黒留袖イメージ

【着物のプロ監修】結婚式で親族が着る留袖を安くレンタル!選び方ガイド

はじめに

親族として結婚式に参列する際、着物選びは重要なポイントです。女性にとっては、留袖や振袖など、TPOに合わせた着物選びが求められます。

特に、既婚の親族女性で選ばれることの多い「留袖」は格の高い着物ということもあって、選び方に不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで、この記事では、結婚式に親族が参列する際の着物、特に留袖選びのポイントや、安く留袖をレンタルする方法、満足のいくレンタル店の選び方などをご紹介します。

着物の知識があまりない方でも、自分に合った留袖を選べるようになるはずです。ぜひ参考にして、結婚式で自信を持って着物を着こなしましょう。

結婚式用の留袖を安く:レンタルのすすめ

一生に数回の親族の結婚式に留袖を着るなら、購入するよりもレンタルがおすすめ。レンタルなら、高級感のある正絹の留袖も、手頃な価格で着ることができます。

ここでは、留袖をレンタルするメリットと、レンタル料金を安く抑えるコツを詳しくご紹介しましょう。

レンタルのメリット:高級留袖もリーズナブルに

結婚式で選ばれる留袖は、正絹の黒留袖など、高価なものが多いのが特徴。

購入すると数十万円はかかりますが、レンタルなら一割程度の料金で済みます。例えば、50万円の黒留袖も、レンタルなら5万円程度で借りられるのです。

また、レンタル店には、古典柄から最新トレンドまで、豊富なデザインの留袖が揃っているのも魅力。ベーシックな黒留袖のほか、紫や濃紺の上品な色留袖、牡丹や菊などの華やかな柄の留袖など、TPOやお好みに合わせて選べます。

加えて、レンタルならば着物や帯だけでなく、足袋や肌着などの必需品や、かんざしや帯締めなどの小物まで、トータルでコーディネートしてくれるのも嬉しいポイント

着付けまでセットになった、お得なセットプランも人気を集めています。

さらに、レンタルなら留袖を自宅で保管する必要もなく、クリーニングの手間もかかりません

一生で数回しか着ない晴れ着を賢くレンタルして、結婚式を優雅に彩りましょう。

留袖のレンタル料金を抑える予約のタイミングとコツ

料金が高い月料金が安い月
3月、5月、10月6月、7月、8月

人気の留袖を安くレンタルするには、予約のタイミングがカギ。春や秋などの結婚式シーズンには予約が殺到することもあります。結婚式の日程が決まったら、なるべく早めに予約するのがおすすめです。

料金的にも、早期予約割引のある店舗が多いので、早め早めの行動が肝心です。

留袖のレンタル価格は、シーズンによっても変動します。3月、5月、10月は繁忙期のため料金が高めに設定されていることが多いです。一方、6〜8月は閑散期で、比較的安く借りられることも。

レンタル料金が安いシーズンを見極め、早め早めの行動を心がけることで、理想の留袖をお得にレンタルしてみてください。

満足のいく留袖レンタル店の選び方

結婚式というおめでたい日に、留袖選びで後悔しないためにも自分に合ったレンタル店を見つけたいものですよね。

ここでは、満足度の高い着物レンタル店を選ぶコツを詳しくお伝えしていきます。

豊富な品揃えときめ細やかなサイズ対応

留袖選びで重要なのが、自分の体型に合ったサイズ選び。ゆとりのある着心地で、品格のある装いをかなえるには、レンタル店の充実した品ぞろえが欠かせません。

最近は、4Lや5Lなどの大きいサイズから、SSサイズまで、幅広いサイズ展開の店舗が増加中。背の高い方や小柄な方向けの留袖も用意されているので、安心です。

また、腕の長さやウエストまわりなど、パーツごとのきめ細やかなサイズ調整に対応してくれる店舗もおすすめです。レンタル留袖を、まるでオーダーメイドのようにジャストフィットさせてくれるので、体型の変化も問題なし。

当日までに太ったり痩せたりしても、調整してもらえば着崩れの心配はありません。理想のシルエットで、最高の着姿を披露できるよう、サイズ調整のサービスが充実したレンタル店を選びましょう。

ここで、ゆめやで取り扱っているお着物のレンタルセットプランから、「セットでお得な婚礼・ご両親プラン(計2着)」をご紹介します。

こちらは、お母さまのお好きな留袖(1点、すべての小物が含まれます)とお父さまのお着物(1点、羽織・袴・草履など一式。家紋のご変更料金も含まれます)の計2点のお得なセットプランです。実際のお着物・小物はゆめや東京店でのご試着でお選びいただけます。 まずは、ゆめや東京店でのご試着からお申し込みください。

経験豊富で頼れるスタッフがいる安心の店舗

結婚式の留袖選びは、プロのアドバイスがあると心強いもの。特に初めてのレンタルで不安な方は、良質な接客サービスが欠かせませんよね。

そんな時は、着物の知識と経験が豊富で、頼りになるベテランスタッフがいる店舗を選ぶのがおすすめです。

留袖の生地や柄、色使いのポイントを的確に教えてくれたり、自分の体型に合わせた小物合わせを提案してくれたりと、プロの目線でしっかりとサポートしてくれる良店は、利用者からの支持も厚いです。

来店時のきめ細やかなカウンセリングはもちろん、当日の着付け時の心配りや、返却時のアフターフォローなども、安心して任せられる店選びの大切なチェックポイントです。

加えて、高品質なサービスを提供している店舗は、口コミサイトやSNSでも好評判になっていることが多いもの。実際の利用者の生の声を参考にするのも賢明でしょう。

下見と試着のすすめ:留袖を最高の状態で着るために

せっかくの結婚式の日に、理想の留袖を最高の状態で着るためには、事前の下見と試着が欠かせません。

ここでは、下見と試着のポイントを詳しくご紹介します。

下見と試着でイメージを膨らませる

下見では、実際に着物を見て触れることで、色味や質感、サイズ感を確かめられるのが大きなメリットです。

まずは自分に似合う色味の留袖を探してみましょう。肌の色になじむ色味や、お好みのカラーがある留袖をチェックしてみてください。

サイズ選びも、留袖選びでは欠かせないポイントです。レンタル店では、身長や体型に合わせて、さまざまなサイズ展開があるのが魅力。ヒップラインや袖丈など、パーツごとのサイズもしっかり確認しておきましょう。

可能であれば試着もしておきましょう。留袖を実際に着てみると、自分では気づかなかったサイズ感の違いに気づくこともあるはず。

下見は、失敗しない留袖選びのために、ぜひ活用したい下調べの機会です。理想の一着を見つけて、当日に備えましょう。

結婚式に親族が参列する際の着物選びのポイント

結婚式で親族女性が着る着物の種類はTPOに合わせた選択が必要になります。

この章では、立場と年代別の着物の選び方と季節に合わせた留袖の選び方をご紹介します。この記事では主に留袖に関する情報を扱っていますが、基礎知識としても役に立つと思いますので、ぜひお付き合いください。

親族の立場と年代に合わせた着物の種類と色選び

立場年代おすすめの着物
母親問わず五つ紋付きの黒留袖
祖母問わず黒留袖または紋付きの色留袖
既婚の姉妹30代〜50代上品な色合いの色留袖や訪問着
未婚の姉妹20代〜30代鮮やかな振袖や華やかな柄の訪問着

結婚式での立場によって、選ぶ着物の種類や色が異なります

新郎新婦の母親は黒留袖に、祖母は黒留袖か色留袖を選ぶのが一般的。姉妹などの親族は、既婚者は上品な色留袖、未婚者は華やかな振袖や古典柄の訪問着などがおすすです。

年代も着物選びの目安になります

50代以上の親族は、格式高い黒留袖や深みのある色留袖がおすすめ。30代〜40代は、紫や紺、エンジなどの品格ある色留袖を選びましょう。20代の若い方は、鮮やかな振袖や、桜や菊などの柄の訪問着で、華やかに装うのもすてきですね。

親族の立場と年代に合った留袖選びで、結婚式の晴れやかな雰囲気に彩りを添えましょう。

季節に合った留袖の柄と素材選び

季節おすすめの柄素材
桜、牡丹、菜の花絹織物
撫子、朝顔、水玉絽、紗
菊、紅葉、もみじ絹織物
雪輪、松竹梅、南天ちりめん

留袖選びでは、結婚式が行われる季節を考慮することも大切です。

春の結婚式なら、桜や牡丹、菜の花など、その季節の花々があしらわれた留袖を選んでみてはいかがでしょうか。夏の式には、涼やかな水色の留袖や、撫子や朝顔柄の色留袖が爽やかな印象を与えます。秋の婚礼では、菊や紅葉、もみじなどの柄をチョイス。冬なら、雪輪や松竹梅、南天などの縁起の良い模様の留袖がおすすめです。

留袖の生地選びも、季節に合わせるのがポイント

春秋は絹織物の留袖、夏は絽や紗の軽やかな素材がベスト。冬の式では、ちりめんなどのしっかりとした生地の留袖で、防寒対策もばっちりです。

季節感のある柄や素材の留袖で、祝福ムードいっぱいの門出を演出しましょう。

ここで、ゆめやで取り扱っている結婚式を迎える新郎新婦の親族向けの着物レンタルセットプランから、「セットでお得な留袖・ご姉妹プラン(計2着)」をご紹介します。

こちらは、お母さまのお好きな留袖(1点、すべての小物が含まれます)とご家族または親族の振袖/訪問着(1点、すべての小物が含まれます)の計2点のお得なセットプランです。

実際のお着物・小物はゆめや東京店でのご試着でお選びいただけます。 まずは、ゆめや東京店でのご試着からお申し込みください。

留袖に映える和装小物の役割と選び方

留袖の装いを完成させるには、帯や草履、バッグなどの和装小物選びも欠かせません。TPOに合った小物使いは、留袖の魅力をさらに引き立ててくれるもの。

ここでは、留袖に映える帯の色使いと結び方、草履やバッグなどの小物選びのポイントを詳しくお伝えしていきます。

留袖の魅力を引き立てる帯の色使いと結び方

黒留袖に合わせる帯は、白、金、銀の帯がお決まりです。特に、金糸や銀糸の織り込まれた豪華な袋帯は、留袖スタイルの格をさらにアップさせてくれます。

帯地には、吉祥文様の織り柄や、雪輪や有職文様など、伝統的な文様が施されていることが多いのも特徴です。

また、色留袖の場合は、着物の色味に合わせて帯を選ぶのがおすすめ。上品な紫や深い緑の留袖には、白や金の帯を合わせるのがセオリーです。

一方、赤やオレンジなどのビビッドカラーの色留袖には、シルバーや黒の帯を合わせることで、モダンな装いが楽しめます。

さらに、留袖の柄行きと帯の柄を合わせるのも、洗練された着こなしの秘訣。桜や牡丹などの花柄の留袖には、同じモチーフの刺繍入りの帯を合わせると、統一感のある粋なコーディネートに仕上がります。

帯の結び方も、留袖の格調を左右する大切なポイントです。フォーマルでおめでたい席の装いには、「二重太鼓(ふたえだいこ)」など、ボリュームのある帯結びがよく用いられます。

TPOに合わせた小物選びのコツ

留袖スタイルに欠かせない小物が、草履とバッグ。フォーマルな席では、TPOに合った小物選びが肝心です。

一般的に、結婚式での留袖スタイルには、礼装用の草履を合わせるのがマナーとされています。礼装用の草履は、金銀の糸で織られた煌びやかな鼻緒が特徴。高級感のある素材使いが、留袖姿を一層華やかに演出してくれます。

ただし、料亭など畳敷きの会場で行われる披露宴の場合は、鼻緒の柄が畳とケンカしないよう、無地の礼装用草履を選ぶのが無難。

マットな質感の黒塗りの台に、ゴールドやシルバーの鼻緒を組み合わせたシンプルな草履も人気を集めています。

留袖に合わせるバッグも、できるだけ小ぶりのものを選ぶのがおすすめ。大きすぎるバッグは、せっかくの晴れ着姿のバランスを崩してしまいます。

色は黒か金銀が定番ですが、留袖の色に合わせてコーディネートするのもおしゃれ。例えば、エンジ色の留袖には、ボルドー系のバッグを合わせたりするのもすてきですよ。

加えて、かんざしなど、細部にまでこだわった和装小物使いで、留袖姿をワンランクアップさせるのも、今どきの着こなし方。

バリエーション豊富なレンタル小物を上手に活用して、自分だけのトータルコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。

留袖を美しく着こなすための着付けとケア

レンタルした留袖を美しく着こなすには、着付けと着用中のケアの方法を知っておくことが大切です。

ここでは、自分で行う着付けの手順と留袖の取り扱いやケアの仕方など、詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。

自分で挑戦する着付けの手順

結婚式当日、美しい留袖姿で参列するには、着付けが大切なポイント。基本的な着付けの手順を覚えておけば、時間とコストが節約できて一石二鳥です。

着付けは、以下の手順で進めます。

  1. 足袋、肌襦袢などの下着類と補整着(タオルなどでもOK)を着用する
  2. 長襦袢を着る
  3. 留袖を羽織り、背中心で合わせる
  4. 衿先をきれいに抜いて定める
  5. 腰紐を前で結ぶ
  6. 帯板を入れる
  7. 帯を二重太鼓で結ぶ
  8. 帯揚げと帯締めを整える

特に、衿先の抜き加減や、帯の形が崩れないように結ぶのがコツ。背中のシワにも気を付けながら、上品な着姿を目指しましょう。

とはいえ、本格的な黒留袖の着付けを自分で行うのは、なかなかハードルが高いもの。そんな時は、レンタル店の着付けサービスを利用するのもおすすめです。

熟練の着付け専門スタッフであれば、結婚式の間中ずっと美しい着姿を保つことができます。ぜひ、着付けサービスを検討してみてください。

絹の留袖を美しく保つための着用中のケア方法

レンタルとはいえ、結婚式当日は数十万円もする正絹の留袖を身にまとうこともあります。一生の思い出に残る一日を過ごすためにも、留袖を美しい状態に保つ心がけが大切ですよね。

着用中は、まず汗をかいたらすぐに拭き取るのがマナー。絹は湿気に弱く、汗じみになりやすい繊維。肌に直接当てる、絹ハンカチは必ず用意しましょう。

衿もとが汚れないよう、あらかじめ衿足にハンカチやガーゼを挟んでおくのも良いアイデアです。

披露宴では、料理を堪能するシーンも多いはず。上品な所作を心がけ、袖口を汚さないよう、ゆっくりと食事を楽しんでくださいね。

お色直しの際は、座っている時間も長いので、留袖の裾にシワがよりやすいもの。立ち上がる際に、後ろ姿のシワを軽く伸ばすのを習慣づけておくと安心です。

返却後のケアは、基本的にはレンタル店に丸っと任せられますが、レンタル店への返却まで日数がある場合は、防虫剤を入れて、風通しの良いクローゼットで保管しましょう。

もしも、留袖を汚してしまったり、生地の変色やほつれを見つけた際は、自分で処理せずに、正直にスタッフに伝えるのがマナーです。シミ抜きや修理など、プロの適切なケアで、キレイに直してもらえるはずですよ。

まとめ

親族として結婚式に参列する際の留袖選びは、自分の立場や年代、式の季節を考慮することが大切です。TPOに合った留袖を選ぶことで、晴れやかな祝福ムードを演出できるでしょう。

着物レンタルサービスは、高級留袖を手軽に着られるうえ、小物や着付けもセットになったお得なプランが充実しているのが魅力。レンタル店選びでは、豊富な品揃えときめ細やかなサービス、スタッフの専門知識が選ぶポイントになります。

お気に入りの留袖を着るためには、早めの予約がマスト。当日の着付けは、プロに任せて安心して式に臨むのがベストですが、セルフ着付けにも挑戦してみるのも良いかもしれません。

レンタル中の留袖の扱いにも、絹の質感を保つ工夫を。汗をこまめに拭き、シワを伸ばし、返却までの保管にも気を配りましょう。

最後になりましたが、留袖を着ての結婚式は一生にそう何度とない晴れのイベントです。ぜひこの記事を参考に、理想の一着を見つけ出して、最高の思い出を作ってください。

〈参考記事〉
https://www.haregino-marusho.co.jp/contents/irotomesode/2751.html
https://kimono-rentalier.jp/column/tomesode/irotomesode-kurotomesode-chigai/
https://bbth.co.jp/kisste/tomesode-zoribag-erabikata
https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/tomesode/190/
https://yourstyle.net/column/kurotomesode/05/
https://kimono-rentalier.jp/column/kimono/yuusokumonnyoutoha/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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