ゆめやの婚礼:仏前式・いろはの「い」〜仏前式ってなに?
仏前での結婚式は、二人が前世からの結びつきで出会ったことの報告をし、現世での結婚、そして来世での結びつきをも誓う式です。この、前世・現世・来世までの結びつきを因縁と呼びます。仏前で結婚式を挙げることにより、その幸せな因縁はずっと後の世まで続いていくのでしょう。
仏前での結婚式は、ご先祖様を思い浮かべることができます。ご先祖様がいらっしゃったからこそ、二人がこの世に存在して巡り合うことができたことに感謝し、これからずっと二人でご親族様とともに歩んでいくのだという決意が芽生えます。
ご夫婦とその近しい方々だけで、こぢんまりした結婚式を挙げられるのが、お寺で和婚の魅力です。
もともとの決まりとしては親族のみが出席できるということになっているのですが、近年は数名の近しいご友人ならばご出席いただけるお寺も増えているようですので、どうぞお寺さんにご相談なさって、理想に近い結婚式を実現しましょうね。
さあ、ご両家の因縁を思い浮かべることができたところで、仏前式のシミュレーションをしてみましょう。
お寺を選ぶ基本的なルールは、まず菩提寺です。
ご両家のどちらかのご先祖様が祀られている菩提寺をまずは検討してみましょう。菩提寺で挙げることが難しい場合は、同じ宗派のお寺を探します。
それでも見つからない場合は、ご両家どちらの宗派でもないお寺を探すことになります。アンティークきものに雰囲気がぴったりのお寺がきっと見つかりますよ。
次に衣装です。仏前式のお衣装の決まりごとはほとんど無いので、あなたが着たい花嫁衣裳を認めていただけるように、ご両家で話し合いましょう。
いちばん格式が高い衣装は「白無垢」です。外側に羽織る打掛、打掛の中に着る掛下のほか、帯から小物まですべて白で揃える装いです。髪は文金高島田で烏帽子を着けます。新婦が白無垢をお召しになる場合は、新郎は黒の五つ紋付き羽織袴となります。