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【2024年最新版】七五三・男の子必見!3歳&5歳の着物完全ガイド

はじめに

日本の伝統行事の一つである七五三は、子どもたちの健やかな成長を願う大切な節目です。特に、3歳と5歳の男の子にとっては、その成長を祝う意味合いが強く、家族にとっても記念すべき日となります。この日には、伝統的な和装を身に纏い、家族揃って神社へのお参りを行います。しかし、普段から着物を着慣れない方々にとっては、どのような和服を選び、どのように準備を進めればよいのか迷うことも多いでしょう。

この記事は、そんな七五三を迎える男の子の保護者の方々に向けて、着物や袴、小物選びから当日の準備まで、七五三に関するあらゆる疑問に答えることを目的としています。当日を迎える準備が少しでも楽しく、そしてスムーズに進められるようになれば幸いです。

七五三で男の子に選ぶ和服の基礎知識

七五三は、日本の伝統的な成長の節目を祝う行事です。特に男の子の場合、3歳と5歳の七五三では、彼らの成長を祝い、将来の健康と幸せを願う意味が込められています。この特別な日には、伝統的な和服を身に着けることが一般的ですが、着物や袴を選ぶ際には、年齢や式の内容、さらには色や柄まで、考慮すべき要素が数多くあります。ここでは、七五三で男の子に選ぶ和服の基礎知識について解説します。

七五三の意義とは?男の子のお祝いの由来

七五三は、子どもたちの健やかな成長を祝う日本の伝統行事であり、特に男の子は3歳と5歳の年に祝われます。この行事の起源は平安時代まで遡り、当時は子どもたちの高い死亡率に対抗して、特定の年齢に達した子どもたちの長寿と健康を祈願する儀式が行われていました。男の子の七五三では、3歳で髪を伸ばし始める「髪置きの儀」、5歳で袴を初めて着る「袴着の儀」という重要な節目があります。これらは、子どもが一人前に近づいていることを象徴し、社会的に認知される一歩となります。現代では、これらの伝統を守りつつ、家族が集まり、子どもの成長を祝う温かな日となっています。

年齢別の和服選び

七五三で男の子が着る和服は、主にその年齢に応じて異なります。3歳の男の子は主に袴なしの着物を着用します。お宮参りに着せた一つ身を着せることもありますが、三つ身と呼ばれる一つ身よりも一回り大きな着物を肩上げ、腰上げして着せることも多いです。また、この時期には色鮮やかな着物が選ばれることが多いです。

一方、5歳は儀礼的にも、紋付羽織袴を着用することが一般的です。そのため、紋付羽織袴を購入する方の中には3歳のお祝い衣装でも紋付羽織袴を選ぶ場合も多いです。

現在は、7歳は女の子のみがお祝いをしますが、本来は「帯解きの儀」と呼ばれ、大人と同じ帯を結ぶ時期として男女を問わずに行われていました。

これらの儀式は地域によっても違います。男の子の七五三は、主に東日本は5歳のお祝いのみを行うことが多いようですが、西日本は3歳、5歳でお祝いすることが多いようです。

紋付羽織袴の魅力

七五三において、男の子の正装は特別な意味を持ちます。紋付羽織袴は、その最も格のある衣装として、長い歴史を通じて日本の伝統や文化を象徴してきました。この装いは、子どもたちの成長と健康を祝う重要な日に、彼らをより一層引き立てる役割を果たします。ここでは、紋付羽織袴が持つ正装としての役割と、紋の選び方について掘り下げていきます。

正装としての羽織袴の役割

羽織袴は、七五三や成人式、結婚式など、特別な式典で着用される男性の正装です。特に七五三では、5歳の男の子が初めて羽織袴を着用します。この年齢での羽織袴は、大人と同じ装いをすることから、子どもが健やかに成長していることを祝い、これからの成長を願う儀式的な意味合いを持ちます。

羽織は、着物の上に羽織ることで格式を高める外套です。袴は主に、スカートタイプの行燈袴とズボンタイプの馬乗袴とあり、どちらでも問題はないとされます。この組み合わせにより、子どもたちは一段と凛々しく、かつ格式高い姿になります。また、羽織袴を着用することで、子どもたち自身も特別な日の主役であるという自覚と誇りを持つようになります。

紋付の意味と選び方

紋とは、羽織や長着に家紋を入れたものを指します。家紋は、家を象徴するマークであり、古くから伝わる家の歴史や伝統を表す重要な要素です。七五三で紋付袴を着用することは、その家族の歴史や文化を尊重し、子どもがその一員であることの誇りを示す行為と言えます。

紋付の選び方には、いくつかのポイントがあります。まず、家族が代々使用している家紋を使用する方法です。もし家紋がない場合は、通紋と呼ばれる誰でも使える紋を使うと良いです。そのため、着物をレンタルするときの紋付の着物は通紋が用いられます。紋付は細かなしきたりも多いので、和装に精通した専門家に相談することが最適です。

男の子のための着物と袴の選び方

七五三という特別な日には、お子さまが主役となり、家族にとっても記憶に残る一日となります。この日、男の子が着る着物や袴を選ぶ際には、サイズやデザイン、色や柄の意味など、考慮すべきポイントがたくさんあります。

サイズとデザイン

着物や袴を選ぶ際、最も重要なのはサイズ選びです。お子さまに適したサイズを、成長に応じて選ぶ必要があります。サイズが合っていないと、お子さまが不快に感じたり、動きづらくなったりします。着物のサイズは身丈と裄丈が重要です。身丈とは首の付け根から足のくるぶしまでの長さで、裄丈とは首の付け根から手のくるぶしまでの長さです。最低限、この二つを把握しておくと良いです。その上で、お子さまに合わせて肩上げ、腰上げすることで、お子さまも快適な着心地を実現できます。適切なサイズの着物は着崩れ防止にもなるので、気に掛けましょう。ゆめやでは、お選びいただいた着物はお子さまに合わせて肩上げ、腰上げしてからご提供いたしますので安心です。

また、デザインについても、お子さまの年齢や性格、好みに合わせて選ぶことが大切です。被布と三つ身の姿は3歳の七五三でしか見られない着物の姿です。3歳のかわいさを重視されるのであれば検討されると良いでしょう。

色と柄の意味

七五三で選ぶ着物や袴の色や柄には、それぞれ意味があります。伝統的には、黒の紋付羽織袴は最も格の高い色とされ、厳格な雰囲気を与えます。男の子らしい紺地も多く、また鷹や松など縁起の良い柄も人気です。近年は伝統的な意味合いに加えて、現代的なデザインや色使いのものも増えてきています。例えば、明るい水色やグレーなど洋服に近い色合いの着物も登場しています。

青海波に帆船、折鶴の三歳祝着」青海波を背景に折り鶴を描いた、3歳の男の子用の祝着です。青海波には「穏やかな波のように平穏な日々が永遠に続きますように」という意味が込められています。

色や柄を選ぶ際は、お子さまの個性はもちろん、お祝いの場としてふさわしいかどうかも考慮する必要があります。また、写真撮影を考えている場合は、背景との調和も大切です。

七五三におすすめの男児和服セット

七五三での和服セットは、伝統と現代の美しさを兼ね備え、子どもたちをより一層引き立ててくれます。ここでは、男の子の七五三におすすめの和服セットについて、その選び方やセット内容、さらにレンタルと購入のどちらがお得かについてご紹介します。

フルセットとは?含まれるアイテム一覧

七五三における男児和服のフルセットは、主に着物から小物まで一式を含む全身コーディネートセットです。和服を着用する上で必要となるすべてのアイテムが含まれているため、特に着物選びに不慣れな方にとっては、大変便利な選択肢となります。

3歳で多く着られる三つ身と被布のセットの場合は、以下になります。

  • 三つ身:男の子の三つ身は青や水色が多いです。
  • 被布:三つ身の上に着せる和装のベストのようなものです。コーディネートのアクセントになります。
  • 兵児帯:柔らかい帯です。
  • 足袋と草履:和装の足元を整える重要なアイテム。足袋は靴下に相当し、草履は履物になります。
  • 小物:巾着などが一般的なアイテムです。

左「忍者ブルーの三歳祝着」、右「忍者グレーの三歳祝着」色違いで仕立てた、3歳の男の子用の祝着です。どちらも袴のウエストはゴム仕様のため、着物に不慣れなお子さまも心地よくお召しいただけます。現代風のデザインにより草履はもちろん、スニーカーでも格好良い装いに。

それに対して、紋付羽織袴セットは以下になります。

  • 着物:男の子の七五三では、主に黒や紺、または伝統的な鷹や松などの柄が入ったものが人気です。
  • :着物の下に身に着ける衣装で、フォーマルな場にふさわしい装いを提供します。
  • 羽織:着物の上から着用する外衣で、紐などで前を留めます。特に寒い時期の七五三では、羽織を加えることで見た目の華やかさだけでなく、暖かさも確保できます。
  • 袴下帯:袴を着用するとき専用の帯で、通常の角帯よりも薄いためかさばりません。
  • 足袋と雪駄:お子さまの足袋は脱ぎ履きが楽な靴下タイプが便利です。雪駄は草履の一種で、正装には必須です。
  • 小物:扇子や角帯など、装いをより一層引き立てるアクセサリー類となります。

黒紋付に仙台平袴のアンサンブル モノトーンの五歳祝着」黒い着物に黒紋付きの羽織、仙台平の袴を合わせた5歳の男の子用の祝着です。正統派の装いが凛々しさを引き立てます。

黒紋付に仙台平袴のアンサンブル モノトーンの五歳祝着」黒とグレーの着物から仕立てた縞の着物に黒紋付きの羽織、仙台平の袴を合わせた5歳の男の子用の祝着です。羽織を脱いでも格好良く、さりげなく個性を演出します。

フルセットの利点は、何から何までそろっているため、別々にアイテムを選ぶ手間が省けることにあります。また、セット内のアイテムは色やデザインが統一されているため、組み合わせに迷うことなく、美しい和装を完成させることができます。

レンタルVS購入

七五三の和服セットを準備する際、レンタルするか購入するかは重要な選択肢です。どちらを選ぶかは、予算、使用頻度、保管スペースなど、様々な要因によって変わります。

レンタルのメリットは、コストパフォーマンスに優れている点です。特に高品質な和服セットは購入すると非常に高価ですが、レンタルであれば一定期間、手頃な価格で利用することができます。また、レンタル後は返却するため、自宅での保管に関する心配がありません。

一方、購入のメリットは、記念品として手元に残ることです。また、後日のお出かけや別の兄弟の七五三など、複数回の使用が見込まれる場合には、コストパフォーマンスが良い場合があります。

結局のところ、レンタルは初めての七五三でコストを抑えたい家族や、特別な日のためだけに和服を着る予定の方におすすめです。購入は、和服を特別な記念品として保持したい方や、将来的にも使用する機会があると考えている方に適しています。

アンティークきものレンタルゆめやでは、家族構成や年齢に合わせてお選びいただけるお得な七五三プランをご用意しています。「七五三・親子プラン お子さま1人とお母様のセット(計2点)」七五三の祝着1着とお母さまの訪問着1着のプランです。「七五三・家族プラン お子さま2人とご両親のセット(計4点)」七五三の祝着2着とお父さまの着物1着、お母さまの訪問着1着のプランです。どちらのプランもお子さまの性別を問わず、七五三のどの年齢の祝着でも自由にお選びいただけます。やわらかく体に沿う正絹の祝着に身を包み、思い出に残る晴れの日を迎えていただけます。

七五三の撮影アイデア

七五三は、家族にとって記憶に残る瞬間を捉える絶好の機会となります。ここでは、家族で残す七五三の記念撮影と、創造的な撮影アイデアに焦点を当て、七五三をより特別なものにするためのヒントをご紹介します。

家族で残す七五三の記念撮影

七五三の記念撮影は、家族の絆を深め、子どもたちの成長を祝う素晴らしい方法です。特に、男の子の場合、伝統的な紋付羽織袴で誇らしい姿を写真に収めることは、一生の思い出となります。撮影に際しては、以下のポイントを心がけましょう。

  • ロケーション選び:神社や庭園など、自然豊かな場所や伝統的な日本の建築が背景の場所を選ぶと、和装がより一層引き立ちます。
  • 家族の衣装:家族も和装で統一すると、より一体感が出て記念撮影にふさわしい雰囲気になります。色合いや柄を子どもの衣装と合わせると、写真が一層美しくなります。
  • 小物:3歳、5歳はまだまだ遊びたい盛りです。七五三のお参り中にご機嫌が斜めになることもあります。最後まで笑顔を撮影するためにも、お気に入りのおもちゃやお人形は必須アイテムです。

創造的な撮影アイデアとポーズ

伝統的な記念撮影に加え、創造的なアイデアを取り入れることで、よりユニークな写真を残すことができます。以下に、いくつかのアイデアをご紹介します。

  • テーマを決める:例えば、「昔話の英雄」や「小さな武士」といったテーマを設け、それに合わせたポーズや小道具を用意すると、撮影がより楽しいものになります。
  • 動きのある撮影:風になびく羽織や袴、走り回る姿など、子どもらしい自然な動きを捉えた写真は、生き生きとした表情を引き出します。
  • 家族とのふれあい:家族みんなで手をつなぐ、子どもを抱き上げるなど、温かみのあるシーンを撮影することで、家族の絆を感じることができる写真になります。

七五三の撮影では、子どもたちの自然な表情や家族の幸せな瞬間を捉えることが最も重要です。準備をしっかりと行い、この特別な日を心から楽しんでください。

七五三当日の準備と流れ

七五三当日は、着物や袴を身にまとい、神社でのお参りを中心に、写真撮影や家族での食事会などが行われます。ここでは、七五三当日の準備と流れについて、着付けと準備チェックリスト、お参りとお祝いのマナーに分けてご紹介します。

七五三当日の着付け

七五三での着付けは、当日までに練習をしておくと安心です。三つ身と被布の着付けの流れは以下の通りです。

  1. 長襦袢の着用:肌着の上から長襦袢を着せます。長襦袢は着物の滑りを良くして、動きやすさと着崩れ防止に役立ちます。
  2. 三つ身の着用:長襦袢の上から三つ身を着せます。ここで大切なのは、着物の右前を左前の下にして着せることです。反対は死装束です。
  3. 被布の着用:三つ身の上から被布を着せて完成です。

それに比べると、紋付羽織袴の場合は少々面倒ですが、練習すればカバーできます。

  1. 長襦袢の着用:左右の衿が均等になるように着付けていきましょう。
  2. 着物の着用:長襦袢の背中心を意識しながら着せると良いです。
  3. 袴の着用:着物の上から袴を着せます。Youtubeなどの動画を参考にすると分かり易いでしょう。
  4. 羽織の着用:着物の上から羽織を着せて完成です。

着付けに自信がない場合は、事前にプロの着付け師に予約を入れるか、着付け教室で基本を学んでおくことをお勧めします。また、当日は時間に余裕をもって準備を始めることが大切です。

お参りとお祝いのマナー

七五三のお参りは、子どもたちの成長を感謝し、これからの健康と幸福を祈願する大切な儀式です。以下のマナーに留意して、心温まる一日を過ごしましょう。

  • 時間の選択:お参りは午前中に行うのが一般的ですが、混雑を避けるために事前に神社の混雑状況を確認しましょう。
  • 服装:七五三はフォーマルな行事です。家族もそれに合わせた服装で参加すると良いでしょう。ただし、主役はお子さまですのでお子さまと同等の格はマナー違反です。
  • 参拝の作法:神社ごとに違いがあるので、その神社の作法に則って行いましょう。多くの場合は、二礼二拍手一礼です。
  • お賽銭:お賽銭は新しい硬貨を用意すると良いとされています。金額は気持ちの問題なので、無理のない範囲で。
  • 撮影:神社内での撮影は制限がある場合もあります。事前に確認し、許可された場所でのみ撮影しましょう。

七五三のお参りを終えた後は、家族や親族で食事を楽しんだり、プロのカメラマンによる撮影会を行ったりして、この大切な日を祝いましょう。子どもの成長を祝う七五三は、家族にとって忘れられない一日となるはずです。

まとめ

七五三は、日本の伝統的な成長を祝う重要な行事です。特に、男の子のための着物や袴の選び方、着付けの方法、そして式当日の準備には、多くの注意が必要です。この記事では、七五三で男の子が着用する和服について、基本から詳細までを解説しました。

七五三の準備を始める際には、まず子どものサイズに合った衣装を選ぶことが大切です。着物のレンタルを利用することで、式のためだけの高価な衣装を購入する負担を減らすことができます。レンタルの場合、必要な小物一式がセットになっていることも多く、準備がより簡単になります。

着付けに関しては、事前に練習をしておくことが重要です。また、写真撮影もこの日の大切な一部であるため、事前に撮影プランを考えておくこともおすすめします。

七五三の日は子どもたちの成長を祝う特別な日です。準備の過程も含めて、この美しい伝統を家族で楽しむことができれば幸いです。不安な点があれば、専門の着物レンタル店や着付け師に相談するのも良いでしょう。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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