グラデーションの松に群れ飛ぶ鶴の五つ紋付黒振袖【fuk73】

【2024年最新】神前式で輝く花嫁の振袖選び!レンタル完全ガイド

はじめに

結婚式という人生に一度の大切なお祝いのイベントのスタイルに、神前式を選択する人がジワジワと増えています。

伝統的な神前式では、その格式高い雰囲気にふさわしい和装を選びたいものです。そのような神前式で着る和装の中でも今、注目を集めているのが「振袖」です。

「振袖って成人式でしか着ないものなんじゃないの?」

と思う方も多いかもしれませんが、実は神前式では振袖を着ることができます。

一般的によく着られる白無垢と違い、華やかな色柄と、優雅に揺れる袖が特徴の振袖は、結婚式にまた違った彩を添えてくれます。

ぜひ、神前式で着ていただきたい振袖ですが、初めての結婚式で、「どんな振袖を選んでいいか分からない」「マナーはあるのかな」など、数々の疑問がわいてくることでしょう。

そこで、この記事では、主に神前式で花嫁が着る振袖の選び方について詳しく解説します。

結婚式での和装の意味と神前式で着る和装の種類

結婚式で和装を着ることは、その美しさだけでなく、色や柄に込められた意味によって花嫁や家族への祝福と明るい未来への祈りの気持ちを表現することができます。

ここでは、結婚式、特に神前式で着る和装の持つ意味と、和装の種類についてご紹介します。

神前式で着る和装が持つ背景

神前式での和装は、長い日本の歴史の中で培われた文化と伝統の象徴です。特に振袖や打掛は、神前式における花嫁の衣装として、その格式高さと神聖さを象徴するものとされてきました。

振袖は未婚女性の正装として、一生に一度の特別な日に着用されることが多く、豪華な刺繍や色彩が特徴です。一方、白無垢や色打掛などの打掛は結婚式用の外衣として着用され、振袖よりもさらに格式高い装いとされています。

これらの衣装は、結婚式という人生の節目において、新たな門出を迎える花嫁を美しく飾り立てるとともに、幸福と繁栄を願う意味が込められています。

振袖と打掛の違いとその選び方

神前式で着られる和装には振袖と打掛があります。振袖と打掛は、見た目の美しさだけでなく、着用する場面や意味合いにおいても大きな違いがあります。

ここでは神前式で着る和装である振袖と打掛の違いと選び方について簡単に解説します。

振袖

振袖は、袖が長く、色鮮やかで華やかなデザインが多いことが特徴で、結婚式では、いわゆる成人式で着られる振袖(中振袖)と、引き振袖(本振袖)の2種類が一般的に着用されます。

一般的に、神前式で着られるのはこのうち「引き振袖」になります。

引き振袖は打掛とほぼ同じ格(黒引き振袖は同格)を持つとされており、神前式の厳かな挙式で着用するカップルも増えています。

引き振袖は、長い袖に加えて地面に引きずるほど長い裾が特徴の大変華やかな振袖で、神前式だけでなく披露宴での色直しや前撮りで選ばれることもあります。

打掛

打掛は振袖の上から羽織る外衣です。打掛は、より格式高い場面、特に神前式での挙式において選ばれることが多い衣装で、白無垢と色打掛があります。

白無垢は掛下も含めて基本的に全身白で統一された、伝統ある花嫁の和装です。日本の伝統的な髪型である文金高島田、角隠しなどと合わせた装いで、神前式の厳かな雰囲気にとてもマッチする格式高い和装です。

一方で、色打掛は、非常に鮮やかな色柄が特徴の打掛で、こちらも白無垢同様、伝統と格式ある和装でありながら、現代的な感覚ともマッチする、近年とても人気の和装です。

神前式で着る振袖の選び方

振袖は、結婚式での花嫁の装いとして長い歴史を持ち、格式高い神前式にふさわしい選択肢とされています。しかし、多くの種類やデザインがある中で、どのようにして自分にぴったり合う振袖を選べばよいのでしょうか。

そこで、この章では、神前式に適した振袖の特徴と、色や柄を選ぶ際のポイントを詳しく解説します。

神前式に適した振袖の特徴

すでに触れた通り、神前式で着られる振袖としては中振袖(主に成人式で着るものを想像してください)と引き振袖(本振袖)があります。

ここでは神前式に適した振袖の選び方と、色の選び方、柄の選び方、生地の選び方をご紹介します。

中振袖と引き振袖ならどっち?

一般的に伝統的な神前式では、引き振袖を選択するのが無難でしょう。近い親類のみで行うような、よりアットホームな神前式では、成人式で着用するような振袖(中振袖)を着るという場合もあるようですが、その場合は両家の家族などと相談した方がいいかもしれません。

色の選び方

色については、黒が最も格が高いとされています。その他の色でも神前式の厳かな雰囲気に合わせて、深みのある落ち着いた色合いの振袖選ぶといいでしょう。

特に、赤や白を基調とした振袖は、神聖な雰囲気を演出し、花嫁の美しさを際立たせます。神前式の雰囲気や格式に合わせた色選びを心がけましょう。

このように、神前式では、伝統的な意味合いを持つ色を選ぶことが一般的ですが、最近では、モダンな色の振袖を選ぶ花嫁も増えています。

神前式の格式、両家の家族の意向と花嫁さまの個性・好みを考えながら振袖の色選びをしてください。

柄の選び方

振袖の柄に込められた意味を理解することも、選び方の一つのポイントになります。例えば、鶴は長寿と幸福を、松は不老長寿と夫婦円満を象徴しています。これらの吉祥の象徴を振袖に取り入れることで、結婚生活の幸せを願う気持ちを表現することができます。

生地の選び方

さらに、振袖選びでは、着物の生地や縫製の質にも目を向けることが大切です。絹100%の正絹で作られた振袖は、その豪華さと上質な質感で、結婚式という特別な日の装いを一層引き立てます。

また、細部にわたる繊細な刺繍や金彩加工が施された振袖は、花嫁をより一層輝かせるでしょう。

ここで、ゆめやで取り扱っているお着物のレンタルセットから、神前式の厳かな雰囲気にもぴったりの、「グラデーションの松に群れ飛ぶ鶴の五つ紋付黒引き振袖」をご紹介します。

こちらは、正絹の黒地に、青から赤へのグラデーションの松の木と、群れで飛び立つ鶴が、手描き・手刺繍で描き出された、柏の五つ紋付きアンティーク黒引き振袖です。裏は紅絹で仕立てられています。

結婚式の和装を完成させる髪型と小物選び

和装の美しさは、ただ美しい振袖や打掛を選ぶだけでは完成しません。それを引き立てる小物選びが、全体の印象を大きく左右します。

ここでは、結婚式の和装に合わせる髪型と小物の選び方について詳しくみていきましょう。

和装に合う髪型と髪飾りの選び方

和装に合わせる髪型は、全体のバランスを考えることが重要です。特に、振袖や色打掛といった華やかな衣装を選んだ場合、髪型もそれに合わせて華やかに仕上げることがおすすめです。

一般的には、アップスタイルが選ばれることが多く、清楚で格式高い印象を与えます。また、髪飾りは和装のアクセントとして非常に重要です。花嫁のイメージに合わせて、生花を使ったものや、伝統的な簪(かんざし)を選ぶことが多いですが、最近では、オリジナリティを出すために、洋風のアクセサリーを取り入れる方もいます。

髪飾りを選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。

  • 衣装の色や柄に合わせて、髪飾りの色を選ぶ。
  • 髪型に合わせて、飾りの大きさや形を選ぶ。
  • 式のテーマや季節感を反映させる。

振袖に合わせる小物のコーディネート術

振袖に合わせる小物としては、帯締め、帯揚げ、草履、バッグなどがあります。これらの小物を選ぶ際は、振袖の色や柄、式の雰囲気に合わせて統一感を持たせることが大切です。

例えば、振袖が華やかな場合は、小物は控えめなデザインを選ぶことで、バランスを取ることができます。また、小物を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。

  • 全体のカラーバランスを考える。振袖が明るい色の場合は、小物も明るい色で統一する。
  • 帯締めや帯揚げは、振袖や帯と異なる色でアクセントをつける。
  • 草履とバッグはセットで選ぶことが多いが、色やデザインが振袖に合っているか確認する。

小物一つ一つが、花嫁の個性や結婚式のテーマを表現するための大切な要素となります。選ぶ際は、衣装とのバランスや統一感を意識しながら、自分らしさを表現できるアイテムを選びましょう。

前撮りの振袖スタイリング

ここまでは神前式という伝統的な結婚式で着る振袖のスタイリングについてみてきました。

神前式での振袖スタイリングは、現代要素が取り入れられることがあるものの、やはり伝統と格式に比重が傾きがちになります。

一方、結婚式の前撮りでは、より自由なスタイリングを楽しむことができます。

この章では、前撮りで取り入れたい振袖スタイリングにについて探っていきましょう。

前撮りで取り入れたい和装スタイル

前撮りは、結婚式の当日とは異なり、もう少しリラックスした雰囲気で自分たちの好きなスタイルを試す絶好の機会です。

和装においては、伝統的な振袖や打掛けだけでなく、少しモダンな要素を取り入れたスタイリングも魅力的です。

例えば、伝統的な振袖に現代的なアクセサリーや髪飾りを合わせることで、独自のスタイルを作り出すことができます。

また、色遣いにも工夫を凝らし、伝統的な赤や白以外にも、淡いピンクや青など、柔らかい色合いの振袖を選ぶことで、より優雅で柔らかい印象を与えることができます。

振袖をレンタルする際のポイント:メリット・デメリット

ここまで、神前式で着る振袖の選び方やスタイリングについてみてきました。「神前式で振袖を着てみようかな」とお考えになった方も多いのではないでしょうか。

ただ、肝心の振袖をどうやって手に入れるのか疑問に感じる方もいるでしょう。そこでおすすめなのが着物レンタルサービスの利用です。

ここでは、なぜ振袖をレンタルするのがおすすめなのか、そのメリットについて見ていきましょう。

また、着物レンタル利用時の注意点についても触れます。ぜひ、レンタルサービス利用の参考にしてみてください。

着物レンタルサービスのメリット

神前式で着る振袖をレンタルで利用する最大の理由は、コストパフォーマンスの高さにあります。

特別な日のために新しい振袖を購入すると、数十万円から数百万円の費用がかかることがあります。しかし、レンタルであれば、一式セットで数万円から利用可能です。

これにより、予算を抑えつつも、正絹やアンティークなど、普段着られない高級な振袖であっても手軽に着ることができます

また、レンタルサービスでは、最新のトレンドを取り入れた振袖や、伝統的なデザインの中から選ぶことができるため、自分の好みや結婚式のテーマに合わせやすいというメリットもあります。

さらに、振袖一式には小物も含まれていることが多く、コーディネートに悩む必要がありません

レンタル時の注意点とは

レンタルサービスを利用する際には、いくつかの注意点があります。

まず、人気の振袖は予約が早く埋まるため、できるだけ早めに予約をすることが重要です。特に春や秋などの結婚式シーズンは予約が殺到するので、理想の振袖を着たいなら早め早めの行動を心がけましょう。

また、レンタルされる振袖は多くの人に着用されるため、細かな傷や使用感がある場合があります。これらを気にされる方は、実際に振袖を見てからレンタルを決めることをおすすめします。下見をし、できるなら試着もした上で、納得して振袖のレンタルを利用しましょう。

さらに、レンタル契約をする際には、返却条件やキャンセルポリシーをよく確認しておくことが大切です。万が一、振袖にダメージを与えてしまった場合の修理費用や、急な予定変更によるキャンセル料が発生する可能性があります。これらの情報は事前にしっかりと確認しておきましょう。

神前式での花嫁のためのQ&A

ここでは、神前式で挙式する花嫁のよくある疑問に答えます。

神前式での色直しは必要?

伝統的な神前式では、白無垢や色打掛などの衣装から始まり、挙式後の披露宴やお色直しの際には、より華やかな色や柄の振袖に着替えることが一般的です。

また、神前式で引き振袖を選んだ場合、披露宴やお色直しでより華やかな色柄の中振袖に着替えることもできます。

色直しは、結婚式の雰囲気を変えるだけでなく、花嫁の美しさをさまざまな角度から披露する機会ともなります。

色直しをする場合、以下の点を考慮すると良いでしょう。

  • 結婚式の全体のテーマや色合い:式の雰囲気に合わせた衣装選びが重要です。
  • ゲストへの印象:神前式での挙式で着用した衣装から、どのような色や柄の衣装に変えれば、ゲストに驚きと感動を与えられるかを考えて、振袖を選んでみましょう。
  • 予算:色直しには追加の費用がかかるため、事前にレンタル料金などを確認しておくことが大切です。
  • 時間と場所の都合:色直しにはそれなりの時間が必要でとなります。スムーズに進行できるよう、事前にスケジュールを確認しましょう。

色直しをしない場合でも、振袖一つで終始することは十分に魅力的です。特に、色や柄が華やかな振袖を選ぶことで、終始一貫して花嫁が輝くことができます。

ここで、ゆめやで取り扱っているお着物のレンタルセットから、色直しで着ていただければゲストに与える印象をガラリと変えられること間違いなしの、「グラデーションの松に群れ飛ぶ鶴の五つ紋付黒振袖」をご紹介します。

こちらは、正絹の黒地に、青から赤へのグラデーションの松の木と、群れで飛び立つ鶴が、手描き・手刺繍で描き出された、柏の五つ紋付きアンティーク黒振袖です。裏は紅絹で仕立てられています。

まとめ

この記事では、神前式での花嫁の和装について、振袖や打掛、小物選びから着物レンタルのメリットと、前撮りのスタイリングに至るまで、幅広くご紹介しました。

振袖や打掛の選び方から、色や柄の意味、小物の合わせ方に至るまで、一つ一つに込められた思いや文化を理解することで、より深く日本の伝統美を感じることができます。

また、レンタルを利用することで、予算内で理想の和装を実現することも可能です。前撮りでは、和装の美しさを存分に引き出すスタイリングを楽しみ、当日はその美しさをゲストに披露することができます。

この記事が、神前式での花嫁振袖選びにおいて、皆さまの一助となれば幸いです。結婚式は人生の新たな門出を祝う大切な日。伝統的な和装で、その特別な瞬間をより美しく、より意味深いものにしましょう。

〈参考記事〉
https://www.bridal-esthe.com/hanayome-note/9162
https://nihon-kekkon.com/article/knowledge/id27290/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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