七五三イメージ

【最新版】初めての七五三ロケーション撮影 | レンタル・プロ活用ガイド

はじめに

七五三での記念撮影は、ご家族の幸せな瞬間をのちのちまで残す貴重な機会です。七五三の晴れの日に、お子さまは伝統的な着物を身にまとって、美しく成長した姿を見せてくれることでしょう。この喜びの瞬間をしっかり写真に残しておきたいと考えるご家族の方は多いはずです。この記事では、そんな方のために、七五三の日の記念撮影について、着物の選び方から撮影のためのロケーション選定プロのカメラマンに依頼するメリットまで、詳しく解説します。

七五三の意味と記念撮影のすすめ

七五三は、子どもの健やかな成長を祝う、日本の伝統行事です。この晴れの日には、家族で一緒に神社に参拝し、子どもの健やかな成長を氏神様に報告し、感謝の気持ちを捧げてきます。ここでは、七五三という風習の起源と行事の持つ意味、家族で記念写真を撮る価値などについて解説します。

七五三の起源とその意味

七五三の起源は、平安時代から宮中で行われてきた子どもの成長儀礼に由来します。3歳の「髪置の儀(かみおきのぎ)」5歳の「袴着の儀(はかまぎのぎ)」7歳の「帯解の儀(おびときのぎ)」がそれで、もともとは別々に行われていましたが、江戸時代から11月15日に一緒に行われるようになりました。平安時代には貴族が行うものでしたが、室町時代からは武家の間にも広まり、江戸時代になると、武士ばかりでなく都市部の裕福な町人層の人々も行うようになり、今日の七五三の原型ができあがりました。

明治から昭和にかけては次第に全国の庶民層にまで広まり、第二次世界大戦後の高度経済成長期になると「七五三」という呼び方も定着し、3歳男女児の被布に着物姿5歳男児の羽織袴姿7歳女児の着物に帯姿といった祝い着の形式も定型化してきました。

七五三は、親が子の健やかな成長を喜び、将来の幸せな人生を願うという、古来から変わらない思いを受け継ぐ伝統儀式です。この晴れの日には、美しい伝統的な衣装を身にまとい、家族みんなで「七五三詣」をします。この儀式を通じて、家族の絆が強く結ばれていきます。

家族の愛を形に残す記念写真

七五三では、ご両親もお子さまとともに着物姿神社参詣することが多いです。こういう機会はめったにないので、ぜひすてきな写真にして残したいものですね。伝統的な着物を着たお子さまの姿は、大人への歩みを始めたその一歩として、記憶に刻まれることでしょう。この日に撮影された写真は、家族で創り上げた宝物。年月がたって見直した時に、かけがえのない家族の絆を思い出すよすがとなります。

七五三の記念撮影をプロに依頼すれば、神社やお祝いの食事会場に出張して、すてきな写真を撮ってくれます。屋外での撮影をロケーション撮影と言いますが、自然豊かな公園や由緒ある神社仏閣などを背景にロケーション撮影を頼めば、着物姿がよく映え、家族の幸せな瞬間を美しく残すことができます。

七五三の記念撮影は、家族の愛と絆を映し出すかけがえのない時間。七五三の儀式を家族が一緒に行うひとときの大切さは、やがてお子さまが大きく成長した時に、この記念写真を見ることで、ご両親への感謝と共によみがえることでしょう。

七五三での年齢ごとの祝い着選び

七五三の祝い着選びは、お子さまの大切な節目を祝う準備の中でも、時間をかけてしっかりと行いたいことの一つです。七五三の祝い着は、3歳と5歳、そして7歳では、それぞれ着物の種類が違います。ここでは、年齢ごとの祝い着の選び方祝い着を用意する方法について解説します。

年齢に応じて選ぶ七五三の着物選び

3歳の女の子や男の子の祝い着は、「被布(ひふ)」という袖のないコートのような上着と着物の組み合わせになります。振袖仕様の三つ身着物を着て、その上に被布を身に着けます。5歳の男の子の祝い着は、羽織袴になります。着物の上に袴をはき、その上に羽織を羽織ります。7歳の女の子の祝い着は、着物と帯の組み合わせになります。振袖仕様の四つ身の着物を着て、大人の女性と同じように袋帯を締めます。

着物を選ぶ際には、サイズ合わせ素材選び、そして色や柄の選び方がポイントになります。着る人の身長や体形に合わせて、着物のサイズを選びます。サイズが合っていないと、着崩れの原因になったり、着心地がよくありません。七五三の祝い着の素材としては、絹100%の正絹(しょうけん)が、絹独特の上品で美しい光沢と着心地の良さでおすすめです。

また、着物の色や柄には、伝統的な意味が込められています。例えば、赤には神聖さや生命力ピンクには優しさや愛情深さが象徴されています。桜の柄には、五穀豊穣や富貴繁栄、梅の柄には、忍耐強さや美しさが、さらに鶴や亀、松竹梅などの伝統的な吉祥模様には、それぞれ縁起の良い事柄が象徴されています。

七五三の祝い着はレンタルで用意する

近年は、着物のレンタルサービスを利用するご家族が増えています。購入するのに比べてコストがかからないだけでなく、専門のスタッフによる着付けサービスや、当日のヘアセットまでトータルでサポートしてもらえる場合が多いからです。また、レンタルならではの魅力として、最新のデザインや豊富な種類から選べる点も挙げられます。

レンタルの場合、事前に予約をすることで、当日はスムーズに準備を進めることができます。また、撮影後は着物を返却するだけなので、保管の手間も省けます。そのため、七五三の準備をもっと楽しく、そして心に余裕を持って迎えることが可能になります。

着物選びは、七五三を迎える上での大切なプロセスの一つ。素材やデザインの理解から始め、レンタルの利用を検討することで、お子さまにとっても、ご家族にとっても忘れられない一日を演出することができます。

「ゆめや」がご用意した、七五三のお子さま2人とお母さま、合計3着のセットプランです。七五三のどの年齢でも、男の子でも女の子でも大丈夫です。また、ご兄弟姉妹は七五三の年齢ではなく付き添いの場合でも大丈夫です。着物はご自由にお選びいただけます。ゆめやのアンティーク着物はたいへん軽くてやわらかく、仕立てにも工夫を凝らしていますので、お子さまが疲れることはありません。お母さまは訪問着フルセットの1着となります。草履やバッグなどの小物も付属しています。

心に残るロケーションでの記念撮影

七五三の記念撮影は、ご家族の大切な瞬間を形に残す大事なイベントです。そのためには、撮影場所の選び方が非常に重要になります。七五三の撮影には、当日に撮影をする以外に、最近ではプロに頼んで「前撮り」することも、忙しい親御さんに人気です。自然豊かな場所や、季節にふさわしい風景を背景にすることで、写真に深みと物語を加えることができます。ここでは、七五三の記念撮影に最適なロケーションの選び方について解説します。

季節を感じる美しい撮影地を選ぶ

七五三の撮影にふさわしいロケーションを選ぶ際は、まずその場所が季節に応じた美しさを提供してくれるかを考えましょう。日本の四季は、七五三の撮影に絶妙な背景を提供してくれます。春には新緑や桜、夏には緑豊かな木々や青空、七五三の神社参詣が行われる秋には色とりどりの紅葉、冬には雪景色や冬の光が、それぞれの季節感を演出します。季節の特色を活かした撮影は、お子さまの成長記録としてだけでなく、ご家族の思い出としても価値があります。

撮影には、遠出をしなくても身近な場所が意外と魅力的なシーンを提供してくれることもあります。地元の公園や、ご家族にとって特別な意味を持つ場所など、思い出深い場所も素敵な写真になります。お子さまが自然の中で自由に遊べるような場所を選ぶと、より自然な表情を引き出すことができます。

心に残るロケーションでの撮影は、家族で共有する大切な体験となります。その瞬間瞬間を大切にし、家族の絆を深める七五三の撮影を楽しんでください。

家族のすてきな物語を残す、プロカメラマンの選択

七五三は、お子さまの大切な節目を祝う特別な日です。その記念すべき瞬間を、一生の宝物として残すために、プロのカメラマンに依頼するのが理想的です。プロのカメラマンによる撮影は、家族の何気ない瞬間を美しく切り取り、心に残る作品を創り出します。ここでは、一生の思い出になる写真を撮るプロの技術と、家族の自然な魅力を引き出す撮影術について解説します。

プロの技術で七五三の記念写真を撮る

プロのカメラマンは、技術的な知識はもちろん、瞬間を捉えるセンスや被写体の美しさを最大限に引き出す訓練を積んで来ています。プロは、光の使い方、構図、背景の選び方など、写真のクオリティを高めるための細やかな配慮を怠りません。また、お子さまが自然体でいられるような環境を作り出し、ご家族の絆や愛情を見事に映し出すことができます。

家族で撮影をする場合、どうしてもシャッターを切る人が写真に入れないという状況が生じますが、プロに撮影を依頼すれば、家族全員が写真に収まることができます。また、専門的な技術によって、特別な日の雰囲気を余すことなく写真に残すことが可能になります。

家族の自然な魅力を引き出す撮影術

プロのカメラマンは、ただ美しい写真を撮るだけでなく、撮影中の家族がリラックスできるよう心を配ります。子どもたちがカメラに慣れない場合でも、遊びを交えたアプローチで、自然な笑顔や表情を引き出します。このようにして撮影された写真からは、家族の温もりや絆が感じられ、見る人に幸せな気持ちを伝えます。

プロのカメラマンによる七五三の撮影は、家族の大切な一日を最高の形で残すための理想的な選択と言えるでしょう。

「ゆめや」が提供する、七五三のお子さま2人とお母さま・お父さま、合計4着のセットプランです。七五三のどの年齢でも、男の子でも女の子でも大丈夫です。また、ご兄弟姉妹は七五三の年齢ではなく付き添いの場合でも大丈夫です。着物はご自由にお選びいただけます。ゆめやのアンティーク着物はたいへん軽くてやわらかく、仕立てにも工夫を凝らしていますので、お子さまが疲れることはありません。お母さまは訪問着フルセットの1着、お父さまは男性用着物フルセットの1着となります。草履やバッグなどの小物も付属しています。

七五三の撮影プラン

七五三の記念撮影は、当日ご家族でスナップ写真を撮る程度でいいのか、それともプロのカメラマンに出張撮影を依頼するかで、スケジュールや予算が大きく違ってきます。七五三当日に、十分な記念撮影の時間が取れない場合は、別の日を選んで写真館で記念写真を撮ることもできます。ここでは、七五三の記念撮影プラン賢い予算管理について解説します。

記念撮影を成功させるの撮影プラン

七五三の撮影を成功させるためには、事前の計画が重要になります。まず、撮影の日付を決め、その日の予定を立てましょう。人気のある神社では、七五三の時期には多くの家族で混雑するため、何時頃に参拝するのかによって、撮影のしやすさやスケジュールへの影響が異なります。お賽銭を入れるだけの参拝で済ますか、初穂料を渡して祈祷を頼むかによっても、かかる時間が変わってきます。家族で撮影するにしろプロに頼むにしろ、撮影場所によっては許可が必要な場合もあるので、神社に事前に確認しておくと安心です。

参拝には早めの時間帯を選んだ方が、記念撮影のためには何かと便利です。ただ、七五三当日は、早朝から着付けやヘアメイクをする必要があるため、それとの兼ね合いを考慮することが大事です。それらを美容室などのプロに依頼する場合は、スケジュールに組み込んでおく必要があります。自宅でご自分でやる場合は、前もって練習しておけば、当日はスムーズに進められることと思います。

賢い予算管理:コストパフォーマンスの高い撮影

七五三の撮影には、ご家族で撮影するにしろプロに頼むにしろ、それなりの予算が必要です。計画的に予算を管理することで、コストパフォーマンスの高い撮影を実現できます。たとえば、必要な撮影資材はレンタルすることで初期費用を抑えることができます。着物や小物のレンタルサービスも数多くあり、豊富な選択肢から理想のスタイルを選べます。

また、プロのカメラマンに依頼する場合は、撮影プランに含まれるサービス内容をよく確認しましょう。必要のないオプションははずして、追加料金を抑えるようにします。神社の参拝風景を撮ってもらったり、自然豊かな公園で出張撮影してもらえば、ご家族自身で撮った以上の素晴らしい写真が残せるはずです。また、撮影した写真は、デジタルデータで受け取れる場合もあります。そうすれば、プリント代アルバム作成費用を抑えることができ、データがあれば、後から必要な分だけプリントすることもできるので、最小限のコストに抑えることができます。

スムーズな一日のために、 撮影当日に向けての準備

七五三の当日は、準備をしっかりとしておくことで、予定をスムーズに進めることができ、七五三を心から楽しむことができます。ここでは、七五三当日の記念撮影の流れと、撮影を成功させるためのご家族の準備と心構えについて解説します。

準備から終了まで、撮影当日の流れ

撮影当日は、朝からバタバタと忙しくなりがちです。そのため前日までに、撮影の際に着用する着物や和装小物をすべて準備し、当日のスケジュールをご家族みんなで確認しておくと良いでしょう。プロのカメラマンに依頼した場合の、一般的な撮影当日の流れを以下に示します。

  1. 早朝:起床と身支度
    朝の行動は、予想以上に時間がかかるものです。特に、着物を着付ける場合は、早めに起きて準備を始めましょう。
  2. 撮影前:朝食と最終チェック
    軽い朝食をとり、撮影に必要な小物や着付け道具などを最終チェックします。この時、お子さまにストレスがかからないよう、穏やかな雰囲気を心がけましょう。
  3. 移動:撮影場所へ
    事前に交通手段や駐車場の情報を確認し、余裕をもって出発します。移動中も、子どもたちが退屈しないよう工夫しましょう。
  4. 撮影:プロとの協力
    撮影場所に到着したら、カメラマンと最終的な打ち合わせをします。子どもたちがリラックスできるよう、カメラマンと事前にコミュニケーションをとることが大切です。
  5. 撮影後:余韻を楽しむ
    撮影が終わったら、その場で少し休憩し、家族でのんびり過ごしましょう。撮影の余韻を楽しむのも、七五三の大切な思い出の一つです。

撮影成功のための家族の準備と心構え

撮影成功のためには、以下の準備と心構えが重要です。

準備編

  • 撮影に必要な衣装や小物を事前に準備し、当日忘れ物がないようにリストアップしておきましょう。
  • お子さまが草履で移動するのは大変なので、撮影時以外に履くスニーカーなどを準備していくといいです。
  • 小さなお子さまがいる場合は、お気に入りのおもちゃや絵本を持参し、待ち時間に退屈しないように工夫しましょう。

心構え編

  • 撮影当日は、何かと予期せぬことが起こりがちです。小さなトラブルにも動じないような柔軟な心構えを持つことが大切です。
  • 子どもたちのペースに合わせ、無理にポーズをとらせるのではなく、自然体でいられる環境を整えましょう。
  • 家族全員で撮影を楽しむことを心がけることが、素敵な写真につながります。

撮影当日へ向けて準備を万全にし、あらかじめ心構えができていれば、スムーズで楽しい七五三の一日を過ごすことができます。

まとめ

七五三の記念撮影は、お子さまの成長を祝う大切な日であり、ご家族のかけがえのない瞬間を形に残す貴重な機会です。だからこそプロに出張撮影を依頼して、ご家族の神社参拝風景や団欒風景を記念写真に残すだけの価値があると言えるでしょう。七五三の記念写真は、のちのち見返す時に、すてきな家族の思い出をよみがえらせてくれるはずです。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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