
和装花嫁衣装選びのコツ・第1回 黒引き振袖の魅力とは?
目次
2.「黒引き振袖」の着付けの方法
成人式やご親類の結婚式などできものを着るときには、「おはしょり」を出しますね。帯の内側にきものを二重にして、きものの裾が下に付かない長さで着る着付けです。この「おはしょり」を取らずに、そのままストンと着付け、裾を引きずるように着付けるものが「お引き摺り」です。外を歩くときには引きずらない方法がありますのでご安心ください。裾には真綿が入っており、ふっくらと花嫁の愛らしさ、優しさ、豊かさを表現しています。
黒い振袖をお持ちの方は、花嫁衣装に仕立て直してお召しになることもできますよ。ただ、きものの仕立て直しには少し期間が必要ですので、お衣裳屋さんへのご相談は早めになさってください。
色ものの振袖を仕立てた方や、そもそも振袖をお持ちでない方には、レンタルが強い味方になります。
江戸時代とは違い、襟元や肩にも絵柄がほどこされた豪華な黒振袖をお引き摺りでお召しになるのも良いですし、アンティークものを探して、昔ながらの黒振袖をお召しになるのも、日本の歴史を感じさせていっそう素敵ですね。
3.「黒引き振袖」の特徴〜「白無垢」「色打掛」との違い
さて、「黒引き振袖」の特徴として、ぱっと見で明らかなのは、帯です。
「白無垢」や「色打掛」は、まんまるとくるまれていて、帯が見えないのに対し、「黒引き振袖」は豪華な柄行の帯がその存在感を輝かしく示しています。「白無垢」や「色打掛」は後姿がシンプルですが、「黒引き振袖」は見応えがあります。

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