青磁色グラデーション辻が花の訪問着【hou03】

【着物のプロが監修】レンタル訪問着のすすめ | 結婚式での活用法

目次

はじめに

結婚式、この特別な日にふさわしい装いを求める際、訪問着は選ばれることの多い、華やかさと格式を兼ね備えた着物の一つです。結婚式での装いは、特別な思い出とともに、写真や映像に残ります。だからこそ、最良の一着を選ぶことが大切です。この記事では、そんな訪問着の魅力や結婚式で着る際の選び方について、詳しくご紹介します。

訪問着とは? 特徴を理解する

訪問着とは、名前のとおり「訪問」の際に着る着物のことです。ですが、現代ではさまざまなシーンでの華やかな装いとして選ばれています。訪問着の最大の特徴は、その豪華な柄と色使い。桜や菊、牡丹など、四季を感じさせる花柄や、流れるような水や風を表現した模様が施されています。また、生地も絹や紬など、高級で上品なものが主に使用されており、肌触りからもそのぜいたくさを感じられます。

  • 色のバリエーション
    訪問着の色は、ピンク・青・緑・紫など多岐にわたります。季節やシーンに合わせて、自分の好みや体型に合った色を選べます。例えば、夏にはさわやかな水色や淡いピンク、冬には落ち着いた紺や赤を選ぶことで、季節感を演出することも可能です。
  • 柄とデザイン
    草花・雪輪・桜・牡丹など、日本の美しい自然や伝統的な文様を取り入れたデザインが豊富です。特に、花や草花の柄は、結婚式という華やかな場にふさわしいでしょう。

訪問着は、どのような体型や年代の女性にも似合う、万能な装いともいえます。そのため、20代から80代・90代まで、幅広い年齢の方に愛されています。

結婚式での訪問着の役割

結婚式における訪問着の役割は、結婚式に花を添えることにあります。特に、親族や特別なゲストとして招かれた場合は、格式ある装いを選ぶのが大切です。

  • 新郎新婦の親族として
    結婚式において、新郎・新婦の親御さんやお祖母さまなど、近い親族は留袖や訪問着を選ぶことが多いです。特に、お母さまやお祖母さまが訪問着を着る場合は、結婚式の中でもひときわ目を引く存在となります。そのため、色や柄を選ぶ際には、式のテーマや他の親族の服装との調和を考えることも大切です。
  • 友人や知人として
    新郎新婦の友人や知人として招かれた場合でも、訪問着を選ぶことは可能です。ただし、あまりにも豪華すぎるものは避けるよう心がけると、式の主役である新郎新婦を尊重できます。

訪問着は、レンタルすることも可能です。結婚式に着るだけでなく、成人式・お茶会・卒業式など、さまざまな場面での利用が考えられるため、シーンに合わせて最適な訪問着を楽しめます。レンタルの場合は、サイズや身長、好みの色や柄を考慮して、最適な一着を選びましょう。

結婚式という特別な日、自分らしい訪問着を選んで、華やかで上品な印象を持つことで、すてきな思い出を作る手助けとなるでしょう。

アンティークきものレンタル ゆめや は、大正時代から昭和初期にかけての着物をメインに取り扱うレンタルショップです。上質な絹糸100%の正絹に、職人が手掛けた絵付けや手刺繍が光る逸品ばかりを取り揃えて、皆さまのお越しをお待ちしています。

青磁色グラデーション辻が花の訪問着」は、久保田一竹作・辻が花の訪問着です。金糸が織り込まれた白生地に小花が絞り出され、見事なグラデーションに染め上げられています。帯も辻が花で揃えました。絵柄が少なく、たいへん品の良い訪問着ですので、年齢を問わずお召しいただけますし、どのように格式の高い場でも見劣りすることはありません。

訪問着の基本知識

訪問着は「訪問」する際に用いられる着物として、古くから日本の伝統的な文化の一部として親しまれてきました。着物としての訪問着は、振袖や留袖などとともに、格式ある場における着用が一般的であり、特に結婚式や成人式、結納などのフォーマルなシーンでその美しさが際立ちます。

訪問着の起源と歴史

かつて、訪問着は社交の場や公の場において、女性が外出する際には、はずせない装いとされていました。現代においてはその用途は多岐にわたり、日常の食事会や友人とのお茶会、そして披露宴やパーティーなど、さまざまな場面での着用が見受けられます。

訪問着の価格は、素材や柄、作り手の技術などによって大きく異なりますが、一般的には高価なものとされています。ですが、レンタルサービスの普及により、気軽に訪問着を着られるようになりました。

訪問着の柄や色の違い

訪問着の柄や色は、その豊富さが魅力とされています。

  • 色のバリエーション
    ピンク・青・緑・紫など、さまざまな色の訪問着が存在します。また、グレー・黄色・赤・白・紺といった色から、ベージュや茶色などのモダンな色まで、幅広い選択肢があります。特に、結婚式やお呼ばれのシーンでは、華やかなピンクや青が好まれる傾向にあります。
  • 柄の特徴
    訪問着の柄には、四季を感じさせる桜・菊・牡丹などの花柄や、草花・雪輪といった自然や伝統的な文様が取り入れられています。また、訪問着の中には、小紋・色無地などもあり、それぞれ異なる柄や地紋様が施されていて、選びがいがあります。

季節ごとの訪問着の選び方

訪問着の選び方は、シーンや季節によっても異なります。特に季節に応じた訪問着の選び方は重要で、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 夏の訪問着
    夏の訪問着は、絽や紗のような涼しげな素材が好まれます。色は、さわやかな水色や淡いピンク、白などが人気です。花柄の中でも、夏を感じさせる向日葵や紫陽花、蓮のような夏の花をあしらったものがおすすめです。
  • 冬の訪問着
    冬の訪問着は、袷や重厚な素材が中心となります。暖かみのある色、例えば赤や紺、グレーなどが選ばれることが多いです。柄としては、雪の結晶や、松・竹・梅といった冬を感じさせるものが人気です。
  • 春・秋の訪問着
    春や秋の訪問着は、季節の移り変わりを感じさせる色や柄が特徴です。春は桜や菜の花、秋は紅葉や菊など、その季節を代表する花や風景を楽しめます。

訪問着を選ぶ際は、自分の好みやシーンを考慮しつつ、季節に応じた適切なものを選ぶことが大切です。そして、訪問着の美しさを引き立てるための小物や帯、草履などの選び方も大切なポイントです。訪問着を着ることで、その日の印象や上品さを一層高められるでしょう。

訪問着の選び方:年代別のポイント

着物は、日本の伝統的なファッション文化として根付いています。その中でも、訪問着は多くの女性にとって、特別な日のための一着です。ですが、訪問着の選び方は年代によって異なるため、20代から60代以上までの女性が訪問着を選ぶ際のポイントを紹介します。

20代・30代で選ぶ訪問着のポイント

まずは、20代や30代の方が訪問着を選ぶ際のポイントを紹介します。

若々しさを引き立てるデザイン

20代・30代の女性は、若々しさが魅力の時期です。訪問着選びにおいては、その魅力を最大限に引き立てるデザインを選びましょう。

  • :ピンク・青・緑などの鮮やかな色がおすすめです。特に、成人式・結婚式・パーティーなど華やかなシーンでは、これらの色が大変好評です。
  • :桜・菜の花・向日葵といった、四季を感じさせる花柄や華やかな古典的な文様を選ぶと、若々しさを演出できます。

サイズの確認

訪問着をレンタルする際は、身長やヒップのサイズをしっかりと確認することが大切です。150cm・155cm・160cmと、身長に応じて着丈が選べるようになっている店舗が多いので、しっかりとサイズを選ぶことで安心して着用できます。

価格とレンタルのメリット

20代・30代は、結婚式や成人式、卒業式などのフォーマルなイベントが多い時期です。そのため、訪問着を何度も着ることが予想されます。ですが、訪問着は価格が高いものも多いため、レンタルを利用するのがおすすめです。

ゆめやの訪問着からご紹介するのは「薄紅色に雪輪、菊、松の訪問着」です。光沢のある綸子地に、雪輪・菊・小花・撫子などが細かく手描きされた、大変手間のかかる一点物の訪問着です。若々しい色のなかに、日本伝統の絵柄が手描きされています。振袖ではちょっと派手かな、と思われるときにもおすすめの訪問着です。

40代・50代での着物選びの注意点

次に、40代、50代の方が訪問着を選ぶ際の注意点を紹介します。

落ち着いたデザインを選ぼう

40代・50代の女性は、落ち着いた雰囲気が魅力の年代となります。訪問着選びにおいては、その魅力を引き立てるデザインがおすすめです。

  • :赤・紺・グレーなどの落ち着いた色が好まれます。これらの色は、格式ある場・披露宴・お茶会などのシーンでの着用に適しています。
  • :菊・牡丹・雪輪などの古典的な文様がおすすめです。これらの柄は、歳を重ねることでさらに美しさが増すと言われています。

合わせる小物の選び方

40代・50代の女性は、バッグ・草履・帯といった小物との組み合わせも工夫が求められます。シンプルなデザインの小物を選ぶことで、全体のバランスが整います。

奥ゆかしくも、高級感のある訪問着をお召しになる年代です。「綸子に総絞りと辻が花の訪問着」は、光沢のある練色の綸子地に辻が花が描かれた、総絞りの現代物の訪問着です。全体的にふっくらとした生地と、やさしげな色合いで、はんなりとした印象です。

60代以上の方が選ぶべき訪問着の特徴

次に、60代以上の方が選ぶべき訪問着の特徴を紹介します。

伝統的なデザインを選ぶ

60代以上の方は、伝統的なデザインの訪問着が似合う年代となります。そのため、古典的な文様や色合いを選ぶことで、格式や上品さを引き立てられます。

  • :黒・白・紺などの落ち着いた色がおすすめです。
  • :伝統的な文様を選ぶことで、格式を感じさせられます。小紋や色無地も着こなせますし、辻が花も嫌味なくお召しいただけるでしょう。

着心地の良さを優先

60代以上の方は、長時間の着用も考えると、着心地の良さが求められます。柔らかな生地や、身体になじみやすいサイズを選ぶことで、快適に過ごせるでしょう。

一つ紋付をお召しいただければ、ご参列なさる式や会全体の格式が上がりますよ。「ドラブ色の紬に牡丹の一つ紋付き付け下げ」は、絹の紬地に、垣根と牡丹の花が描かれた、一つ紋付のアンティーク付け下げです。家紋は桜をアレンジした縫い紋、裾回しは共布で仕立てられ、たいへんおしゃれな着物です。帯を二重太鼓に結ばれると、さらに落ち着いた印象になります。

年代に応じた訪問着の選び方を知ることで、より一層、自分らしい着物姿を楽しめるでしょう。大切なシーンでの訪問着選び、このポイントを参考に、最適な一着を見つけてみてください。

訪問着のサイズと身長別の選び方

着物の魅力は、その上品さと伝統的な美しさにありますが、選び方によってはその美しさが損なわれてしまうこともあります。訪問着の美しさを引き出すためには、身長や体型に合わせて訪問着を選ぶ必要があります。自分に最適なサイズの訪問着を選ぶことは、自身の魅力をさらに高める秘訣です。

この章では、身長別にどのような訪問着を選ぶと良いか、また、それぞれの身長に合わせた着付けのポイントについても詳しく解説します。

150cm以下の方向けの訪問着選び

訪問着は、身長が150cm以下の方にとっても選択の幅が豊富にあります。

選び方のポイント

  • :明るめの色や水色・ピンクなどの柔らかい色合いがおすすめです。これによって、小柄な体型を華やかに見せられます。
  • :全体的に細かい模様や小花柄を選ぶことで、身体のラインがすっきりと見える効果が期待できます。
  • 種類:未婚の方には振袖、既婚の方には留袖や色無地がおすすめです。訪問着は未婚・既婚問わずお召しいただけます。

着付けのポイント

  • 裾をきれいにまとめ、足元がすっきり見えるように注意する。
  • 帯の位置を少し高めにすることで、バランスの良い印象を与えられます。

155cmの方向けの訪問着選び

155cmの身長の方は、訪問着の選び方においても多くの選択肢が考えられます。

選び方のポイント

  • :青・緑・紫などの色を選ぶことで、スタイリッシュな印象を与えられます。
  • :中程度の大きさの柄や古典的な文様を選ぶことで、格式ある印象を与えられます。
  • 種類:振袖・留袖・訪問着、袷や絽など、四季を問わず多様な種類から選べます。

着付けのポイント

  • 袖の長さや裾の位置に注意を払い、自身の身長に合わせた調整を行う。
  • 帯や小物のバランスも考慮し、全体の調和を意識する。

165cmの方向けの訪問着選び

165cmの身長の方には、独特の魅力を引き出すための訪問着の選び方があります。

選び方のポイント

  • :赤・白・グレーなどの色がたいへん似合います。淡い色合いや地の模様を選ぶことで、上品さを演出できます。
  • :大柄の花や草花、菊や牡丹などの古典的な文様を選びましょう。
  • 種類:訪問着・留袖・色無地など、多くの種類から選べます。

着付けのポイント

  • 身長を活かした長い裾の流れを意識する。
  • 帯や小物の位置も大切に、全体のバランスを整える。

170cm以上の方向けの訪問着選び

170cm以上の方には、その高身長を最大限に活かす訪問着の選び方がポイントです。

選び方のポイント

  • :黒や・紺・ベージュなどの落ち着いた色がおすすめです。これにより、格式のある印象を与えられます。
  • :大きめの古典模様や草花、桜や菊などの華やかな柄を選びましょう。
  • 種類:留袖・色無地・訪問着・小紋など、多彩な種類から選べます。

着付けのポイント

  • 高身長を活かし、帯の位置や袖の長さなどを調整する。
  • 全体のバランスを意識し、身長を強調するような着付けを心がける。

身長に合わせて訪問着を選ぶことで、一層の魅力を引き出せます。ぜひとも、これらのポイントを参考にして、自分らしい訪問着を楽しんでみてください。

結婚式のシーン別に考える訪問着の選び方

日本の結婚式は、披露宴だけでなく、結納・両家の顔合わせ・前撮りなど、さまざまな行事が含まれています。それぞれのシーンに合わせて、訪問着を選ぶ際のポイントをご紹介します。

披露宴での訪問着の選び方

結婚式の主役は新郎新婦ですが、親御さんや親族も注目される存在です。特に披露宴では、訪問着の選び方には注意が必要です。披露宴での訪問着は、格式が高く、華やかでありつつも上品なものを選ぶ必要があります。

既婚の親族の方の着物は、黒留袖か、紺・グレーといった落ち着いた色の色留袖がおすすめです。留袖は訪問着よりも格が高く、落ち着いた印象の着物です。新郎新婦よりも年齢が上の場合は、訪問着ではなく留袖を選ぶといいでしょう。

一方、未婚の方や新郎新婦の親族ではない方は、華やかな振袖や色無地・訪問着など、明るめの色の着物を選びましょう。振袖と訪問着のどちらを選ぶかで悩んだ場合は、訪問着を選ぶのがおすすめです。

柄のある訪問着を選ぶ場合は、菊・牡丹・桜など、伝統的な花柄がおすすめです。大柄の模様よりも、小さめの柄を選ぶと、全体的に上品な印象となります。

また、披露宴で着る訪問着を選ぶ際は、小物や帯の選び方も重要です。全体のコーディネートを意識して着物選びをしてみてください。サイズや身長に合わせた裾の流れや帯の位置など、着付けの細部にも気を付けて、お祝いに花を添えましょう。

ゆめやの着物でご覧いただきましょう。左から、振袖訪問着留袖です。いずれも、上質の正絹100%に、職人が手掛けた絵付けや手刺繍が光るアンティーク着物ばかりですよ。左端「フランボワーズと薄藍に檜扇の振袖」は、錦紗縮緬に、手刺繍や手描きで、たくさんの檜扇と牡丹・菊など数々の花が描かれたアンティーク振袖です。中央「白地にオシドリと青い鳥の訪問着」は、正絹の白地にオシドリと牡丹・藤・菊・撫子が手描きされたアンティーク訪問着です。右端「桐、桔梗と鳳凰の黒留袖」は、錦紗縮緬に、鳳凰・桐・桔梗が手描き・手刺繍された、友禅の五つ紋付きアンティーク黒留袖です。いずれも、正絹の輝きと柔らかさに満ち、歴史を感じさせる風情にあふれています。

結納や家族会での服装マナー

結納や家族会は、新郎新婦の家族同士が初めて顔を合わせる大切なシーンです。そのため、服装選びには特に気を使う必要があります。

既婚の方は、紺や黒、ベージュといった落ち着いた色の留袖や訪問着がおすすめです。未婚の方であれば、ピンクや水色、緑といった柔らかい色の振袖・色無地・訪問着が適しています。

着物の柄は、菊・桜・雪輪といった古典的な柄が好まれます。落ち着いた雰囲気の柄を選ぶと、相手の家族にも好印象を持っていただけるでしょう。

帯や小物も落ち着いたものを選び、全体のバランスを取ることや、着物の種類や身長に合わせてサイズを選ぶことも大切です。

ゆめやの訪問着から「手描き友禅春秋柄の淡い花浅葱色の訪問着」をご紹介しましょう。さまざまな花が手描きされた現代物の手描き友禅の訪問着です。現代物ではありますが、正絹の質も、手描き友禅の美しさや技術の高さも、きちんと見極めてゆめやに迎え、丈も裄も現代のサイズに合わせてゆめやで仕立てました。控えめだけれども格式の高い訪問着です。

結婚式の他のイベントでの訪問着の着方

結婚式関連のイベントは、披露宴や結納だけでなく、他にもさまざまなシーンがあります。例えば、前撮りや二次会、お茶会など。それぞれのシーンに応じて、訪問着の選び方や着方には違いがあります。

前撮りやロケーション撮影

撮影シーンに合わせた華やかな振袖や色打掛・白無垢を選びましょう。鮮やかな赤や白、青などの色が映えるでしょう。

二次会やパーティー

二次会やパーティーに着る着物は、披露宴よりも少しカジュアルな振袖や小紋、色無地がおすすめです。さまざまな色や柄から、お好みに合わせて選んでください。

お茶会や食事会

お茶会や食事会で顔合わせを行う際は、落ち着いた色の小紋や色無地が適しています。上品な柄や色を選ぶと、格式のある場でも安心して参加できます。

結婚式のさまざまなシーンに合わせて、着物を選ぶ際のポイントを知ることで、さらにその場を楽しめます。適切な服装を選ぶことで、自分自身もさらに華やかに、そして心地よくその場を楽しめるでしょう。

訪問着レンタルのメリットと注意点

訪問着は高価なため、レンタルを検討している人もいらっしゃるでしょう。ですが、訪問着レンタルにはメリットだけではなく注意しなくてはいけない点もあります。この章では、訪問着レンタルのメリットと注意点をご紹介します。

レンタルのメリット:経済的・選択の豊富さ

訪問着や着物は、高価なものが多いです。特に結婚式や成人式といった特別な日に着るものは、購入すると費用が高くなります。ですが、レンタルを利用することで、高い品質の訪問着や振袖、留袖を手頃な価格で着用できます。

購入費用相場レンタル費用相場
振袖300,000円~1,000,000円20,000円~80,000円
訪問着200,000円~500,000円15,000円~50,000円

購入と比べて、レンタルは明らかに経済的にお得です。

選択の豊富さのメリット

訪問着レンタルは、さまざまなシーン・年代・季節に合わせた訪問着や振袖を選べます。20代からご年配まで、さまざまな年代・体型・身長に合わせたサイズ・柄・色の訪問着が豊富に取り揃えられています。例えば、淡いピンクの桜柄の振袖や、上品な黒の地に草花模様の入った訪問着など、好みやシーンに合わせて選べます。

予約や返却時の注意点

訪問着や振袖は、特定の時期(例:成人式や結婚式のシーズン)には需要が高まります。需要の高いシーズンにレンタルを利用する際は、早めの予約が必要です。

  • 季節やイベントによっては、半年前や一年前など、早めに予約することを心がけましょう。
  • 身長やヒップサイズなどの詳しい情報を用意しておくことで、スムーズに予約が進むでしょう。
  • クリーニングや修理の必要がないかどうかを確認しておきましょう。

返却時の注意点

訪問着や振袖をレンタルした際は、期日までにレンタル店へ返却しなくてはいけません。返却する際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 汚れや破損がないかどうか、しっかりと確認しましょう。
  • クリーニングは一般的にはレンタル業者が行いますが、極端な汚れや破損の場合は、追加料金が発生することもあります。

レンタル時の価格帯や予算の考え方

振袖や訪問着のレンタル価格は、その品質やデザイン、人気度によって変わります。上記の表と重複しますが、以下は一般的な価格帯の目安です。

レンタル費用相場
振袖20,000円~80,000円
訪問着15,000円~50,000円

振袖や訪問着をレンタルする際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • どのようなシーンで着るのか、考えてみましょう。結婚式や成人式といったフォーマルな場面であれば、少し高めの価格帯のものを選ぶことも考えられます。
  • 袴・帯・小物など、着物と一緒にレンタルするアイテムの数や種類も予算に影響します。全てのアイテムをセットでレンタルするか、一部だけをレンタルするかを事前に決めておくと、予算の設定がしやすくなります。
  • 複数の業者を比較して、自分の予算に合った業者を選ぶことも大切です。価格だけでなく、サービスの質や利用者の評価なども参考にして、安心して利用できる業者を選ぶのがおすすめです。

ゆめやのレンタルは、ネットや電話で試着のお申し込みをいただき、店舗またはご自宅にて試着。お気に召したら正式にご予約を入れていただき、小物は全てゆめやのベテランスタッフがコーディネートしてお届けいたします。ご着用後は専用の伝票で返送いただくだけです。レンタルの詳しい流れは「ご利用の流れ」をご覧ください。ご不明点は「よくあるご質問」でご確認いただくか、「お問い合わせ」からお聞かせください。折り返しお返事させていただきます。

着物のレンタルは、多くの方にとって、経済的で選びやすい選択肢となっています。上記のポイントを参考に、自分に合った着物を選んで、特別な日をより華やかに過ごしましょう。

まとめ

訪問着は、和装の中でもフォーマルな場面で選ばれるアイテムです。結婚式や成人式、結納や食事会など、さまざまなシーンでの着用が考えられます。では、訪問着選びのポイントを再確認しましょう。

色や柄の選び方

  • 年代に合わせる:20代や30代の方は、淡いピンク・水色・緑などの明るい色がおすすめです。一方、40代以上の方は、上品なグレー・紫・赤などの色が似合います。
  • シーンに合わせる:成人式や友人の結婚式なら、華やかな桜や花柄が良いでしょう。一方、結納やフォーマルなパーティーでは、古典的な草花や菊、牡丹などの模様が適しています。
  • 季節に合わせる:夏には絽や紗のような涼し気な素材と、夏らしい模様がおすすめ。冬には、袷の訪問着や深い色合いのものが向いています。

サイズ選びのコツ

訪問着選びの際には、身長や体型に合わせたものを選ぶのが大切です。155cm以下の方は150cmから155cm向けの訪問着、165cm前後の方は160cmから165cm向けのもの、そして170cm以上の方は170cmから175cm向けのものを選ぶと、自身の体型に合わせたきれいな着こなしを楽しめます。

レンタルする際のアドバイス

レンタルする際の最後のアドバイスとして、以下のポイントを心がけると、より安心して訪問着を楽しめるでしょう。

  • 早めの予約:人気の高い期間やシーズンには、早めの予約をおすすめします。半年前や一年前に予約を入れておくと、希望の訪問着を確保できます。
  • クリーニングの確認:レンタル後のクリーニングは、ほとんどの場合、業者側で行われますが、汚れや破損の程度によっては追加料金が発生することがあります。そのため、着用後はしっかりと汚れや破損の確認をしてから返却しましょう。
  • 付属品の確認:袴・帯・小物などの付属品もレンタルする場合は、全てがセットかどうかの確認が必要です。特に帯や小物は、訪問着との合わせやすさや、自分の好みに合わせて選ぶのがおすすめです。

レンタルの訪問着を選ぶ際は、自分の体型や好み、使用するシーンや季節を考慮して、最適なものを選ぶのが大切です。そして、着物選びに悩んだときは、レンタル業者に相談してみるといいでしょう。上記のアドバイスを参考に、特別な日のための最適な訪問着を選んでください。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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