京紫色に流水と雛菊の七歳祝着【kod25】

​【まだ間に合う】​七五三の着物レンタル&着付けの選び方と注意点

はじめに

2023年、秋は深まり、多くの家族が心待ちにしている七五三が近づいてきました。街を歩けば、小さなお子さまが華やかな着物や晴れ着で、ご家族とともに神社を訪れている姿を見かけることでしょう。3歳、5歳、7歳の大切な節目を祝う七五三は、多くの家族にとって特別な一日となります。

七五三とは?

七五三は、5歳の男の子、3歳と7歳の女の子の健やかな成長を祝う日本の伝統的な行事です。お子さまが元気に成長してきたことへの感謝と、これからのさらなる成長を祈願するための行事として、多くのご家族が神社でお詣りを行います。

七五三の起源は、平安時代ごろから行われていた儀式であると言われています。

  • 女の子・男の子の3歳: 髪を伸ばし始める「髪置きの儀」が由来。当時のお子さまは3歳までは髪を剃り、髪置きの儀を迎えてから髪を伸ばしました。
  • 男の子の5歳: 由来は「袴着の儀」。当時の正装である袴を身に着ける儀式です。
  • 女の子の7歳: 「帯解きの儀」がもとになったと言われています。これまで着物を着るときに使用していた付け紐をとり、大人と同じ帯を初めて締める儀式です。

このように、七五三には長い歴史があり、現代も多くのご家族が楽しみにしている行事の一つとなっています。

なぜ着物でお祝いするのか

七五三の日に着物でお祝いをする理由は、先ほどご紹介した七五三の由来にあります。七五三の元となった行事は、お子さまが初めて袴を身に付けたり、帯を締めたりすることでお子さまの成長を実感する行事でした。その伝統が残り、七五三は日本の伝統的な衣装である着物を着ることが一般的になっています。

七五三の由来に思いを馳せて、七五三の日はぜひ着物でお子さまの成長を祝いましょう。

七五三の着物の種類

3歳、5歳、7歳という、お子さまの大切な成長の節目を祝う七五三で選ばれる着物は、お子さまの晴れの日をより一層華やかに彩ってくれます。ここでは、七五三にお子さまが着る着物について見ていきましょう。

七五三での着物の選び方

七五三の着物選びでは、お子さまの年齢に応じて適した衣装を選ぶことが大切です。

  • 3歳: 着物を紐で留めて、被布というベストのような形の羽織物を重ねて着る方法と、柔らかい素材の帯を巻く方法があります。近年では3歳の男の子が羽織と袴を身に着けていることもあります。
  • 5歳: 由来となった袴着の儀にならい、男の子は羽織袴と呼ばれる羽織と袴のセットを着ることが多いです。
  • 7歳: 女の子は長い袖の華やかな着物に、帯を締めます。帯下には、しごき帯を締めます。

以上のように、七五三を迎えるお子さまの年齢によって、晴れの日の一般的な装いは違います。年齢に応じて、適切な和装を着用しましょう。

レンタルと購入のメリット・デメリット

七五三に際して、お子さまの着物を準備する際の大きな選択肢のひとつは、「レンタルするか、購入するか」という点です。どちらにも長所と短所がありますので、家庭の状況やご希望をもとに考え、自分たちにあった選択を行うことが大切です。

レンタルの利点とは

七五三の着物をレンタルする場合の利点について詳しく見ていきましょう。

  • 手軽さ: 七五三の日だけの使用を考えれば、レンタルはたいへん手軽です。事前に予約をしておけば、当日は指定の店舗に来店し、準備された衣装を受け取るだけです。着付けもお願いできる店舗もあります。また、宅配での貸出・返却に対応しているところもあります。
  • コスト: 一度しか使用しない衣装を購入するのは費用が高くつくことが多いですが、レンタルなら必要な時に必要な分だけ利用することができるため、経済的です。
  • 豊富な選択肢: レンタル専門の店舗は、多岐にわたるデザインや色、サイズの衣装を取り揃えています。そのため、お子さまの好みや体型に合ったものを見つけることができるというメリットがあります。
  • 付属品がセットで揃う: ほとんどのレンタル店では、帯や小物などの必要な付属品もセットで提供されています。別途アイテムを揃える手間やコストを省くことができます。
  • 保管の手間がない: 七五三が終われば、レンタルした衣装は店舗に返却するだけ。自宅での保管場所を確保する必要がなく、手間が省けます。

アンティーク着物レンタルのゆめやのおすすめ七五三着物をご紹介します。

左側「紫色に菊や牡丹の手描き友禅三歳祝着」は、濃い紫色の着物に鮮やかな牡丹や桜が描かれた花紋付きの着物です。中央「黒紋付に仙台平袴のアンサンブル 五歳祝着」は凛々しい5歳の男におすすめのシンプルな黒の紋付の羽織袴です。右側「深紅に手鞠や独楽、折鶴の七歳祝着」深い紅に大きく鞠が描かれた華やかな祝い着です。

購入する理由

一方、購入を選択する場合のメリットも考えられます。

  • 記念としての価値: 自身で購入した着物は、ご家族の大切な記念品として残せます。きちんと保管すれば、次世代に受け継いで、再び使用することもできます。
  • お仕立ての自由度: 購入する場合、希望するデザインや色、柄を選べるだけでなく、サイズ調整などのお子さまに合わせたお仕立てが可能です。
  • いつでも着られる: 購入した着物は、七五三以外の機会にも自由に着ることができます。お祝いや記念日など、ご家族のイベントでの利用などが考えられます。

レンタルと購入、それぞれのメリットを理解した上で、自分のご家庭に合ったほうを選びましょう。

レンタルと購入の比較表

レンタルと購入の比較をし、表にまとめてみました。

項目レンタル購入
基本の衣装料金10,000円〜30,000円10,000円〜200,000円
小物やアクセサリー含まれることが多い別途購入
予約や手配の手間かかるややかかる
保管の手間かからないかかる
利用の自由度なしあり

七五三用の着物を購入する場合にかかる費用は、選ぶお店や着物の生地、お仕立ての有無などによって大きく異なります。

このように、レンタルと購入には、それぞれ異なる利点があります。状況や希望に応じて、レンタルと購入のどちらが適しているかを選ぶことが重要です。

着物レンタルの流れと予約のポイント

着物のレンタルは初めての方も多いかと思います。ここでは、七五三の着物レンタルの一般的な流れや、予約する際のポイントについて詳しくご紹介します。

事前予約から来店までの流れ

まずは、着物を来店でレンタルする際の基本的な流れを見ていきましょう。

  1. 来店予約: 七五三の時期は多くのご家族が着物をレンタルするため、事前の予約が大切です。好きなデザインやサイズの着物が確保できるよう、早めの予約をおすすめします。まずは店舗に問い合わせ、試着の来店予約をしましょう。
  2. 来店し試着: 予約した日に店舗を訪れ、試着しながら衣装を選びます。わからないことはスタッフに遠慮なく相談し、アドバイスをもらいましょう。
  3. 打ち合わせ: 衣装が決まれば、当日の流れや料金などを確認しましょう。
  4. 七五三当日: 七五三の当日、予約した時間に店舗を訪れ、衣装を受け取ったり、またその店舗で着付けをしてもらったりします。
  5. 衣装の返却: 指定された日時までにレンタルした衣装一式を返却します。

レンタルを利用する場合は、きちんと流れをお店と確認し、当日慌てないようにしましょう。

どのような内容を確認する?

レンタルの際には、以下の内容を特に確認することをおすすめします。

  • サイズ: お子さまのサイズに合った着物を選ぶことで、着心地が良くなります。
  • デザインや色: お子さまの好みや、七五三のお祝いの雰囲気に合わせたデザインを選ぶことが大切です。
  • 付属品: 帯や小物など、着物に合わせるアイテムも事前に確認しておきましょう。
  • 料金: レンタル料金はもちろん、追加で発生する可能性のある料金も事前に確認しておくと安心です。

宅配レンタルと店舗レンタルの違い

最近では、宅配レンタルという選択肢もあります。店舗でのレンタルとの違いを知って、自分たちの状況に合った方法を選びましょう。

宅配レンタル

  • 自宅に商品が届けられ、返却も宅配便でできるため、来店の手間が省けます。
  • 自宅での試着や調整が可能です。
  • 事前にサイズやデザインを選んで注文する形になります。

店舗レンタル

  • 実際に店舗でたくさんある商品を見て試着し、確認することができます。
  • スタッフのアドバイスを直接受けることができるため、初めての方にも安心です。
  • 当日の着付けやヘアセットも店舗で受けることができます。

宅配か店舗でのレンタルか、自分たちの希望に合わせて選ぶことが大切です。七五三の日を迎える前に、しっかりと準備をして、お子さまの大切な日をより一層特別なものにしましょう。

ゆめやでは自宅で衣装の下見をしていただけるプランご兄弟・ご姉妹・ご家族セットでレンタルしていただけるプランをご用意しております。

お子さまの晴れの日に、ご家族みなさまで七五三を着飾ってお祝いしてみてはいかがでしょうか?

着付けと関連のサービス

七五三のお祝いでは、お子さまが着物を身に纏うことが多いです。しかし、着物は日常の服とは異なり、着るときに特殊な技術が必要とされることも少なくありません。ここでは、七五三における着付けや関連するサービスについて、ご案内します。

着付けが必要な理由

着物を綺麗に着るためには、着付けの技術が欠かせません。特に七五三では、初めての着物を身につけるお子さまも多いでしょう。

着物は日常の服とは異なり、正しい手順で着ることでより美しさが際立ちます。また、お子さまは元気いっぱい。その動きを妨げない一方で、元気に動いても簡単には着崩れないように、適切に着付けることが必要です。

お子さまが着物を着て一日を気持ちよく過ごすためにも、丁寧な着付けが大切です。着付けに自信がない場合は、事前に練習したり、プロの着付け師に着付けをお願いしたりしましょう。

出張撮影やヘアメイクのサービス

七五三の当日は、撮影を行うご家族も多くいらっしゃいます。また、着付けだけでなく、ヘアメイクにこだわる方もいらっしゃいます。七五三当日の予定を立てて、利用したいサービスがあれば早めに問い合わせをするようにしましょう。

  • 出張撮影: 家や公園、神社など、自分たちが思い描く場所でプロに撮影してもらうことを希望する方も多いです。そのような時は、出張撮影のサービスが便利です。
  • ヘアメイク: 着物に合わせて、お子さまの髪型を整えることで、より一層の華やかさを出すことができます。店舗で着付けをお願いした際は、着付けサービスの中に含まれていたり、オプションでヘアメイクのサービスを利用するのもいいでしょう。

七五三の撮影について

七五三は、お子さまの成長を祝う大切な日です。そのため、この日の姿を撮影して残すことは、多くのご家族にとって特別な意味を持っています。ここでは、七五三の撮影に関しての情報をお伝えします。

記念撮影の魅力

七五三の記念撮影には、多くの魅力があります。

  • 成長の記録: お子さまの成長はあっという間。七五三の姿を撮影することで、その時の姿や笑顔を永遠に残すことができます。
  • 家族の絆: 撮影は、ご家族みなさんでの時間です。共に過ごす時間を大切にし、絆を深めることができます。
  • 特別な思い出: 着物に身を包んでの神社でのお詣りや撮影は、一生に一度の特別な経験になります。その瞬間を写真に残すことで、いつでもその日の思い出を振り返ることができます。

おすすめの撮影場所

七五三の撮影におすすめの場所をいくつかご紹介します。

  • 神社: 七五三のお詣りを行う神社で撮影をすれば、七五三らしい伝統を感じられる写真を撮ることができます。神社は着物の和の雰囲気にぴったり合います。
  • 公園: 自然豊かな公園では、のびのびとしたお子さまの姿を撮影することができます。季節の自然との調和も楽しめます。
  • スタジオ: 気候を気にせずに、プロのカメラマンとともに高品質な写真を撮影することができます。

どの場所で撮影するかは、ご家族の希望や予算、撮影したい雰囲気などを考えて選びましょう。

写真のプランの選び方

七五三の撮影は、多くの種類のプランから選ぶことができます。その際の選び方のポイントをまとめました。

  • 予算を決める: まずは、撮影にかける予算を明確に決めましょう。予算に合わせて、適切なプランを選ぶことができます。
  • 撮影内容の確認: プランによって、撮影する写真の枚数やアルバムの種類、追加料金が発生するかどうかを確認しておきましょう。
  • カメラマンの実績をチェック: カメラマンの過去の撮影実績や評判をチェックし、自分たちの希望に合うかどうかを確認しておくと安心です。

七五三の撮影は、ご家族にとって大切な思い出になります。最適なプランを選び、特別な一日をしっかりと写真に残しておきましょう。

まとめ

七五三は、お子さまの成長を祝う大切なイベントです。そんな特別な日を、いい形で迎えるための準備や選択は、少し大変に感じられるかもしれません。しかし、この記事の情報を参考に、楽しみながら着物やサービスの利用などの準備を進めていただければと思います。家族の絆を深める最高の一日を迎えましょう。

〈参考記事〉
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/753_s/column/detail01.html
https://www.studio-alice.co.jp/shortcut/753_s/column/pillar01.html
https://kimono-rentalier.jp/column/shichigosan/shichigosan-nanisuru/
https://kashikimono.com/content/shichigosan-nagare
https://www.haregino-marusho.co.jp/contents/shichigosan/491.html
https://inuzuka.co.jp/blog/shichigosan_market_price/#i-7

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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