
ゆめやの婚礼:結婚式の参列では何を着ればいいの?振袖?訪問着?
「結婚式に参列するのですが、何を着るといいでしょうか?」よく聞かれます。
親しい仲なので、ぜひ和服で!と張り切ってはみるものの、この着物で正解なのかしら?失礼に当たらないかしら?何を着ればいい?帯は?バッグは?草履は?と不安になってしまいますよね。
和装で婚礼行事に参加する場合は、いくつかのルールがあります。今日はじっくりと解説いたしますので、お立場や季節などを考慮して、すてきな着物女子になりましょう。
➀新郎・新婦の母親
②兄弟姉妹など近い親族
③友人・職場の関係者
④おすすめの訪問着
⑤おすすめできない訪問着
⑥未婚のお嬢さんはぜひ振袖を

➀新郎・新婦の母親
新郎・新婦の母親の場合は、黒留袖を着用いたします。黒地に裾模様の入った五つ紋付の留袖がよろしいでしょう。帯や小物は白か金銀でまとめ、格式高いコーディネートにいたします。帯の模様は軽いものではなく、七宝・亀甲・蜀江・松竹梅・正倉院など格式の高い紋様をデザインしたものがおすすめです。
新郎新婦の母は、挙式・披露宴をとおして、いちばん高い格式の装いをしなければなりません。参列者様よりも軽いコーディネートにするわけにはまいりませんので、どうぞ留袖や帯の格式にはお気をつけください。
定番ではない、一風変わった黒留袖で、パリの古城が描き出されています。フランスの方との国際結婚や、実は新婦の母がフランス人、など、フランスにまつわるお家であれば、ベストな留袖ですよ。

②兄弟姉妹など近い親族

兄弟姉妹・従妹など近い親族の場合は、黒留袖(関西以西)や色留袖か、訪問着を着用します。一つ紋や三つ紋など紋が入っていれば、なおよろしいでしょう。未婚のお嬢さんが参列なさる場合は振袖でもかまいません。訪問着や振袖になさる場合は、静かな色合いで、古典柄が描かれたものがおすすめです。
黒留袖については、ちょっと注意が必要です。西日本では親族も黒留袖を着るのに対し、東日本では新郎新婦の母だけが着るものなのだとか。家の風習は時代や転居などで変わってきますので、黒留袖を検討なさる場合は、ホストに相談してお決めになってくださいね。
③友人・職場の関係者
ご友人や、職場の上司・同僚・後輩の結婚式には、訪問着を着用します。ゲストの立場ですので、明るく華やかな色柄のものを着用しましょう。未婚のお嬢さんは振袖でも大丈夫です。また、ゲストのなかでも主賓である場合や、職場の上司である場合は、色留袖をおすすめします。
④おすすめの訪問着

訪問着は、親戚でもお友達でも、また既婚でも未婚でも、どなたでもお召しいただける着物です。格式高い帯で訪問着をお召しになれば、マナー違反ということはありません。
もしも、訪問着では派手すぎるという場合や、平服での参加を呼び掛けてある場合は、付下げでも大丈夫です。帯の絵柄で格式を高くも低くもできますので、ご安心ください。
訪問着は、衿・肩・胸元・袖・裾にわたって、1枚の絵のように絵柄が描き出された、絵羽模様の着物です。地色がピンク・水色・薄いグリーンなど、春めいた柔らかい色ならば最適です。地色がすこしさみしいと思われる場合は、小物の色で調節なさってください。
⑤おすすめできない訪問着
黒地の訪問着は、お母さまの留袖とかぶってしまうので、おすすめできません。また、白地の訪問着も花嫁さんとかぶってしまいます。どうしてもその色の訪問着を着たい場合は、小物の色でまったく違うイメージになるように工夫が必要です。
親友の結婚式で友人代表のスピーチをする、などの場合は、ちょっと自分の装いも張り切ってみたくなるかもしれませんが、なんといっても花嫁さんが主役ですので、花嫁さんより派手にならないように、着物の色柄や髪飾りにご配慮ください。
すてきな訪問着でも、式場の雰囲気と合わないと残念なことになります。
老舗ホテルや豪華なホテルが式場である場合は、やはり古典柄の着物が似合います。式場のシャンデリアや調度品に品格がありますので、そのランクに合わせましょう。また、お寺や神社での和婚にも古典柄がおすすめです。
最近流行のオシャレなホテルや結婚式専門の式場の場合は、スタイリッシュな訪問着や付下げがおすすめです。あっと驚くような不思議な模様や、お花畑のような花々や、逆にほんの少しの花が描いてある着物でも似合います。

⑥未婚のお嬢さんはぜひ振袖を
振袖の参列者がいらっしゃると、会場がパッと明るくなります。主催者もゲストも皆さんがよろこんでくださることでしょう。ただ、花嫁さんより目立ってはいけませんので、髪飾りを派手にしないこと、ショールは会場のクロークに預けること。これだけ注意なされば大丈夫ですよ。
ちょっとだけ付け加えますと、
実際には未婚であっても、中年に差しかかろうとなさっている女性は、振袖よりも訪問着のほうがしっくりといたしますので、どうぞ訪問着もご検討くださいね。
また、実際に未婚でも、振袖では派手すぎると思われる場合は、もちろん訪問着で大丈夫です。若々しい色柄の訪問着を選びましょう。
小振袖なら、振袖ほど派手にならずに、会場に花を添えられます。

さあ、いろいろと小難しい話しをいたしましたが、どうでしょう?自信が付きましたか?
「余計に不安になった」「手持ちの着物ではダメだとわかった」とお思いのみなさん、
ゆめやは、結婚式に参列なさる方の着物に自信があります。
お召しになる方のお立場・式場・交通手段など、情報をたくさんいただければ幸いです。着物の種類も色柄も格式も、きっちりと合わせて、大正解の和装コーディネートにいたします。
お身内、職場、友人など、結婚式のメンバーはある程度固定されてしまうもので、何度も同じメンバーが集まります。毎回同じ着物を着るわけにはまいりませんので、ここはレンタルの出番です。
ゆめやでは、着物からバッグ・草履まで、すべてレンタルでご用意していますので、安心ですよ。どうぞお気軽にご相談ください。
山梨本店と東京店では、ご試着も承っております。都内や近郊にお住いの方は、どうぞお申込みくださいね。
お電話でのお申し込みはゆめや東京店 03-5422-8422 まで。
ご試着のお申し込み方法
この動画ではゆめや東京・山梨店での試着WEB予約の方法をご紹介します。