水辺に咲くアヤメと貝桶の黒留袖【tom09】

留袖の着方・選び方完全ガイド!結婚式で母親が輝くための知識

はじめに:留袖とは?結婚式での母親の役割

結婚式という人生の大舞台では、新郎新婦だけでなく、その家族にも注目が集まります。特に母親は、子どもの門出を祝うとともに、家族を代表して格式高い装いで参列することが期待されます。この際の最も適した和装が「留袖」です。留袖は、既婚女性の礼装として、結婚式などの正式な場で着用される着物です。特に母親が結婚式で着用する留袖は、新郎新婦への祝福の気持ちを象徴する重要な役割を果たしています。

留袖は色、柄、デザインにおいて、多くの意味を持ち合わせています。一般的には黒地に家紋が入ったものが多く、吉祥紋様や花の模様が施されています。これらの紋様には、子孫繁栄や夫婦円満などの願いが込められています。

留袖を選ぶ際には、色や柄だけでなく、帯や小物とのコーディネートも重要です。帯は一般的に袋帯が選ばれ、足袋や草履、扇などの小物も格式高く上品なものを選びます。これらの小物類は留袖の美しさを引き立てるだけでなく、着用する母親の品格も高めてくれます。

また、留袖のレンタルも一般的です。特に結婚式用の留袖は価格が高いため、必要な時だけ借りることができるレンタルサービスは、留袖を持っていない人にとって非常に便利です。レンタルする際には、早めの準備と、式のテーマや色合いに合わせた選び方が大切になります。

結婚式での母親の役割は、ただ華やかに着飾ることだけではありません。家族を代表して新郎新婦を祝福し、ゲストを迎える立場としても、格式ある振る舞いが求められます。留袖を着ることで、責任と誇りを表し、母親にとって忘れられない一日をさらに特別なものにしてくれるでしょう。

留袖の基本知識:結婚式での格式と立場

留袖は、結婚式などのフォーマルな場において、特に新郎新婦の母親や親族の既婚女性が着用する礼装の一つです。この衣装は、結婚式という人生の大切な節目において、家族の一員としての誇りと喜びを表現します。留袖には多くの種類がありますが、結婚式で母親が着用するのは、「黒留袖」が一般的です。黒留袖は、黒地に家紋を入れ、吉祥紋様が施された最も格式高い和装であり、結婚式における母親の立場を象徴する礼装とされています。

黒留袖の意味と結婚式における重要性

黒留袖は、結婚式における母親の衣装として、非常に重要な役割を果たします。黒い地色は、格式高く、落ち着いた印象を与え、結婚式という厳粛な場にふさわしい格調を表します。また、黒留袖には通常、五つの家紋が入れられ、これによって着用者の家族の歴史や伝統を象徴するとともに、一族の結束と誇りを示す役割も担っています。

黒留袖にはさまざまな吉祥紋様が用いられ、これらは結婚という新たな人生のスタートにあたって、新郎新婦に幸福が訪れることを願う意味が込められています。例えば、鶴や亀は不老長寿、葡萄や瓜は子孫繁栄、貝桶は夫婦円満など、それぞれが持つ意味によって、結婚式の場にさらに深い意義を加えます。

新郎新婦の和装と母親の留袖の違い

結婚式において、新郎新婦の母親が着用する留袖と、新郎新婦自身やその他の参列者が着用する和装との間には、いくつかの違いがあります。まず、新郎新婦の母親が着用する留袖は、基本的に黒留袖であり、これは既婚女性の最も格式が高い和装です。一方、新婦は白無垢や色打掛など、結婚式特有の装いを選ぶことが一般的です。また、新郎の母親も同様に黒留袖を選ぶことが多いです。これによって両家の母親が結婚式における重要な役割を果たしていることがわかります。

さらに、留袖の選び方や着方においても、母親は細心の注意を払う必要があります。留袖の紋様選びでは、結婚式という場の重要性を考慮し、吉祥紋様や家紋の数にも配慮が必要です。また、着用する際のマナーや小物選びにおいても格式を重んじるべきであり、帯や草履、バッグなどの小物も、留袖の格調に合わせた上品で格式高いものを選ぶことが求められます。

結婚式における母親の役割は、ただ自分の子供の晴れ舞台を祝うだけではなく、家族を代表して新たな門出を祝福し、両家の結びつきを象徴する重要なものです。そのため、留袖選びから着こなしまで、すべてにおいて慎重に行う必要があります。これらの知識と準備を通じて、結婚式という一生に一度の大切な日に、母親としての誇りと喜びを表現することができるのです。

留袖の選び方:色や柄で印象が変わる

留袖は、格式高い礼装として、結婚式などの特別な日に着用される和装です。特に、色や柄の選び方は、着る人の印象を大きく左右し、式の雰囲気にも影響を与えます。留袖選びにおいて最も大切なのは、着用する人の年代、立場、そして式の格調に合ったデザインを選ぶことです。

留袖選びの大切なポイント:年代別の選び方

留袖を選ぶ際には、年代に応じた選び方があります。一般的に、留袖は全体が黒色で、裾に柄が入るデザインが多いですが、年代によって好まれる柄や色の濃淡が異なります。

  • 年配の方:落ち着いた色合いの留袖を選ぶことが多く、格式を重んじる意味でも、吉祥紋様が入った伝統的なデザインが好まれます。柄の位置が低いほど年配向けのデザインとされているため、裾の低い位置にすっきりと柄が入っているものを選ぶと、品格と落ち着きを感じさせることができます。
  • 若い方:裾に描かれた柄の面積が大きいほど若い方向けのデザインとなります。膝の上まで華やかで大きな柄のデザインの黒留袖は若い方向けです。淡い色味の柄はかわいらしい印象を与え、鮮やかな色味の柄は明るく艶のある印象になります。

留袖の柄で伝えるメッセージとは?

留袖の柄には、ただ美しいだけでなく、さまざまな意味を持つ吉祥文様があります。例えば、松竹梅や鶴亀は不老長寿を表し、宝船や扇は栄華栄達、竹には成長祈願といった願いが込められています。

留袖を選ぶ際には、これらの紋様の意味を理解し、新郎新婦への願いやメッセージを込めることができます。例えば、新郎新婦の末永い幸福を願うならば、鶴や松の紋様を選ぶとよいでしょう。また、家族の健康と繁栄を願うならば、子孫繁栄の意味を持つ葡萄や瓜が適しています。

留袖の柄を選ぶことは、ただ自分が好きなデザインを選ぶだけではなく、結婚式という一生に一度の大切な日に、新郎新婦への願いや祝福の気持ちを形にする行為でもあります。そのため、心を込めて柄を選ぶことが大切です。

留袖選びは、礼装としてのマナーを守るだけでなく、着る人の個性やメッセージを表現する大切な機会です。色や柄の選び方一つで、留袖の印象は大きく変わります。結婚式という特別な日に、留袖を通して母親の立場から新郎新婦への祝福のメッセージを伝えましょう。

留袖の着方:基本から応用まで

結婚式などの格式高い場において、留袖は母親にとって最も適した礼装です。重要な衣装であるからこそ、美しい着姿を実現したいものです。ここでは、留袖を着る際のマナーから、正しい着こなし方までを詳しく解説します。留袖の着方を学ぶことは、結婚式での母親の立場をより一層引き立て、美しい和装姿を完成させるために必要不可欠です。

留袖を着る際のマナーとは?

留袖を着る際には、いくつかのマナーが存在します。これらのマナーを守ることで、結婚式という特別な日にふさわしい装いと振る舞いをすることができます。

  • 留袖の選び方:留袖は、結婚式における母親の立場を象徴する重要な和装です。黒留袖は既婚女性の第一礼装であり、一般的には黒地に家紋が入ったデザインが選ばれます。結婚式では、新郎新婦の母親がこの黒留袖を着用します。
  • 紋の入れ方:黒留袖には五つ紋を入れるのが一般的です。これは最も格式が高い着物とされ、結婚式などの正式な場ではこの五つ紋が入った黒留袖を着用します。
  • 小物の選び方:留袖に合わせる小物は、格調高く上品なものを選びます。帯、帯締め、帯揚げ、草履、バッグなどは、留袖と調和する落ち着いた色やデザインのものを選ぶことが大切です。特に、袋帯は留袖に欠かせないものであり、格式を示す重要な要素となります。
  • 着用時の注意点:留袖を着る際には、正しい着付けをすることが重要です。留袖の衿元はすっきりと整え、帯は二重太鼓で結びます。二重太鼓には「良いことや喜びが重なるように」という願いが込められており、結婚式の場にふさわしい帯結びです。また、足袋と草履を着用し、和装の美しさを最大限に引き出します。

留袖の正しい着こなし方

留袖を美しく着こなすためには、以下のポイントを押さえることが重要です。

  • 着付けの基本:留袖は、着付けの基本に忠実に行います。着物の着方に慣れていない方は、プロの着付け師に依頼することをおすすめします。正しい着付けによって、留袖の美しさが際立ちます。
  • 紋の意味を理解する:留袖に入れる家紋や吉祥紋様は、それぞれに意味があります。これらの紋様を理解し、自身の立場や結婚式の意義に合ったものを選ぶことが、留袖選びの醍醐味とも言えます。また、黒留袖には五つ紋が入っているのが一般的です。着付けの際、胸の紋の位置は左右の高さが同じになるように、背中の紋の位置は衿と帯のちょうど真ん中に来るように気をつけましょう。
  • 帯の結び方:留袖には、格式高い袋帯を使用します。帯の結び方には数多く種類がありますが、結婚式にふさわしい帯結びは「二重太鼓」です。
  • 小物で差をつける:留袖の着こなしにおいて、小物選びは非常に重要です。帯締め、帯揚げ、草履、バッグなど、細部にまでこだわりを持つことで、全体の印象が大きく変わります。なお、黒留袖を着用する際の帯締めと帯揚げは白の礼装用のものを選ぶのが基本です。

正しいマナーと美しい着こなしによって、母親としての誇りを胸に、新郎新婦とともにこの大切な日を迎えましょう。

コーディネートのポイント:留袖と小物の選び方

結婚式に着用する留袖選びは非常に重要です。しかし、留袖だけではなく、それを引き立てる小物選びもまた、礼装としての全体の印象を左右する重要な要素です。留袖のコーディネートにおいては、色や柄、種類といった基本的な要素を理解し、適切に選ぶことが求められます。ここでは、留袖に合わせる小物の基本から、コーディネートを格上げするための小物の使い方までを紹介します。

留袖に合わせる小物選びの基本

留袖の小物選びでは、以下の点を基本として考えましょう。

  • :留袖には、格式を示すために黒留袖に合わせる袋帯を選びます。帯の中でも格式の高い、錦織や唐織などの織の帯を選びましょう。帯の色や柄は留袖の紋様と調和するものを選ぶことが大切です。一般的には、金や銀を基調とした柄の入った豪華なものが選ばれますが、落ち着いた色合いのものでも留袖の格を損なわないように選びましょう。
  • 帯締め・帯揚げ:帯締めや帯揚げは、帯を固定するための小物で、全体のコーディネートにアクセントや上品さを加えます。黒留袖には白を基調とした帯締めと帯揚げを選ぶのが一般的です。模様のない無地のものや、白地に金や銀が施された高級感のあるものを選びましょう。
  • 草履・バッグ:草履とバッグはセットで選ぶことが一般的です。留袖に合わせる草履とバッグは、格式高い装いにふさわしい上品で落ち着いたデザインのものを選びましょう。色は白、金、銀の中から留袖や帯と調和する落ち着いた色で、装い全体をすっきりと見せることができるものが好ましいです。
  • 足袋:足袋は留袖の装いを清潔感あるものにします。白色の足袋が一般的で、コハゼが4枚か5枚のものを選ぶようにしましょう。

これらの小物は、留袖との調和はもちろん、着用する人の個性や好みを反映させることができる要素です。しかし、格式ある場ではマナーを守ることが最も重要であるため、過度に個性を出すよりも、伝統的な装いの美しさを大切に選ぶことが求められます。

コーディネートを格上げする小物の使い方

留袖のコーディネートを一層引き立てるためには、小物の使い方に工夫を凝らすことがポイントです。以下に、コーディネートを格上げするための小物の使い方をいくつか紹介します。

  • :扇は、留袖姿にさりげない雅さを加える小物です。扇は「末広」とも呼びます。通常は帯と帯揚げの間に扇を挿しておきます。
  • 髪飾り:髪飾りは、留袖姿をより華やかに見せるアクセントになります。ただし、結婚式では控えめなものを選び、全体のバランスを考えることが大切です。和装に合わせる髪飾りとしては、小ぶりな花をモチーフにしたものや、伝統的な紋様が入ったかんざし等が適しています。

これらの小物を選ぶ際には、留袖との調和はもちろん、結婚式という特別な日の装いにふさわしい品格と美しさを考慮することが重要です。小物一つ一つにこだわりを持ち、全体のバランスを見ながら選ぶことで、留袖姿をより一層引き立てることができます。

レンタル留袖のメリットと注意点

結婚式は、新郎新婦はもちろんのこと、両家の母親にとっても大切な日です。特に母親が着用する留袖は、その日の格式を象徴する重要な和装です。しかし、高品質な留袖を購入するとなると、その価格は非常に高く、また使用機会も限られています。こうした背景から、結婚式など特別な日のために留袖をレンタルする選択肢が多くの女性たちに支持されています。

レンタル留袖を選ぶ理由

レンタル留袖の最大のメリットは、コストパフォーマンスの高さにあります。高価な留袖を購入する代わりに、レンタルならば必要な時に必要な期間だけ借りることができ、大幅なコスト削減が可能です。また、レンタルショップでは多種多様なデザインや色、柄の留袖を取り揃えており、自分の好みや結婚式のテーマに合わせて選ぶことができます。これにより、個性を表現しつつ、結婚式という特別な日にふさわしい格式高い装いを実現することができます。

さらに、レンタル留袖には、専門のスタッフによる着付けサービスや、必要な小物一式を一緒にレンタルできるなどの利点もあります。そのため、着物に不慣れな方でも安心して留袖を着用することができます。また、レンタル後のクリーニングや保管の手間を省くことができるため、忙しい準備期間中でも時間と労力を節約することができます。

アンティークきものレンタルゆめやでは、着物のプロがコーディネートした結婚式におすすめの留袖を多数取り揃えています。留袖選びに悩んだら、専門家に相談してみましょう。こちらでは、おすすめの留袖の一例をご紹介します。

水辺に咲くアヤメと貝桶の黒留袖【tom09】
加賀友禅の五つ紋付きアンティーク黒留袖です。黒からグレーへのぼかしの中に、流水に添って、貝桶や貝合わせの貝、菊、アヤメ、檜扇などが手描き、手刺繍されており、しっとりとした印象を受ける留袖です。裾回しにも同じ模様が手描きされており、裾が返った時に同じ柄が出てくるという、粋な造りになっています。帯は、金地に扇面文が描かれた帯を結びました。末広がりのおめでたい吉祥紋様です。結婚式などにおすすめの組み合わせです。

色とりどりの鶴舞う黒留袖【tom11】
朝日に輝く赤い鶴、流水の青、梅の白、笹の金茶、それぞれが光り輝き、明るい門出を祝うかのような大正時代のアンティーク五つ紋付黒留袖です。手描き、手刺繍のたいへん豪華な一着です。帯は、亀甲に鶴、花などのおめでたい柄が織り出された丸帯を使用しました。身内の方の結婚式におすすめです。

レンタルする際のチェックポイント

レンタル留袖を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントをチェックする必要があります。まず、レンタルする留袖の品質です。高品質な留袖を選ぶことで、結婚式の日にふさわしい格調高い印象を与えることができます。レンタルショップを選ぶ際には、留袖の品揃えはもちろんのこと、提供される留袖の状態やクリーニングの品質についても事前に確認しておくとよいでしょう。

次に、レンタル期間と料金です。レンタルする期間や料金体系は、ショップによって異なりますので、事前にしっかりと確認し、自分のスケジュールや予算に合ったプランを選ぶことが重要です。また、万が一のための保険やキャンセルポリシーについても確認しておくと安心です。

さらに、着付けや小物のレンタルが含まれているかどうかもチェックポイントの一つです。留袖に合わせる帯や草履、バッグなどの小物は、全体のコーディネートを左右する重要な要素です。これらがセットでレンタルできるか、また着付けサービスが利用できるかどうかを確認することで、当日の準備をよりスムーズに進めることができます。

最後に、レンタルショップの立地やアクセスの良さも考慮するとよいでしょう。特に結婚式当日の準備は忙しくなりがちですので、アクセスが良く、事前の試着や当日のサポートがスムーズに行えるレンタルショップを選ぶことが望ましいです。

レンタル留袖は、結婚式で母親が美しい留袖を身に纏うための経済的で賢い選択肢です。上記のポイントをしっかりチェックし、自分にとって最適なレンタル留袖を見つけることで、結婚式の日をより特別なものにしましょう。

留袖選びでよくある疑問とその回答

結婚式における母親の装いとして留袖を選ぶ際には多くの疑問が伴います。特に「留袖レンタルと購入、どちらがよいのか?」や「結婚式の留袖、色や柄の選び方は?」といった疑問は、多くの方が抱える共通の悩みです。ここでは、これらの疑問に対する答えを紹介し、留袖選びの際の参考にしていただければと思います。

留袖レンタルと購入、どちらがいい?

留袖をレンタルするか購入するかは、使用頻度、予算、そして個人の価値観によって異なります。以下に、それぞれのメリットを挙げてみましょう。

レンタルのメリット

  • コストパフォーマンス:結婚式など特別な機会にしか着用しない場合、レンタルの方が経済的です。
  • 多様な選択肢:最新のデザインや多様な種類から選べるため、自分に合った留袖を見つけやすいです。
  • 準備の手間が少ない:留袖以外の小物一式がセットになっていることが多く、準備が楽です。

購入のメリット

  • オーダーメイド可能:自分の体型にぴったり合わせることができ、着心地が良いです。
  • 家族への継承:大切な家族の行事に使用した留袖を、次世代へ受け継ぐことができます。
  • 感慨深さ:自分だけの留袖を持つことにより、結婚式という特別な日の記憶がより一層深く残ります。

結局のところ、レンタルか購入かは、個人の状況や価値観によって異なります。結婚式だけでなく、今後も着用する機会が多いと考えるなら購入も一考の価値がありますし、一度きりの使用であればレンタルが適しているでしょう。

結婚式の留袖、色や柄の選び方は?

結婚式における留袖の色や柄の選び方は、格式高い礼装としてのマナーを守りつつ、個人の趣味や結婚式のテーマに合わせることが大切です。

色選びのポイント

  • 新郎新婦の母親が着る留袖は基本的に黒です。一方で既婚の女性親族や未婚の女性親族は黒留袖ではなく、緑や青などの色留袖も選択肢に入れることができます。ただし、あまりにも明るい色は避けるべきです。
  • 黒留袖は、格式高い結婚式の母親の装いとして最も適しており、新郎新婦の立場を尊重する意味も込められています。

柄選びのポイント

  • 柄は吉祥紋様が入ったものが適しています。これらの紋様は、幸福や繁栄を象徴し、結婚式という祝福の場にふさわしい意味を持っています。
  • 柄の配置も重要で、全体にバランス良く配置されているものを選ぶとよいでしょう。なお、柄が大きく華やかで全体的に大きく入っているものは若い方向けで、柄がすっきりとしており、裾の低い位置で描かれているものは年配の方向けです。

留袖を選ぶ際は、結婚式の格式を考慮しつつ、母親としての立場や年齢、家族の意向、個人の好みを尊重することが大切です。また、和装専門の店舗で相談することで、より適切なアドバイスを受けることができます。

留袖選びは、結婚式という一生に一度の大切な日を彩る重要な要素です。色や柄、レンタルか購入かを含め、じっくりと時間をかけて選ぶことで、結婚式の日をより特別なものにすることができるでしょう。

まとめ

結婚式で母親が留袖を美しく着こなすためには、留袖の選び方から着方、そしてマナーに至るまで、多くの知識と心遣いが必要です。しかし、これらの努力は、結婚式という特別な日において、母親としての誇りと喜びを形にするためのものです。留袖を通じて、家族の絆を深め、新郎新婦の門出を祝う心を表現しましょう。

〈参考記事〉
https://www.hareginomarusho.co.jp/contents/tomesode/210/
https://www.haregino-marusho.co.jp/contents/kurotomesode/622.html
https://ichiru.net/column/kurotomesode/

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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