成人式を輝かせる!晴れ着の選び方 | 振袖コーデとレンタル方法も

成人式を輝かせる!晴れ着の選び方 | 振袖コーデとレンタル方法も

はじめに

成人式は、私たち日本人にとって、人生の一大イベントの一つとして位置づけられています。成人を迎えると、多くの人がこの伝統的な式に晴れ着を着て参加をします。そんな成人式の晴れ着として欠かせないのが、日本の伝統衣装である「振袖」です。今回は、成人式の晴れ着である振袖の選び方や、レンタルする際の注意点などをご紹介いたします。

成人式と晴れ着

成人式は、大人になった若者たちを祝福する日本の行事のこと。成人の日である1月の第2月曜日に開催することが一般的ですが、地域によっては夏など別の時期に開催する場合もあります。いずれの場合も、若者たちが自らの成長を実感し、新たな人生のスタートを迎える大切な日となっています。

また、2022年に成人年齢が20歳から18歳へと引き下げられたことで、成人式の名称を「はたちの集い」とする自治体もあります。成人式の参加年齢が18歳となった地域もあるため、自分の住んでいる自治体の成人式の参加年齢等はチェックしておきましょう。

成人式のような晴れの日には、女性は「晴れ着」を着て参加します。振袖は、華やかな色や柄を持つ日本の伝統的な衣装であり、まさに、一生に一度の成人式という場にふさわしい服装と言えるでしょう。成人式という人生の節目の日に、振袖のような晴れ着を身に付けることは、多くの女性にとって特別な時間となります。

成人式に欠かせない振袖

振袖は、長い袖を持つ着物で、成人式の衣装の定番です。結婚をしていない女性の第一礼装で、成人式の他にも、結婚式やお正月などの晴れの日に着ることがあります。卒業式などでは、振袖と袴を合わせて着ることもあります。

振袖は、華やかな色や柄が施されたものが多いのも特徴です。赤、ピンク、黄、緑、紺、紫など、さまざまな色合いの振袖があり、どれを着たら良いか迷ってしまうという人も少なくありません。

また、柄も古典的なものからモダンなデザインまでバラエティに富んでいるため、自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。どんな色や柄の振袖を選ぶかによって、異なる雰囲気を楽しむことができますよ。

晴れ着をレンタルするメリットと流れ

成人式に晴れ着として着る振袖は、「レンタル」することも多いです。特に、成人式以降、あまり振袖を着る機会がない方や、購入にメリットを感じない方は、レンタルを選ぶのがおすすめです。ここからは、晴れ着のレンタルについてご紹介いたします。

晴れ着をレンタルするメリットとは?

晴れ着をレンタルするメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

  • 品質の良い商品が手軽に
    振袖の価格は、品質などによりさまざまですが、一般的にレンタルした方が、購入するよりも安く済む場合が多いです。高品質な振袖を手軽に楽しみたいという方にレンタルはおすすめです。
  • 手間がかからない
    レンタルでは、成人式後にそのまま返却をすることが多いため、自分でクリーニングを行う必要がありません。また、保管する場所を用意する必要もないため、管理の手間もなく、手軽に利用できます。
  • 色々なデザインを楽しめる
    レンタルの場合は、毎回同じ振袖を借りる必要はありません。異なる晴れ着を借りられるのは、レンタルの魅力です。成人式と前撮りで違った振袖を着る、といった使い方もできます。

このように、成人式の晴れ着をレンタルすることには、さまざまなメリットがあります。成人式は一生に一度の大切な日ですから、自分らしい振袖を選び、特別な日をより一層輝かせましょう。

アンティークきものレンタルゆめやでは、アンティーク着物の良さを理解し、後世に繋げたいという思いがあります。ゆめやの想いにもアンティーク着物に対する想いやこだわりが書かれています。そんなゆめやおすすめの振袖をご紹介しましょう。

左端「笹竹に花丸紋と扇面の五つ紋付黒振袖」黒地の着物に手描きの笹竹や扇面が描かれ、とても豪華な振袖ですね。黒地の着物には柄が浮き立つように出ますので、色振袖に比べコントラストがはっきりします。中央「荒波に船出する乙女心が描かれた五つ紋付色振袖」若々しさが感じられる赤の振袖には、珍しい船が描かれています。成人し、これから新たな門出を祝うかのような豪華な振袖です。右端「波打つ水面に扇・牡丹・菊・橘の五つ紋付色振袖」可愛らしいブルーの振袖は、海のイメージでしょうか?波打つ水面に扇や牡丹などのお花が描かれています。とても個性的な柄使いは、アンティーク着物ならではではないでしょうか・

レンタルで気を付けるべきポイント

成人式を機に初めて振袖をレンタルするという方も多いでしょう。ここからは、振袖をレンタルする際に気を付けるべきポイントについてご紹介いたします。

  • 早めの予約
    成人式の日程が近くなると、人気の店舗や振袖は予約で埋まってしまうことがあります。早めに動き出すと、選べる振袖の種類も多いです。店頭のスタッフに相談できるようであれば、希望の色やデザイン、柄、そしてサイズなど、自分のこだわりをしっかりと伝えましょう。
  • 試着の実施
    振袖は、普段の服とは異なるため、サイズやフィット感が気になる方も多いでしょう。店舗での試着は、実際に商品を身にまとって、フィット感や着心地を確認する絶好のチャンスです。色々な振袖を試して、自分に合った一着を見つけましょう。
  • 前撮りの日程
    成人式の前に、スタジオなどで写真撮影を行いたいと思っている方も多いのではないでしょうか。前撮り撮影がオプションサービスとして付いてくる場合もあるので、よく確認をしてください。

レンタル品の受取と返却:振袖を受け取る際は、レンタルしたアイテムが一式揃っているかしっかりと確認をしましょう。また、式が終わったら、早めの返却を心掛けてください。返却期限を過ぎると、延長料金が発生する場合もあります。

料金やオプションについて

成人式で着る振袖を借りる場合、振袖そのもののレンタル料金はもちろん、着付けやヘアメイク、前撮りなど、さまざまな料金について考える必要があります。以下では、振袖を着るためにどのような料金について考えれば良いのかご紹介いたします。

基本的なレンタル料金
振袖は、着物だけでは着ることができません。帯や帯揚げ、帯締めなど、さまざまな小物が必要になります。多くのレンタルでは、こうした小物類もまとめて借りることができますが、自分で揃えなければいけない場合もあります。振袖を借りる際は、必ず、基本料金の中に何のアイテムが含まれているか確認をしてからレンタルをしましょう。

追加オプション
成人式で振袖を着る際は、着付けやヘアセット、メイクの準備も必要です。特に着付けは専門的な技術が必要ですから、振袖をレンタルしたお店や美容室などにお願いすることが多いです。レンタル店の場合、基本プランにこうしたオプションサービスが含まれている場合もあるので、事前に料金や内容をしっかりと確認しましょう。

前撮りや後撮りの料金
成人式の前撮り後撮りを考えている方は、その準備もしなければなりません。基本料金に含まれている場合もありますが、必ずしもそうとは限りません。撮影する場所や現像する写真枚数などによって、料金が変わることもあるため、必要に応じて準備しましょう。

振袖のレンタルを検討中の方は、自分の希望や予算に合わせて、最適な店舗やプランを選ぶことをおすすめします。成人式は一生に一度の大切な日ですから、しっかりと準備をして、すてきな一日を迎えてくださいね。

晴れ着選びのポイント

成人式という新しい門出を迎える日に、特別な晴れ着を身にまといたいと思っている方も多いでしょう。その際、どのような振袖を選ぶべきか、悩む人は多いです。そこで、ここでは晴れ着の選び方のポイントをご紹介いたします。

体型に合わせた晴れ着の選び方

成人式では、自分らしさを表現しつつも、最も美しい姿で参加したいですよね。ここからは、体型に合わせた晴れ着の選び方を見ていきましょう。

  • サイズ選びのポイント
    着物のサイズは、身丈、裄丈、袖丈を意識すると良いでしょう。店舗で試着できる場合は、スタッフのアドバイスをもとに、最適なサイズを選びます。自分にサイズが合った振袖は、より一層美しい姿に見せてくれるでしょう。
  • 体型を活かすデザインの選び方
    身長が高い方は、大きめの柄やハッキリとした色合いの振袖がおすすめです。一方、小柄な方には細かい柄や淡い色合いを持つデザインが似合います。また、体型に自信がない場合、黒や紺などの暗い色の着物を選ぶと、スリムな印象を与えてくれます。

色や柄の選定

振袖には、さまざまな色や柄があるため、どのデザインを着るかによってイメージが大きく変わります。例えば、赤やピンクは、華やかで女性らしさを引き立てますし、青色は、知的で爽やかな印象があります。好みのを選ぶというのはもちろん、自身がなりたい姿をイメージしながら選ぶと良いでしょう。

また、も古典的なデザインから現代的なデザインまで、非常に豊富です。一般的に、大きな柄は豪華で存在感がありますし、小さな柄は上品で落ち着いた印象になります。同じような柄でも色合いによって全く異なる印象になりますし、合わせる帯や小物によっても、全体の印象がガラッと変わります。

自分の好きなデザインを選べば良いですが、どうしても迷ってしまう場合は、両親や友人、レンタル店のスタッフに相談してみるのがおすすめです。特にレンタル店のスタッフからは、着物のプロの意見を聞けることでしょう。

左端「ブルーのぼかしに花々が総絞りで描かれた色振袖」総絞りのグラデーションがとてもきれいですね。総絞りは手の込んだ加工ですので、職人さんの熱い想いも込められているのかもしれません。高級な着物を手軽に着ていただけるのは、レンタルだからこそです。中央「フランボワーズと薄藍に檜扇の振袖」大正ロマンの代表のような色使い・柄使いの可愛らしい振袖ですね。フランボワーズと薄藍色の個性的な組み合わせの上には大き目の檜扇。成人式で注目されること間違いなしです。右端「深緋色のぼかし辻が花の振袖」裾や袖に描かれた辻が花がとても上品ですね。辻が花は幻の染めとも言われるとても貴重な着物です。辻が花を詳しく知りたい方は、こちらの記事にて説明しています。

振袖における小物のコーディネート

振袖は、着物だけでなく、それに合わせる小物のコーディネートも重要です。その中でも、今回特に注目したいのが草履とバッグです。草履バッグのデザインもしっかりと考慮してコーディネートすることで、全体の雰囲気や印象が大きく変わります。

振袖に合わせる草履の選び方

草履は、日常ではあまり目にすることがない履物かもしれませんが、成人式では必須のアイテムです。具体的にどのように選べば良いのでしょうか。

  • 色の選び方: 草履の色は、振袖や帯などとのバランスを見て合わせます。振袖や帯に使われている色を参考にして選ぶと良いでしょう。
  • デザイン: 草履も振袖のように、古典的なデザインからモダンなものまで、さまざまなバリエーションがあります。振袖と同じタイプのデザインを選ぶと、チグハグな印象にならず、全体のバランスが取れます。

レンタル店では、基本的なセットプランの中に、草履を含んでいることも多いです。しかし自分で選びたい方や特別なものを求める場合は、別途購入やレンタルするのも良いでしょう。

振袖に欠かせないアイテム、草履。着物とのバランスも重要です。着物の柄に色を合わせたり全く柄に使っていない色を合わせたり。小物の色使いで雰囲気が変わります。そんな重要なアイテムの草履をご紹介します。

左端「金と黒の土台にブルーの鼻緒、鶴と松の手刺繍の草履」ブルーが鮮やかなインパクトのある草履ですね。鼻緒の部分には鶴と松が手刺繍されており、細やかなおしゃれが楽しめます。中央「紅白ストライプの土台と白梅の手刺繍の草履」こちらは可愛らしい赤の草履です。赤の着物はもちろん、黒や白の振袖に合わせても可愛らしいですね。右端「白地に紫色の鼻緒、桜絵の草履」白地に紫色の鼻緒の明るい雰囲気の草履ですね。足袋は白を履くことが多いので、濃い色の振袖に合わせても華やかさがプラスされます。

振袖に合わせるバッグの選び方

成人式の日は、手元に持つバッグもポイントの一つです。振袖とのコーディネートはもちろん、実用性も考えた選び方をすると良いでしょう。

  • サイズ: 成人式では、化粧品や携帯電話、お財布などを入れる和装用のバッグが必要です。しかし、あまりにも大きすぎると全体のバランスが崩れてしまうので注意してください。
  • : 草履と同じ色を選ぶことで、統一感のあるコーディネートになります。草履とセットで販売されていることも多いので、チェックしてみてください。

成人式の際には必需品のバッグですが、実際にはそんなにたくさんの物は入りませんので、アクセサリー感覚でお選びいただくと良いでしょう。古典柄の振袖や大正モダン風の振袖にはビーズのバッグがぴったりマッチします。

左端「赤く情熱にあふれた鳳凰デザインのビーズバッグ」非常に珍しい柄のビーズバッグです。黒地の着物にかっこよくコーディネートしてみてはいかがでしょう。中央「黒地に桜や手毬の縮緬模様のバッグ」がま口でとても細やかな柄が手描きで描かれている可愛らしいバッグです。淡い色の着物に合わせると、アクセントになり振袖姿が引き締まります。右端「緋色の月下美人と金駒刺繍のビーズバッグ」黒のビーズに緋色の月下美人が全てビーズで施された高級感のあるバッグです。インパクトのあるバッグですが、さまざまなお色の振袖に合わせていただけます。

成人式では、草履やバッグの他にも、髪飾り帯揚げ帯締めなど、さまざまな小物がコーディネートを彩ります。振袖をレンタルする際は、こうした小物類の合わせ方についてもレンタル店のスタッフに相談をしてみてみると良いでしょう。スタッフは、振袖のコーディネートのプロですから、的確なアドバイスをしてくれるはずです。

まとめ

成人式の日は、多くの人の一生の思い出として残る大切な日です。今回は、そんな特別な日に、最高の晴れ着を着るための情報を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に、今回ご紹介した内容をまとめましたので、改めて確認をしてください。

  • 早めの予約
    成人式シーズンは、多くの方がレンタルを検討するため、人気の商品やサービスが早めに埋まってしまいます。そのため、余裕を持って店舗に予約を入れることがポイントです。
  • 試着を忘れずに
    来店して直接、振袖を試着することで、自分のサイズや好みの色、柄を確認できます。また、店舗のスタッフから直接、アドバイスを受けることもできます。
  • 料金やプランの確認
    店舗やサービスによって、料金やセット内容が異なります。前撮りや当日の着付け、ヘアメイクなどのサービスについても考慮しながら、予算内で最適なプランを選ぶことが大切です。
  • 返却の流れを確認
    レンタル後の返却の手続きも事前に確認しておくことで、当日のトラブルを避けられます。
  • 小物のコーディネート
    晴れ着だけでなく、帯や草履、小物などもしっかりと選ぶことで、全体のコーディネートがより一層引き立ちます。

これから成人式の晴れ着を選ぶという人は、ぜひ今回の内容を参考に、振袖選びを進めてください。最高の振袖を選んで、すてきな成人式を過ごせることを願っています。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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