴の色は対照的に、または色味を合わせて統一感を持たせる。
  • 柄物同士を合わせる場合は、柄の大きさや種類が異なることを確認する。
  • アクセサリーや小物の色を袴や着物に合わせることで、さらに洗練された印象になる。

上記のポイントに注意しながら、自分の体型や肌色に合わせて、納得のいく組み合わせを見つけましょう。また、レンタルの場合は予約時にスタッフに相談し、さまざまな組み合わせを試着することで、最適な着物と袴のセットを見つけられます。

卒業式のための袴選びは、思い出に残る一日を華やかに彩る重要なプロセスです。この選び方を参考に、自分だけの特別な一着を見つけて、卒業の日を美しく彩りましょう。

アンティークきものレンタルゆめやでは、ゆめやのこだわりでチョイスしたアンティーク着物ですので、他の誰とも被らない1点ものばかりです。

コーラルピンクに折鶴と手鞠の小振袖」淡いコーラルピンクに折り鶴や手毬がとても可愛らしい小振袖です。少し長めの小振袖ですので、袴は濃紺の無地袴を合わせています。せっかくの華やかな着物ですので、引き立てることのできる落ち着いた袴でコーディネート。

袴レンタルの予約方法

卒業式の袴レンタルには、最適なタイミングと手順があります。ここでは、袴レンタルの予約方法について、具体的な流れとともに詳しくご説明します。

予約のタイミング:卒業式シーズンを見越して

卒業式に着る袴をレンタルする際は、卒業シーズンを見越して予約する必要があります。ベストタイミングと予約のポイントについて、詳しく紹介します。

袴レンタルのタイミング

時期説明
6~8カ月前早割特典がある場合も。サイズや人気のデザインの確保に有利
3~5カ月前卒業式シーズンの予約が本格化。選択肢は多いが、人気の振袖や袴は早くに予約で埋まることがある
1~2カ月前選択肢は限られるが、キャンセル待ちや割引キャンペーンが期待できることがある

予約のポイント

  • 早めの予約が肝心:卒業式のシーズンは、多くの大学や学校で同じ時期に集中するため、特に人気の高い袴や振袖は早い段階で予約が埋まってしまいます。
  • サイズを確認:自分のサイズに合った袴を確保するためにも、早めの予約が重要です。
  • コーディネートを考慮:着物との組み合わせや、小物選びも同時に行いたい場合は、余裕を持って予約することをおすすめします。

レンタルの流れ:予約から当日まで

レンタルの流れは以下の通りです。

1. 予約

レンタルを行う前に、卒業式の日程の確認や、着たい振袖や袴の色、柄、スタイルなどをある程度決めておくことが大切です。袴や着物の大まかな希望が決まったら、レンタルショップやオンラインで予約を行います。予約時には、卒業式の日程とともに、身長やサイズなどの詳しい情報を伝えましょう。

2. 試着と選び方

予約後、実際にショップに足を運び、振袖や袴を試着します。着付けのプロのスタッフが、色合わせや小物選びのアドバイスをしてくれます。この時、草履やブーツも一緒に試着し、トータルのコーディネートを確認しましょう。

選び方のポイント詳細
色の組み合わせ振袖と袴の色が調和していることを確認する
柄のバランス振袖の柄と袴の柄が競合しないようにする
アクセサリーや小物のマッチング全体のバランスを考え、小物を選ぶ
スタイルに合わせた着付け袴の丈の長さや着付けも試着時にチェックする

3. 確認事項と最終調整

試着で決めた衣裳に問題がないか、再度確認します。修正が必要な場合はこの時点でスタッフに伝え、調整を依頼します。また、卒業式当日のスケジュールも確認し、着付けや撮影の予約時間を決定します。

4. 当日の流れ

卒業式当日は、予約した着付けの時間に合わせて、レンタルショップやスタジオに行きます。プロの手による着付け後、草履やブーツを履き、髪飾りや小物をセットし、準備完了です。多くのレンタルショップでは、撮影スタジオでの写真撮影も可能なので、記念になる写真を撮っておくのも良いでしょう。

当日のチェックリスト説明
着付けの確認着崩れがないか、快適に過ごせるかをチェック
小物の最終チェック忘れ物がないか確認
時間の余裕を持つあわただしくならないように余裕を持って行動する
撮影の準備スタジオでの撮影がある場合、準備をする

袴のレンタルは、卒業という一生の思い出を形作る重要なポイントです。上記の流れに沿って計画的に進めれば、当日は安心して美しい姿で卒業式を迎えられるでしょう。心に残る卒業式にするためにも、袴レンタルの予約と準備を大切にしてください。

サイズの合わせ方

袴のサイズ選びは非常に重要です。身長や体型に合わないサイズだと、見た目が美しくなかったり、動きにくいなどの問題が生じます。この章では、袴のサイズ選びについて詳しく解説します。

身長とサイズ:袴レンタルで失敗しないために

振袖と袴のセットで卒業の日を迎えるにあたって、その衣裳が自分にぴったりと合っているかどうかは、安心して式を楽しむために不可欠です。

身長とサイズに合った袴を選ぶには、以下のような手順で進めていくことが大切です。

身長に合わせた袴の長さ

身長に合わせた袴選びのポイントは、下記を参考にしてください。

身長袴のサイズ備考
150cm未満87cm(Sサイズ)袴の丈は足の甲が隠れる程度
151~155cm91㎝(Mサイズ)
156~160cm95㎝(Mサイズ)
161~165cm99㎝(Lサイズ)
166cm以上103cm(LLサイズ)

体型に合わせた袴の幅

体型に合わせた袴選びは、下記の表を参考にしてください。

体型袴の幅備考
細身狭め身体にフィットするように
普通標準
ふくよか広め動きやすいさを優先

体のサイズの測り方

袴を選ぶ際は、事前にサイズを測定しておくと、だいたいのサイズが予想できます。サイズを測る際は、下記のポイントを参考にしてください。

  • 身長:裸足で床から頭のてっぺんまでの高さを測定します。
  • ウエスト:一番細い部分をメジャーで測ります。
  • ヒップ:一番出ている部分を測ります。

これらのサイズを基に、着物や袴を選びますが、同じサイズ表示でもメーカーやデザインによって微妙に異なりがあるため、試着は必ず行いましょう

着物とのバランス

着物と袴は一対でコーディネートします。着物を長く着付けてしまうと、裾から袴が見えてしまうため、両者の丈のバランスも重要です。試着時には着物を着用した上で袴を合わせてみて、全体のバランスを確認しましょう。

着付けとの関係

実際に着付けを行う際にも、サイズは大きな影響を及ぼします。例えば、袴の紐の位置が正しくないと、着崩れを招く原因となります。着付け師のアドバイスを聞きながら、自分の体型に最適なサイズを見つけましょう。

卒業式の日は長時間の立ち座りや歩行を伴いますので、袴のサイズは動きやすさを確保するためにも、詳しく確認しておくべきです。適切なサイズ選びは、卒業式の日を安心して美しく過ごすために、不可欠なステップなのです。

小物選び:帯や草履も重要なポイント

卒業式における着物スタイルを決定づけるのは、実は小物選びにあるといっても過言ではありません。振袖や袴とのコーディネートはもちろん、機能性やフォーマルな場にふさわしい雰囲気作りが求められます。

帯の選び方

帯は袴の印象を大きく左右する要素です。柄物の振袖に袴を合わせる場合は、無地やシンプルなデザインの帯を選ぶのがおすすめです。無地に近い着物に袴を合わせる場合は、華やかな帯を選ぶと全体のバランスが取れます。

着物のタイプ帯の選び方備考
柄物無地・シンプル柄とのバランスを考慮
無地華やかな色アクセントに

草履の選び方

草履は足元の印象を決定づけるアイテムです。色は着物や袴に合わせて選ぶのが基本ですが、長時間履くことを考えて、サイズと履き心地の良さも重視しましょう。

シーン草履の選び方備考
卒業式着物や袴の色に合わせる着物や袴との色を考慮
フォーマル上品なもの華やかさと品を兼ね備える

小物セットの重要性

髪飾りなどの小物も同様に、全体のバランスを考えて選びます。色味や柄は着物や袴の色に溶け込むように、またはアクセントとして機能するように心がけましょう。

撮影を見据えた小物選び

写真撮影では、全身だけでなく、細部まで映ります。そのため、小物一つ一つが非常に重要です。

卒業式は自分の大学生活の締めくくりであり、新たなステップへの門出です。振袖と袴、そして小物一つひとつにこだわり、自分だけの特別なコーディネートを楽しんでください。きっとその日の姿は、一生の美しい思い出として心に残るでしょう。

おしゃれな着こなしのコツ

和服における着こなしは、ただ衣裳を身にまとうだけではありません。一人ひとりの魅力を最大限に引き出し、誰もが振り返るような存在になるための工夫が必要です。ここでは、和服美人になるためのヘアスタイルの秘訣と、アクセサリーや小物使いで差をつける方法をご紹介します。

和服美人になるためのヘアスタイル

和服を美しく着こなすためには、ヘアスタイルが非常に重要です。特に、卒業式の振袖や袴には、伝統的なものからモダンなスタイルまで、さまざまな髪型があります。

ヘアスタイル選びのポイント

ポイント詳細
バランス袴や振袖の重厚さと調和するスタイルを選ぶ
トレンド現代的なアレンジを取り入れつつ、クラシックさを残す
髪の長さ短めの髪には華やかな飾り、長い髪はアップスタイルがおすすめ
振袖や袴の色・柄振袖や袴の色彩や柄に合わせた髪飾りを選ぶ

おすすめのヘアスタイル

  • クラシックアップ:古典的なアップスタイルは、どんな振袖にもマッチします。振袖の華やかな柄が引き立ち、上品な姿を演出できます。
  • モダンダウン:流れるような髪を活かしたダウンスタイルは、若々しくフレッシュな印象を与えます。振袖や袴のモダンなデザインと相性が良いでしょう。
  • ハーフアップ:顔周りをすっきりさせつつ、髪のボリュームを残すスタイルは、振袖や袴の細かな刺繍とも調和し、エレガントな雰囲気になります。

ヘアアクセサリーの選び方

着物や袴に合わせたヘアアクセサリーは、スタイルを一層引き立てる重要な要素です。色合いや柄が衣裳とマッチするものを選ぶと、より完成度の高いコーディネートになります。

  • かんざし:伝統的なかんざしは、和服に華やかさをプラスします。金や銀の輝きが振袖の豪華な模様を際立てます。
  • リボン・フラワー:ピンクや赤、紫などのカラフルな髪飾りは、特に若々しい卒業生におすすめ。振袖の色を引き立てるアクセントになるでしょう。

袴を着用する際のヘアスタイルの人気はアップスタイル。アップスタイルにはつまみ細工のかんざしなどおすすめです。編み込みしたダウンスタイルにはリボンも可愛らしいですね。「黒と黄金色の大輪の菊をアレンジ豊かな小花が囲むつまみ細工かんざし」とてもインパクトのある大きめのつまみ細工のかんざしですので、すっきりとしたアップスタイルやゆるふわアップスタイルにもよく合います。また、ショートやボブの方にもおすすめですね。「白黒市松の梅と手毬のつまみ細工に白い造花のかんざし」モノトーンというだけでもインパクトのありますね。市松模様の生地を使用しているおしゃれさ。手毬のかんざしというのも面白いです。

ヘアスタイルの固定方法

和服に合わせたヘアスタイルを長時間保つには、きちんとした固定が欠かせません。ヘアスプレーやピンを使用して、崩れにくいスタイルを作りましょう。着物や袴の着付けと同じく、事前の試着や予約を活用して、プロの手によるヘアセットを利用するのも一つの方法です。

アクセサリーと小物使いで差をつける

和服の装いにおけるアクセサリーや小物は、単なる装飾以上の役割を果たします。個性を際立たせ、全体の雰囲気を左右する重要なファクターとなるのです。

小物選びの基本

小物選び方
草履・バッグ衣裳と同系色で統一感を持たせつつ、機能性も考慮する
扇子持ち物の中でも目立つため、デザインにこだわる

バッグもコーディネートの重要なアクセサリーのひとつです。バッグの色味を足すことで、袴姿が華やかになったり、すっきりと引き締まったり。ここでは、袴コーディネートにおすすめのビーズのバッグをご紹介しましょう。左端「黒地に桜や手毬の縮緬模様のバッグ」さまざまな色であしらわれた、ビーズバッグですので、モノトーンの袴コーディネートや、シンプルな柄の着物に合わせるといいですね。バッグ一つで華やかなコーディネートになります。中央「白地に大輪の秋桜のビーズバッグ」白地にピンク色のコスモスが可愛らしい雰囲気のバッグです。濃いめの色の着物も柔らかい雰囲気にしてくれます。右端「乳白色に青いクレマチスの総ビーズバッグ」がま口のバッグでも少し変わったデザインですね。大正ロマン風の袴コーディネート、ブーツスタイルにベレー帽というコーディネートにもおすすめです。

アクセサリーのチョイス

和服の装いには洋のアクセサリーも意外とマッチします。例えば、パールのイヤリングは、和のエレガンスを強調し、格式高い場の装いを格上げします。また、シンプルなデザインのものを選ぶことで、着物や袴の美しさを引き立てられます。

小物使いのコツ

最終的には、アクセサリーや小物が自分らしさを表現するための要素であることを忘れずに。自分に自信を持ち、その日一日を楽しむことが、最もおしゃれな着こなしのコツです。卒業式という大切な日に、最高の自分を演出して、一生の思い出に残るようにしましょう。

  • バランスを考える:一つの小物にこだわりすぎず、全体の調和を大切にする。
  • 品質に注目:見た目だけでなく、素材や作りにこだわった高品質な小物を選ぶ。
  • 試着を活用:実際に着用してみて、全体のバランスをチェックする。

袴レンタル時の注意点とマナー

卒業式は、学生生活の集大成として、多くの人にとって忘れられない一日となります。袴や振袖といった卒業式の装いは、人の記憶に残る重要なポイントであり、特に袴は女性の大学卒業式における定番の服装です。このような特別な日にふさわしい袴をレンタルする際には、いくつかの注意点とマナーが存在します。そこで、安心して袴をレンタルし、卒業式を迎えられるよう、必要な情報を詳しくご紹介します。

着付け:スケジュールと手順

袴レンタルを利用する際のスケジュールと着付けの流れを紹介します。

スケジュールの確認と予約

卒業式の数週間前には、レンタルを予定している店舗で必ず試着を行いましょう。サイズや着物の色、柄の確認はもちろん、小物とのコーディネートもこの時に詳しく選びます。さらに、着付けの時間帯は混雑が予想されるため、早めの予約が安心です。

【スケジュール表】

時間内容
2週間前レンタル店での試着と予約
1週間前最終サイズの確認と小物の選び方
卒業式前日衣裳と小物の受け取り
卒業式当日着付け会場での着付け時間の確認

着付けの流れ

袴レンタル店での着付けを行う場合のスケジュールと注意点を紹介します。

【着付けの流れ】

  1. 受付:予約時間に遅れないように、余裕を持って会場に到着しましょう。
  2. 下着の着用:和装ブラジャーや裾除け、足袋をつけた状態で着付けをするのがスムーズです。
  3. 着付け:プロの手による着付けで、完璧な姿に整えてもらいます。
  4. 小物の装着:草履やバッグ、その他の小物を合わせて全体のバランスを確認しましょう。
  5. 最終チェック:鏡で全体のバランスをチェックし、必要に応じて調整します。

注意点

  • 選んだ衣裳に合う下着:和装用の下着を着用しましょう。通常の下着では、着姿に影響を及ぼすことがあります。
  • 時間厳守:他の多くの卒業生も着付けを行うため、時間は厳守してください。
  • 髪型の準備:着付け前に髪のセットを終えておくと、着付けがスムーズです。

マナーを守る:大学の卒業式での服装エチケット

ここからは、袴で卒業式に出席する際のエチケットを紹介します。

衣裳選びの基本

着物や袴の選び方は、卒業式という場の品格を反映します。色合いや柄は、華やかでありながらも品があるものを選びましょう。黒や紫、紺などの落ち着いた色合いや、繊細な刺繍が施された袴は、格式高い印象を与えます。

レンタル時のマナー

レンタルする際には、以下の点に注意してください。

  • 事前予約:他の卒業生と重ならないよう、早めの予約を心がけましょう。
  • サイズの確認:着付けの日にトラブルがないよう、サイズは事前にしっかりと確認しておきます。
  • 衣裳の取り扱い:レンタルした衣裳は多くの人が着用するものです。丁寧に扱い、汚れや破損がないようにしましょう

写真撮影のエチケット

卒業式は写真撮影の機会も多くなりますが、スタジオや学校での撮影時には特に以下を意識してください。

  • 順番を守る:他の卒業生との時間が重ならないよう、指定された撮影時間を守りましょう。
  • 撮影のマナー:学校内での撮影は、他の卒業生の撮影の邪魔にならないよう配慮しましょう。

これらのポイントを守りながら、袴レンタルを経験し、卒業式を迎えることで、一生の思い出に残るすてきな一日になることでしょう。

まとめ

卒業式にふさわしい袴の色や柄の選び方は、その人の個性を映し出し、また式の雰囲気にも影響を与えます。黒や紫、紺といった落ち着いた色合いから、赤や緑、ピンクといった明るく華やかな色まで、袴には幅広い色彩のアイテムが用意されています。無地のシンプルなものから、繊細な刺繍が施されたデザインまで、さまざまな種類があるので、自分自身にとって最適な一着を見つけられるでしょう。

大学の卒業式は、学生生活の最後を飾る大切なイベントです。袴レンタルを上手に活用し、自分らしい姿で卒業の門出を祝いましょう。服装一つで卒業式の印象は大きく異なります。そんな大切な日に袴という選択をすることで、美しい姿を残す素晴らしい思い出を作れるでしょう。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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