七五三イメージ

【753】七五三の着物をレンタル衣装で準備|選び方とスタイリング

はじめに

日本の伝統行事である七五三は、子どもたちの成長を祝う大切な日です。この日には、多くのお子さまが特別な衣装を着て、家族で神社へお参りに行きます。七五三の特別な衣装として選ばれることが多いのは、日本の伝統衣装である着物です。しかし、着物は価格が高く、成長が早いお子さまにとって、七五三のたびに新しいものを購入するのは家計にとって大きな負担となります。そこで便利なのが、着物のレンタルサービスです。このサービスを利用すれば、さまざまなスタイル、色、柄の中から、お子さまのサイズにぴったり合った着物を選び、特別な一日を彩ることができます。この記事では、七五三の着物レンタルの特徴や着物の選び方などを紹介します。

年齢別・お子さまの七五三着物の選び方

七五三で祝われるのは、3歳の男の子と女の子、5歳の男の子、7歳の女の子です。それぞれの年齢によって選ぶ衣装が異なるのが特徴です。特に着物に関しては、年齢ごとに特徴があります。ここでは、それぞれの年齢に合った着物の選び方と、その着物をレンタルする際の手順をわかりやすく解説します。

3歳、5歳、7歳:各年齢に最適な着物

3歳のお子さまは主に「被布セット」を選びます。この衣装は、お子さまが活動的に動き回れるようになっており、着心地が良いことが特徴です。明るい色彩と柔らかな素材を使用し、お子さまの健やかな成長と幸福を願う意味が込められています。被布には金や銀の糸を使った繊細な刺繍が施されているものも多いです。

5歳の男の子には「羽織袴」が一般的です。羽織袴は、男の子が成長して社会の責任ある一員へと歩み始めることを象徴する衣装です。伝統的な暗色系の色彩に、力強さを表すデザインが施されており、格式高い日にふさわしい堂々とした佇まいを演出します。また、羽織袴を着ることは、お子さまの自立心を養う大切な経験となり、親子でその準備を進める過程もまた、絆を深める貴重な時間となるでしょう。

7歳の女の子の場合、振袖を着ることが一般的です。振袖は、女の子の美しい成長を祝うためにふさわしい衣装で、鮮やかな色合いと複雑なデザインが特徴です。振袖を身にまとうことは、女の子が成長した証でもあり、家族にとっても大変誇らしい瞬間になるでしょう。振袖は、花や鳥などの自然をモチーフにした豪華な柄で装飾されており、特別な日に選ばれる衣装です。

ゆめやでは、七五三のお子さまとその兄弟姉妹が一緒に着物を楽しむことができる着物レンタルプランを用意しています。兄弟姉妹揃って、特別な衣装を楽しんでみてください。

七五三のお子さま2人、合計2着のセットプランです。七五三のどの年齢でも、男の子でも女の子でも大丈夫です。また、兄弟姉妹は七五三の年齢ではなく付き添いの場合でも大丈夫です。着物は自由に選ぶことができます。せっかくの参詣ですので、兄弟姉妹揃って和装でお出掛けになり、記念に残してみてください。

スムーズなレンタル手順:予約から返却までのステップバイステップ

七五三の着物レンタルサービスは、多くの親御さんに利用されています。レンタル手順は、オンラインまたは店頭で事前に予約することから始まります。オンラインや店頭で、多様なデザインとサイズの中から、お子さまの年齢や体格に合わせて最適な着物を選びます。店舗ではプロのスタッフがサイズ合わせを行い、最も似合う着物を提案してくれるため、初めての方でも安心です。

着用が終わった後の返却手順も簡単です。多くのレンタルショップでは、使用後のクリーニングは不要でそのまま返却できます。これにより、行事の後の煩わしい手間が少なくなり、行事の余韻を引き続き楽しむことができます。さらに、レンタルサービスは返却日に余裕を持たせていることが多く、忙しい親御さんにとっても、非常に便利です。また、万が一の汚れや小さなトラブルにも対応してくれるため、安心して利用することができます。このように、七五三の着物レンタルサービスは、便利で手軽なため、多くの親御さんに選ばれています。

七五三の小物の選び方

七五三では、着物だけでなく小物にも非常に重要な役割があります。ここでは、小物を選ぶ際のポイントとそれぞれの小物がどのような役割があるかを詳しく解説します。

必須の小物とその役割

七五三の着物には、帯、草履、髪飾りなどの小物が欠かせません。特に7歳のお子さまにとって、帯は着物の中心となる小物で、衣装をより華やかに引き立ててくれます。豪華な柄や色の帯を選んで、お祝いの雰囲気を盛り上げましょう。一方、草履は、見た目の美しさはもちろんのこと、お子さまが一日中快適に過ごせるよう、フィット感にも注意を払う必要があります。

女の子の髪飾りも重要な小物の一つです。髪飾りは、衣装全体の印象を大きく左右するため、着物と調和する色やデザインを選びましょう。これらの小物を適切に選ぶことで、お子さまの晴れ姿がより一層引き立ち、七五三の記念写真も美しく仕上がることでしょう。

色と柄で選ぶ小物

七五三の小物選びにおいて、色と柄の選定は非常に重要です。色は季節感を考慮に入れつつ、お子さまの年齢や性別に合わせたものを選びましょう。春は桜のピンクや淡い緑が、秋はもみじの赤や黄色がおすすめです。柄については、伝統的な幸福を願う象徴、例えば鶴や亀、松竹梅などが好まれます。これらの象徴的な柄は、お祝いの場にふさわしく、お子さまの未来への願いを込める意味も持ち合わせています。

また、小物の素材選びも重要です。七五三では、高品質な絹製の小物が好まれることが多く、特に帯や袴には正絹が用いられることが一般的です。正絹は光沢があり、豪華で上品な印象を与えますが、お子さまが使用する場合は、汚れにくく扱いやすい素材を選ぶのがおすすめです。また、髪飾りには、小さな花やビーズをあしらったものが人気です。それぞれの小物が着物と調和して、すてきな雰囲気を作り出すことができるでしょう。

七五三写真撮影のための着物コーディネートと撮影のコツ

七五三の記念撮影ではコーディネートされた着物と、お子さまの表情が重要です。ここでは、記念撮影のための着物コーディネートと、お子さまが自然に笑顔になるポーズと表情のコツについて詳しく説明します。

記念撮影に最適な着物コーディネート

七五三の記念撮影のためにも、適切な着物選びが重要です。記念撮影を意識した着物は、色や柄が季節感を反映し、お子さまの雰囲気や性格を引き立てるものを選びましょう。例えば、春は桜柄や淡いピンク、秋は紅葉柄や落ち着いた赤やオレンジがおすすめです。また、着物のサイズ選びも重要です。お子さまが動きやすく、長時間着用しても苦にならないものを選びましょう。

小物類も重要です。例えば、被布や羽織は見た目の美しさだけではなく、寒い時期にはお子さまを寒さから守る実用的側面も持っています。足元については、歩きやすい草履を選びましょう。これらの小物選びによって全体のコーディネートが整います。

写真撮影のポーズと表情:子どもが自然に笑顔になるコツ

記念写真でお子さまの自然な笑顔を捉えることができるかどうかが、撮影の成功に直結します。お子さまに笑顔になってもらうためには、撮影前にお子さまがリラックスできるような環境を整えることが重要です。お気に入りのおもちゃを持たせたり、好きな音楽を流したりと、撮影現場で小さな工夫をすることで、緊張をほぐし、自然な笑顔を引き出すことができるでしょう。

撮影時のポーズは、お子さまが自然に取るポーズを尊重しましょう。親御さんや兄弟姉妹と一緒に楽しくポーズを取ることで、よりリラックスした表情を引き出すことができます。また、カメラマンとのコミュニケーションを大切にすることで、お子さまがカメラを意識せずに自然な笑顔を見せるためのサポートをしましょう。

記念写真撮影のためには、着物の色や柄を背景と調和させることも重要です。自然光の下で撮影する場合、自然界の色と調和するような着物の色を選ぶと、写真全体の雰囲気が引き立ちます。例えば、公園や庭での撮影では、緑や花々と調和する明るい色の着物が映えます。

スタジオ撮影の場合は、背景の色やテーマに合わせて着物を選ぶことで、より洗練された印象を与えることができます。お子さまが快適に過ごすことができ、かつテーマに合った着物を選ぶことで、自然な笑顔と動きが生まれ、記念写真としての価値が高まることでしょう。

着物レンタルに関するQ&A

着物レンタルに関してよくある質問をQ&A形式で解説します。費用、レンタル期間、条件など、初めて着物をレンタルする方が知っておくべき基本情報から、保存と手入れの方法まで、詳しく説明していきます。

費用、期間、条件:着物レンタルについて

着物レンタルは特別な日のための衣装を手軽に借りることができる、便利な選択肢です。着物は初めてという方や特別な機会に着物を着る予定の方にとって、費用、レンタル期間、その他の条件を理解しておくことは非常に重要です。通常、レンタル料金は着物の種類やブランド、装飾の豪華さによって異なります。数千円程度の比較的手頃な価格から数万円する価格まで、幅広い価格帯で提供されています。なお、レンタル期間は通常、一日から数日間で延長することもできます。

レンタルショップによっては、着付けや小物一式もセットに含まれる場合があり、追加料金なしで着付けに必要な全てのものが揃っています。また、事前の予約が必要である場合が多く、特に春や秋の節目の行事では早めの予約が必要です。利用条件には、キャンセルポリシー、損傷した場合の取り扱い、返却方法など、注意すべき点が含まれているため、契約を交わす前にこれらの詳細を確認しておきましょう。

保存と手入れ:着物を長持ちさせるために

レンタル着物は通常、レンタル費用の中にクリーニング費用が含まれているため、着用後はそのまま返却することができます。しかし、自前の着物の場合は、保存と手入れの方法を知っておく必要があります。着用後の着物は、可能な限り汚れを落とし、適切に保管することが必要です。汚れやシミがある場合には、専門のクリーニング店に依頼することをおすすめします。着物はデリケートな素材でできており、間違った洗濯方法をすると生地を痛めてしまう可能性があるためです。

着物を自宅で保管する場合は、直射日光を避け、湿度の低い場所に畳んで保管しましょう。また、たとう紙(専用の紙)に包んでから、通気性の良い箪笥や衣装ケースにしまっておくと、形が崩れることなく長期間保存できます。

都市部と地方でいいレンタルショップを見つけるには

東京などの都市部と地方では、それぞれ異なる魅力を持つ着物レンタルショップがあります。都市部にも地方にも、着物レンタルショップはたくさんありますが、どのようにすればいいレンタルショップを見つけることができるのでしょうか。ここでは、これらの地域における信頼できる着物レンタルショップの選び方と、それぞれの特色について掘り下げて紹介します。

地域の名店を訪れる:信頼できるショップの選び方

都市部と地方では、それぞれ異なる魅力を持つ着物レンタルショップがあります。都市部の店舗は、最新トレンドを取り入れたデザインが特徴で、ファッション感度の高い顧客層をターゲットにしている場合があります。一方で、地方の店舗では、地元に密着して親身になって相談に乗ってくれるレンタルショップが多いです。

レンタルショップ選びの際には、各店舗の評判や実績を確認するようにしましょう。例えば、長年にわたって営業している店舗は、その経験を活かして的確なアドバイスをしてくれる可能性が高いです。また、実際に店舗を訪れ、スタッフの対応やアットホームな雰囲気を体感することも、信頼できるショップ選びには重要です。

また、アフターサービスの充実度も重要なポイントです。レンタルした着物の返却方法や着物の取り扱い方について、丁寧に説明してくれる店舗は顧客満足度が高い傾向にあります。

地域別おすすめのレンタルショップの選び方

都市部の着物レンタルショップは、アクセスの良い場所を選ぶのがおすすめです。七五三で着用する着物をレンタルショップで着付けてもらう場合には、お参りする神社がレンタルショップから近いと便利です。また、都市部は地方に比べてレンタルショップの数が多いため、事前にインターネットやSNSなどで情報収集しておくことをおすすめします。

一方で地方にあるレンタルショップは、地域の人たちに評判を聞いたり、紹介をしてもらったりして、信頼のおけるレンタルショップを選んでみるのがおすすめです。七五三で着物を借りるのが初めてという方も、周囲の人たちに相談をしながら、安心できるショップを選んでみてはいかがでしょうか。

ゆめやは、東京と山梨に店舗を持つ着物レンタルショップです。東京の店舗は品川駅から徒歩圏内にあり、アクセスは良好です。山梨の店舗は、地域に密着して地元の方々から長年愛されています。七五三の着物レンタルプランの中には、親で着物を楽しめるものがあります。ぜひ特別な日を家族みんなで楽しんでみてください。

七五三のお子さま1人とお母さま、合計2着のセットプランです。七五三のどの年齢でも、男の子でも女の子でも選ぶことができます。ゆめやのアンティーク着物は大変軽くて柔らかく、仕立てにも工夫を凝らしていますので、お子さまが疲れることはありません。お母さまは訪問着フルセットの1着です。着物は自由に選ぶことができ、草履・バッグ等の小物もセットになっているため、安心して依頼いただくことができます。ぜひ母子揃って和装で七五三のお詣りにお出掛けください。

七五三の着物の色と柄

七五三は、子どもたちが着物を着るめったにない機会の一つです。七五三ならではの特別な衣装もあるため、慎重に選びたいと思う親御さんも多いことでしょう。選び方で気になるのは、着物の色や柄です。ここでは、七五三の着物の色と柄の選び方に焦点を当てて説明します。

年齢と性別に応じた色選びのアドバイス

3歳の女の子は明るく鮮やかな色の被布を着用します。これらの色はお子さまの無邪気な魅力と元気な姿を象徴し、お子さまの健やかな成長を表すことができるでしょう。一方、5歳の男の子はしっかりとした印象の袴を選びます。ここで選ばれる色は、一般的には青や緑が多く、勇敢さや健やかな成長を願う意味が込められています

7歳で振袖を着る女の子は、落ち着いた紫や華やかな金色など、格式を感じさせる色を選ぶのがおすすめです。これらの色は、お子さまがこれまでに培ってきた品格や美しさを表現し、お子さまの成長を実感することができるでしょう。ここに挙げたのはあくまでも一例です。色選びはお子さまの性格や親御さんの希望によって異なるため、個々の個性を尊重することが最も重要です。

人気の柄の意味と選び方

七五三の着物にはさまざまな伝統的な柄が用いられており、それらはそれぞれに特別な意味が込められています。例えば、兜は邪気や災いから守られるようにという願いを、牡丹などの花は花のような美しさと華やかさを持つ女性に成長してほしいという願いを象徴しています。

また、柄を選ぶ際には、お子さまの性格や好みに合わせて選ぶことも大切です。活発なお子さまには明るい色の桜柄を、静かなお子さまには優しい色の梅柄を選ぶことで、その子の魅力を最大限に引き出すことができます。さらに、家族の伝統を反映させるために、祖父母から受け継がれた柄を選ぶこともあるでしょう。

着物選びは、家族の歴史や文化をお子さまに伝える手段としても大いに活用できます。このように、七五三の着物は単なる衣装ではなく、家族の絆を深め、文化的な価値を次世代に伝える重要な役割をも果たしています。

まとめ

この記事では、七五三に適したレンタル着物の選び方や注意点について幅広く掘り下げました。レンタルショップの選び方や、着物の色や柄が持つ文化的意義に焦点を当てて解説してきました。また、年齢や性別に最適な色の選び方や、人気の柄が持つ意味を紹介してきたため、着物の豊かな背景を感じ取っていただけたのではないでしょうか。

着物を身にまとうと、日本の豊かな伝統と文化を体感することができます。七五三を迎えるお子さまにとっては、この機会が日本の伝統文化に触れるとても良い機会になることは間違いありません。この記事が、七五三に家族揃って着物を楽しむきっかけとなれば幸いです。

〈参考記事〉
https://kimono-rentalier.jp/column/shichigosan/sichigosan-kimono-namae/
https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/753/1314/
https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/753/1294/

七五三

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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