婚礼イメージ・立涌に吉祥紋様四季の花刺繍の打掛一式【utk02】

【初心者向け】神前式とは?他の挙式との違い、着用衣装について完全ガイド

はじめに

結婚は人生の重要な節目であり、その記念すべき日をどのように祝うかは、多くのカップルにとって大きな意思決定のひとつです。日本の伝統的な結婚式形式のひとつである「神前式」は、その神聖な雰囲気と伝統に敬意を払う姿勢で、多くの人々に選ばれています。この記事では、神前式の基礎知識、その魅力、そして選択する理由について掘り下げていきます。

神前式とは?基本を知る

神前式は、神社で行われる結婚式で、日本の神道に基づく伝統的な儀式です。新郎新婦が神様に結婚を報告し、祝福を受けることで、夫婦としての新たな人生をスタートさせます。この式は、雅楽の演奏、神職による祝詞奏上、三三九度の儀など、厳かで格式高いプロセスに従って進められます。参加するすべての人々が、新郎新婦の門出を心から祝福する、感動的な瞬間になります。

神前式での結婚の特別な魅力

神前式の魅力は、その伝統と精神性にあります。自然に囲まれた神社で行われる本格的な式は、人生の新たな始まりにふさわしい神聖な雰囲気を提供します。また、白無垢や黒紋付き羽織袴など、伝統的な和装を身にまとうことで、日本の美しさを際立たせることができます。神前式は、家族や先祖への敬意を示しながら、新しい絆を結ぶ貴重な機会を提供します。

結婚式選びで神前式を考慮する理由

結婚式のスタイル選びにおいて、神前式を検討しておく必要があります。年々、世代を追うごとに、日本の伝統に則った儀式を体験する機会は減ってきています。そんな儀式の中でも、最も主要でおめでたいものが結婚式ではないでしょうか。婚礼の儀は、カップルだけでなく、家族全員が参加することで、両家の絆を深める機会となります。また、神前式は、一生の記憶に残る唯一無二の体験を提供し、カップルにとって他にはない特別な意味を持ちます。

結婚式の流れと準備

神前式を選ぶカップルにとって、その準備はただの手続き以上のものです。それは、二人の絆を深め、家族の絆を称え、日本の伝統を祝う機会なのです。ここでは、神前式の流れとその準備プロセスをより詳細に、そしてより感動的に掘り下げていきます。

神前式の典型的な流れ

神前式の流れは、各神社ごとに多少の違いはありますが、大まかな流れは定まっています。伝統に満ちた所作にはそれぞれ深い意味が込められており、それらを積み重ねていくことが夫婦の新しい旅の始まりであることを象徴しているのです。

  1. 参進の儀~入場:いわゆる花嫁行列のことで、一同が手と口を清めて拝殿へと雅楽の演奏の中向かうという厳かな儀式です。
  2. 修祓の儀:神聖な儀式を前に、神職が祓詞と大麻で一同を祓い清めます。
  3. 祝詞奏上:神職による祝詞は、夫婦の未来への祝福と、祖先への敬意を表します。
  4. 三々九度の儀:三献の儀とも呼ばれるこの儀式は、大中小の盃それぞれで3杯ずつを夫婦で交互にのみ交わすことで、試練や喜びを共に乗り越えていくことを誓います。そういったことからも、夫婦固めの盃という呼び名もある程、神前式では主要な儀式となります。
  5. 誓詞奏上:祝詞奏上では神職が神様へ二人の結婚を報告しますが、続いて、新郎または新郎新婦が神様に結婚の報告をする儀式です。お互いの誓いを読み上げることで、夫婦の約束が固いものになります。
  6. 玉串奉奠:神様への感謝の気持ちを玉串として捧げる儀式です。
  7. 親族盃の儀:参列の親族がお神酒をいただき、両家の結びつきを固める儀式です。
  8. 斎主祝辞:斎主である神職が、婚礼の儀が無事終わったことを神様に報告します。
  9. 退場:拝殿から退場します。

必要な準備とチェックリスト

挙式である神前式自体の準備は実はそれほど多くありません。しかし、結婚式全体で見ると準備も大がかりになってきます。どの程度の結婚式にするのかも含めて、考えていきます。

  • 挙式(神前式)のみ:親族のみなど小規模で行われることが多いスタイルです。日本の伝統的な婚礼衣装と招待状、玉串料が最低限です。神社によっては事前の打合せで、玉串料を渡す場合があります。
  • 挙式+食事会**:こちらも親族のみを想定としていることが多く、準備も少なめです。上記の準備に、挙式後にいくレストランなどの手配と移動手段の検討が追加されます。
  • 挙式+披露宴:ゲストをお招きすることを想定した結婚式で、招待客数にもよりますが大がかりな準備が必要になってきます。
  • オプション:いずれのスタイルにも追加のできるのが、前撮りです。小規模に格安で結婚式を行うとしても、衣装は複数枚写真に収めておきたい場合や、披露宴も大規模に行う予定のため、ゆったりとした写真を残しておきたい場合でも、前撮りは素敵な思い出を残してくれます。

挙式場所の選定:心に響く神社の選び方

ホテル内の神殿を利用した神前式も良いですが、一生に一回の機会に本格的な神前式を行うのは素敵です。そんな時の神社選びは、ぜひ直観を大切にときめきを感じられる場所を選ばれると良いでしょう。

  • 歴史と物語を感じる神社:各神社には様々な由来があるものです。事前の下調べが、思い出をより濃くしてくれます。
  • アクセスと心地よさ:意外と忘れてしまうのが、交通の便です。挙式の後に披露宴を控えている場合などは、特に気を配りましょう。
  • 施設とサービスの心配り:遠方から親戚が来る場合など、着付けのスペースが必要な時があります。事前に確認をしておきましょう。

費用と予算計画

神前式は、その伝統的な美しさで多くのカップルに選ばれていますが、費用に関する懸念は依然として大きな課題です。ここでは、費用計画に関するより深い洞察と、賢明な予算配分のアプローチを探求します。

神前式の費用概算

神前式の総費用は、選択される各要素の質と範囲によって大きく変動します。ここで重要なのは、以下のような主要なコスト要因を理解し、それぞれにどれくらいの予算を割り当てるかを決定することです:

  • 玉串料(初穂料): 神前式の謝礼金のことですが、多くの場合は神社の使用料と榊やお神酒などの費用も含まれます。5万円から10万円程度が相場と言われます。雅楽の生演奏や神楽などを追加できる場合もありますが、別途でかかることが一般的です。
  • 衣装代: 花嫁は白無垢、色打掛、引き振袖、花婿は黒紋付羽織袴が一般的です。金額はピンキリですが、フルオーダーで一着十数万円から高額なものは数百万円以上となります。多くの場合はレンタルを利用するため、一着数万円から着用ができます。小物や後述の着付け、ヘアメイクの代金も込みのサービスを行っているレンタルショップもあるので、比較検討が重要です。
  • 着付け代、ヘアメイク代: 特に花嫁の場合、婚礼衣装は一人では着られないことが多いものなのでプロの着付け師に依頼することが一般的です。また、式の合間も介添人が必要なこともあります。ヘアメイクに関しても、伝統的な日本髪にする場合はプロの手を借りる必要があります。着付け代は約1~5万円、ヘアメイクは2~4万円程度ですが、着付け代金にヘアメイク代金が含まれている場合もあります。
  • 写真、動画撮影: プロのカメラマンに依頼して撮影を行うことが多いです。写真枚数や加工、アルバムの有無、データの受け渡しなどによって金額が変わりますが、一般的に5万円〜位です。事前に、神社に撮影許可を取ることもお忘れなく。

費用を抑えるためのヒント

予算内で理想的な神前式を実現するための戦略は、次のように展開できます:

  • オフシーズンを狙う: 結婚式の需要が低い時期に挙式を行うと、コストを削減しやすいです。
  • オプションの検討: 無暗にオプションを増やさずよく検討しましょう。
  • 衣装は賢く選択: 高額な衣装でも、レンタルやリサイクルショップで手頃な価格で見つけることが可能です。
  • 写真撮影は身内が行う: 撮影は親族や友人が行うなど工夫してコスト削減を目指します。

費用面での一般的な誤解

神前式に関する費用の誤解を解消し、賢い選択をするためには、次の点を理解する必要があります。

  • 神前式は必ずしも高額ではない: 他の挙式に比べると、神前式は低予算で行えます。たとえば、チャペルの場合はオルガン奏者等が必須になるため余計な人件費がかかりますが、神前式は計画によっては、非常に経済的に実施できるためです。
  • 自分たちにとって重要な要素に投資を: どの部分に最も価値を感じるかを見極め、その部分に予算を集中させましょう。衣装もレンタルを利用することで、高品質なものを低価格で利用ができます。
  • 見積もりは複数取る: 式場に依頼する場合やブライダルプロデュース会社に依頼する場合は複数見積もりを取ることで、最適な選択肢を見つけることができます。

衣装とスタイリング

神前式での衣装選びは、伝統と自己表現のバランスが大切です。ここでは、衣装とスタイリングについて掘り下げます。

神前式における伝統的な衣装

神前式で用いられる婚礼衣装はいくつかあります。

〇新郎
黒紋付羽織袴:黒の長着に五つ紋付の羽織と縞袴は男性の正礼装として知られています。新郎の纏う黒紋付羽織袴は、しきたりに則って小物を白で統一することが重要です。

〇新婦
白無垢:挙式にのみ着用ができる純白の衣装で、掛下という長着に純白の総刺繍が施された打掛を纏うのが特徴です。純白には純粋さと神聖性の意味が込められています。
色打掛:挙式から披露宴まで着用が可能な豪華な衣装で、白無垢と同様な作りですが白無垢と違い色彩豊かな色柄がもちいられることから色打掛と呼ばれます。

立涌紋様、花丸紋、桐が織り込まれた白い絹地の上に、金色で立涌があしらわれ、桜、梅、紅葉、桔梗、菊、桐などの花々が手描きされています。背中に回ると、御所車、檜扇、つづら、宝尽くし、鼓が手刺繍で施してあります。もう作る人がいないかもしれないほどの打掛です。

・引き振袖:成人式で見られる振袖よりも袖が長く、おはしょりを作らずに着用することで引きずるような優雅な着姿となることから、引き振袖と呼ばれ親しまれてきました。

若き乙女の門出にふさわしい、晴れ晴れとした大正時代の五つ紋付アンティーク黒振袖です。華やかな錦紗縮緬(きんしゃちりめん)に、梅の花の赤、朱色が明るく咲き誇り、前身頃(まえみごろ)に大きく華やかな桧扇が舞っています。鶴が羽ばたく丸帯を結び、赤い帯揚げ、赤い丸ぐけ帯締めでまとめました。

衣装選びのためのアドバイス

衣装選びの際には、以下のアドバイスが参考になります:

  • プロのスタイリストと相談する:専門家の意見を取り入れることで、完璧なトータルコーディネートに仕上げることができます。
  • 試着の重要性:着物は体型に左右されづらい衣服ではありますが、より美しく着崩れしづらい仕上がりにするためにも、本番前に必ず試着を行う必要があります。

ヘアスタイルの検討

男性の場合は清潔感のあるヘアスタイルを心がけることが最重要です。女性の場合は、大きな選択肢として伝統的な日本髪にするか、モダンな洋髪にするかです。そして、ヘアアクセサリーの選択です。

まず日本髪を選ぶ場合のヘアスタイルの中心は、文金高島田だと思います。多くの場合はかつらを利用しますが、髪の長さによっては地毛で行うことも可能です。もちろん、洋髪も可能です。アップスタイルなどの上品なヘアスタイルが好まれます。特に、お色直しでドレスなどを検討している場合は時短になります。

ヘアアクセサリーに関して言えば、伝統的なものですと綿帽子、角隠しがあります。綿帽子は白無垢のみ付けられる特別なもので、意外にも洋髪でも問題ありません。対して、角隠しは白無垢、色打掛、引き振袖のいずれでも着用が出来ますが、日本髪である必要があります。または、かんざしのみのスタイルもすっきりとした印象になります。

以上のことを踏まえて、検討すると良いでしょう。

演出と神前式のカスタマイズ

神前式の伝統的な枠組みの中で、カップル自身の物語を織り交ぜることは、結婚式をより思い出深いものにします。ここでは、よりパーソナライズされた演出やこだわりの要素を取り入れ、伝統と革新のバランスを探りながら、カップルの個性を際立たせる方法についてさらに深く掘り下げます。

神前式での個性的な演出アイデア

厳格な印象がある神前式ではありますが、式に対して近年は柔軟な傾向が見られます。たとえば、以前までは神前式の儀式内で指輪交換をすることは考えられませんが、最近では式の流れに組み込まれていることも多いです。

また、チャペルなどで良く行われるフラワーシャワーに倣って、折り鶴シャワーも行われているという話もあります。もちろん、式を行う神社の許可があっての話ではありますが、神前式の形も少しづつ変化しているのかもしれません。

和婚式におけるこだわりの要素

神前式を含めた和装の結婚式全般に言えることですが、現在は衣装の種類が非常に豊富です。以前では考えられなかった、モダンな色柄の和装も見られます。もちろん、古典柄などのクラシックなものの人気は安定していますが、オリジナリティを求めるカップルも増えてきているからでしょう。

和装が西洋的なアプローチを受けるように、ドレスに和のテイストを取り入れた和装ドレスというものも見られます。一生に一度の機会ですので、最高の衣装を追及していただければと思います。

まとめ

神前式は、その古典的な美しさと深い精神性で、多くのカップルと参列者にとって忘れがたい経験となります。この記事の最後に、神前式が持つ深遠な魅力の再認識、結婚式の計画と実施を振り返りながら、これらの貴重な伝統を将来へと継承することの重要性について考察します。

神前式での結婚の魅力を再確認

神前式は、日本の豊かな文化の中でも特に心を打つ儀式の一つです。その最大の魅力は、厳かな神社で行われる伝統的な儀式にあります。新郎新婦が神々の前で結ばれるこの瞬間は、ただ美しいだけでなく、二人の絆を神聖なものとして祝福する深い意義を持ちます。この儀式を通じて、日本の美意識と精神性が見事に融合された瞬間を体験できるのです。

結婚式計画の振り返り

挙式のスタイルの1つである神前式は、事前の計画が重要です。会場となる神社選びから衣装選び、その後の披露宴の有無などは、招待客の数と式全体にかける予算によって決めることになると思います。ただし、神前式自体は決して式としては高価なわけではないので、カップルでしっかりと予算配分を見極めることで、満足のいく式となるでしょう。

伝統を未来へ継承する意味

神前式を選択することは、美しい伝統を次世代に伝えるための意志の表明と言えます。これらの儀式を通じて、我々は先人たちの知恵と価値観を学び、それを未来へと繋げていくことができます。新郎新婦は、この伝統を受け継ぐことによって、自身の結婚が単なる個人的な喜びを超え、文化的な遺産の一部としての役割を果たすことを認識します。この記事が、参考になれば幸いです。

参考記事
https://wakon-style.jp/iroha/4368/
https://www.niwaka.com/ksm/radio/wedding/ready/style/06/#anc09

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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