【七五三の衣装】人気のレトロなアンティーク着物は着物レンタルで！

はじめに

七五三は、子どもの成長を祝う日本の大切な伝統行事です。主役となるお子さまに美しい着物を纏わせ、家族揃って神社へと参拝するのいうのが定番になっています。

その日の記憶をより特別なものにするために、アンティークと呼ばれるような着物をお子さまに着せてあげたいと考える親御さんも少なくありません。ただし現代においてそういったアンティーク着物を所有している家庭は当然ながらほとんどないのが実情です。そこで注目されているのが、着物レンタルサービスの存在なのです。

今回の記事では、七五三における着物レンタルの利用方法やアンティーク着物の魅力などに迫ります。アンティーク着物が選ばれる理由、着物レンタルの流れや選び方のポイントなど、普段着物に触れる機会がないご家庭の親御さんでも安心して七五三を迎えられるような情報をお届けしたいと思いますので、ぜひご覧ください。

七五三の晴れ着に選ばれるアンティーク着物とは

アンティークと呼ばれるような着物はただ単に古いというものではなく、長い時間を経て受け継がれた匠の技と、時代を超えた美しさを兼ね備えています。まずは、そのアンティーク着物の基本から見ていくことにしましょう。

アンティーク着物の定義

「アンティーク着物」が何を指すのか、その定義には諸説ありますが、世間一般的にはおおむね明治時代から昭和初期頃までに作られた着物をアンティーク着物と呼びます。

もちろん明治から昭和初期の間にも「大正ロマン」や「昭和レトロ」といった言葉が示すような文化の変遷は大きく存在したわけですから、ひとくちにアンティーク着物といってもその時代によって使用される素材や質感、装飾やフォルムなどはそれぞれに異なります。代表的なものでは木綿や正絹、人絹（レーヨン）や麻といった生地が用いられており、いずれも繊細な手仕事による刺繍や染めなどが施されています。

アンティーク着物の魅力とは？

アンティーク着物の最大の魅力は、その一点物の美しさにあります。時間を超えて受け継がれてきたアンティーク着物には、現代のものにはない独特の色合いや柄があります。これらは、職人の手によって一つ一つ丁寧に作られた芸術作品といってもよいかもしれません。

アンティーク着物には、長い時間を経て受け継がれた歴史と物語があります。それをお子さまに纏わせることで、過去からの祝福を受けるとともにその美しさと温もりを通じて家族の絆を深めることができます。

アンティークきものレンタルゆめやでは、貴重なアンティークの祝着や被布をレンタルでご用意しています。高度な染色技術や繊細な手刺繍など、今では再現できない職人技の粋を極めたアンティーク着物は全て貴重な1点ものです。周りのお子さまと被ることなく、とっておきの装いで七五三に臨んでいただけます。

七五三の装いとしてのアンティーク着物

子どもの成長を祝い、変わらぬ健康を願う伝統行事である七五三。家族にとって特別な日のお子さまの装いに、先ほどその魅力をご紹介したアンティーク着物を選んであげることで、七五三の場を伝統と格式が感じられるお祝い事へと演出することができます。

なぜ七五三にアンティーク着物が適しているのか

七五三にアンティーク着物が適している理由は、その格式高い美しさと、特別な日にふさわしい格調を持っているから。アンティーク着物はその独特の風合いで、主役となるお子さまの成長した姿をより一層引き立ててくれます。

またアンティーク着物を着用することで、お子さまにとっても家族にとっても忘れられない思い出となります。七五三は親が子どもの健やかな成長を願う日ですが、アンティーク着物を通じて、先人の願いや祝福も受け継がれることにもなります。

このように、アンティーク着物は七五三においてただの衣装という以上の価値を持ち、お子さまの成長を祝う日に深い意味を加える選択肢となるのです。

日本文化の継承としてのアンティーク着物

アンティーク着物は、着る人によって異なる魅力を放つことも特徴です。まだ幼いお子さまが晴れの日にこうしたアンティーク着物を着用することで、お子さまの個性を存分に引き立て、七五三の日をより記憶に残るものにしてくれます。

さらにアンティーク着物を選ぶことは、日本の伝統文化を次世代に伝える大切な行為でもあります。古来の職人技や美意識を次の時代に伝えるための貴重な生き証人とも呼べるものかもしれません。

七五三における着物レンタルの基礎知識

アンティーク着物の魅力や七五三で着用することの意義などをお話ししてきましたが、冒頭でもお伝えしたとおり、やはり現代においてはアンティーク着物を保有しているご家庭の方が稀です。そこで、七五三をはじめとするお祝いの場に着物レンタルを利用するご家庭が増えています。

その独特の風合いや歴史的価値が魅力のアンティーク着物ですが、レンタルを利用する際にはいくつか押さえておきたいポイントがあります。そこで今章では、七五三のお子さま用の衣装に着物レンタルを利用することのメリットと、アンティーク着物を着物レンタルで用意する際の基本的な流れについてご紹介します。ぜひ参考にしてください。

七五三におけるアンティーク着物レンタルのメリット

着物レンタルのメリットは、やはりその利便さと経済性。購入するとなると決して安くない和装、とりわけアンティーク着物のように高価な衣装を手軽に着用できることは大きな利点といえます。

特にアンティーク着物はデリケートなものなので、購入して保管するとなるとその取り扱いにもかなり神経質にならなければなりませんが、レンタルならそうした着用前後のメンテナンスや保管の心配も無用。七五三が終わったら指定の方法で返却だけ行えばよく、通常はクリーニングの必要もありません。七五三などイベントの日にだけ着せたい着物を、豊富な品揃えから選べることも大きな魅力となっています。

着物単体だけでなく、帯や帯周りの小物、草履、髪飾りといった付属品もセットになった商品も展開されているのも特徴です。着物のプロの目利きであらかじめトータルコーディネートをしてもらえているため、着物の知識がない方にとってはセット商品をレンタルするだけで装いが完成するのも嬉しいポイントといえるでしょう。

着物レンタルの流れと注意点

アンティーク着物をレンタルする際の流れは、通常以下の要領で進みます。

1. 店舗選び: アンティーク着物を取り扱う店舗は多岐にわたります。インターネット上で店舗の口コミや雰囲気などを確認し、信頼できる店舗を選ぶようにしましょう。
2. 事前予約: 七五三のシーズンである11月中旬前後は特に混み合います。可能であれば数カ月前には予約を入れておくと安心です。
3. 着物選び: 店舗によっては事前にカタログで選べる場合もあります。お子さまの年齢に合わせた形状やサイズ、お好みの色や柄などを考慮しながら選びましょう。
4. 試着と調整: できれば実際に着物を試着したいところ。必要に応じて小物の手配も行います。着付け予約を同時に承ってくれる店舗もあります。
5. レンタル期間と返却: レンタル期間は店舗によって異なりますが、通常は数日間です。使用後は指定された方法で返却しましょう。

注意点としては、キャンセルポリシーや返却時の汚れや破損に関する規定を事前に確認しておくこと。返却遅延や種類変更の可否なども確認しておくとよいでしょう。

ゆめやのレンタルなら、貴重なアンティークの祝着をリーズナブルな価格でお召しいただけます。お選びいただいた祝着に合わせて、熟練のスタッフが帯や小物をコーディネートいたします。事前にどんな祝着か確認できる「自宅で下見プラン」もご用意していますので、イメージ通りの装いで七五三に臨んでいただけます。また、ゆめやのレンタルなら着用後のお手入れや保管の心配もありません。着物を脱いだら、当日中に専用伝票で返送していただくだけでお片づけ完了です。コーディネートから面倒な後片づけまで、レンタルならではの気軽さでお子さまの祝着姿を心ゆくまでお楽しみください。

アンティーク着物選びのポイント

アンティーク着物を選ぶ際にはその美しさだけでなく、年齢による着物の違いや色、柄がお子さまの個性をいかに引き立てるかが重要となります。七五三のような晴れの日には、お子さまがより一層輝けるような着物を選びたいもの。そこで、アンティーク着物を選ぶ際のポイントをいくつかご紹介します。

年齢による着物の選び方

七五三においては、その歴史的な経緯からお子さまの年齢にふさわしい着物というものが存在します。

かつて女の子が初めて大人と同じく着物に帯を結んだ「帯解（おびとき）の儀」という儀式があったことから、現代でも7歳の女の子には「四つ身」と呼ばれる大人が使うものと同様の着物が選ばれています。5歳の男の子は羽織袴が一般的で、こちらも男の子が初めて袴を穿く「袴着（はかまぎ）の儀」に由来しています。

上記のように7歳で初めて大人用の着物と帯を、5歳で初めて羽織袴を用いる風習から、3歳のお子さまには被布（洋服でいうベストのような、袖のない羽織物）を着物の上からかぶる帯を用いないスタイルが人気となっており、3歳のお子さまならではの愛らしさを一層引き立ててくれています。

色や柄で表現する子どもの個性

アンティーク着物の魅力の一つに、色や柄の豊富さがあります。七五三の着物においても、お子さまの個性を色柄で表現できるため、選ぶ際にはお子さまの好みを考慮することも大切です。

色の定番としては、3歳の女の子には赤や黄色などの鮮やかな色合い。3歳や5歳の男の子には青や水色、黒などが多く選ばれています。女の子も7歳になると寒色系や淡い色合いの着物が目立つようになってくるようです。

3歳の女の子用の祝着です。「桃から黄へのぼかしに絵羽模様の一つ紋付三歳祝着」黄色からピンク色にぼかしを施し梅や牡丹、菊を色鮮やかに描いたアンティーク祝着です。ほどよいハリのある黄色の帯に、総手絞りの赤い兵児帯で華やかに。被布を合わせても愛らしく、気温が低い日も温かくお過ごしいただけます。

3歳の男の子用の祝着です。「忍者ブルーの三歳祝着（男の子用）」黒と青色の反物から仕立てた祝着です。コントラストを利かせた格好良い色合わせで、ベストを脱いでもおしゃれ。袴のウエストはゴム仕立てにより、着物に不慣れなお子さまも心地よくお召しいただけます。

5歳の男の子用の祝着です。「黒紋付に仙台平袴のアンサンブル モノトーンの五歳祝着」黒とグレーの2種類の着物を解き、祝着に仕立てました。黒羽織から着物のストライプがチラリとのぞき、おしゃれ心を演出します。細縞の仙台平を合わせた、正統派の装いです。

7歳の女の子用の祝着です。「深紫色に菊尽くしの紋付き七歳祝着」アンティークの色振袖を仕立て直した、大人っぽいデザインです。深い紫色の地にぼかしを入れ、さまざまな菊を絵羽模様に描いた格調高い一枚。半襟や袖口の鮮やかな赤色が、女の子らしさを引き立てます。

柄に関しては草花や動物、吉祥文様など、アンティーク着物ならではの古典柄をレンタル商品にも多数見ることができます。アンティーク着物には一つ一つに歴史や物語が込められており、お子さまがそうした特別な一着を選ぶことで、七五三の記憶をより色鮮やかなものにしてくれることでしょう。

アンティーク着物を選ぶ際は以上のようなポイントも踏まえつつ、お子さま自身が着たいと思えるような一着を選ぶことが最も大切です。お子さまの意見を尊重しながら、一緒に選ぶ楽しみを味わってくださいね。

七五三と家族で楽しむアンティーク着物

七五三の主役はお子さまですが、それと同時に家族全員にとってのイベントでもあります。家族にとっての大切な一日を、皆揃って心に残るものにしたいと考えるのも当然のことです。

着物レンタルの店舗によっては着付けやヘアメイクのサービス、さらにはご家族向けの衣装オプション、記念撮影などのプランも追加で用意してくれています。七五三を家族で存分に楽しむために、こうしたサービスを利用してみる価値はあるかもしれません。

両親やきょうだい向けの衣装オプション

七五三においては、当日に主役となるお子さまだけでなく、そのご両親や兄弟姉妹が一緒に着物を着用することももちろん差し支えありません。ご家族向けの衣装オプションを用意してある店舗も多く、そうしたプランを利用すれば家族全員で和装を楽しむことができます。

両親向けの着物
お母さまであれば訪問着や色無地、お父さまなら色紋付羽織袴や紬の着流しなど、七五三という場にもマッチする着物が数多く用意されています。七五三においてはご家族は主役のお子さまより格の低い着物を選ぶのがルールですので、その点は注意してください。父母で格差が出ることも避けるようにしましょう。

左「鼠色の正絹紬のきものとひげ紬の羽織のアンサンブル」お父さまの装いです。着物は正絹の鼠色の紬、羽織はひげ紬の上品なアンサンブル。赤色の羽織紐をコーディネートのアクセントに。右「淡いピンクベージュに菊、牡丹、菖蒲が咲く訪問着」お母さまの装いです。地紋を織り出したピンクベージュ色の地に、四季の花を描いた上品な訪問着です。柔らかな色合いの桜の帯を合わせて格調高く。

きょうだい向けの着物
ごきょうだいにも七五三に該当する年齢のお子さまがいれば、同時にお祝いすることができます。対象の歳でなくとも、親御さんと同様主役のサポート役として、家族のイベントを一緒に和装で楽しむことが可能です。

家族一同で着物を着る場合、主役のお子さまの着物に色味を合わせるなど、さまざまな演出が可能です。店舗によっては着付けやヘアメイクのサービスまで含めて家族向けに用意している場合もありますので、ぜひ利用してみましょう。

ゆめやでは家族構成や年齢に合わせてお選びいただける、お得な七五三プランをご用意しています。「七五三・兄弟姉妹プラン お子さま２人のセット（計2点）」七五三のお子さま2人、合計2着のプランです。「七五三・家族プラン お子さま２人とご両親のセット（計4点）」七五三の祝着2着とお父さまの着物1着、お母さまの訪問着1着のプランです。どちらのプランもお子さまの性別を問わず、七五三のどの年齢の祝着でも自由にお選びいただけます。やわらかく体に沿う正絹の祝着に身を包み、思い出に残る晴れの日を迎えていただけます。

記念撮影で家族写真を残す

せっかく家族で迎える七五三ですから、家族写真を残しておくのも良い機会です。

着物レンタルのオプションによってプロのカメラマンによる撮影サービスが用意されている場合もあるため、七五三当日に屋外撮影、あるいは前撮りでスタジオ撮影など、タイミングをいろいろと検討してみるのもよいでしょう。

プロのカメラマンは光の取り入れ方や構図など、七五三の写真を美しく撮る専門技術を有しています。お子さまの自然な表情、あるいはアンティーク着物の繊細な色使いを存分に引き出してくれることでしょう。家族写真もきっと記念に残るものになるはずです。

注意点としては、神社へのお参り後に撮影を考えている場合、神社によっては境内での三脚の使用を含めた撮影のルールが厳しく定められていますので遵守しましょう。特に七五三の時期には神社も大いに賑わいますので、他の参拝客の迷惑にならないよう注意したいものです。

アンティーク着物レンタルに関するQ&A

アンティーク着物のレンタルを検討している方に向けて、散見される疑問点とその回答を以下に紹介します。トラブルを回避するための方法もまとめました。

よくある質問と回答

アンティーク着物レンタルに関して、レンタルの時期やサイズの選び方、着付けに関するものなどをご紹介します。

Q1: アンティーク着物レンタルの予約はどのくらい前にすればいいですか？
A1: 七五三のシーズンは特に予約が集中します。可能であれば数カ月前には予約するようにしてください。特に人気のデザインは早くに予約が埋まってしまうケースもあります。

Q2: サイズが合わなかった場合はどうすればいいですか？
A2: サイズ選びは非常に重要です。可能であればレンタル時に店舗側に相談して、最適なものを選んでもらうのがよいでしょう。万が一ネットレンタルで届いた着物のサイズが合わないなどの場合は、レンタル店へ交換対応が可能か照会してください。

Q3: アンティーク着物のレンタル料金はどのくらいですか？
A3: アンティーク着物のレンタル料金は着物の種類やセット内容、レンタル期間によって異なりますが、お子さま向けの衣装の場合一般的には数千円から数万円の範囲で設定されています。着物レンタル店舗の公式サイトなどが商品の比較もしやすくおすすめです。

Q4: レンタルした着物は自分で子どもに着させる必要がありますか？
A4: レンタル店によっては着付けサービスを別途提供しています。着付けをしてあげる自信がない場合はプロの着付け師に依頼するのが無難です。

アンティーク着物レンタルのトラブル回避法

着物レンタルをスムーズに行うために、トラブルを回避するためのポイントをいくつかご紹介します。事前の準備と注意がお子さまの装いをより美しく、そして七五三当日を快適に過ごすための鍵となります。

ポイント1: 事前にレンタル内容を精査する
予約時にはレンタル期間やセット内容など、細かい部分までしっかりと確認しましょう。不明点は事前に解消しておくことが重要です。

ポイント2: 着物の取り扱い方法を確認する
アンティーク着物は非常にデリケートなため、レンタルとはいえ取り扱いには注意が必要です。お子さまへの着せ方や万が一汚れた場合の対処法など、店舗から指導してもらうとよいでしょう。

ポイント3: 返却期限を守る
返却が遅れると追加料金が発生します。レンタル期間内に余裕を持って返却できるようにしましょう。

七五三はお子さまにとっても家族にとっても特別な日。着物レンタルを上手に利用して、お子さまの装いをより美しく気軽に彩りましょう。

まとめ

七五三のお祝いの衣装にアンティーク着物を選ぶことは、お子さまにとっても家族にとっても特別な記念となります。高価でデリケートなアンティーク着物はなかなか手が出しづらい、と考えていたご家庭にも、着物レンタルが強力な選択肢となるはずです。アンティーク着物を選ぶ際は、七五三の主役であるお子さまの意見を尊重することも忘れずに。

この記事が、七五三でアンティーク着物のレンタルを検討されている皆様のお役に立てば幸いです。お子さまの成長を祝う七五三の日に特別な着物を纏わせて、ぜひご家族ですてきな一日をお過ごしくださいね。