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入学式、40代の母親はどの着物を着たらいい?服装マナーとコーデ術

はじめに - 40代母親にふさわしい入学式のための着物選び

入学式は、お子さまの大切な門出を祝う特別な日です。特に母親として、この日にふさわしい着物を選ぶことは、大切な役割の一つ。しかし、何を着ればいいのか、どんな小物を合わせるべきか、迷うことも多いかと思います。この記事では、40代の母親がお子さまの入学式に参列するためにふさわしい着物の種類と、着物に適したコーディネートのポイントなどをご紹介します。

入学式での母親の服装は、フォーマルで上品な印象を与えることが大切です。40代の女性には、訪問着や色無地の着物がおすすめ。これらは格式高い席にもふさわしく、落ち着いた大人の魅力を演出できます。

訪問着と色無地について

  • 訪問着:準礼装と呼ばれる着物で、留袖に次いで格式の高い着物です。そのため入学式などフォーマルな場に最適。生地の縫い目をまたがって絵が続いているように見える「絵羽模様」になっているのが特徴です。色や柄が豊富で、上品な印象を与えます。
  • 色無地:シンプルで洗練されたデザイン。こちらも訪問着と同じ準礼装の着物です。完全に柄がない生地で作られたものと、柄が入った地紋の生地で作られたものがあります。地紋の生地の方がよりフォーマル向き。落ち着いた色合いが多く、大人の女性に似合います。

桜満開の入学式にふさわしい訪問着・色無地をご紹介しましょう。
左端「淡いピンクベージュに菊、牡丹、菖蒲が咲く訪問着」淡いピンクベージュが春らしい雰囲気があり華やかですね。40代でピンクはちょっとと思おうかもしれませんが、こちらのピンクベージュでしたら落ち着いた雰囲気で着ていただけます。
中央「薄ピンクに雪輪と花々の一つ紋付訪問着」一つ紋の訪問着は正式な場所でも着ていただけるフォーマルな着物です。シンプルな絵羽柄ですので、ご家族での記念撮影にもおすすめです。
右端「若苗色に織り柄の一つ紋付色無地」落ち着いた若草色の色無地は大人っぽさと清楚があります。無地というシンプルですが、織り柄が入っていますので上品さがあります。

髪型とメイク

  • 髪型:上品で清楚なスタイルが好まれます。シンプルなアップスタイルや、ほどよくまとめたダウンスタイルが適しています。
  • メイク:ナチュラルで控えめなメイクが理想的です。肌の色に合ったファンデーションや、着物のイメージに合わせた自然な色の口紅を選びましょう。

入学式は、お子さまはもちろんのこと、親御さんとしても記憶に残る大切な日です。着物選びを楽しむことは、その日の思い出をさらに豊かにします。適切な着物を選び、この特別な日を存分に楽しんでください。続いて、着物のコーディネートの具体的なポイントを詳しくご紹介します。

入学式着物の基本:40代母親にふさわしいスタイル

入学式という特別な日に、40代の母親として適切な着物を選ぶことは、華やかさと品位を兼ね備えた装いを演出するために、とても重要なステップです。着物は色や柄、コーディネートによって大きく印象が変わります。ここでは、40代の母親におすすめの着物スタイルと、色や柄の選び方について、わかりやすくご紹介します。

40代におすすめの着物のスタイル

40代の女性には、落ち着きと上品さを兼ね備えた着物が最適です。特に訪問着色無地は、フォーマルな場にふさわしく、品の良さを感じさせる選択肢となります。

  • 訪問着:豪華な柄や色合いが特徴で、入学式のようなセレモニーにぴったり。格式を重んじつつ、華やかさを演出できます。
  • 色無地:シンプルながら品格を感じさせる色無地は、40代の落ち着いた魅力を引き立てます。着こなし次第で、さまざまな表情を見せられるのが魅力です。

色と柄の選び方

色や柄の選び方には、特に注意が必要です。季節感を意識し、控えめながらも品のある選択を心がけましょう。

  • 色の選択:春の入学式には、淡いピンクや水色、ベージュなどの明るい色がおすすめ。季節感を感じさせるとともに、上品な印象を与えます。
  • 柄の選び方:桜や花をモチーフにした柄は春らしく、入学式にふさわしい選択です。また、縁起の良い吉祥文様の入った着物を選ぶのもおすすめ。大人の女性としての落ち着きを表現するために、柄の大きさや配置にも気を配りましょう。

入学式では、母親としての立ち位置も意識しつつ、自分らしいスタイルを楽しむことが大切です。着物選びで迷った時は、これらのポイントを参考にして、自分に合った着物を選んでみてください。次章では、着物の小物選びや、着付けについてのアドバイスをご紹介します。

着物レンタルの利点と注意点

入学式など特別な日のために着物をレンタルすることは、多くの方にとって便利で経済的な方法です。特に40代の母親にとって、レンタル着物は、費用や保管の手間を考慮すると非常に合理的な選択といえます。しかし、レンタルする際にはいくつかのポイントに注意が必要です。ここでは、レンタル着物の選び方と注意すべきポイントを紹介します。

レンタル着物の選び方

レンタル着物を選ぶ際は、以下の点に注意しましょう。

  • スタイルの選択:入学式に適したフォーマルな訪問着や色無地を選びましょう。季節感に合った色や柄を選ぶことも大切です。
  • サイズの確認:体型に合ったサイズの着物を選ぶことが重要。特に袖丈や着丈は、着姿の印象を大きく左右します。
  • コーディネートの整合性:帯や小物も一緒にレンタルする場合は、全体のコーディネートを考えて選びましょう。バランスの良い装いが求められます。

レンタル時の注意事項

レンタル着物を利用する際は、以下の点に注意してください。

  • 予約のタイミング:人気のある着物は早く予約が埋まることがあります。特に春の入学式シーズンは混雑するため、早めの予約が必要です。
  • 返却条件の確認:レンタル期間や返却方法については、事前に確認しておくことが重要です。延長料金や返却時の注意点を把握しておきましょう。
  • 汚れや破損について:レンタル着物を着用する際は、汚れや破損に注意が必要。食事の際や移動中の扱いには特に注意しましょう。

着物をレンタルすることで、高品質な着物を手軽に楽しむことができます。これらのポイントを心にとめておけば、安心してレンタル着物を活用することができるでしょう。

アンティークきものレンタルゆめやでは、入学式にふさわしい訪問着や色無地を取り扱っております。東京店山梨店へのご来店でしたら、着物選びや帯などトータルコーディネートのアドバイスをさせていただきます。

入学式にふさわしい服装マナー

入学式は、お子さまの新しいスタートを祝う大切な日です。母親として、この日の装いは特に気を配りたいもの。着物を選ぶ際は、マナーやスタイルに注意し、フォーマルかつ上品な印象を目指しましょう。ここでは、入学式に適した着物マナーと、アクセサリーやバッグの選び方について詳しくご説明します。

入学式のための着物マナー

入学式の着物マナーを押さえておくことは、格式ある装いを完成させるために重要です。

  • 着物の選び方:訪問着や色無地など、フォーマルな場にふさわしい着物を選びましょう。春らしい淡い色や、落ち着いた色合いがおすすめです。
  • 帯の選び方:フォーマル度の高い袋帯を選びます。着物とのバランスを考え、柄や色を選ぶことが大切。
  • 着物の着付け:着物の着付けは、整った印象を与えるためにも重要です。着崩れしないよう、着付けはしっかりと行いましょう。着付けに自信がない方は、プロの着付け師に依頼しましょう。

入学式へ参加されるお母さまは華やかさと上品さを兼ね備えた装いが求められます。ここでは夢やおすすめの訪問着とコーディネートをご紹介しましょう。
銀鼠色に幻想的な花々が辻が花で描かれた訪問着。裾柄に合わせた濃いめの袋帯。帯締めはアクセントになるようにエンジ色、帯揚げは女性らしさを出すピンク。さまざまな色の小物を合わせていますが、トータルで見るときれいにまとまります。

アクセサリーやバッグの選び方

着物スタイルを完成させるためには、アクセサリーやバッグの選び方も重要です。

  • アクセサリーの選び方:基本的にフォーマルな場で着物を着用する際は、アクセサリーやジュエリーをつけないのがマナー。例外として認められているのは結婚指輪です。ただし、櫛やかんざしなどのヘアアクセサリーは可能です。フォーマルシーンにふさわしい、派手すぎず上品なものを選ぶようにしましょう。
  • バッグの選び方:フォーマルな場にふさわしい、落ち着いた色のバッグを選びます。淡い色ほどフォーマルな場に適しているとされています。大きすぎず、必要なものが収まるサイズが理想的です。
  • 足元のコーディネート:草履は着物やバッグと色を合わせ、統一感を出しましょう。ツヤのあるエナメルなどの草履を選ぶのがおすすめです。また、草履台は5.5センチほどの高いものを選ぶと、式典にふさわしい格の高さを表すことができます。足袋については白足袋が基本。素材は綿製のものやストレッチがきくポリエステルやナイロンなどの化繊で作られたものがあります。

バッグも着物のコーディネートでは重要な役割があります。「どこまでも秋桜畑のビーズバッグ」は春らしい華やかさをプラスしてくれます。明るめベージュやピンクの着物はもちろん、落ち着いたグリーンやグレーの着物も華やかにしてくれます。
ヘアスタイルは編み込みやお団子スタイルですっきりされることをおすすめいたします。ポイントで、「べっ甲に牡丹とトルコ石のバチ型かんざし」などを挿すと上品さがアップします。
足元は白足袋ですが、ちらりと見える鼻緒にもこだわりたいところです。「金地に織りの鼻緒の礼装用草履」正礼装の留袖にも使用していただける金地の草履は、訪問着に合わすことで格式高い雰囲気になります。

入学式の日は、母親としての品位と、センスの良さを示す機会です。適切な着物マナーを守り、エレガントなスタイルを心がけましょう。次の章では、着物のコーディネート術についてさらに詳しくご紹介します。

40代母親向けの着物のコーディネート術

40代の母親にとって、入学式はお子さまの大切な節目を祝う場であるため、自分自身の装いも重要な役割を果たします。着物を着る際のコーディネートは、ただ美しいだけでなく、年齢にふさわしい品位を示すことが求められます。ここでは、40代の母親向けの着物の着こなしテクニックと、コーディネートのポイントをご紹介します。

大人の着こなしテクニック

着物を着こなすためには、以下のポイントが重要です。

  • バランスの良い色選び:着物、帯、小物の色を調和させることで、全体のバランスを整えます。明るすぎる色や、暗すぎる色は避け、季節感を意識した色合いを選びましょう。
  • 適切な柄の大きさ:柄の大きさは体型に合わせて選ぶとよいでしょう。大きな柄は華やかさを出す効果がありますが、派手になりすぎないよう注意が必要です。
  • 着物の着付け:着物の着付けは、美しい着姿を作る上で非常に重要です。特に衿元や裾、袖の長さには気を配り、整った印象にしましょう。

コーディネートのポイント

着物のコーディネートでは、以下の点に注意しましょう。

  • 帯と小物の選び方:帯や小物は着物の印象を大きく左右します。着物との調和を考え、控えめながらも存在感のある小物を選びましょう。
  • 足元のコーディネート:草履とバッグはセットで選ぶのが一般的です。色や素材感を合わせることで、統一感のある装いになります。

着物は、着る人の個性や美意識を表現します。40代の母親として、品格を保ちつつ、個性を生かしたコーディネートを楽しんでください。

着物のケアと保管方法

着物は適切なケアと保管を行うことで、美しさを長く保つことができます。特に入学式などの大切なイベントで着用する着物は、後の世代にも受け継がれる価値あるものです。ここでは、着物の正しい手入れ方法と保管のコツについて詳しく解説します。

正しい着物の手入れ方法

着物の手入れは、以下のポイントに注意しましょう。

  • 汚れの早期処理:着用後の汚れは、早めに処理することが大切です。特に飲食物の汚れは、放置すると落ちにくくなります。また、汚れの原因によって対処方法が異なります。化粧品の汚れは油性の汚れ。一方で飲食物の汚れは水性のものと、油性と水性が混ざったものがあります。慌てて対処するのではなく、汚れの原因を突き止めてからにしましょう。
  • 適切な洗い方:着物は素材によっては自宅で洗濯することができます。例えば、木綿やポリエステルの素材で作られているものです。しかし、訪問着や色無地など格式高い着物は、絹で作られていることが多いです。大変デリケートな素材なので、専門のクリーニング店に依頼するのが最良です。なお、着物をクリーニングに出した場合の相場は、1着6,000円〜10,000円です。

着物の保管と管理のコツ

着物の長期間の保管には、以下のポイントが重要です。

  • 適切な保管場所:直射日光が当たらない、湿度の低い場所を選びましょう。着物は湿気や日光に弱いため、これらを避けることが大切です。
  • 畳み方と収納:着物は適切な畳み方で保管することで、しわを防ぎます。桐箱や専用の収納ケースを使用するとよいでしょう。
  • 虫干しと防虫対策:定期的に着物を風通しの良い場所で陰干しし、虫食いを防ぎます。最低でも1年に1回は虫干しをすることをおすすめします。防虫剤を使用する場合は、直接着物に触れないように注意しましょう。また、使用する防虫剤は基本的には生地にあったものを1種類のみ使うようにしてください。

適切なケアと保管を心がけることで、着物は長く美しさを保ち、何度も着用することができます。以下は記事のまとめとして、今回ご紹介した内容を簡単におさらいします。

まとめ - 40代母親のための入学式着物ガイド

この記事では、入学式にふさわしい着物の選び方から、帯やバッグ、草履のコーディネートの仕方、マナーについての心構えや着物のケアと保管方法に至るまで、幅広くご紹介しました。

  • 着物の選び方:訪問着や色無地など、フォーマルで上品な着物を選ぶことが重要です。春らしい明るい色合いや、控えめな柄を選ぶことで、季節感と上品さを表現できます。
  • レンタル着物の活用:着物のレンタルは、コストパフォーマンスや便利さの面で魅力的です。ただし、早めの予約や返却条件の確認は忘れずに行いましょう。
  • 服装マナーの理解:入学式にはフォーマルなマナーを守ることが求められます。着物の選び方や、アクセサリーやバッグの選び方に注意し、全体の調和を考えましょう。
  • コーディネートの技術:着物、帯、小物のバランスを考えたコーディネートで、40代の大人の魅力を引き立てます。髪型やメイクも含め、全体のバランスに気を配りましょう。
  • 着物のケアと保管:着用後は適切な手入れと保管を行い、着物の美しさを長持ちさせましょう。虫干しや防虫対策も忘れずに。

このガイドを参考に、40代の母親として品格と美しさを兼ね備えた着物選びをお楽しみください。入学式はお子さまにとっても、母親にとっても、忘れられない一日になるはずです。着物とともに、その特別な瞬間を美しく彩りましょう。

〈参考記事〉
https://store.kimono-yamato.com/Page/Feature_ceremony-homongi.aspx
https://kisste.jp/blog/article/homongi-zoribag-erabikata/
https://kyoaruki.saganokan.com/column/makeup_ago/
https://araiba.net/column/homongi-tukesage-iromuji.html
https://kimono-iseya.com/gofuku/blog/
https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/kimono/917/
https://ichiru.net/column/remove-kimono-dirt-as-soon-as-possible/
https://www.kimonoichiba.com/media/column/378/
https://sgm.co.jp/useful/care/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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