濃藍色に葡萄の葉の付下げ【hou14】

【着物のプロが監修】七五三ママコーデ | 母親のためのファッションガイド

はじめに

日本には四季折々の行事がありますが、家族にとって特別な節目となる「七五三」は、特に感慨深いものの一つです。親御さんとしては、お子さまの成長を感じながら、その瞬間を美しく記録に残したいもの。今回は、そんな七五三の際に母親が気をつけるべきポイントと、2023年の最新ファッション情報を取り入れたママのコーディネートを紹介していきます。

七五三とは? 母親が気をつけるべきポイント

七五三は、3歳・5歳・7歳の子どもの成長と健やかな未来を祈願する日本の伝統的な行事です。11月15日に近い日に、神社での祈祷を受けるのが一般的です。子どもたちは「晴れ着」をまとい、親や親族とともに神社を訪れます。そのような大切な行事に、多くのママたちは何を着て行けば良いのか、迷うことが多いのではないでしょうか。

主役はもちろんお子さまですが、写真撮影などもあるので、ママもおしゃれに、そして上品にコーディネートを楽しみたいもの。そして、2023年のトレンドを取り入れながらも、伝統的な行事にふさわしいスタイルを選ぶのがポイントとなります。

七五三のママコーデ基本

和装と洋装、どちらを選ぶ?

七五三は、子どもの健やかな成長を祈る伝統的なイベント。日本の伝統を感じるこの行事に、着物を選ぶ方も多いでしょう。その一方、近年は洋装での参列も増えています。どちらを選ぶかは、ママのファッションの好みや気分、そしてその日の予定によると言えます。

着物は日本の伝統的な装いで、特にフォーマルな場面では上品な印象を与えます。ゆめやのサイトhttps://www.yumeyakimono.jp/)にも、参考になる多くのコーディネートやデザインの着物が紹介されています。着物は色、柄、小物使いで印象が大きく変わるので、自分の好みや、お子さまの晴れ着との相性を考慮しながら選びましょう。

ですが、着物は着るのが難しいと感じる方もいらっしゃるかと思います。そんな方は、レンタルのサービスを利用するのも一つの方法。専門店の中には、着物一式のレンタルから当日の着付けまでセットになったプランを用意しているところも多いです。

アンティークきものレンタル ゆめや は、大正時代から昭和初期にかけての着物をメインにレンタルでお届けしています。七五三に付き添われるお母さまや、主人公であられるお子さまの着物もたくさんご用意していますので、どうぞ「ゆめやの七五三」ページからご覧ください。

ゆめやの中から、七五三のお母さまにふさわしい着物を1枚ご紹介しましょう。「千草色のぼかしにリンドウの付け下げ」です。家紋なしの付下げですので付き添いにもふさわしいですし、絵柄がリンドウで、秋の行事にぴったりです。この色合いを七五三の参拝で見かけることは少ないですから、お母さまの着物姿が輝くことと思います。


一方、洋装は動きやすさが魅力。特に、七五三の日はお子さまの世話や移動が多いことを考えると、洋装の方が気楽かもしれません。スーツやワンピース、セットアップなど、さまざまなスタイルが考えられます。特に、セットアップはジャケットとスカート、あるいはパンツのセットで、きちんと感も出せるのでおすすめです。

色に関しては、ベージュやネイビー、グレーなど落ち着いた色合いが選ばれることが多いです。ですが、華やかな場である七五三には、ピンクやブルーなどの明るいカラーを小物で取り入れるのも良いでしょう。

アクセサリーやバッグ、シューズ選びもポイント。お子さまとの写真撮影もあるので、全身のコーディネートを楽しむのも良いですね。

フォーマルな場でのマナーとは

七五三の日は、神社での祈祷や家族での食事など、フォーマルな場面が増えます。そこでのマナーを知っておくと、安心して当日を迎えられます。

まず、和装の場合は、小物使いが重要。特に、バッグや帯、草履などの選び方は、着物の印象を大きく左右します。伝統的な和装のマナーとして、着物に合わせて、帯や小物もフォーマル用を身に着けましょう。アンティークきものレンタル ゆめや では、お選びいただいた着物に、熟練のスタッフが全ての小物をコーディネートしてセットでお送りいたします。ご安心ください。

洋装の場合で、特にワンピースやスーツを選ぶ際には、適切な丈やデザインを心がけることが大切。ユニクロやguなどのブランドも、フォーマルな場でのママコーデに適したアイテムを取り揃えています。また、ジャケットやブラウスの選び方、靴やバッグのコーディネートも気を付けたいポイントです。

七五三ママのおすすめコーデ

上品でおしゃれなスーツの選び方

七五三は、お子さまが健やかに育ってきたことを神様に感謝し、これからの成長を祈願する大切な行事ですね。そんな日のママのコーディネートも特別感が欲しいところ。スーツは上品さとフォーマル感を持ち合わせているアイテムとしておすすめです。

では、どんなスーツを選べばいいのか。一般的に、ジャケットとスカートやパンツのセットアップが定番。この日のために、セットアップのスーツを選ぶ際のポイントを紹介します。

まず、色選び。ネイビーやベージュ、グレーといった落ち着いたカラーは、フォーマルな場でも浮かない安心感があります。特にベージュは肌馴染みが良く、柔らかな印象を与えます。

次に、デザイン。シンプルなものから、少し華やかなデザインまで選ぶことができます。
小物使いもポイントです。シンプルなバッグや、控えめのアクセサリーを合わせることで、全体のコーディネートのバランスが取れます。スーツと相性の良いネックレスやブローチを取り入れるのもおしゃれのポイントです。

最後に、靴の選び方。パンプスはきちんと感が出るので、色やデザインを選ぶ際には、スーツの色との相性を考慮すると良いでしょう。ブラックやネイビーのパンプスは万能ですが、柔らかいイメージを持つベージュのパンプスもおすすめですよ。

入園式や入学式でも使えるママコーデ

入園式や入学式は、お子さまたちにとって新しいスタートの日。母親としても、新しい生活のスタートを迎える日ですね。そんな大切な日の服装は、七五三で着たスーツを再利用するのも一つの方法です。

ワンピース型のスーツは、上下が一緒のデザインなので、単体で着るだけで完成感のあるコーディネートができます。また、ジャケットを羽織ることで、よりフォーマルな雰囲気を持つことができます。

靴やバッグも、七五三の際に選んだアイテムをそのまま活用できます。ただし、入学式や入園式では、お子さまと手をつないだり、荷物を持ったりという動きやすさも考慮して、アイテムを選ぶよう心がけましょう。

パンツスタイルの利点とおすすめのパンツ

スカートスタイルも素敵ですが、パンツスタイルのママコーデも実はたくさんのメリットがあります。特に、お子さまと一緒に動き回ることが多い日や、長時間の立ち話が予想される日には、パンツがとても頼りになります。

まず、パンツの最大の利点は、動きやすさ。スカートよりも自由な動きが可能なので、お子さまとのお出かけ時にはとても便利です。また、パンツスタイルは、きちんと感とカジュアル感を併せ持つことができるので、どんな場面でも対応がしやすいのも魅力です。

おすすめのパンツデザインとしては、少しゆとりのあるストレート型やワイド型がおしゃれ。特に、ウエスト部分がしっかりしているデザインは、女性らしいシルエットを演出することができます。

色は、ベージュやグレー、ネイビーなどの落ち着いたカラーが使いやすいでしょう。これらの色は、ジャケットやトップスとの相性も良く、幅広いコーディネートが楽しめます。

さらに、パンツを選ぶ際には、素材感や着心地をしっかりとチェック。特に、ストレッチ性のあるものや、通気性が良いものは、長時間の着用にも快適ですよ。

色別! ママコーデの選び方

七五三で華やかな着物に身を包むお子さまたちを、より一層引き立てるためにも、ママのコーディネート選びは重要です。ママコーデは、カラー選びがポイントとなってきます。ここでは、色別のママコーデの選び方についてご紹介いたします。

上品なネイビーやブラックの活用法

ネイビーやブラックは、フォーマルな場におすすめのカラーです。特に、パンツスーツやワンピースを選ぶ際は、これらのカラーを取り入れることで、大人の上品さを演出することができます。

ネイビー: ネイビーは、ブラックよりも少し柔らかい印象を持っています。青みがかった色合いは、清潔感を感じさせ、特に春の行事や秋の七五三にぴったりのカラーと言えます。ネイビーのスーツやワンピースに、シンプルな白のブラウスやトップスを合わせることで、洗練されたスタイルを作り上げることができます。さらに、シルバーのアクセサリーやパールのネックレスで華やかさをプラスすると、より一層の上品さを演出できます。

ブラック: ブラックは、どんな場面でも使いやすい万能カラーです。ですが、その使いやすさゆえに、コーディネートの中で地味に見えてしまうことも。そこで、ブラックのアイテムを選ぶ際は、デザインに工夫がされているものや、素材感が豊かなものを選ぶと良いでしょう。例えば、レースの入ったブラックのスカートや、ツイード素材のジャケットなど、少し特徴のあるアイテムを取り入れることで、ブラックを活かして洗練されたコーディネートを楽しむことができます。

春夏秋冬別、おすすめの色と素材

ご家族の状況や気候に合わせて、11月15日からずいぶん離れた日程での七五三参拝も見かけるようになってきました。ご兄弟姉妹さまが、卒園・卒業・入学などを迎えられる場合は春でもいいですし、お盆やお正月には一族が集まるからと、夏や冬に七五三をなさるご家庭もあります。4シーズンのママコーデについて考えてみましょう。

: 春の七五三は、新緑がきれいな季節。この時期には、明るいカラーのアイテムがおすすめです。特に、ピンクやブルーなどのパステルカラーを取り入れることで、春らしい柔らかな雰囲気を楽しむことができます。素材としては、軽やかなレースやシフォンを取り入れると、春の訪れを感じさせるコーディネートが完成します。

春らしくにぎやかに。梅や牡丹の訪問着と、チューリップの付下げをご紹介しましょう。入園式・入学式にもおすすめの着物です。

: 熱い夏の七五三は、涼しげなカラーと、軽い素材のアイテムを選ぶことがポイントです。ベージュやホワイトなど、さわやかなカラーを取り入れて、夏の暑さを快適に過ごすスタイルを楽しみましょう。また、リネンやコットンなどの通気性の良い素材を選ぶことで、涼しさをキープできます。

あいにくゆめやサイトには夏物の訪問着や付下げは掲載しておりません。イメージということで、下のような爽やかな色合いや絵柄をおすすめします。

: 秋の七五三は、落ち着いたカラーが特徴です。ブラウンやボルドー、マスタードなど、深みのある色味を取り入れることで、秋らしい雰囲気を楽しむことができます。また、ツイードやウールなど、少し重みのある素材を選ぶことで、秋の訪れを感じさせるコーディネートに仕上げることができます。

ゆめやの着物の中でしたら、秋の七五三は、両端の静かな色合いや、中央の葡萄の絵柄がおすすめです。

: 冬の七五三では、深い色味のアイテムや、あたたかみのある素材を取り入れることがおすすめです。特に、ダークグリーンやバーガンディ(深い赤系統の色)など、深みのあるカラーを取り入れることで、冬の厳しさを忘れさせるコーディネートが楽しめます。また、カシミヤやフェルトなどの暖かい素材を取り入れることで、冬の寒さも快適に過ごせます。

冬だからこそ華々しく装いたいバージョンと、静かに付き添いたいバージョンの2パターンをご提案します。

色と素材の組み合わせ方によって、季節ごとの七五三のママコーデがさらに楽しくなること間違いなしです。ゆめやでは、ご家族セットプランもご用意しています。七ゆめやの七五三特集ページからぜひご覧ください。

ママコーデの小物使いとコーディネートのコツ

バッグやネックレスで華やかさをプラス

せっかくの七五三ですから、お母さまも華やかに装いたいですよね。基本のファッションにちょっとしたアクセントを加えることで、スタイルを一段と引き立てることができます。

まず、着物やフォーマルスーツを選ぶ際に気をつけたいのは、小物の合わせ方。特にバッグと、洋装のネックレスは、全体のコーディネートに華やかさをプラスする大事なアイテムです。例えば、シンプルなベージュやグレーのスーツには、ゴールドのネックレスを合わせると、上品な印象に。また、ダークカラーのドレスやスーツには、シルバーのアクセサリーがおすすめです。

バッグに関しても、同じようなポイントが挙げられます。2023年のトレンドとして、中サイズのバッグが人気を集めています。コーデの中心になるようなデザインやカラーを選ぶと、一つでコーデのアクセントとして活躍します。

ゆめやにも七五三のお母さまにおすすめのバッグをご用意しています。着物をレンタルなさる場合はバッグもセットになっています。バッグだけのレンタルも承っていますので、洋装の方もどうぞご覧ください。以下に、コスモスやツタの、秋らしい総ビーズバッグをピックアップしてみました。

体型カバーのためのコサージュやアクセサリーの選び方

ママたちにとって、体型の変化に対応しながらもおしゃれを楽しむには、コツがいるかもしれません。ちょっとしたアイテムの使い方で、気になる部分を上手くカバーしながら、スタイルを楽しむことができます。

コサージュはその代表的なアイテム。例えば、ウエスト周りが気になる場合は、ワンピースやブラウスのウエスト部分にコサージュを取り付けることで、視線をそこに集め、体型の気になる部分を上手くカバーすることができます。また、ジャケットやブラウスの襟元につけることで、顔周りに華やかさをもたらし、全体のバランスを整える効果も期待できます。

アクセサリーの選び方もポイント。太めのネックレスや大きめのピアスは、顔周りを明るく見せる効果があります。また、ブレスレットやバングルを利用して、手首周りを華やかに演出することで、スタイル全体のバランスをとるのに役立ちます。

女性同士、おしゃれの楽しみや悩みは尽きないもの。少しのアイテムや工夫で、自分らしいスタイルを楽しむことができるのがファッションの醍醐味ですよね。どんな日常でも、自分を素敵に見せるアイテムの力を信じて、毎日を楽しんでくださいね。

まとめ

着物であっても、スーツやワンピーススタイルであっても、ママ自身が楽しみながら、自分らしいファッションを選んでいただければと思います。お子さまの成長を祝う七五三という特別な日。家族みんなで素敵な思い出を作るために、自分自身も最高のスタイルで迎えてみてはいかがでしょうか。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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