露芝と、縮緬に辻が花模様の片身替わり訪問着【hou174】

【初心者向け】ホテルのパーティーに着物はアリ?その種類と選び方

はじめに

ホテルのパーティーに着物で参加することは、特別な日をより一層華やかに演出してくれるすてきな選択肢です。日本の伝統衣装である着物は、その美しさと優雅さが世界でも称賛されています。楽しい雰囲気のパーティーに、普段の洋装とは違う着物を纏って臨むことで、思い出にも残る時間を過ごせることでしょう。

ただ、日頃着物になじみのない方にとっては、その選び方やマナーなど、分からないことも多いかもしれません。着物で失敗しないためにも、事前の知識と準備が肝心です。

そこで、今回の記事ではホテルのパーティーに着物で参加する際の重要なポイントを、着物初心者の方にも分かりやすく解説していきます。着物選びのコツから当日の振る舞い方まで、順を追ってご紹介します。この記事を参考に、着物姿で自信を持ってパーティーに臨んでいただき、心からパーティーを楽しんでいただければ幸いです。

ホテルのパーティーで着物を着ることの意義

日本の伝統衣装である着物は、その美しさと優雅さから、大切な日のパーティーにもふさわしい品格を有する衣装です。

格式が求められるホテルのパーティーにも、着物姿なら自信を持って参加できます。また、着物を着ることで自身も自然と品格のある立ち居振る舞いになり、心情的にもパーティーをより一層楽しむことができます。普段あまり着る機会のない着物を特別な日に着るからこそ、その日の思い出が深まるというものです。

思い出に残る特別な日を着物で演出

ホテルでのパーティーに着物で参加するのはすてきな選択肢です。着物の美しい柄や色は、ドレスにも負けないぐらい写真映えするので記念撮影にも最適。普段とは違う雰囲気の自分を演出できる着物は、特別な日にもぴったりの衣装といえます。

色留袖や訪問着、付け下げ、色無地など、TPOに合わせて着物の種類を使い分ける必要があるのも、考え方によってはあれこれ悩めることは楽しいものかもしれません。いずれの着物もパーティーの格式に合わせたコーディネートが可能なので、より華やかな装いがかないます。

着物の品格で自然と優雅な立ち居振る舞いに

着物を着ると自然と身のこなしが変わり、優雅な立ち居振る舞いになるものです。それは、着物という衣装がもつ品格が自然と所作に表れるからともいえるかもしれません。

足を揃えて歩いたり、自然と背筋が伸びたり。座る時も膝を揃えたり、話す声もゆっくりと落ち着きのある喋り方になったりと、パーティーの品格に見合う上品な所作を自ずと引き立ててくれる効果があります。

優雅な立ち居振る舞いで、周囲の人を魅了できるのも着物の魅力の一つといえるでしょう。

ホテルのパーティーにおける着物と洋装(ドレス)

ホテルのパーティーと聞くと洋風のイメージがあるのではないでしょうか。頭でパーティーの様子を思い描いても、思い浮かぶのはドレスを身に纏った人が多く集まっている光景かもしれません。そんな中で着物を選ぶメリットは何なのでしょうか。

洋装はドレスコードが難しい面も

ホテルで行われるようなパーティーでは、そこに合わせる洋装の選択は案外難しいものです。というのも、洋装ではパーティーに求められる華やかさと品格を両立しつつ、昼夜によるドレスの違いや袖の有無、アクセサリーの付け方などクリアしなければならない細かいルールが数多く存在するから。

そうした意味でも、特に洋装の縛りがないようであれば華やかさも担保できる着物が選択肢として挙がってくるわけです。

とはいえ着物にもパーティーごとの合う・合わないは存在する

洋装よりは服装としての格が分かりやすいというだけで、着物にもTPOは存在します。ホテルのパーティーといっても十把一絡げではありませんから、個々の雰囲気やご自身の立場に応じた選び方が求められます。この点については次項で見ていきましょう。

パーティーの雰囲気に合わせた着物選び

先述の通り、ホテルのパーティーで着物を着用する場合はそのパーティーの雰囲気に合わせた着物を選ぶことが大切になります。

格式高い式典であれば、上品な色留袖や訪問着が適しています。パーティーの季節に合わせた色柄の着物を選んでも、季節感を華やかに演出できるでしょう。TPOに合わせた着物選びによって、パーティーをより一層楽しむことができます。

着物だけでなく、和装小物の選び方も重要です。帯や草履、バッグといった小物を着物になじむように選ぶことで、コーディネートにも統一感が出せます。

格式高い式典には上品な色留袖や訪問着を

祝賀会などの格式の高いパーティーには、それに見合う格式を持つ着物が求められます。色留袖や訪問着はそうした格式高い場にもふさわしいとされる、いわば準礼装にあたる着物です。

準礼装の中でも特に格式が高いのが色留袖です。色留袖に限らず着物にはそこに入る「紋」の数によって格式を上下する習わしがあり、中でも最も高格な五つ紋を色留袖に用いると、今度は既婚女性の第一礼装とされる黒留袖並みに格が上がってしまい、パーティーに着る衣装としては不釣り合いになってしまいます。パーティーには三つ紋か一つ紋程度がよいでしょう。

絵羽模様が特徴的な訪問着も慶事向きの着物です。着物の中でもフォーマルからカジュアルまで対応できる範囲の広いのが訪問着で、パーティーにおいては色留袖と同様三つ紋か一つ紋で十分に品格を保つことが可能です。

「露芝と、縮緬に辻が花模様の片身替わり訪問着【hou174】」は、縮緬に辻が花模様が描かれた、訪問着の中の小紋になります。2枚の着物を1枚に仕立て直した、ゆめやのオリジナルの片身替わりの着物です。帯も上等の辻が花を合わせ、帯揚げ・帯締めも紫の濃淡で揃えました。おしゃれで上品なコーディネートになりました。

カジュアルなパーティーには色無地や付け下げも

色無地もまた、訪問着と同じく幅広いシーンに対応する着物です。紋の数によって礼装にも普段着にもなる着物で、染めで三つ紋あるいは一つ紋を入れれば格式あるパーティーにも対応する準礼装に。縫いで一つ紋なら略礼装としてカジュアルなパーティーに向きます。

訪問着と色無地の中間あたりに位置している着物が付け下げです。一つ紋で袋帯を合わせれば、準礼装としてパーティーシーンにも対応できます。

着物のコーディネートと、着物を楽しむ心構え

ホテルのパーティーに参加するための着物では、ご自身に合ったサイズやコーディネートを選ぶことが大切です。体型に寄り添う着物を選ぶことで美しいシルエットを演出でき、帯や小物で個性を出すことで、自分だけのオリジナルのコーディネートが完成します。

小物で個性を引き出し、トータルコーデを完成

着物のコーディネートには、着物本体だけでなく帯や小物の選び方も重要になってきます。帯は着物の印象を大きく左右するアイテム。着物に合った色や柄の帯を選ぶことで、コーディネートに統一感が出ます。

小物はバッグや草履、髪飾りなど、いずれもコーディネートのアクセントになるアイテムです。着物の色に合わせた小物を選ぶのはもちろん、自分らしさを表現できるアイテムを取り入れるのもおすすめです。例えばお気に入りの色の帯締めを合わせたり、モダンなデザインの草履を選んだりするなど、小物で遊び心を加えるとコーディネートにも個性が出ます。

ただし、小物はあくまでも着物のコーディネートを引き立てるためのアイテムです。小物だけが目立ちすぎないよう、バランスを考えて選ぶことが大切です。

「着物を着てホテルのパーティーへ臨むこと」を楽しむ

着物を着ること自体も楽しみましょう。着物を着ると普段と違う自分を演出できることはもちろん、まるでタイムスリップしたかのような不思議な感覚を味わうこともできるかもしれません。

着物を着ることで、日本の伝統文化に触れることにもなります。着物の柄や色には、さまざまな意味が込められていますので、着物を通して日本の美意識や四季の移ろいを感じてみるのもすてきなことです。

ホテルのパーティーに着物で参加するのは、ちょっと勇気が要ることかもしれません。ですが、めったにない貴重な経験となるはずです。機会があればぜひ着物を着て、ホテルでのパーティーを楽しんでみてください。

着物の準備のポイントとホテルでの着付けサービス

ホテルのパーティーに着物で参加する際は、着付けをどのように行うかも重要なポイントです。着物の着付けは慣れていないと一人で行うのは難しいもの。特に初心者の場合は、プロの着付けサービスを利用するのがおすすめです。

ここでは当日の準備のポイントと、ホテルでの着付けサービス​​についてご紹介します。

余裕のある時間設定で、ゆったりと支度を楽しむ

着付けにはある程度の時間を要するため、パーティー当日にも余裕を持ったスケジュールを立てておくことが大切です。着付けの所要時間に加えてヘアセットや化粧の時間も考慮し、全体の支度時間を想定しておきましょう。

着物で移動する場合は、公共交通機関やタクシーでの移動時間も考慮する必要があります。特に電車などが混雑する都心部では、パーティー会場に到着する前に着姿が崩れてしまった、ということにならないよう注意する必要もあります。ゆとりを持った時間設定でストレスなく移動できるようにしましょう。

着物を着ると歩く速さも普段より遅くなります。ホテルに入ってからの移動時間なども含めて、少し多めに所要時間を見積もっておくとよいでしょう。エレベーターやエスカレーターに乗る際は、着物の裾を踏まないよう注意が必要です。

ホテルのパーティー会場に着くまでは、ドキドキの連続かもしれません。ですが一旦会場に入れば、そんな緊張も吹き飛ぶはず。優雅な着物姿で、ホテルのパーティーを思う存分楽しんでくださいね。

ホテルの着付けサービス利用で安心して着こなせる

パーティーによっては、会場となるホテルで着付けサービスを利用できる場合があります。特に結婚式披露宴などに関しては参列者に向けて着付けやヘアメイクを承る旨を案内しているケースも多く、着付け専門のスタッフによる丁寧な着付けによって初心者でも安心してパーティーに臨むことができます。

着付けサービスを利用すればパーティーの間に着崩れしてしまう心配もなく、美しい着物姿で過ごすことができるでしょう。

着付けサービスを利用する際は事前予約が必要な場合が多いため、早めに会場となるホテルへ問い合わせるようにしましょう。そのほか、サービスの詳細はパーティー会場のホテルの公式サイトなどを確認するようにしてください。

着物レンタルで気軽にホテルのパーティーへ参加

ご自身で着物を持っていない方にとっては、パーティーのために着物を用意するのも大変に感じられるかもしれません。ご紹介してきたように着物はTPOに合わせて選ぶ必要があり、さらに種類自体も豊富なので、初心者にはハードルが高く感じられるのではないでしょうか。

そんな時に便利なのが、着物のレンタルサービスです。ここでは着物レンタルのメリットと、レンタル時の注意点についてご紹介します。

レンタル着物で気軽に憧れの着物美人に

着物レンタルのメリットは、なんといっても気軽に、かつリーズナブルに着物を着られることにあります。

着物というものは購入するとなると高価なものですが、レンタルであれば必要な期間に合わせて効率よく借りることができ着用が済んだら返却するだけという手軽さも含めて着物レンタルの大きな魅力となっています。

また着物レンタルでは着物単体だけでなく、帯や草履などの和装小物まで一式揃えられているセット商品もあるため、コーディネートに悩む必要もありません。色留袖、訪問着、付け下げ、振袖など、パーティーの格式やご自身の立場に合った着物もきっと見つかるはずです。モダンなデザインの着物もあるため、トレンド感のある着物姿を楽しめるでしょう。

来店による着付けサービス付きのプランなどがあれば、そちらもおすすめです。プロの着付け師が美しい着物姿に仕上げてくれます。同時にヘアセットも頼める場合も多いため、トータルでコーディネートできるのがうれしいポイントです。

「頻繁にパーティーに呼ばれるが、毎回違う着物を着たい」という方にもレンタルはおすすめです。

「鹿の子と板締めの絞りに手刺繍の花々の小振袖【hou175】」は、白に赤で鹿の子絞りと板締め絞りがほどこされた上質の正絹地に、花々が手描き・手刺繍で描き出された、品格のある豪華な小振袖です。帯や袴は重めの色を合わせるとすてきでしょう。

レンタル時のポイントと予約時の注意点

着物レンタルを利用する際は、以下の点に注意しましょう。

  • パーティーの参加が決まったら早めに予約する
  • レンタル期間と料金を確認する
  • オプションサービスの内容を確認する
  • 返却ルールや万が一の際の対応方法を確認しておく

特に予約は早めに行うのがポイントです。人気の着物は早めに埋まってしまうことがあるので、余裕を持って予約しましょう。またレンタル着物は借り物であるため、汚したり破いたりしてしまわないよう注意が必要です。パーティーにおける飲食の際にもシミなどを付けないように気をつけましょう。

初めての着物レンタルで不安な方は、事前にレンタル店に行ってみるのもおすすめです。パーティーの格式や立場にはどの着物が合うのかなど、プロのスタッフに直接相談してみてもよいかもしれません。

華やかなパーティーの場で着物を着るのは初めこそ勇気が要るかもしれませんが、一度着てしまえばその魅力に引き込まれてしまうかもしれません。レンタル着物で、賢く手軽に着物にチャレンジしてみてください。

まとめ

ホテルのパーティーに着物で参加することは、とてもすてきな経験になるはずです。

着物は日本の伝統的な衣装であり、その美しさと優雅さはホテルのパーティーのような格式のあるシーンにも堂々なじみます。

色留袖、訪問着、付け下げ、色無地など、パーティーの格式やご自身の立場に合う着物を選んで、着物の魅力を思う存分味わってくださいね。日本の伝統文化に触れながら、すてきな一日を過ごせることでしょう。

〈参考記事〉
https://kimono.rental-mine.org/column/ceremony-party.html
https://www.buysellonline.jp/blog/kimono-party
https://www.kimonoichiba.com/media/column/70/
https://kimonoomohi.com/coordinate/shikiten/
https://yuruhuwakimono.com/kimonotpo_party/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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