和装花嫁衣装選びのコツ・第1回 黒引き振袖の魅力とは?

金色をメインとした丸帯を、一番格調が高い「矢立」に結ぶのがしきたりです。「丸帯」は、最も格式の高い帯で、結婚式や振袖、留袖など、正装の際に結ばれる帯です。着付ける際にはちょっと締めにくいのですが、結んでしまうと柔らかで、緩みにくく、たいへん動きの楽な帯です。背中の左側が上、右側が下にくる結び方で、いろいろなアレンジもできますから、着付け師さんと相談なさると良いですね。「引き振袖」ならではの見せどころです。

成人式でお召しになった振袖を「お引き摺り」で着られる場合は、袋帯でも大丈夫です。締めるのが難しい「丸帯」に変わって明治時代に考案された帯になります。結び方は「ふくらすずめ」などがおすすめですが、着付け師さんと相談なさってくださいね。

アンティークの「黒引き振袖」をお召しになる場合は、格式の高さが合う「丸帯」を結びましょう。全体の雰囲気の統一は大切ですので、その点はどうぞこだわってくださいませ。

次に大きく違うのは、なんといっても動きやすさです。

「白無垢」や「色打掛」は、下着、本振袖、打掛の3枚を着ます。下着といっても肌着ではありません。一番内側に着るきもののことです。

それに対し「引き振袖」は打掛を着ないぶん、きものの枚数が1枚少ないので、もたつかずにお召しいただけます。「和装は重い、動きにくい」ということで敬遠されている花嫁さんには、打ってつけのお衣裳ですね。

さらに最近のレンタルでは、振袖1枚で下着を着ているように見える誂えで仕立てられたものもあります。これはさらに軽々と動けますよ。

4.和装花嫁の小物

成人式の振袖は、帯のまわりをたくさんの色で囲って楽しくアレンジされたことと思いますが、花嫁衣裳には決まった持ち物、小物があります。

まずは帯のまわり。紅白で埋め尽くすのですよ。

帯揚げ、帯締めは赤です。結んだ帯が下がらないように支え、解けないように締める手助けをしているものです。

そして、抱え帯も赤です。抱え帯は帯の下に結びますが、外や廊下を歩くときなどに、きものを引きずらないように抱え上げるための帯です。

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