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【プロ監修】大学生向け!卒業式の袴と着物の選び方とレンタル活用術

はじめに

卒業式は、学生時代の集大成であり、新たな人生の門出とも言える特別な日ですね。

そんな大切な日には、やはり特別な衣装を選びたいもの。特に女性の学生に人気のある「袴」は、その格式高さと伝統的な美しさで、多くの学生たちに選ばれています。そしてその多くが、「レンタル」という選択をしていらっしゃいます。この記事では、袴のレンタルについて詳しく説明します。

袴レンタルの重要性と大学生へのメリット

袴は、単品での購入が一般的ですが、それには高額な価格が伴うことが多いです。さらに、卒業式などの特定の場面でしか着用する機会がないため、多くの学生にとっては購入に二の足を踏むのが現実。そこで注目されるのが「袴レンタル」のサービスです。

レンタルのメリット

  • 価格面での負担軽減: 購入するよりもはるかに手頃な価格で袴を利用できます。
  • 豊富な選択肢: さまざまな色や柄、サイズから自分に合ったものを選べます。
  • 必要な時に必要な期間だけの利用: 一時的な利用であれば、レンタルが最適です。保管の手間も省けます
  • 着付けや小物もセット: 袴だけでなく、帯や足袋などの小物も一緒にレンタルできることが多いです。

そのため、特に大学生にとって、袴レンタルは卒業式を華やかに彩るための最適な方法と言えるでしょう。

袴とは?

日本の伝統的な衣装として知られる「袴」。春の卒業式や入学式など、特別な場面で多くの学生たちが袴を選び、その格式高さと美しさを楽しんでいます。ここでは袴がどのような歴史を持っているのか、また大学の卒業式での役割とは何なのか、一緒に詳しく見ていきましょう。

袴の歴史と和服文化

袴スタイルイメージ

袴は、古くから日本の和服文化に欠かせないアイテムとして存在しています。それでは、袴の起源や歴史について少し掘り下げてみましょう。

  • 起源: 袴は、平安時代に貴族の男性が着用していたものが起源とされています。当時は、公式の場や格式のある行事での衣装として位置づけられていました。
  • 女性への普及: 明治時代以降、女性も袴を着るようになりました。特に女学生の制服として用いられるように。大正時代の西洋化を経て、普段着としての袴から、礼装としての袴へと変化して、現在に至ります。
  • 色や柄の変遷: 初めは無地のものが主流でしたが、時代と共に柄入りの袴さまざまな色の袴が登場。特に紫や赤、黒などの色が人気となりました。
  • 和服との関係: 袴は、着物に重ねて穿くものとして知られています。着物のデザインや色に合わせて袴を選ぶ文化が根付いていきました。

袴の歴史を通じて、日本の和服文化の変遷や、時代ごとの流行が感じられます。古くからの伝統を受け継ぎつつ、現代のニーズに合わせて進化を続ける袴は、日本の美しい文化の一部と言えるでしょう。

大学の卒業式における袴の役割

卒業式は、学生生活の終わりと新しい門出を迎える大切な日。そのような特別な場面で袴を選ぶ理由とは何でしょうか。

  • 格式の象徴: 袴は、格式や伝統を感じさせる衣装であり、卒業式という大切な日にふさわしいとされています。
  • 自分らしさの表現: 袴の色や柄を選ぶことで、自分の個性や好みを表現することができます。無地のシンプルなものから、花柄や地紋の入ったものまで、さまざまな選択肢があります。
  • 思い出の1ページ: 卒業式の写真は、一生の思い出として残るもの。袴を選ぶことで、その思い出が一層華やかになります。
  • レンタルの容易さ: 最近では、袴のレンタルサービスが増えてきており、サイズやデザインを選び、予約から返却までの流れがスムーズに行えるため、多くの学生が利用しています。

袴は卒業式において、学生たちの心を捉える特別な役割を果たしています。自分の好みや希望に合わせて袴を選ぶことで、卒業式をより一層特別なものとして感じることができるでしょう。

ゆめやでは、個性豊かな1点物のアンティーク着物を数多く取り揃えており、あなたの理想の装いを実現できます。

左から「ルビー色に四季の花薬玉の中振袖」は、鮮やかなルビー色が目を引く一着です。ふんだんにあしらわれた花薬玉は縁起のよい文様で、卒業式にもピッタリですね。続いて「ダイヤ柄にモノクロの菊紋様の小振袖」。こちらも大きなダイヤ柄が目を引く一品。墨絵のような菊の花が、派手過ぎない落ち着いた雰囲気を醸し出しています。「グリーンの鹿の子柄に扇面が膨れ織りされた小紋」はバラ、葵、笹など華やかな刺繍が施された扇面が配置された鹿の子模様の一着。袴紐の裏地をいかしたアクセントが、全体をキリッと引き締めています。

袴レンタルの流れと注意点

袴をレンタルする際、どのような流れで進めるのか、また選び方や着付けに関するポイントは何か。一緒に詳しく見ていきましょう。

予約から受け取りまでのステップ

袴のレンタルは、簡単なステップで完了できます。以下は、一般的なレンタルの流れをまとめたものです。

  1. 袴の選び方のリサーチ: まずは、自分の好みや希望を確認しながら、袴の種類や色、柄をリサーチします。
  2. レンタル店の選定: 袴の種類や価格帯、サービス内容を確認しながら、レンタル店を選びます。
  3. 予約: 希望の袴やサイズを選び、予約を行います。この際、卒業式の日程受け取り・返却の日程も合わせて確認します。
  4. 詳しい打ち合わせ: 予約後、店舗にて実際の袴を試着し、サイズの確認を行います。
  5. 受け取り: 予定の日に袴を受け取ります。この際、着付け方法や注意点なども確認しておくと安心です。
  6. 卒業式当日: 袴を着て、卒業式を楽しみます。
  7. 返却: 卒業式が終わったら、袴をレンタル店に返却します。

袴選びのポイント

袴を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

  • 色の選び方: 赤や紫、黒など、さまざまな色の袴があります。自分の肌の色や髪の色、好みに合わせて色を選びましょう。
  • 柄の選び方: 袴に合わせる着物には、華やかな花柄やシンプルな無地、伝統的な柄など、多くの種類があります。場の雰囲気や自分のスタイルに合わせて柄を選ぶことが大切です。
  • サイズの確認: 袴のサイズはたいへん重要。詳しくサイズを確認し、自分の体型に合ったものを選ぶようにしましょう。

着付けと小物のセット内容

袴のレンタルには、着付けに必要な小物もセットで付いてくることが多いです。以下は、一般的なセット内容をまとめたものです。

  • 着物: 振袖よりも袖の短い「小振袖」を袴に合わせるのが一般的です。
  • : 着物に合わせてお気に入りの一着を選びましょう。
  • 半巾帯: 袴と合わせて使用する帯。色や柄が袴と合っていることがポイントです。
  • 長襦袢: 着物の下に着ます。着物が直接肌に触れるのを防ぎます。
  • 足袋: 袴を着る際に履く靴下のようなもの。サイズを確認しましょう。
  • 草履: 袴のスタイルに合わせて、草履を選びます。また、袴にブーツを合わせるスタイルも人気です。
  • 小物: 袴の着付けに必要な、紐や肌着などの小物もセットに含まれています。

袴のレンタルをする際には、以上のポイントを参考に、自分の好みやニーズに合わせて選ぶことが大切です。

袴のデザインとトレンド

袴は日本の伝統的な衣装として、多くの人々に愛されてきました。そのデザインやトレンドは、時代とともに変わってきました。ここでは、袴のデザインやトレンドについて詳しく見ていきましょう。

レトロモダンから大正ロマンまでのスタイル

袴のデザインは、その時代の流行や文化を反映しています。近年では、レトロモダンなデザインや大正ロマンを感じさせるデザインが人気を集めています。

  • レトロモダン: 昔ながらの伝統的な柄やデザインを、現代風にアレンジしたスタイル。古典的な柄とモダンな色合いが組み合わさっています。
  • 大正ロマン: 大正時代の華やかでロマンティックな雰囲気を持つデザイン。色鮮やかではっきりとした発色、バラや椿などの大きめの花柄、ストライプや幾何学模様などが特徴的です。

これらのデザインは、卒業式などの華やかな場にふさわしい雰囲気を持っています。袴を選ぶ際には、自分の好みや場の雰囲気に合わせて、デザインを選ぶことが大切です。

ビビッドな対照色をあわせた「明るい水色に花丸紋様の小振袖」。光の加減で輝く紗綾型の紋様に菊や牡丹などの花々をあしらったモダンなデザインです。ひときわ目を引く「グレーの波紋と黒い入子菱の縦縞 ゆめやオリジナル袴用きもの」もいかがでしょうか。織模様が異なる大きなストライプは一見シャープな印象ですが、モチーフレースのような刺繍がワンポイントの袴を合わせることで、女性らしい甘さが加わります。袴紐に覗く水玉も可愛らしいですね。「オリーブ色に淡いバラの小振袖」は、バラの花がひときわ映えるおしゃれな一品です。ぼかしが入ることで、輝きを放つかのような気品あふれるたたずまいに。

人気の色と柄

袴のデザインには、さまざまな色や柄があります。中でも、桜、菊、牡丹などの伝統的な柄は、多くの人々に愛されています。

  • : 春の訪れを感じさせる、華やかな桜の花。桜の花びらが舞い散るデザインは、特に人気です。
  • : 菊の花は、日本の伝統的な花として知られています。繊細なデザインや色合いが特徴です。
  • 牡丹: 大輪の花が特徴の牡丹。その華やかさから、特別な場の衣装として選ばれることが多いです。

女性向けと男性向けのデザインの違い

袴のデザインは、男性と女性で異なる特徴があります。以下は、その違いについてまとめたものです。

  • 女性向けのデザイン: 女性向けの袴は、華やかな色や柄、繊細な刺繍などが特徴です。また、スカート部分が長く、足元が隠れるデザインが多いです。
  • 男性向けのデザイン: 男性向けの袴は、シンプルで落ち着いた色合いや柄が中心。また、ズボン型の袴が主流となっています。

袴を選ぶ際には、自分の好みに合わせて、デザインを選ぶことが大切です。袴のデザインやトレンドを参考に、自分らしい袴を選び、卒業式をより一層特別なものとして楽しんでくださいね。

着物と袴の組み合わせ

着物と袴の組み合わせは、日本の伝統的な装いとして、卒業式などの特別な日に選ばれることが多いです。しかし、どのような着物と袴を組み合わせるとよいのか、選ぶ際のポイントなどを知ることで、より一層すてきな組み合わせを楽しむことができます。

振袖や小紋と袴のコーディネート

振袖小紋といった着物と袴を組み合わせる際のコーディネートについて考えてみましょう。

  • 振袖: 華やかな振袖は、特に卒業式などの華やかな場にふさわしいです。振袖の色や柄に合わせて、袴の色を選ぶことで、全体のバランスをとることができます。
  • 小紋: 小紋は、着物全体に柄が入っているのが特徴です。そのため、シンプルな袴と組み合わせることで、アクセントをつけることができます。

着物と袴の組み合わせは、自分の好みや、その日のテーマに合わせて選ぶことが大切です。

色と柄の組み合わせの基本

着物と袴の色や柄の組み合わせは、全体のバランスを考えることが大切です。以下は、基本的な組み合わせのポイントをまとめたものです。

  • 色の組み合わせ: 着物の色と袴の色が同系色である場合、まとまりのある印象になります。逆に、対照的な色を選ぶことで、アクセントをつけることができます。
  • 柄の組み合わせ: 着物の柄が大きい場合、袴は無地やシンプルな柄を選ぶと、落ち着いた印象になります。逆に、着物が無地やシンプルな場合、袴は柄物を選ぶことで、華やかさを出すことができます。

卒業式以外にも、季節に合わせた選び方

春に行われる卒業式に限らず、着物や袴はそのイベントの季節に応じたものを選ぶことで、より一層特別な日を楽しむことができます。

  • : 春の卒業式には、桜や菜の花などの春らしい柄や、パステルカラーの着物や袴がおすすめです。
  • : 夏の場合、涼しげな青や緑、また涼やかな柄の着物や袴を選ぶと、季節感を出すことができます。
  • : 秋には、紅葉や菊などの秋らしい柄や、深みのある色の着物や袴がおすすめです。
  • : 冬の場合、雪や梅などの冬らしい柄や、深い色の着物や袴を選ぶと、厳かな雰囲気になります。

また、卒業式のテーマや自分の役割に合わせて、特別な柄や色の着物や袴を選ぶことも考えられます。例えば、学生会長としてスピーチをする場合、格式のあるデザインを選ぶと、印象的なステージになるでしょう。

袴の着こなしとマナー

袴の着こなしやマナーは、卒業式などの大切な日に向けてしっかりと理解しておきたいところです。特に、日本の伝統的な装いには、その着こなし方マナーがきちんと定められていますので、注意が必要です。

正しい着付け方法と注意点

袴の着付けは、一見難しそうに見えますが、基本を押さえれば誰でも美しく着こなすことができます。以下に、袴の正しい着付け方法とその際の注意点をまとめました。

  • 袴の長さ: 袴のは、足首を少し出す程度になるように調整します。長すぎると歩きにくくなりますので、注意が必要です。
  • 帯の位置: 袴を穿く前の着物の帯は、ウエストでしっかりと締めます。高すぎると、全体のバランスが崩れるため、注意が必要です。
  • 小物の使い方: 袴の足元には、足袋草履などの小物を合わせます。これらの小物も、袴の色やデザインに合わせて選ぶと、完成度がより一層高まります。

着付けの際は、特に帯の締め方や、袴の長さなどの細かいポイントを押さえて、美しい着こなしを目指しましょう。着付けの手順を説明した動画などもネット上に公開されているので、それらも参考にしてみてください。

卒業式の日のヘアスタイルとメイクの提案

卒業式の日のヘアスタイルメイクは、袴との相性を考えながら選ぶとよいでしょう。

  • ヘアスタイル: アップスタイルやハーフアップなどが人気です。
  • メイク: 和装に合わせて、ナチュラルなメイクが基本です。特に、赤やピンクのリップや、さっと入れたチークなど、柔らかい印象を与えるメイクがおすすめです。

卒業式は特別な日ですので、普段とは違うヘアスタイルやメイクを楽しんでみてもよいでしょう。

ゆめやでは、ヘアスタイルを彩るアクセサリーも多数取り揃えています。

ナチュラルな造花が一輪ずつに分かれたかんざし」のようにお花をちりばめたり、まとめた髪へ「赤いダリアに金銀紅の水引がアレンジされたかんざし」で大胆なワンポイントにしたヘアスタイルも素敵ですね。「パステルカラーの桜と菊に抹茶色のリボンのつまみ細工かんざし」でキュートな和テイストなど、思い思いのアレンジをお楽しみいただけます。

袴を着る際の一般的なマナー

袴を着る際には、以下のような一般的なマナーを守ることが求められます。

  • 歩き方: 袴の裾を踏まないように、小さなステップで歩きます。また、階段を上る際や座る際には、袴を少し持ち上げると歩きやすいです。
  • 礼儀正しさ: 袴は、日本の伝統的な装いですので、礼儀正しく振る舞うことが求められます。特に、あいさつや、人との距離感など、基本的なマナーを守ることが大切です。

まとめ

卒業式を迎える学生さんや、そのご家族の皆様にとって、袴の選び方や着こなし、そしてマナーなどはたいへん大切なポイントとなります。本記事を通じて、袴に関する多くの情報をお伝えしてきました。先輩のコーディネートやSNSなども参考にしてみてください。トレンドも追いつつ、お気に入りの袴をレンタルして、特別な一日を過ごしてくださいね。

〈参考記事〉
https://miyatakebook.com/jyoho/sotsugyohakama/
https://www.hanatemari.jp/topics/topics-3179/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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