唐草に花束のカメオのような黒留袖【tom03】

【着物のプロが監修】留袖で結婚式! 髪飾りの選び方とマナーガイド

はじめに

結婚式での留袖の役割と重要性

結婚式は人生の一大イベントで、特に女性にとって華やかで心に残る場面の一つです。その中での格式の高い装いとして、留袖は欠かせない衣装と言えるでしょう。

黒留袖は、既婚女性が結婚式などのフォーマルな場で着る着物で、黒を基調とした上品な色合いと柄が特徴です。新郎新婦の親族が着用することが多く、その格式を保つために、合わせる髪型や小物の選び方、着こなし方にも注意が必要です。高級感あふれる留袖が、結婚式の演出を一層盛り上げ、普段の生活では味わえない特別な時間を演出してくれます。

本記事の目的と対象読者

この記事は、結婚式における留袖のマナー、着付けのポイント、それに合わせる髪飾りなどのコーディネートについて詳しく解説します。結婚式に出席される方、特に母親や親族の女性、そして留袖に興味をお持ちの方に向けて、参考にしていただけるように紹介していきます。

結婚式の準備は多岐にわたりますが、自分にふさわしい留袖の選び方、着こなし方を知ることで、一生の思い出に残る結婚式に参列するお手伝いをさせていただきたいと思います。また、留袖のレンタルも増えてきましたので、レンタルでの選び方のポイントもお伝えします。

髪飾りと留袖のマナーについての基本的な認識

結婚式で留袖を着る際は、髪型と髪飾りも大切なポイントです。留袖に合う髪飾りとして、簪(かんざし)が挙げられます。ですが、フォーマルな場でのマナー違反を避けるため、派手すぎるものや洋装に合わせるようなアクセサリーは避けた方が無難です。髪型はアップスタイルがおすすめで、髪飾りはシンプルなものからパールを使った華やかなものまで、留袖の柄や色、自分の好みに合わせて選ぶことができます。

留袖と髪飾りのコーディネートで、上品な印象を演出しましょう。選び方やつけ方に迷った際は、着付けをしてくれる専門の店に相談することも一つの方法です。素敵な留袖と髪飾りで、最も大切な日をより一層特別にしましょう。

留袖のマナーと着こなし、そして髪飾りの選び方などについて、次のセクションではより詳しく解説していきます。せっかくの慶事ですから、少しでもお役に立てれば幸いです。

留袖とは何か? 基本的な知識

留袖の基本

留袖は、日本の伝統的な礼装で、格式の高い場にふさわしい着物の一つです。結婚式などの慶事に着用されることが多く、女性にとって特別な一着と言えるでしょう。

留袖は黒無地の裾模様で染め抜きの五つ紋が入っています。また地色が黒以外のものは色留袖と呼びます。留袖の名前の由来は、未婚の女性の正装である振袖を短く切り宮津口で縫い留めたということに由来しています。既婚女性が着る正礼装のため、結婚式では新郎新婦の母親や叔母など親族が着ることが一般的です。

レンタルや購入も可能で、選び方やコーディネートが大切です。髪型や小物の選び方、帯のつけ方など、着こなしに気を付けるポイントが多いので、着付けの際は注意が必要です。良い印象を与えるためにも、着用する方にとって基本的な知識とマナーが求められます。

留袖の色と柄

留袖の色と柄にはそれぞれ意味があり、場にふさわしい選び方が求められます。黒留袖は最もフォーマルであり、結婚式などの慶事におすすめです。黒以外の留袖は色留袖と呼ばれ、紋の数により格が決められます。五つ紋の色留袖でしたら黒留袖と同格になります。

柄は、季節や年齢、立場に合わせたものを選びましょう。花や鶴、扇など、日本の美しい自然や文化を象徴するものが多くデザインされています。高級感を出すために、素材や縁起の良い柄を選ぶとよいでしょう。

アンティークきものレンタル ゆめや は、大正時代から昭和初期にかけての着物をメインに取り扱うレンタルショップです。最上格の五つ紋付黒留袖から「色とりどりの鶴舞う黒留袖」をご覧いただきましょう。

朝日に輝く赤い鶴・流水の青・梅の白・笹の金茶、それぞれが光り輝き、明るい門出を祝うかのような、大正時代のアンティーク五つ紋付黒留袖です。素晴らしくきれいな刺繍糸で、手の込んだ刺繍が施してあります。黒留袖にはあまり使われることのない青色が、目の覚めるような美しさで、効果的に配色されています。

帯や帯揚げ、帯締めなどの小物も重要で、全体のコーディネートが求められます。流れや素敵な組み合わせを考え、どういったアクセサリーと合わせるかも大切なポイントとなります。

結婚式での留袖の立場

結婚式における留袖の立場は、たいへん重要です。新郎新婦の親族や母親が着ることが一般的で、格式の高い位置づけとなっています。

結婚式の際に母親や近い親族が留袖を着ることはマナーであり、その着こなしや選び方がゲストへの印象に大きく影響します。既婚の女性におすすめで、上品で落ち着いた装いが求められます。ただし、親族以外が留袖を着ることはマナー違反とされることもあるので、着用する際は注意が必要です。親族でない方は、振袖や訪問着など、他の和装も考慮に入れて選び方を考えるとよいでしょう。

また、髪型や小物、帯の選び方なども重要で、全体のバランスと美しいコーディネートが求められます。シンプルなデザインから華やかなものまで、多岐に渡る選択肢があるため、自分に合うものを見つける楽しみもあります。最近では、神社などでの結婚式が人気で、留袖を着用する機会も多くなっています。高級で素敵な留袖を選ぶことで、一生の思い出に残る結婚式にすることができるでしょう。

ここまで、留袖についての基本的な知識と結婚式での着こなしについてまとめました。着物に不慣れな方でも、この記事を参考に、美しい和装を楽しんでいただければ幸いです。

結婚式で着る留袖の選び方

結婚式のシーンにふさわしい留袖

結婚式は人生の重要な場面のひとつで、その場にふさわしい着物の選び方は女性にとって大切なポイントです。留袖は結婚式などのフォーマルなシーンで着用される着物で、特に黒留袖が多くの場面で選ばれます。

黒留袖の特徴は黒を基調とし、柄が美しく、格式が高いこと。そのため、新郎新婦の母親や親族が着ることが一般的です。選び方のポイントとしては、上品なデザインのものを選ぶこと。派手すぎず、かといって地味すぎないものを選ぶのがおすすめです。

結婚式での着物選びでは、自分の立場に合わせたものを選ぶのがマナー。たとえば、新郎新婦の母親であれば華やかなもの、叔母であれば少し控えめなものを選ぶと良いでしょう。また、着物の色や柄には縁起をかついだ意味があることも多いので、その点も考慮に入れて選びたいものです。

ゆめやの留袖から、控えめな印象の「水辺に咲くアヤメと貝桶の黒留袖」をご紹介しておきますね。アヤメのほかに、菊や橘も描かれていますので、秋から春にかけてお召しいただけます。加賀友禅の五つ紋付きアンティーク黒留袖です。黒からグレーへのぼかしの中に、流水に添って、貝桶や貝合わせの貝・菊・アヤメ・檜扇などが手描き・手刺繍され、しっとりとした印象の黒留袖です。

髪型も着物とのコーディネートが必要です。アップスタイルやシンプルなカールがおしゃれで素敵に見えることでしょう。小物やアクセサリーも選ぶ際には、着物のデザインや色と合うものを選ぶことが大切です。

控えめな印象の黒留袖には、かんざしも控えめなものが似合います。ゆめやのかんざしですと、左端「椿と鉄線のトップが丸いバチ型かんざし」、中央「べっ甲に菊の手彫りと金塗りの櫛型かんざし」、右端「唐草の透かし彫りのべっ甲調のかんざし」でしょうか。いずれも小振りで、上品な印象です。

留袖・小物選びの際には、先に述べたポイントをおさえ、自分に合うものを選ぶことが大切です。最近はネットで多くの留袖姿が紹介されているので、ぜひ参考にしてみてください。

レンタルと購入の選択

留袖を着る機会はそう多くないかもしれません。そのため、レンタルと購入のどちらを選ぶかは、大切な選択となります。

購入する場合は、自分の好みに合ったものを選ぶことができ、何度でも着ることができます。ですが、価格が高くなることが多いので、予算を考えながら選ぶ必要があります。

一方、レンタルの場合は、結婚式など特別な日のために、高級感のある留袖を手ごろな価格で着ることができます。最近は、多くのお店で留袖のレンタルが可能です。利用する際には、着付けや小物、髪型のセットなども相談できるお店を選ぶと安心です。

ゆめやのレンタルでは、着物を選んでいただくだけで、帯・バッグ・草履など、着付けに必要な小物は全てセットでお届けいたします。ただ、かんざし/髪飾りだけは、ヘアスタイルやお好みによって要不要がありますので、別料金とさせていただいています。東京店と山梨店での試着の際に小物をご確認いただけますので、ぜひ試着をご予約ください。

レンタルと購入のいずれにしても、留袖選びには自分に合うデザイン、色、柄を選ぶことが最も重要。レンタルか購入かの選択は、自分の予算や着る機会、好みなどを考え、じっくりと選ぶとよいでしょう。

結婚式のフォーマルな礼装

結婚式でのフォーマルな礼装は、格式が高く、上品な印象を与えることが求められます。留袖はその中でも最も格式の高い着物とされ、特に黒留袖は結婚式では欠かせない装いです。

結婚式での礼装の選び方のポイントとして、まず第一にその場のマナーを守ること。マナー違反とならないように、結婚式の場にふさわしい留袖を選ぶ必要があります。例えば、未婚の親族であれば振袖、既婚の親族であれば留袖、友人であれば訪問着など、立場に応じた選び方を心がけましょう。

次に、留袖の色や柄、素材なども重要です。黒基調の留袖はフォーマルな場にふさわしいとされていますが、華やかな場である結婚式に合わせて、少し色鮮やかな柄を取り入れるとよいでしょう。

小物の選び方も忘れてはいけません。帯や帯揚げは白金のもの、草履やバックは佐賀錦やエナメルで金銀を主体としたものなど、全てが一体となって素敵なコーディネートを演出します。このように、結婚式での留袖選びは、多くのポイントを考慮しながら、全体のバランスを見ることが大切です。

ここまで、結婚式で着る留袖の選び方をご紹介しました。自分に合った留袖を選び、素敵な一日を迎えるための参考にしていただければ幸いです。

留袖のコーディネートポイント

留袖とは、結婚式などの格式の高い場に着用する着物の一種で、女性の礼装として最も格式が高いものです。この美しい着物を華やかに着こなすためのコーディネートのポイントをまとめてみました。

留袖に合う帯の選び方

留袖は主に黒を基調としたものが多く、色や柄での装飾が施されることもあるため、合わせる帯の選び方が重要です。

  • 柄とのバランス: 帯の柄が留袖の柄と釣り合っていることで、全体のバランスが整います。派手すぎず、シンプルすぎないものを選びましょう。
  • 色のマッチング: 黒の留袖には金や銀の帯がよく合い、格式を感じさせることができます。自分のスタイルに合う色を選ぶことが大切です。
  • 帯の素材: 高級感のある正絹の素材を選ぶと、留袖との相性がよく、上品な印象を与えることができます。

帯の選び方には慎重になりたいところですが、相談や専門店の人気アイテムを参考にすると、安心して選ぶことができます。

帯揚げ、帯留め、帯締めの小物コーディネート

着物のコーディネートにおいて、小物も大切なポイントです。特に帯揚げ、帯留め、帯締めは留袖の美しい着こなしを演出します。

  • 帯揚げ: 色や素材のバランスを考え、留袖にふさわしいものを選びましょう。素材は正絹で白ベースのシンプルなデザインが無難ですが、金糸などの少しの装飾も素敵に見えることがあります。
  • 帯留め: 帯留めは帯の上部につける小物で、高級感を出すことができます。パールや金属製のものがおすすめです。
  • 帯締め: 帯締めはシンプルなものから華やかなものまでさまざまですが、留袖に合わせる帯締めは白金の組紐が一般的です。着物の全体のイメージに合わせて選びましょう。

ゆめやのレンタルなら、留袖を選んでいただくだけで、ゆめやのスタッフが最適なコーディネートを提案させていただきます。一般的な留袖とは違い、ゆめやの着物はアンティークですので、着物と小物の格式や時代を合わせて、丸帯や丸ぐけ帯締めをコーディネートすることもございます。どうぞ安心しておまかせください。

その他のアクセサリー(ネックレス、ブレスレットなど)

留袖を着る際には、その他のアクセサリーも気を付けたいポイントです。

  • ネックレス: 一般的に、留袖にはネックレスはつけず、素肌の美しさを生かすスタイルが多いです。
  • ブレスレット: 留袖にはブレスレットは不要で、時計もマナー違反になるので避けた方が良いでしょう。
  • 耳飾り: イヤリングも正装である留袖には不要です。和装ならではの美しさを出すためには、洋風のアクセサリーは避けるべきです。
  • バッグ、草履: シンプルで格式のあるバッグや草履を選ぶことで、全体のコーディネートがぐっと引き締まります。

留袖を着用する際には、以上のようなポイントを心掛けると、格式の高い場にふさわしい、上品で美しい着こなしができるでしょう。特に結婚式などの重要な場では、細部にまで気を配りたいものです。留袖の選び方からコーディネートまで、この記事で紹介したポイントを参考にして、素敵な装いを楽しんでいただければと思います。

髪飾りとヘアスタイルの基本

着物を着用する際の髪飾りとヘアスタイルはたいへん大切な要素です。どんな着物にも合う髪型やアクセサリーを選ぶことで、全体の印象がぐっと引き締まります。今回の記事では、礼装である留袖を着用する際の基本について、ご紹介します。

留袖に合う髪型とヘアアレンジ

留袖は日本の伝統的な格式の高い礼装で、結婚式などのフォーマルな場にふさわしい着物です。黒留袖は、特に新郎新婦の母親や親族などが着ることが多いです。

留袖に合わせる髪型の選び方は、上品さが最も大切なポイントとなります。アップスタイルは、女性の首元を美しく見せる効果があるため、留袖の柄とも良く合います。カールを少し加えることで、より華やかな印象にすることができるでしょう。

髪飾りにはパールやべっ甲などの素材を使ったものがおすすめです。派手すぎず、格式のある場所にもふさわしいデザインを選ぶと良いです。

かんざしの使用方法

留袖に合わせる髪飾りとして、かんざしも人気のアイテムです。かんざしは、日本の和装における女性の美を一層引き立てます。

かんざしは、髪の中に挿すだけで、一気に格式の高い印象を演出することができます。選び方のポイントとしては、留袖の色や柄に合わせて素材やデザインを選ぶことが大切です。シンプルなものから華やかなものまで多くの種類がありますので、慎重に選びましょう。

ゆめやのかんざしから「べっ甲に牡丹とトルコ石のバチ型かんざし」をご紹介しましょう。べっ甲調のバチ型に白い牡丹の花が手描きされたかんざしです。こんもりと盛り上がった絵付けで、やわらかく牡丹の花が描かれています。葉っぱには金彩、背景には金粉が散りばめられています。花芯の青いトルコ石も印象的ですね。

ヘアメイクの注意点

留袖に合わせるヘアメイクにおける注意点もいくつかあります。まず、髪型をセットする際には、留袖と同じく上品な印象を心掛けることが必要です。あまり派手なアレンジはマナー違反とされることがあるので、避けるよう心がけましょう。

また、髪飾りのつけ方にも気を付けることがあります。適切な位置につけることで、和装全体のバランスが整います。逆に、不適切な位置につけると、全体の印象が壊れてしまうこともあるので、慎重に考慮することが大切です。

和装に合わせるメイクも重要なポイントです。洋装とは異なり、和装に合わせるメイクは、素材や色の選び方が大切です。落ち着いた色合いで、自然な仕上がりを心掛けましょう。

ここまで、留袖に合う髪型とヘアアレンジ、髪飾りの使用方法、ヘアメイクの注意点についてまとめました。着物の美しさを引き立てるヘアスタイルは、結婚式などのフォーマルな場における女性の美の一部です。ぜひこの記事を参考に、素敵な和装を楽しんでいただければと思います。

結婚式でのマナー

結婚式は日本の伝統的な慶事の一つであり、参列する際のマナーが大切にされる場でもあります。着物を選ぶ方にとって、どの種類の着物を選ぶべきか、どんな小物を合わせるべきかなど、多くのポイントがあります。ここからは、結婚式に参列する際の基本的なマナーについて、ご紹介します。

着物の着用時のマナー

結婚式に参列する際に、新郎新婦の身内は最も格式が高い留袖を選ぶ方が多いです。特に、母親や親族として参列する場合は黒留袖が一般的で、高級感があります。素材や柄、帯揚げや帯締めなどの小物も慎重に選ぶことが求められます。

結婚式では新郎新婦が主役であるため、派手すぎる装いは避け、上品でふさわしい着こなしを心がけましょう。黒留袖に合わせる小物はパールやべっ甲などがおすすめです。

レンタルの着物も人気がありますが、しっかりとした店舗でのレンタルが安心です。サイズやデザインを自分に合ったものにするため、事前の相談や試着は欠かせません。

シチュエーション別のマナー(母親、お呼ばれゲストなど)

  • 母親: 母親の立場では、黒留袖が最も格式が高く、ふさわしい選択です。帯や帯揚げなどの小物も品のあるものを選ぶことが大切です。
  • お呼ばれゲスト: ゲストとして参列する場合は、振袖や訪問着など、場に合わせた着物を選びましょう。華やかな場所であれば、流れのある髪型やシンプルなアクセサリーが素敵です。

色や柄の選び方、小物のコーディネートなども気を付けるポイントです。友人として参列する場合や、50代の方など年齢に合った選び方も考慮すると良いでしょう。

マナー違反となるNGなアイテム(ピアス、腕時計など)

結婚式での着物着用時には、一部のアイテムがマナー違反とされることがあります。例えば、派手なピアスや大きな腕時計などは避けた方が無難です。

また、髪型も大切なポイントで、派手なカールや高い位置でのアップスタイルは避けましょう。シンプルで上品なヘアスタイルがおすすめです。

着物の着付けや小物の選び方など、細かい部分にも気を配ることが大切です。素敵な結婚式に参列するために、ぜひこの記事を参考に、自分に合った着こなしを楽しんでいただければと思います。

最後に、結婚式に参列する際の着物に関連するさらなる情報は、ゆめやの公式サイト(https://www.yumeyakimono.jp/)でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧いただければと思います。ゆめやのサイトでは、どんな場面でどの着物を選べばよいのか、さらに具体的な解説やおしゃれなコーディネートの提案も掲載していますので、ぜひご参考になさってください。

おまけ:今どきの結婚式での留袖着こなし

最新の留袖スタイル

結婚式といえば、女性親族にとって重要な場の一つですよね。特に母親は、留袖を着る機会となることが多いもの。最新の留袖スタイルについて紹介いたしましょう。

留袖とは、格式が高い和装で、黒を基調とした色合いが特徴です。最もフォーマルな着物とされ、結婚式などのお祝いの席にふさわしい正礼装とされています。近年では、素材の選び方や柄のデザインなど、多くのバリエーションが登場しています。紋付きの黒留袖が基本ではありますが、さりげないアップデートが施されている最新のスタイルも多く見受けられます。

帯や小物の選び方、髪型とのコーディネートなど、留袖をより素敵に着こなすポイントはたくさんあります。一般的には、上品で派手すぎない色や柄を選ぶことがマナーとされていますが、最近では少し華やかなタイプも人気です。例えば、帯揚げや帯締めにパールや金箔を使ったり、アクセサリーとしてのかんざしを用いるなど、時代に合わせた素敵な着こなしを楽しむ方も増えています。

ゆめやのかんざしで、洋風のものがありますが、意外と黒留袖にも似合います。式の雰囲気や会場によっては、洋風の華やかさを取り入れても良いでしょう。

左端「白から紫メインの洋花のビーズ細工かんざし」は、小花が流れるように配置されています。華やかで若々しい印象のかんざしです。中央「黒地に小花のワイヤーアートの洋風かんざし」は、大人気のワイヤーアートです。黒や白が中心となっていますので、黒留袖にもすんなりと馴染むでしょう。右端「金色の葉っぱに真珠や宝石デザインのかんざし」は、パールや宝石を模した細工物が取り付けられています。水面を表現するかのような、さわやかな印象の髪飾りです。

おしゃれな着こなしをする際の注意点として、場の格式や自分の立場をしっかりと考慮することが大切です。過度に派手にしすぎるとマナー違反になることもあるので、着る場面や自分の立場をよく理解し、適切に選ぶ節度が求められます。

日本の伝統的な美を感じる留袖のコーディネート。きっと素敵な結婚式の主役である新郎新婦と同じくらいの注目を集めることでしょう。

イヤリング、ヘア、ネイルなどのトレンド

留袖と同じくらい、結婚式の装いを素敵に見せるために大切なのが、ヘアスタイルやアクセサリー、ネイルのトレンドの追求です。

イヤリングは、選ぶデザインや素材によって、全体の印象を大きく変えるアイテムです。日本の伝統的な正礼装である黒留袖を着用する際には、イヤリングは避けましょう。

ヘアスタイルについても、おしゃれなアップスタイルやカールを取り入れたスタイルが増えています。年齢を問わず、素敵に見せる方法が多く存在しているので、お好みやドレスコードに合ったスタイルを選ぶと良いでしょう。

ネイルも結婚式の装いに欠かせない要素です。最近は、和装に合わせた落ち着いた色合いや、シンプルな塗りのデザインが多くの方から支持されています。高級感のあるピンクやベージュを使用することで、より一層おしゃれな印象に。

オンラインでのレンタルサービスと価格相場

留袖を着る機会が少ない方にとって、購入するのは少しハードルが高いかもしれません。そこで、レンタルサービスの利用がおすすめです。

最近では、オンラインでのレンタルサービスが増えていて、自宅から気軽に留袖を選ぶことが可能です。高級な着物からカジュアルなものまで、多くの種類が一覧できるので、自分にぴったりのものを選べます。価格相場については、結婚式にふさわしい高級な留袖であれば、レンタル料金は高くなることもあるでしょう。ですが、予算に合わせて選ぶことができるので、安心して利用することができます。

オンラインレンタルの際のポイントとして、サイズやデザイン、付属する小物など、細部にわたって確認することが大切です。また、事前に試着や相談が可能な場合もあるので、慎重に選ぶと良いでしょう。

ゆめやのレンタルについては「ご利用の流れ」に詳しくご説明しています。ご不明な点は「よくあるご質問」でご確認いただくか、「お問い合わせ 」からお聞かせください。着物に詳しいベテランスタッフがお返事させていただきます。

結婚式での留袖着こなしは、新郎新婦を祝う大切な場です。最新のトレンドを取り入れながら、自分らしい素敵な装いを楽しんでください。

まとめ

結婚式での留袖の重要性

結婚式といえば、華やかな場の象徴であり、特に女性にとって着物の装いは大切な要素です。留袖はその中でも格式が高く、結婚式での母親や親族など既婚女性が着用する際に欠かせない礼装です。

留袖は主に黒を基調とした着物で、格式のある場にふさわしいものとされています。結婚式では、新郎新婦の親族が着ることが一般的で、その上品な色合いとデザインは、お祝いの場の高級感を一層引き立てます。

留袖を選ぶ際には、色や柄、素材などに気を付ける必要があります。結婚式という特別な場であることを考慮し、高級なものを選ぶ方が多いですが、その人に合うものを選ぶことが最も大切です。時には、レンタルすることも一つの選択肢となります。

留袖と髪飾りの選び方の要点

留袖を引き立てるための髪飾りも欠かせません。素敵な留袖に合わせる髪飾りの選び方のポイントは、上品なデザイン、色合い、そしてどのような髪型に合わせるかです。

パールや簪などの小物は、留袖の高い格式を演出します。選ぶ際には、留袖の柄や色に合わせることが基本で、冒険せず無難に合わせる方法もあります。

髪型も重要な要素です。アップスタイルは、特に留袖の美しいデザインを引き立てることが可能です。シンプルながらも高級感を感じさせるヘアスタイルを選ぶと良いでしょう。

ヘアスタイルとマナーの基本

留袖を着る際には、ヘアスタイルだけでなく、マナーも忘れてはいけません。特に結婚式などの格式の高い場でのマナー違反は避けなければなりません。

髪型に関連しては、派手すぎなものは避け、上品なものを選ぶことが基本です。そして、留袖と合わせるアクセサリーも同じく上品なものを選びましょう。結婚式でのマナーはたいへん重要で、いくつかのルールを守る必要があります。

今どきの留袖着こなしとトレンド

留袖の着こなしも時代とともに変化しています。最近では、伝統的な美しさを保ちながらも、少し個性を出した着こなしが人気です。留袖の柄や帯揚げ、帯締めの選び方など、自分らしいコーディネートが求められることが多いのが最近のトレンドです。

素材やデザインを工夫し、流れるような美しい着こなしを目指すことで、周囲の目を引くことができます。今どきの女性は、おしゃれでありながらも格式を重んじる方が多いので、そのニーズに応える留袖の選び方が重要となっています。

最後に

結婚式の留袖選びは、多くの女性にとって楽しいはずです。ですが、選ぶ過程で気を付けるべきポイントが多く、少し複雑に感じることもあるでしょう。

この記事で紹介したように、留袖選びには色やデザイン、素材など多岐にわたる要素が絡み合います。親族としての立場や、結婚式の場の格式、自分らしさを表現するコーディネートなど、全てを考慮に入れて選ぶことが大切です。

最後に、結婚式は人生の一大イベントです。自分らしい留袖を選び、素敵な一日を過ごされることを心から願っています。お祝いの場である結婚式を、美しい留袖でより特別なものにしましょう。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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