
【初心者向け】名古屋帯の長さ | 実績1000件以上の着物店が紹介
はじめに
着物を着るときに、アクセントになる帯。特に、名古屋帯はその使いやすさと美しさで多くの女性から愛されています。でも、帯の長さってどれくらいが良いのでしょうか? 名古屋帯の長さについて、少し詳しく説明していきたいと思います。
名古屋帯の長さとは?
名古屋帯はもともと名古屋で生まれた帯です。この名古屋帯、一般の袋帯と比べると少し長さが短いのが特徴。そのため、軽やかで結びやすく、日常的に着物を楽しむ方にはぴったりのアイテムです。
帯の長さは、多くの人が「どれくらいの長さがいいの?」と疑問に思われることでしょう。名古屋帯の一般的な長さは、約9尺5寸(約3m60cm)と言われています。ただ、帯の長さは着物の柄や自分の体型、好みによっても変わってきます。例えば、背が高い方やお太鼓を大きく結びたい場合は、少し長めの帯が良いでしょう。一方、背が低い方やカジュアルな着こなしを好む場合は、短めの帯で十分です。
この記事の内容とキーワード検索の関連性
現在、ブログやSNSをはじめとしたインターネット上には、名古屋帯に関するさまざまな情報が溢れています。最近の投稿や記事を検索すると、多くの人が名古屋帯の長さについての疑問や不安を持っていることがうかがえます。
そんな中、この記事は「名古屋帯の長さ」に特化して、初心者の方でも簡単に理解できる内容を心がけて書いています。帯の基本的な知識から、実際の結び方や選び方、さらには名古屋帯の魅力や、その他の種類まで幅広くご紹介していきます。
着物が大好きな皆さんも、帯の長さや結び方に悩んだ経験がありますよね。だからこそ、この記事を通して名古屋帯の魅力をより多くの方に知っていただきたいと思っています。
名古屋帯の基礎知識
名古屋帯とは?
着物を着る際に欠かせないものと言えば「帯」です。その中でも「名古屋帯」は多くの女性に親しまれています。名古屋帯は名古屋が発祥の地と言われており、礼装で用いられる袋帯と比べると、短く使いやすいと評価されています。
着物や用途によっては、ゆめやでも名古屋帯をコーディネートさせていただくことがございます。どの名古屋帯を合わせるかは、スタッフにおまかせでもかまいませんし、山梨店や東京店でのご試着の際に選んでいただくこともできます。



短いことで、軽量かつ一重太鼓にちょうど良い長さなことと、仕立て方によっても特性を変えられるため、着物や場面に合わせてコーディネートを楽しむことができるのが名古屋帯の魅力です。
また、名古屋帯は簡単に結べるためカジュアル用と思われがちですが、格式のある柄であればフォーマルなシーンでも使えるため、多くの種類の着物に合わせることができます。自分の好みやその日の気分、または出かける場所やイベントに合わせて選ぶことができる、着物初心者にも取り入れやすいアイテムなのです。
ゆめやから、名古屋帯とのコーディネートをご覧いただきましょう。「ストロー色に藤の花尽くしの訪問着」は、ストロー色という黄色系の地色に、シェルピンクの濃淡で藤の花が手描きされたアンティーク訪問着です。軽やかな印象の訪問着なので、名古屋帯でコーディネートしました。藤の季節に合うように、岩燕(いわつばめ)が描かれた名古屋帯です。



名古屋帯の歴史:昭和35年から現在まで
名古屋帯の歴史を辿ると、大正時代にまで遡ります。諸説あるようですが、女性たちが日常的に着物を着る中で、より簡単に、また美しく着付けを楽しむために考案されました。その後、昭和35年頃から名古屋帯は急速に人気を集め、多くの女性たちの間で愛用されるようになりました。
この帯の最大の特徴は、その使いやすさにあります。簡単に、そして早く着付けができる帯として、そのデザインや柄も時代と共に変わりながら、常に女性たちの好みやニーズを反映してきました。
現在も、名古屋帯は多くの着物愛好者たちに支持されています。古典的なものから現代的なデザインのものまでさまざまな種類が存在していて、それぞれの個性や好みに合わせて選べるのが魅力です。
和服と名古屋帯:仕立てとその関連
名古屋帯の仕立てや形状について考えることはたいへん興味深いです。
- 名古屋仕立て:手先からお腹の部分にくる腹柄を超えて、お太鼓のタレの手前までを事前に半分に折って(半幅)仕上げることです。これにより、袋帯や丸帯よりも簡便に帯を結べます。
- 松葉仕立て:手先1尺(約38cm)分を半幅にして仕上げることです。身長の高い方は、お腹の当たりが半幅では狭すぎるため窮屈に見えます。そんなときに用いられる仕立て方です。
- 開き仕立て:言葉どおり、半幅にしない仕立て方です。帯の締めやすさは上記2つには劣りますが、自由度の高さと収納時に畳みやすいことが利点です。
名古屋帯は、その仕立てや生地の種類、そして柄や色を考慮しながら、自分の着物や場面に合ったものを選ぶことが大切です。また、名古屋帯の結び方や巻き方にも、いくつかの方法があります。初心者の方は、基本的な結び方から始めると良いでしょう。経験を積む中で、少しずつ自分のセンスや技術を磨いていくことが、名古屋帯をさらに楽しむコツとなるでしょう。
ここまで、名古屋帯に関する基礎知識をご紹介しました。この美しい帯を身に着けることで、さらに着物の魅力を深く感じることができるでしょう。
名古屋帯の種類とその特徴
名古屋帯の主な種類と部分
名古屋帯の主な種類とその部分について説明します。
名古屋帯は、大きく分けて夏用と冬用に分かれます。夏用のものは涼しげな生地を使用していたり、涼し気は織り方を工夫したりしていて、透け感があるものも多いです。一方、冬用のものは、厚みがあり暖かい生地で作られています。
柄に限って見れば、伝統的な柄は留袖などに合わせてフォーマルシーンに。最近の流行を取り入れたモダンなデザインは小紋や紬でカジュアルなシーンまでさまざまです。
ゆめやでご用意している名古屋帯のうち、以下のような帯でしたら、ある程度のフォーマルな場にも結んでいただくことができるでしょう。お選びいただいた着物や、お出かけになるお席に応じて、ゆめやでコーディネートをさせていただきます。山梨店や東京ご試着の際にお選びいただくこともできますよ。



袋帯と名古屋帯:どちらが自分にぴったり?
袋帯と名古屋帯、この二つはよく耳にする帯の種類ですね。ですが、初めて着物を着る方にとっては、その違いや、どちらを選ぶべきかが難しいと感じるかもしれません。
袋帯は、名古屋帯よりも長いのが特徴。袋帯の長さは約4m20〜50cm程あり、そのため結び方も多様。華やかな場やフォーマルな場面での着用が多いです。一方、前述のとおり名古屋帯は約3.5m前後の長さで袋帯よりも扱いやすく、日常的に着用するのに適しています。
さて、どちらが自分にぴったりかというと、それは着る場面や自分の好みによります。カジュアルな場面で気軽に着物を楽しみたいなら名古屋帯は種類が豊富でおすすめ。華やかな場や特別な日に、二重太鼓を結ぶなら袋帯を選ぶのが良いでしょう。二重太鼓には、「喜びが重なる」というお祝いの意味もあります。
名古屋帯の長さに関する知識
着物や浴衣を楽しむ際に、帯の長さがどれほど影響するかご存知でしょうか? 実は、帯の長さは着物の着こなしやその日の気分を大きく左右するポイントとなります。
なぜ長さは重要なのか?
帯は着物を華やかに仕上げる役割を果たしますが、それだけでなく体型や帯結びのスタイルに合わせて適切な長さを選ぶことが大切です。アンティークの名古屋帯は短いものが多く3m50cm程しかないものもあります。身長が高い人や、身幅のある方は名古屋帯の中でも長いものを選ぶ必要があります。自分の体型や好み、そして着る着物の種類など、さまざまな点を考慮することが大切です。
名古屋帯は一重太鼓をするのにちょうど良い長さです。気軽な帯の締め方ではありますが、正式な場でも用いられる締め方であり、通夜など喪の場合には「悲しみを重ねない」という意味合いでも用いられます。
ゆめやのアイテムから、「真紅に手描き椿の小振袖」に、名古屋帯のコーディネートです。赤い繻子地に椿の白と菊のブルー、紫などが映える名古屋帯です。シンプルなお太鼓にしましたので、観劇やお食事などのちょっとしたお出掛けに最適です。



標準的な寸法:九寸、八寸とその違い
- 九寸名古屋帯:帯幅が9寸(約34cm)の名古屋帯です。端を織り込み、中に帯芯を入れて仕立てることを想定されているため、生地は薄めなものも多く、最終的な出来上がりは帯幅が8寸(約31cm)になります。柄によってカジュアルからセミフォーマルまで対応します。
- 八寸名古屋帯:反物の時点で8寸の名古屋帯です。松葉仕立てなどに多く用いられ、仕立ての際に生地の端をかがることから「かがり帯」とも呼ばれます。ほかに「袋名古屋帯」とも呼ばれるのは、袋帯のいいところを取り入れている特徴を表しています。九寸名古屋帯に比べて帯芯を入れない分、生地にハリが必要なのでさわり心地は固めになりがちです。柄によっては礼装用として、フォーマルから気軽なシーンまで着用されます。
名古屋帯の長さの選び方と注意点
自分の体型に合わせての長さの選び方
名古屋帯の長さ選びで着付けや見た目が大きく変わります。自分の体型に合わせて適切な長さを選ぶことが、美しい着姿をつくる秘訣の一つと言えるでしょう。
- 背が高い方、体型が豊かな方:やや長めの名古屋帯で、仕立ては簡便差を求めるなら松葉仕立て、自由度を求める方や着物を着慣れている方は開き仕立てがおすすめです。
- 背が低い方、細身の方:短めの名古屋帯で仕立ては一番簡便な名古屋仕立てがおすすめです。
名古屋帯の長さは、ブログや店舗のスタッフからのアドバイスを参考にしながら、自分に合った長さを見つけましょう。



仕立てや直しの際の注意点
名古屋帯を購入する際は、仕立て直しや調整が必要な場合もあります。そのとき、いくつか注意すべき点があります。
まず帯の生地の種類や織りによって、結びやすさが変わります。たとえば、八寸名古屋帯は帯芯を入れない分、形が崩れにくいように生地は固いものが使われます。そのため、固すぎる生地だと帯を結ぶ際に手が痛いことがあります。かと言って、生地が柔らかすぎるとハリがないためお太鼓もヨレがちです。
帯の長さに関して言えば、仕立てる際に調整することも可能ですが、そのときには帯の形や柄の位置に注意しながら、適切な長さに調整してもらうようにしましょう。特に、帯の中心部分や、お太鼓の柄の位置は、仕立てる際に大きく変わることがあります。このような点を考慮しながら、帯の長さや形を調整することで、自分の好みや体型に合わせた名古屋帯を楽しむことができます。
お太鼓結びと長さの関連性
名古屋帯を結ぶ際の代表的な結び方として「お太鼓結び」があります。この結び方は、帯の長さと深く関連しています。
お太鼓結びは、帯の後ろ部分を太鼓橋の形に見立てて結ぶ方法で、江戸後期に、亀戸天神という太鼓橋完成記念のお祭りで、芸者さんが、帯の後ろを持ち上げ紐で結んだのが始まりです。この結び方は、帯の長さが短すぎると、お太鼓の形が小さくなってしまい、全体のバランスが崩れます。逆に、帯の長さが長すぎると、お太鼓の部分が大きくなりすぎ不格好になります。
そこで、自分の体型や好みに合わせて適切な長さの名古屋帯を選ぶことが、お太鼓結びを美しく見せる秘訣となります。名古屋帯の長さは結び方や着付けにも影響を与えるため、その点も考慮しながら選ぶと、より着物を楽しむことができます。
まとめ
名古屋帯の長さの重要性と選び方のポイント
名古屋帯は、女性が日常で着物を楽しむときに欠かせないアイテムの一つです。帯は着物の印象を大きく左右する部分で、帯の長さは着物のバランスや結び方、そして自分の体型に影響を与えます。
名古屋帯と袋帯、この二つの違いは初めての方には少し難しいかもしれません。袋帯はよりフォーマルな場で使われることが多く、名古屋帯はカジュアルな日常のシーンでよく見かけるものです。袋帯は長さが約4.5m、名古屋帯は約3.5mと差があります。この長さの違いと帯の仕立て方によって、名古屋帯は使いやすい帯として現在とても普及しています。ただし、帯の結び方や結びの形、そしてどのような場で使用するかによって、袋帯にするか名古屋帯にするかが変わってきます。
体型に合わせた名古屋帯の長さの選び方も大切。背が高い方や身幅がある方は、少し長めの名古屋帯で、仕立て方は松葉仕立てを選ぶことがおすすめです。逆に、背が低い方や細身の方は、名古屋帯の長さを短めにして、名古屋仕立てを選ぶと良いでしょう。
これからも着物に関する情報をお届けしますので、楽しみにお待ちくださいね。
〈参考記事〉
https://k-takahasi.com/blog/2020/12/5737/#:~:text=%E5%B8%AF%E3%81%AE%E9%95%B7%E3%81%95,%E3%81%8B%E3%81%AA%E3%82%8A%E7%B7%A0%E3%82%81%E3%81%AB%E3%81%8F%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
https://www.kawashimaselkon.co.jp/stories/obi/1293/
https://www.kimonoichiba.com/media/column/91/
https://k-takahasi.com/blog/b_sinjin/2021/07/7094/

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