成人式の小物:第1話〜バッグや草履はどう選べばいいの?

まずはバッグからご案内しましょう。

ゆめやでご用意しているのは、レンタルプランでよく見かけるエナメル調のバッグではなく、そのほとんどが総ビーズのアンティークバッグです。

1色のビーズを使い、縫い付け方や並べ方だけで模様を描き出したものや、何色ものビーズを使って華やかな絵柄を描き出したもの、金属部分に彫りがほどこされたもの、取手まで総ビーズで作ってあるものなどたくさんご用意しています。

現代でも総ビーズのバッグは作っていますが、海外で安く作られたものや、機械で作られたものが多いようです。現代ものは布にペラーっと一面にビーズが縫い付けてあります。ビーズの層が一面なので、ちょっと物足りなく感じてしまいますね。

アンティークは違いますよ。大正から昭和初期の総ビーズのバッグは深みがあります。これは、ビーズを2粒ずつ縫い付けてあるからです。すべて手作業で、たいへんな手間をかけた作品です。模様に合わせて計算して縫い付けることや、2粒ずつ縫い付けていくことにより奥行きや膨らみをもたらします。

中には「三越で誂えました」というバッグもありますが、ほとんどは無名の職人さんがじっくりと手作りしたもので、その中でもデザインが優れているものだけを集めています。

アンティークビーズの輝きは深みがあってうっとりするほどの美しさです。裏は布ですので、布に染みができてしまうと、表のビーズの輝きにまで影響してしまいます。ですから下の生地が白っぽいものは手入れもたいへんです。染みになってしまうとなかなか取れませんので、レンタルから帰ってくる度にしっかりとお手入れしています。

著者情報

ゆめや通信編集部

執筆者

この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
田村芳子プロフィール画像

監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

最新記事

ゆめやTOP画像_訪問着イメージ

【2024年版】初心者でも安心!東京で安い着物レンタル完全ガイド

はじめに 東京で着物をレンタルしようと思っても、どの店を選べばよいのか、また、その費用はどれくらいになるのか、初めての方には分かりづらいものです。特に着物や和装の知識がない方にとって、選択肢は無限にあるように思えるかもし […]

ひとつ前の記事

ゆめやの成人式:振袖で家族と過ごす「成人式」~ウィズコロナ時代の晴れ着

感染予防で変わる成人式の開催形式 2020年に世界的に拡大した新型コロナウイルスの流行は、さまざまな生活様式に変化をもたらしています。一生に一度の行事として続いてきた「成人式」もそのひとつと数えられそうです。 埼玉県蕨市 […]
試着予約フォームへ|絹100%のアンティーク着物を特別な日に、無料試着、簡単4項目の入力で完結!