ピーチベージュに雲取、牡丹、菊の中を鳥が舞う小振袖【hou45】

【徹底解説】結納をしないメリットと注意点 – 結婚準備の新スタイル

はじめに

結婚の準備を進めている中で、結納はたいへん重要なステップとされています。ですが、時代と共に結納のスタイルも変わりつつあり、多様化しています。結納をどう進めるか、どんな意味があるのか、どのような準備をするのか。これらの疑問にお答えする記事をお届けします。

結納とは? その意義と主流のスタイル

結納は、男女の結婚の意志を公に示し、両家が結婚を認め合うための儀式です。日本の伝統的な結婚スタイルには欠かせないイベントであり、結納金や結納品を交換することで、新しい家族としての絆を深める意味が込められています。

ですが、最近は、結納のスタイルや考え方が多様化してきました。正式な結納を行うカップル、略式でシンプルに行うカップル、結納そのものをしないカップルなど、それぞれのカップルが自分たちに合った方法を選ぶ傾向にあります。結納の形式や内容は、地域や家のしきたり、カップルの考え方などによって異なるため、自分たちの考えや状況に合わせて進めていくことが大切です。

また、結納は元々は花嫁の家で行われていましたが、最近では結婚式場やレストラン、料亭で行われることが増えてきました。これは、結納をよりカジュアルにしながらも、家族の絆を深める場として結納が必要だと捉えるカップルが増えているからです。最適な結納を行う場所や結納の形式は、カップルの価値観や家族の意向によって異なりますので、しっかりと話し合いを重ねて決めていくことがおすすめです。

伝統的な結納とは

伝統的な結納は、結婚を前提とした男女の両家間で行われる大切な儀式であり、結納品や結納金を交換することで、お互いの結婚に対する真剣な気持ちを示すものです。

結納品の中には、さまざまな意味や願いが込められています。たとえば、末広は「末に広がり、繁栄する」、昆布は「よろこぶ」など、言葉の掛け合わせで縁起物として選ばれるアイテムが多いです。また、結納金は現代では結婚の準備金として位置づけられています。

結納の際には、結納品や結納金を準備する側(通常は男性側)と、それを受け取る側(女性側)の双方が、それぞれの意志を確認し合いながら進めていきます。結納の際の品物や金額は、双方の家の経済状況や地域のしきたりなどによって異なるため、しっかりと事前に確認し、お互いが納得できる形にすることが大切です。

本格的な結納をなさるなら、華美すぎない中振袖や小振袖がおすすめです。ゆめやの振袖から「ピーチベージュに雲取、牡丹、菊の中を鳥が舞う小振袖」をご紹介しましょう。綸子地に、牡丹・菊などが咲き誇った花園と、花園を楽しげに舞う小鳥たちが描かれた、昭和時代のアンティーク小振袖です。

最近の結納のスタイル

時代と共に、結納のスタイルも変わりつつあります。特に、最近では多くのカップルが結納を簡略化する傾向にあります。結納品や結納金の内容をシンプルにしたり、略式で行ったりするカップルが増えてきています。

また、最近のトレンドとして、結納の際に家族同士の親睦を深めるための食事会を重視するカップルが増えています。家族が一堂に会し、美味しい食事を囲みながら、これからの新しい家族としての関係を深めていくことは、結納の本来の意味とも合致しています。

結納をどのような形で行うかは、カップルや家族の考えや状況によって異なりますが、何よりも大切なのは、結納を通してお互いの家族との絆を深めることです。結納はただの形式やしきたりではなく、これからの新しい生活を支えてくれる家族との絆を深める大切な機会として捉えることが重要です。

結納は、男女の結婚の意志を公に示す大切な儀式です。伝統的な結納のスタイルや意義、最近の結納のトレンドなど、結納に関する知識を持っておけば、より自分たちに合った結納ができ、カップルや家族との絆を深めることができます。結納を進める際には、自分たちの意志や状況を考慮し、結納の意義を理解して進めていくことがおすすめです。

結納をしない選択のメリット

日本の結婚のしきたりや習慣は多岐にわたり、その中でも結納はとても大きな役割を持つ行事の一つです。結納は両家の結婚に対する意志を確認するための伝統的な儀式として位置づけられていますが、近年では結納を行わないカップルも増えてきています。結納を行わない選択のメリットについてご紹介いたします。

結納金の節約

結納には、結納金や結納品が必要とされる場合が多く、これらの費用は決して少なくありません。特に都市部では結納金の相場が高くなっていることもあり、その費用を考えると頭を抱えてしまうカップルも少なくないかもしれません。結納を行わない選択をすれば、この結納金や結納品の費用を節約することができます。

また、結婚を控えている女性たちは、結婚式や新生活の準備に多くのお金がかかることを知っているはず。結納金を節約することで、その分を結婚式のドレス代や新居の家具代に充てることができます。お金に関する話は、結婚の準備を進める上で避けては通れないテーマとなっています。

結納金は大きな負担となることがあるのは事実です。「結納をしない」ということも一つの選択肢として持っておくことも、今後の生活を考える上で大切かもしれませんね。

カジュアルな雰囲気の実現

結納は、伝統的な儀式として堅苦しい雰囲気を持つことが多いです。両家の親が一堂に会し、お互いの家族との結びつきを深める大切な機会として位置づけられている儀式とはいえ、堅い雰囲気が苦手なカップルもいるかと思います。

そういった場合は、結納をせずに、もっとカジュアルな雰囲気でお互いの家族との親睦を深めるカップルもいます。例えば、レストランや料亭での食事を中心とした顔合わせを行います。

結納という伝統的な儀式を行うことで、何かと気を使う場面が増えることも事実。それに対して、カジュアルな雰囲気での顔合わせは、家族同士の距離を自然と縮めることができます。おいしい食事と会話を楽しみ、家族としての絆を深めるすてきな時間を過ごせます。

結納をしない選択のメリットは、お金の節約だけではなく、もっとリラックスした雰囲気で家族同士の絆を深めることができることにもあります。結納をするかしないかはカップルそれぞれの考え方や背景によるもので、大切なのは自分たちの考えや状況に合った方法を選ぶことです。どんな方法であれ、家族との絆を深めることができれば、それが一番の幸せと言えるのではないでしょうか。

カジュアルなお食事会なら洋装でお出掛けになるかもしれませんが、カジュアルな和装もおすすめです。結納におすすめの ゆめやの訪問着からご紹介しましょう。

珊瑚色に花々が染められた小紋」は、小紋柄の小振袖で、気軽にお召しいただける、独身女性の着物です。はんなりとした地紋様が織り出された錦紗縮緬に、芍薬・水仙。梅などの花々が染めで描かれています。振袖を着られる期間はあとわずかですので、この機会にぜひお召しになってください。

結納をしない選択のデメリット

マナー違反と捉えられることも

結納は日本の結婚の伝統として受け継がれてきました。この儀式は、両家が結婚を認め、お互いの絆を深める大切な機会です。ですが、最近ではさまざまな理由から結納を行わないカップルも増えてきました。結納金の負担や準備の手間などが背景にあると言えます。

ですが、結納をしないことで生じる可能性のあるデメリットも無視できません。まず、マナー違反として捉える方がいるかもしれません。特に地域によっては結納が欠かせないしきたりとして存在していて、省略した場合は失礼だと捉えられるケースもあります。

また、結納を行うことで、結婚の準備をしっかりと進めるきっかけとなることも多いです。結納を機に、結婚式場探しや、新生活の準備、ドレスや挙式のスタイル選びなど、さまざまな準備を進める段どりができます。結納をしない選択をした場合は、これらの流れがスムーズにいかないことも考えられます。

さらに、結納は両家の親交や親睦を深める重要な行事とも言えます。結納を通して、お互いの家族同士が交流する機会が増え、結婚後の家族の関係も深まることがあります。結納をしないことで、家族間の関係が深まるのに時間がかかる可能性も考えられます。

両家の納得を得ることの難しさ

結納を行わない選択をする場合は、両家の納得が必要となります。特に、伝統を大切にする親や家族がいらっしゃれば、結納を行わないことに不満や疑問を持たれることもあるでしょう。結納は結婚に対する決意や、両家の絆を示す重要な儀式ですので、結納をしないという選択には理由が求められます。

どうして結納を行わないのか、その理由をきちんと伝え、理解を求めることが大切です。ですが、それだけでは納得してもらえないこともあります。その場合は、結納の代わりとして、顔合わせや食事会を行う方法も考えられます。

顔合わせや食事会では、結納とは違った形で両家の絆を深めることができます。レストランや料亭で食事を共にしながら、家族同士の交流を深められます。また、結納の代わりに贈る記念品やお返しの品を選ぶことで、お互いの気持ちを確認し合うことも可能です。

それでも、結納を行わないことに納得してもらえない場合は、しっかりとした相談や話し合いが必要です。結婚はふたりだけの問題ではなく、家族全体の問題でもあります。結納を行うかどうかの選択は、お互いの家族の意向や考え方を尊重しながら、最終的な決定を下すことが大切です。

結納を行うかどうかはカップルと家族の考えや状況により異なります。結納を行わない選択にはデメリットもあるため、家族やパートナーとの話し合いを重ねて、自分たちにとって最適な方法を見つけてください。

結納の代わりになるおすすめのイベント

結納を行わないカップルも、結婚の準備や新生活のスタートに向けて、お互いの家族との絆を深めたいと考えているでしょう。そこで、結納の代わりになるおすすめのイベントを紹介します。

顔合わせの食事会

結納の代わりに、顔合わせの食事会を行うのはいかがでしょうか。食事会では、お互いの家族がリラックスした雰囲気で会話を楽しめます。料亭やホテルのレストランなど、少し格式のある場所を選ぶと、結納の代わりとしての雰囲気もあります。

この場合は、スムーズに食事会が進むよう、食事の準備や会場の選び方など、細かい点もしっかりと話し合っておきましょう。

ギフト交換

結納品の交換の代わりに、両家がお互いにギフトを交換するのもよい方法です。結婚のお祝いやお互いの家族への感謝の気持ちを込めてギフトを選びます。トレンドや時代の流れに合わせたアイテムや伝統的なギフトの中から、家族の趣味や好みを考慮しながら選ぶと喜ばれますよ。

ギフト交換は、お互いの家族の気持ちや考え方を知るよい機会となります。互いに感謝の気持ちを込めてギフトを選ぶことで、新しい家族としての絆を深めることができます。

結納を行わないカップルでも、結納の代わりになるようなイベントを行い、お互いの家族との関係をより深めることができますよ。

よくある質問とその回答

結納ってやっぱり必要なの?
結納なしで結婚しても大丈夫?

結婚の準備を進める中で、こんな疑問や不安を感じる方は少なくないでしょう。特に、最近では結納を行わないカップルも増えてきています。そこで、結納に関するよくある質問と、その回答を紹介します。

結納なしで結婚式はマナー違反?

結納なしで結婚式をするのは、本当にマナー違反なのでしょうか。

結納は日本の伝統的な儀式の一つで、両家が結婚を公にするためのけじめとして行われてきました。ですが、現代では結婚の形や考え方が多様化してきており、結納を行わないカップルも増えています。特に都市圏では、結納を略式にしたり、結納をしないカップルが増えてきています。

実際に結納を行わなかったカップルでも、結婚式を無事に迎えることができるケースは多いです。もちろん、親や親族の意向を尊重し、話し合った上での決断が大切です。結納を行わない選択をしたからといって、結婚式を行うのがマナー違反となるわけではありません。

結納金の相場は?

結納を考えているけれど、「結納金ってどれくらいの金額になるの?」と疑問を感じる方も多いはず。こちらでは、結納金の相場について解説いたします。

結納金は、結納の際に主に男性側から女性側の家に贈られるお金です。この結納金の額は、地域や家のしきたり、またはカップルの考え方や相談によって変わってきます。最近では、150万円を超えるような高額な結納金を用意するカップルは少なくなってきました。

調査やアンケートを見ると、現在の結納金の相場は、大体100万円から150万円程度。ですが、それはあくまで一般的な数字です。実際には、50万円以下の場合もあれば、200万以上の金額を用意する場合もあります。結納金の額は、お互いの家の話し合いや、経済的な背景、伝統やしきたりを考慮して決めるのがよいでしょう。

また、結納金だけでなく、結納品も一緒に用意する場合が多いです。結納品には伝統的な品物を用意することが多いですが、簡略化される場合もあり、これもまた、カップルや家族の意見交換を行いながら決めることがおすすめです。

地域によっては、結納の「半返し」「結納返し」という風習があります。これは、結納金を受け取った側から、送った側に対して、結納金の一部~半額程度のお金や物品をお返しする風習です。昔は後日改めてお返しをしたようですが、最近は結納の当日にお返しするご家族が多いようです。

結納を行う場合は、準備や情報収集は大切です。特に結納金や結納品については、しっかりと話し合いをして、お互いが納得のいく方法を選ぶことが大切です。

以上、結納に関するよくある質問とその回答をご紹介しました。結納は一生に一度の大切な行事。しっかりと情報をチェックして、自分たちの結婚準備を進めていきましょう。

まとめ

日本の結婚のしきたりには、多くの伝統と形式がありますね。その中でも、結納は特に大切な儀式の一つとして位置付けられています。結納は、両家が正式に結婚の意志を確認し合う儀式です。ですが、近年では結納を行わない、あるいは略式で行うカップルも増えてきました。その理由としては、費用の節約や形式にこだわらない新しい考え方があるからです。

結納の流れや結納品の選び方、結納金の相場などを、きちんと知っておくことで、自分たちの結婚準備をスムーズに進められます。また、最近のトレンドや地域ごとの違い、結納の代わりに行う顔合わせの方法なども、参考になる情報として知っておくとよいでしょう。

結納をするかしないか、どのように行うかはカップルや家族同士の話し合いで決めることが多いですが、情報をしっかりと知っておけば、よりよい選択につながります。

結納をするかしないかはケースバイケース

最近、結納を行わないカップルや、略式で結納を行うカップルが増えてきました。結納は伝統的な儀式ではありますが、現代のカップルにとっては必ずしも行わなくてもよいという考え方もあります。結婚はふたりの新生活のスタートであり、その準備や形式はカップルと家族の考え方や事情に合わせて選ぶのが一番です。

結納をしない理由としては、費用の問題などがあげられます。また、結納をしない代わりに顔合わせの会を重視するカップルもいます。顔合わせは、結納よりもカジュアルな雰囲気で、両家が顔を合わせて親睦を深める場です。

結婚の準備は大変ですが、お互いの気持ちや家族の意向を大切にしながら、自分たちに最適な方法を選ぶことが大切ですね。

結果として、結納をするかしないかはケースバイケース。何が一番よい方法なのかは、カップルや家族の状況や考え方によって異なるでしょう。結納に関する情報を十分に得て、家族やパートナーとしっかりと話し合いながら、自分たちにとって最適な方法を選びましょう。

ご両家のお話合いで、婚礼衣装やご家族の衣装の話しになりましたら、どうぞ、ゆめやを思い出してください。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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