亀甲十字の大島紬にひげ紬の羽織のアンサンブル【men12】

【パパ必見】七五三で父親が着るべき服装とおすすめの選び方

はじめに - 七五三の意義と家族のお祝い行事としての位置づけ

七五三は日本の伝統的な行事のひとつで、お子さまたちの成長と健康を祈願する大切な日です。特に3歳、5歳、7歳のお子さまたちが対象となり、神社でのお参りが行われます。家族全員が和装や洋装の正装で参拝することが一般的ですが、この日の服装について迷われる方も少なくありません。

とりわけ父親として参列する際の服装選びは、少し難しく感じるかもしれませんね。普段、スーツを着用することが少ないパパや、何色のシャツやネクタイを選ぶべきか悩んでいるパパもいらっしゃるかと思います。また、せっかくの機会なので、伝統的な和装を検討している方もいらっしゃると思います。そんな皆さんのために、この記事では「父親におすすめの七五三の服装」を紹介します。

家族みんなでの記念写真撮影でも、おしゃれでありながら、家族全員とのコーディネートも考えた服装選びも解説します。

七五三が思い出深いものとなるようなアドバイスをお届けしますので、ぜひ最後までご覧ください。

七五三における父親の服装の基本

七五三でのマナーとは?

七五三は、3歳、5歳、7歳のお子さまの成長を祝う日本の伝統的な行事です。多くの家族が親族揃って神社での参拝や写真撮影を行います。そのため、家族写真に残る父親の服装選びはとても大切ですね。七五三のマナーとして、父親の服装もお祝いの気持ちをしっかりと表すことが期待されます。

和装や洋装、どちらを選ぶかは、家族の雰囲気や母親やお子さまの衣装に合わせて決めると良いでしょう。ですが、どちらを選ぶにしてもフォーマルな雰囲気を保ちつつ、あまり派手すぎない服装がおすすめです。

和装と洋装、どちらが良いの?

和装は日本の伝統的な装いで、父親が着物や袴を着ることで格式のある雰囲気を醸し出します。特に母親やお子さまが和装を選んでいらっしゃる場合は、全体の統一感が出て、写真もとても美しく残ります。

一方、洋装は普段のスーツとは違うフォーマルなスタイルが場に品を与えて素敵です。和装とは違うアーバンな印象を与えます。

家族とのコーディネート、そのポイント

七五三の写真撮影では、家族全員が一緒に写ることが多いので服装のコーディネートは特に気を付けたいポイントです。ママやお子さまの服装とのバランスを考えながら、おしゃれにまとめるコツを紹介します。

まず、母親やお子さまの服装を基準にして考えます。母親やお子さまが和装の場合は父親の服装も和装だと統一感があります。父親の服装を洋装にすることも可能ではありますが、その場合は母親の着物の格と揃えるようにしましょう。例えば、母親が準礼装で父親が略礼装ではチグハグな印象を与えます。

逆に母親やお子さまが洋装の場合は、やはり父親も洋装がまとまります。洋装のお子さまに、和装の父親というのは、違和感があるように感じます。個人の感覚にもよりますし、実際に全体のバランスが取れているのであれば問題はありません。ただし、親御さんお二人の格を揃えるのは基本です。

あくまで主役はお子さまですので、お子さまよりも目立つ色柄や高い格の服装は避けましょう。和装で並ぶとこのような雰囲気になります。お子さまが一番格上の装いで、お父さまとお母さまはその下の格の装いになります。

スーツを選ぶ際のポイント

ビジネススーツとは違う、七五三用スーツの選び方

七五三で着用するスーツはなんでも良いわけではありません。ビジネススーツとは違うフォーマルスーツについて解説していきます。

ビジネススーツとフォーマルスーツの大きな違いは、スーツの格の違いです。ドレスコードは7種あります。

スマートスタイル

  • フォーマル:第一礼装に当たり、主催者が着用します。
  • セミフォーマル:準礼装に当たり、改まった場で用いられるゲストの最高位の服装です。
  • インフォーマル:略礼装に当たり、いわゆる「平服」です。

カジュアルスタイル

  • スマートエレガンス:カジュアルの中で最高位です。パーティーなどでの着用が一般的です。
  • カジュアルエレガンス:パーティーでも比較的カジュアルな場で着用されます。
  • ビジネスアタイア:ビジネスシーンでの式典などです。
  • スマートカジュアル:ホテルなどでの服装です。

さらにビジネススタイルで見ていくと、

  • スーツスタイル:スーツにネクタイの営業職スタイルです。
  • ビジネスカジュアル:いわゆるジャケパンスタイルです。
  • カジュアル:ボタンダウンシャツなどです。

以上を踏まえた場合に、式典である七五三に本来はビジネススーツは不適です。ただ近年は服装も多少自由になってきていて、母親の服装次第ではスマートカジュアルなジャケパンスタイルも見受けられます。ただし、本来は礼装が基本です。

フォーマルスタイルであれば問題ないのかというと、前述のように格を揃えることが重要です。父親がフォーマルであることは考えられません。お子さまの服の格と並びます。お子さまの正装は和装であれば三つ身、四つ身、洋装であればスーツスタイル、ドレススタイルが一般的ですが、大人のようにはドレスコードが細かくは分けられてはいません。あくまで三つ身を正礼装とするからこそ、多くの母親が準礼装に当たる訪問着や色無地を着用するのです。

つまり、インフォーマルからセミフォーマルな服装であればベストということになりますね。セミフォーマルのスーツはディレクターズスーツといい、黒のジャケットとコールパンツになります。母親がフォーマルなワンピースや着物であれば三つ紋以下の留袖、色無地、訪問着の場合に適しています。

インフォーマルなスーツにはブラックスーツやダークスーツがあります。黒いスーツは以前は冠婚葬祭用としてのみ着用されていましたが、近年はビジネスシーンでも用いられています。そういったこともあって、ビジネススーツと混同して着用されていることが多いです。ビジネススーツを七五三に着用することも、賛否両論ということです。ダークスーツは、黒以外のネイビーなど濃い色のスーツで3ピースで着用するとなお品が良くなります。ブラックスーツやダークスーツは、母親のフォーマルなワンピースや、着物であれば付下げ、江戸小紋の場合に適しています。

夏の七五三に適したスーツの選び方

夏の七五三は暑さとの戦いです。神社での参拝や写真撮影など、外での活動は過酷でしょう。そんな時、どんなスーツを選べば良いのでしょうか。

夏用のスーツは、涼しい素材を選ぶことが大切です。通気性が良く、吸湿性にも優れたものがおすすめです。

シャツ選びもポイント。白や淡い色のシャツは、夏の日差しを反射して暑さを和らげる効果があります。ただし、シャツは透けることがあるので、下着の色には注意が必要です。プリント柄の無い、白い肌着を着用しましょう。

夏用のシャツや下着を選ぶことで、汗をしっかり吸収し、外に出さないようにすることができます。

ネクタイや小物の選び方:お祝いの場にふさわしいアイテム

スーツは、ネクタイや小物などにも気を使いたいものです。

ネクタイの選び方として、まず色選びがポイントです。七五三は明るく華やかなイメージなので、ピンクやブルー、シルバーなどの柔らかい色合いのものを選ぶと良いでしょう。また、シンプルな無地や、ドット、ストライプなどの落ち着いたデザインがおすすめです。

次に、ポケットチーフやカフスボタンなどの小物。これらもまた、お祝いの場にふさわしいものを選びましょう。ポケットチーフは、ネクタイと同じ色や柄を選ぶことで、全体のバランスが取りやすくなります。

そして、靴選び。ブラックやブラウンのフォーマルシューズが無難ですが、季節に合わせた素材や色を選ぶのも良いでしょう。

ただし、どのアイテムも華美にならないように気を配りましょう。

七五三の写真撮影での父親の服装

七五三の写真撮影は当日だけではなく、前撮りする方も多くいらっしゃると思います。どちらの場合でも、スタジオでの撮影は、家族みんなの装いが一段と映えるので、準備に気を使いたいものです。ここからは、七五三の写真撮影における「父親の服装」に焦点を当て、おしゃれで失敗しないコーディネートを紹介します。

スタジオ撮影時の服装のポイント

撮影スタジオでの写真は、明るくて華やかな背景や小物が用意されています。そのため、父親の服装はシンプルで落ち着いた色合いのものを選ぶと、家族みんなの衣装や背景とのバランスが取りやすくなります。

神社ではないためカジュアルな感じでも良いと思いがちですが、七五三という式の一環で写真撮影をするのであれば、あまりカジュアルすぎないスタイルをおすすめします。

何を基本として選び、何を避けるべきか

基本的に、父親の服装は家族全体のコーディネートを考えながら選ぶことがポイントです。主役はやはりお子さまたち。父親の服装が主役を引き立てるものであることが大切です。

家族写真に美しく映るコーディネート例

では、具体的なコーディネートの例を紹介します。

ダークスーツに白シャツ、ネクタイはシルバーが基本ですが、赤系だと華やかでカジュアルな印象になります。母親とお子さまの服装に合わせた小物選びをすると、統一感が出ます。

和装で参列する際の注意点

七五三に和装で参列することにより、格式ある行事の雰囲気をより一層高めます。ですが、着物に慣れていない方にとっては、どんな着物を選べば良いのか迷うことでしょう。そこで着物の選び方から、全体のコーディネートについて解説します。

父親が着る着物の選び方

七五三では、主役はもちろんお子さまです。上手く引き立てることも、父親の和装選びの大切なポイント。まずは、基本的な選び方からご紹介します。

スーツの選び方でも触れましたが、ドレスコードが大切です。正装が求められる七五三では、普段着の装いに当たる着流しは不適切です。男性着物の格は以下のとおりです。

  • フォーマル:黒紋付羽織袴
  • セミフォーマル:色紋付羽織袴
  • インフォーマル:色紋付羽織袴、羽織と長着、御召一つ紋付

正確にはドレスコードは着物には当てはまりませんが、格の優劣は決まっていて、それを基に一般的な着装シーンと照らし合わせると上記のようになります。

黒紋付羽織袴は最も格が高い着物で、黒地の羽織と着物に縞袴、五つ紋の日向紋と形が決まっています。もちろん、七五三での父親の服装には不適です。

対して色紋付とは、黒以外の紋付羽織袴のスタイルを指します。紋は一つ紋から五つ紋まであり、数が増えるとより格が高くなり準礼装としても用いられます。一つ紋程度であれば、略礼装としても着用できます。

ゆめやから、着物と羽織袴のセットをご紹介しましょう。「明るい紺色に亀甲の大島紬アンサンブル・袴付き」です。家紋は入っていませんので、カジュアルな部類の羽織袴になります。お母さまが、家紋無しの付下げや、江戸小紋などをお召しになる際に、お選びください。

略礼装しては、羽織を着ていれば失礼には当たりません。紋を入れるのであれば、一つ紋まででしょう。他に例外ですが、男性の場合は御召という先染めの着物に紋が入っていればそのまま正装として扱われます。

サイズ選びに関しては、レンタルを利用する際は、しっかりとサイズを確認して選ぶことが大切です。 多くの方が着物を日常的に着用する機会がないかと思います。店舗のスタッフに相談しながら、自分の体型に合ったものを選んでください。

いつ、どんな和装が良いの? 七五三にふさわしいスタイル

七五三の日の和装は、その場の雰囲気や家族の装いや格に合わせることがポイントです。

  • 季節に合わせた選び方:秋の七五三には、秋らしい色合いや柄の着物を選びましょう。落ち着いた色味のものや、秋の草花をモチーフにしたものがふさわしいです。また着物のおしゃれは、見えない部分で楽しむものでもあります。羽織の内側であなたらしさを表現できるのも着物の魅力です。
  • 家族とのコーディネート:お子さまや母親の和装との調和を意識しましょう。例えば、母親が淡い色の着物を選んだ場合は、父親もそれに合わせて柔らかい印象の色や柄を選ぶと、家族写真も統一感が出て美しいものになります。親御さんの格は同一程度であることが大切です。

和装の際の小物や靴の選び方

和装の際の小物や靴も、全体のコーディネートを左右する大切なポイントです。

  • 足元の選び方:伝統的な足元としては、白の足袋と畳表の草履か雪駄が定番。黒足袋ならば良いですが、その他の色はカジュアル過ぎるため避けます。草履、雪駄も同様です。
  • 角帯:父親の和装では、角帯も見逃せないアイテム。シンプルなものから、献上柄の少し華やかなものまで幅広く選ぶことができます。家族とのコーディネートや、自分の好みを反映させて選んでください。
  • 小物の選び方:扇子や羽織紐など、和装の小物も楽しみの一つ。これらの小物は、自分の趣味やセンスを反映させることができます。

着物は格式を重んじると同時に粋を楽しむ文化です。正装の中にも洋装よりも遊べる幅は意外にあります。ゆめやの小物を足してみましょう。

亀甲十字の大島紬にひげ紬の羽織のアンサンブル」です。正絹の大島紬の長着に、ひげ紬の羽織を合わせました。博多帯の色合いと、羽織紐がおしゃれですね。こちらの商品は、着物と羽織のアンサンブルです。お好きな袴を別にお選びください。

服装のレンタルサービスを利用するメリット

新調する以外の選択:レンタルの良さとは?

七五三に向けて、新しい着物やスーツを購入することも選択肢の一つですが、レンタルという方法も近年多く選ばれているのをご存知でしょうか?

レンタルには多くのメリットがあります。まず七五三で特別に着る和装や洋装は、日常では着る機会が少ないため新しく購入するとその後あまり使用しない可能性が高いです。ですが、レンタルならば特別な日のための衣装を手頃な価格で利用することができます。

体型の変化にも左右されませんので、「せっかく買ったのに着れなくなった」ということもありません。

レンタルのもう一つのメリットとして、専門店では最新のトレンドや伝統的なデザインの中から豊富な選択肢が用意されています。また、スタッフが選び方やコーディネートのアドバイスをしてくれるため、初めての方や、着物やフォーマルスーツに慣れていない方でも安心して選ぶことができます。

さらに、お店のサービス内容によっては、着用後そのまま返却することができます。クリーニングの手間や管理の必要がないのは大きなメリットです。特に着物の場合は専用のクリーニングをせずに返却できるため大変便利です。

七五三におすすめの和装レンタルサービス

伝統的な行事である七五三には、やはり和装がおすすめです。アンティークきものレンタル ゆめや では東京と山梨県甲府市の実店舗での無料試着ができるほかに、自宅で下見プランで全国どこにお住まいでも実物を下見できます。一泊二日、3着まで下見が可能です。迷われている方は、ぜひ実物を触ってみてください。

アンティークきものレンタル ゆめや では、100年以上も前の職人が手掛けた正絹のアンティーク着物を中心に取り扱っていますので、近年の量産着物にはない品質の高さがあります。その中からお選びいただいた着物は、専門スタッフがコーディネートした小物と一緒に全国送料無料で届き、三泊四日レンタルできますので着物に詳しくない方でも安心してゆっくりと着物をお楽しみいただけます。

また、弊社サイト(https://www.yumeyakimono.jp/)には着物に関する情報を中心に、役立つコンテンツが掲載されています。

まとめ

七五三で父親が選ぶ服装の要点

七五三は、お子さまの成長を祝う大切な行事です。家族揃って神社へ参拝するこの特別な日に、母親やお子さまの和装や洋装は事前の準備や選び方に気を付ける方が多いと思いますが、父親の服装も実はたいへん重要なのです。

どんな服装が良いのか悩んでいるパパも多いと思います。そこで、七五三におすすめの服装を紹介いたしました。基本的には、フォーマルな服装が無難です。お子さまの格が上、親御さんの格が下になることが大切です。適切な装いになるように配慮しましょう。

洋装であれば、ディレクターズスーツかブラックスーツ、またはダークスーツがおすすめです。家族全体のバランスを見て小物を合わせていきましょう。

和装であれば、色紋付羽織袴、あるいは紋付き羽織に長着、または御召一つ紋付が良いでしょう。派手すぎないように気をつけながらも、小物で粋な雰囲気を演出しましょう。

家族との一体感を出すコーディネートの大切さ

家族写真は思い出としても残るものですから、父親としては服装にも特に気を使いたいですよね。全体コーディネートまで意識することで、お子さまが主役の最高の一枚を取ることができます。

皆さまの七五三の日が、素敵な思い出となることを心より願っています。

〈参考記事〉

https://www.zds.cc/zegnablog/post-1606/

https://kimono-taizen.com/kind3/

https://www.yumeyakimono.jp/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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