香色のぼかしに花々と鶴が描かれた五つ紋付黒留袖【tom22】

【2024年最新版】留袖一式とは?必要なものから着る方法まで徹底解説!

はじめに:留袖一式とは?

留袖とは、女性が特別な日に身にまとう日本の伝統的な衣装で、特に黒留袖は既婚女性のもっとも格式高い礼装です。結婚式や披露宴など、家族や親族が集まるお祝いの場において、重要な役割を果たします。留袖は、その名の通り「袖を留める」という意味であり、未婚時代に着用した黒振袖の長い袖を、結婚後短く切って着用したことから名付けられたとも言われています。

黒留袖を着付けるときは、さまざまな和装小物が必要ですが、それらを総称したのが留袖一式という言葉です。この記事では、留袖一式の内容やその選び方から、留袖を着る際のマナーや着付け方法、そしてレンタル方法まで、基本から詳しく解説します。

留袖一式に含まれるもの

留袖一式とは、黒留袖本体に加えて、必要とされる小物やアクセサリーを全て含んだセットのことを指します。具体的には、以下のアイテムが含まれます。

  • 黒留袖:一般的には、黒地に家紋を入れ、高級感あふれる刺繍や柄が施されています。結婚式などのフォーマルな場では、この黒留袖が新郎新婦の家族や親族として最もふさわしい礼装とされています。
  • 袋帯:留袖に合わせる帯で、格式高い装いに欠かせないアイテムです。豪華な金糸や銀糸で織り成された模様が特徴です。
  • 草履:留袖に合わせる和装の履物です。色は、最も格式が高い礼装である黒留袖の場合は、「白」と決められています。
  • 末広:「末広」(すえひろ)は、祝儀扇とも呼ばれる扇子です。帯の左側に差して用います。
  • 和装小物セット:帯締め、帯揚げ、半衿、足袋など、留袖を着用する際に必要となる小物類です。黒留袖の場合、小物の色は「白」で統一するのが基本です。
  • 補正用品:着物を美しく着こなすためには、補正が欠かせません。補正用のタオルやパッドなどを用いて、体型を整えます。

留袖の選び方

留袖を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することが重要です。

  • 色と柄:留袖は基本的に黒が基調ですが、柄にはさまざまな種類があります。結婚式や披露宴などの場面や、着用する人の年齢、体型に合わせて選ぶことが大切です。
  • サイズ:着物の美しさを最大限に引き出すためには、サイズ選びが非常に重要です。身長や体型に合った留袖を選ぶことで、着崩れを防ぎ、一日中美しい着姿を保つことができます。
  • レンタルか購入か:留袖は価格が高いため、レンタルを選択する方も多いです。特に、一度きりの使用の場合はレンタルが便利で経済的です。しかし、家族の大切な行事に何度も使用する予定がある場合は、購入を検討するのも一つの方法です。

留袖を着る際のマナー

留袖を着る際には、以下のマナーを守ることが求められます。

  • 着付け:正しい着付けは、留袖を美しく見せる上で非常に重要です。特に、袖の長さや衿の合わせ方には注意が必要です。
  • 小物の選び方:特に黒留袖に合わせる小物は、「白」を選ぶという厳格なマナーが決められています。帯は錦織や唐織の袋帯、草履や帯締め、帯揚げなどの小物は、「白」を選ぶのが基本です。
  • 髪型と飾り:留袖を着る際の髪型は、上品で落ち着いたものを選びます。また、髪飾りもシンプルで高級感のあるものが望ましいです。

留袖を着用することは、日本の伝統と文化を体現することです。適切な留袖と小物一式の選び方からマナーまで、ここまで紹介した基本を押さえれば、どなたでも留袖を美しく着こなすことができるでしょう。

留袖の基本:色とサイズの選び方

留袖を選ぶ際に最も重要なのは、その色とサイズです。留袖は、大きく分けて黒留袖と色留袖の二種類があります。結婚式などのフォーマルな場で、新郎新婦の家族や親族が着用するのが黒留袖です。それ以外の人が着用する場合は、色留袖を選びます。黒留袖は既婚女性の最も格式の高い礼装とされています。ここでは、留袖のサイズの選び方や必要な和装小物について詳しく解説します。

黒留袖の特徴と魅力

黒留袖は、その名の通り、基調が黒色の着物で、結婚式などの正式な場における女性の最も格式高い礼装です。裾には黒地に金や銀で華やかな模様が施されており、また紋は最も格式の高い五つ紋を入れるのが一般的です。黒留袖の魅力は、その上品で高級感あふれる装いにあり、特別な日の装いとして着用する喜びが得られます。

黒留袖にはさまざまな種類の模様がありますが、鶴や扇、松竹梅、牡丹などの吉祥模様が一般的です。これらの模様は、お祝いの席にふさわしい華やかさと格式を演出します。また、黒留袖は既婚女性に着用が限定されており、特に結婚式においては新郎新婦の母親や祖母など、主役に近い関係の方が着用します。

留袖のサイズ選びのポイント

留袖を選ぶ際には、サイズ選びが非常に重要です。適切なサイズの留袖を選ぶことで、美しい着こなしが可能となり、結婚式などのフォーマルな場にふさわしい姿を保つことができます。留袖のサイズ選びで重要なポイントは以下の通りです。

  • 身長と体型に合ったサイズを選ぶ:留袖は身長に合わせて選ぶ必要があります。また、体型によっても選ぶべき留袖のサイズは異なります。例えば、背が高い方やふくよかな方は、それに合わせたサイズの留袖を選ぶことが大切です。
  • 裄丈の確認:裄丈は肩から手首までの長さで、留袖を選ぶ際にはこの裄丈が非常に重要です。裄丈が短すぎると着崩れの原因となり、長すぎるとだらしない印象を与えかねません。
  • 袖丈と着丈のチェック:留袖の袖丈と着丈も重要なポイントです。特に着丈は、立った時に足首が隠れる程度が理想的です。袖丈は、フォーマルな場では長めのものが選ばれることが多いです。

留袖のサイズ選びでは、これらのポイントを押さえることで、美しい着こなしを実現することができます。また、レンタルを利用する場合は、事前に試着をしてサイズ感を確認することが推奨されます。留袖を美しく着こなすためには、サイズ選びが非常に重要であり、特別な日の装いをよりいっそう引き立てるためにも、適切なサイズの留袖を選ぶことが大切です。

留袖に必要な小物たち

留袖を着る際には、ただ留袖本体を用意するだけでは不十分です。留袖の美しさを最大限に引き出し、格式高い場にふさわしい装いを完成させるためには、さまざまな小物が必要になります。これらの小物は、留袖の着こなしをよりいっそう引き立てるだけでなく、着用者の快適さや動きやすさにも大きく寄与します。留袖一式に含まれる基本的な小物を紹介し、それぞれの役割や選び方について解説します。

和装小物の基本セット

留袖を着るためには、以下の和装小物が必要です。

  • 肌着:着物の下に直接身につけるもので、肌と着物の間の摩擦を減らし、着崩れを防ぎます。
  • 長襦袢(ながじゅばん):着物の下に着るもので、着物と肌着の間に着用します。着物の衿元を美しく見せるために重要です。
  • 半衿(はんえり):長襦袢の衿元に付ける装飾的な衿で、留袖の格式を高めます。
  • 補正用品:体型に合わせて留袖を美しく見せるためのタオルや補正パッド。着物のシルエットを整えるために使用します。
  • 帯揚げ:帯の上に少し見えるように着付ける布。色や素材で留袖の印象を変えることができますが、黒留袖の場合は「白」と決められています。
  • 帯締め:帯を固定するための紐。色や結び方で留袖の装いにアクセントを加えます。黒留袖の場合は「白」と決められています。
  • 草履(ぞうり):留袖に合わせる履物。足元の印象を整え、全体の装いを完成させます。黒留袖の場合は礼装用の草履を用い、色は「白」と決められています。
  • 足袋(たび):草履を履く際に必要な白い靴下。清潔感を保ち、足元の美しさを演出します。
  • 帯板:帯を美しく見せるために帯の下に入れる板。帯の形を整え、着崩れを防ぎます。
  • 腰紐(こしひも):着物や長襦袢を身体に固定するための紐。数本用意しておくと便利です。

これらの小物は、留袖を着る際の必需品であり、それぞれが留袖の美しさを支える大切な役割を持っています。特に、補正用品は着物の着こなしにおいて非常に重要で、体型に合わせた適切な補正を行うことで、留袖がより美しく見えるようになります。

留袖に合わせる帯とその選び方

留袖に合わせる帯は、留袖の格と場の雰囲気に合わせて選ぶ必要があります。一般的には、格式高い場では「袋帯」が選ばれます。袋帯はその名の通り、帯全体が袋のように二重になっており、豪華な刺繍や織りの模様が特徴です。留袖と袋帯の組み合わせは、結婚式や正式なお祝いの場など、特別な日にふさわしい装いを完成させます。

帯の選び方のポイントは以下の通りです。

  • 色と柄の調和:留袖の色や柄と調和する帯を選びます。留袖が黒地に白や金の模様であれば、それを引き立てる色や柄の帯が適しています。
  • 格式に合った帯:黒留袖の場合は非常に格式高い着物なので、その格式に合った錦織や唐織の袋帯などの高級な帯を選ぶことが大切です。

留袖と帯の組み合わせには多くの選択肢がありますが、留袖の格を損なわないよう、帯選びには特に注意を払う必要があります。また黒留袖を着る際には、小物選びにも厳格なマナーがあるので、それを守ることで格式高い場にふさわしい装いを完成させることができます。

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留袖の着付け:基本から応用まで

留袖を着る際には、その格式高い装いを正しく表現するために、着付けには特に注意を払う必要があります。ここでは、留袖の着付けの基本的な流れから、美しく見せるための補正のコツまでを紹介します。

着付けのステップ

留袖を着付ける際は、次のようなステップを踏んで行います。

  1. 準備するアイテムの確認:留袖一式には、留袖本体の他に、長襦袢、裾除け、肌着、帯、帯揚げ、帯締め、草履、バッグ、足袋などが含まれます。また、着付けに必要な小物として、腰紐、帯枕、衿芯、補正用のタオルやパッドも用意します。
  2. 肌着と裾除けを着る:まずは清潔な肌着を身につけ、その上に裾除けを着用します。裾除けは留袖の裾から見えないように、丈の調整をしっかりと行います。
  3. 長襦袢を着る:長襦袢は留袖の下に着る重要なアイテムです。黒留袖の場合は、色は「白」の長襦袢を着ます。衿元が美しく見えるように、半衿をきちんと付け、衿の折り方に注意しながら着用します。
  4. 留袖を着る:留袖を身にまとい、右の裾を左の下にして前で合わせます。腰紐を使って留袖の位置を固定し、補正用のタオルやパッドで体型に合わせて調整します。
  5. 帯を締める:留袖に合わせる帯は、通常、格式高い袋帯が選ばれます。帯を留袖の上から巻き、帯締めと帯揚げで装飾します。帯の結び方は、黒留袖の場合は二重太鼓結びにするのが一般的です。
  6. 小物を合わせる:最後に、草履とバッグを選び、足袋を履きます。髪型に合わせてかんざしや飾りを加えることで、留袖の装いは完成します。

補正とは?留袖を美しく見せるコツ

留袖を着る際には、ただ着るだけではなく、体型に合わせて補正を行うことが重要です。補正は、着物のシルエットを美しく見せるために、体のラインを整える作業です。特に留袖は格式高い着物なので、補正によって着姿をより美しく見せることが望まれます。

  • 胸元の補正:胸元は平らに見せるために、タオルや専用のパッドを使用して補正します。これにより、留袖の衿元がきれいに整います。
  • 腰回りの補正:腰回りは、着物がずれないように、また美しいラインを出すために、腰紐や補正用のタオルを使用して調整します。
  • 帯の下の補正:帯を締めた後にできる空間を埋めるために、帯枕を使用します。これにより、帯の形が美しく保たれ、着崩れを防ぎます。

留袖の着付けは、慣れないと難しい部分もありますが、基本的な流れと補正のポイントを押さえることで、誰でも美しい着姿を実現することができます。結婚式などの特別な日に留袖を着る際は、これらのポイントを思い出して、準備を楽しみながら美しい装いを完成させましょう。

留袖レンタルの便利さ

留袖を着る機会といえば、結婚式などの格式高いお祝い事が挙げられます。特に、親族として参列する場合、礼装としての留袖は欠かせません。しかし、高品質な留袖一式をそろえるには相応の費用がかかり、また保管にも気を遣います。そこで注目されるのが留袖のレンタルサービスです。レンタルなら、必要な時に必要な一式を手軽に、そして経済的に準備することができます。今回は、留袖レンタルの便利さやレンタル時の注意点について解説します。

レンタルでそろう留袖一式

留袖レンタルの最大の魅力は、何と言ってもその便利さにあります。特に初めて留袖を着用する方や、着物に詳しくない方にとって、一式をそろえることは大変な労力となります。しかし、レンタルサービスを利用すれば、留袖から帯、草履、さらには末広などの小物類に至るまで、必要なアイテムが一式セットで借りられます。留袖一式のセットは、結婚式で着用するための黒留袖を中心にしたセットが一般的です。

  • 留袖と帯:黒留袖が入っているのが普通で、白色の刺繍や鶴、扇などの吉祥模様が入ったものが多く見られます。帯は、留袖の格に合わせた高級な袋帯がセットに含まれています。
  • 草履とバッグ:草履は黒留袖に合わせた礼装用のものが選ばれ、バッグも黒留袖のマナーに合わせたものがセットで提供されます。
  • 小物一式:長襦袢、帯揚げ、帯締め、足袋、さらには補正用のタオルや帯板など、着付けに必要な小物が全てそろいます。
  • 末広(扇子):「末広」(すえひろ)は黒留袖を着る時の必需品です。帯の左側に差しておき、挨拶する際に抜いて手を添えて用います。扇子ではありますが、これであおぐのはNGです。基本的に挨拶用です。

このように、レンタルサービスを利用することで、留袖を着るために必要なアイテムを一からそろえる手間が省け、準備が大変楽になります。

レンタル時の注意点

留袖のレンタルを利用する際には、いくつかの注意点があります。最高の一日を迎えるために、以下のポイントを確認しておきましょう。

  • サイズの確認:レンタルする留袖や小物が自分の体型に合っているかどうか、事前にしっかりとサイズを確認することが重要です。特に、着物は西洋服とは異なりサイズ感に特有なものがあるため、レンタル業者に相談しながら最適なものを選びましょう。
  • 予約のタイミング:結婚式などのシーズンには留袖の需要が高まります。希望する留袖が借りられない事態を避けるためにも、できるだけ早めに予約を入れることが大切です。
  • 返却条件の確認:レンタルした留袖一式は、使用後にどのように返却する必要があるのか、返却条件を事前に確認しておきましょう。多くの場合、クリーニングは不要とされていますが、細かな条件は業者によって異なります。
  • 着付けの予約:留袖をレンタルする際には、着付けサービスを利用することも検討してみてください。特に着物に慣れていない方は、プロの手による着付けで、より美しく、そして快適に留袖を着用することができます。

留袖のレンタルは、特別な日の装いを手軽に、そして経済的に実現する素晴らしい方法です。上記のポイントを参考にしながら、最適な留袖のレンタルサービスを選び、格式高い日本の伝統美を存分に楽しんでください。

留袖を着る場面と季節

留袖は、日本の伝統的な礼装として、特に結婚式などのフォーマルな場面で着用されます。ここでは、結婚式での留袖の着こなし方と、季節に合わせた留袖の選び方について詳しく解説します。

結婚式での留袖の着こなし

結婚式において留袖を着る際は、その格式高い場にふさわしい装いが求められます。黒留袖は、特に新郎新婦の母親や親族の女性が着用することが多く、家族の代表としての品格を示す服装です。

黒留袖を着る際には、以下の小物が必要になります。

  • :格式高い場では袋帯を用います。錦織や唐織などの金糸や銀糸で織り込まれた豪華なものが適しています。
  • 草履:第一礼装である黒留袖に合わせる草履は、かかとの高い礼装用草履を選びます。色は白や金、銀などのものが礼装用として適切です。
  • バッグ:小さめのもので、草履とセットのものを選ぶと統一感が出ます。
  • 髪飾り:髪型は上品にまとめ、控えめながらも華やかな髪飾りを加えると、全体の印象が引き締まります。

留袖の着付けには、以下の点に注意してください。

  • 補正:美しいシルエットを作るためには、補正が重要です。体型に合わせて補正下着やタオルを適切に使用しましょう。
  • 着崩れを防ぐ:長時間の式典においても美しく保つためには、帯枕や帯板を使用して着崩れを防ぎます。

季節に合わせた留袖の選び方

留袖を選ぶ際には、季節を考慮することも大切です。基本的に留袖は全季節で着用可能ですが、夏場には単衣(ひとえ)や薄物(うすもの)の留袖や、冬場には少し厚手の生地の袷(あわせ)の留袖を選ぶと快適に過ごせます。レンタルを利用すれば、季節や場面に合わせた留袖を手軽に準備することができます。

結婚式の特別な日には、留袖一式を選び、着こなす過程を楽しみながら、格式高い場にふさわしい美しい装いを目指しましょう。

岩と流水に松と鷲の五つ紋付黒留袖【tom23】
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黒留袖にふさわしい髪形と髪飾り

留袖を着用する際、その装いをよりいっそう引き立てるのが髪形と髪飾りです。ここでは、黒留袖に合わせる髪形と、髪飾りなどの小物について紹介します。

黒留袖スタイルに合う髪形とは

格式の高い礼装である黒留袖には、それに合った髪形を選ぶ必要があります。毛先をきっちりまとめた、上品なアップスタイルが基本になります。黒留袖に合わせられる髪形は、次の3つです。

  • 夜会巻き:ロングヘアをエレガントにアレンジする基本が「夜会巻き」です。衿足を出して後ろでまとめますが、少しボリュームを出してあげるとバランスがとれます。
  • シニヨン:さまざまな長さの髪に対応できるのが「シニヨン」です。頭のサイドや後ろで髪をまとめますが、バリエーションが豊富なので個性が出しやすいです。
  • まとめ髪:夜会巻きやシニヨン以外のまとめ髪も、留袖に合わせることができます。毛先を遊ばせたり垂らさずにきっちりとまとめて、清潔感を出すことが基本になります。

黒留袖に合わせる和装小物の選び方

黒留袖のように格式の高い装いには、合わせる小物類にもそれにふさわしい格式が求められます。振袖のように自由に選んでよいわけではなく、黒留袖に合わせる小物には厳格なマナーがあります。ここではマナーを守った小物類の選び方を解説します。

  • 帯留め・帯締め・帯揚げ:黒留袖を着る際に用いる帯締めや帯留め、帯揚げの色は、「白」が基本です。模様のない無地か、多少金や銀が混じっていても基本が「白」であれば大丈夫です。それ以外の色物はNGです。
  • かんざし:かんざしは和装に欠かせない髪飾りの一つです。黒留袖に合わせる場合は、黒や白の塗りのものやべっこうのかんざしなどが合います。また、パールを使ったものなど、シンプルで高級感のあるものを選びましょう。
  • 花を使った髪飾り:花を装飾に使うことができるのは、花嫁だけです。花嫁以外の人が使うのはNGなので、覚えておきましょう。あくまで花嫁を引き立てる装いを心がけてください。

黒留袖を着る際には、これらの髪形や髪飾りを取り入れることで、よりいっそう格式高さを表現することができます。黒留袖の基本的なマナーを守りつつ、この格式ある装いを楽しんでください。

まとめ:黒留袖を楽しむために

留袖を楽しむために、最後に大切なポイントをまとめます。留袖は、結婚式などのフォーマルな場における女性の礼装として、長い歴史を持つ着物です。特に黒留袖は、結婚式で新郎新婦の母親や親族の女性たちに着用されることが多く、その装いは上品で高級感があります。最後に、留袖を楽しむための基本的なポイントをおさらいしてまとめとします。

留袖一式の基本

留袖一式には、留袖本体のほかに、帯、草履、バッグ、帯締め、帯揚げ、末広、足袋、補正用品など、多くのアイテムが含まれます。これらはすべてマナーに則った色や柄でそろえることが、格式高い装いを作る上で大切です。特に、黒留袖の場合、白色や白地の小物を合わせることで、よりフォーマルで格式高い印象を与えることができます。

留袖のレンタルの利便性

留袖一式をそろえるには高い費用がかかるため、レンタルを利用するのが便利です。レンタルなら、必要なものが一式セットになっているため、準備が楽である上に、サイズや柄の種類も豊富に選べます。ただし、レンタルする際には、着用する式の日程や場所、自分の体型に合ったサイズを事前に確認し、早めに予約することが重要です。

着付けと小物の選び方

黒留袖の着付けは、他の着物に比べても複雑で、美しい着こなしをするためには、正しい方法での補正や帯の結び方が重要です。また、草履やバッグなどの小物選びも、伝統的なマナーを守ることが大事です。

留袖を着る楽しみ

留袖を着ることは、特別な日の記念となり、着物としての美しさだけでなく、日本の伝統や文化を身にまとう喜びも感じられます。留袖の着用を通して着物の奥深い世界に触れ、また、留袖を着ることで、家族や友人との絆を深めるすてきな時間を過ごすことができます。

留袖を楽しむためには、準備や着付けに少し時間と労力が必要ですが、そのすべてが特別な日をより美しく、より思い出深いものにしてくれるでしょう。留袖を着ることで、格式高い場にふさわしい装いを楽しみながら、日本の美しい伝統を次世代にも伝えていくことができます。

〈参考記事〉
https://kashikimono.com/content/tomesodehairmake#:~:text=%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%AB%E6%9C%8D%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B%E7%95%99%E8%A2%96,%E3%81%9F%E9%AB%AA%E5%9E%8B%E3%81%AB%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
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監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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