成人式の小物:第2話〜帯締め、帯揚げ、重ね衿、半衿はどうコーディネートすればいいの?

仕立てる時間はさほど掛かりません。布を切り、裏側へ芯を貼り、裏返して、一気に縫います。表返すのも、幅が5cmほどありますから簡単です。1本作るのに20~30分というところでしょうか。

ありとあらゆる正絹で重ね衿を作りました。無地や1色だとなんだかつまらなく思えてしまい、気に入った布でどんどん作ってしまいました。

きものとお顔と重ね衿の組み合わせは楽しめますよ。

細かな織りの入った単色も良いですね。上質な正絹の織りだけで模様を浮き上がらせた重ね衿は、動くたびにきらきらと光を反射し、お顔を上品に明るく見せてくれます。

市松模様でくっきりとした印象に仕上げることもできますし、草花柄や松竹梅などでたおやかに演出することもできます。

重ね衿といっしょに半衿も選びましょう。

お肌にいちばん近いところに着けるのが半衿です。半衿は、汗・お化粧・食べ物などで汚れやすいため、きものを着る度に取り替える実用品だったのですが、明治時代にはおしゃれアイテムになったそうです。

舞妓さんは半衿が命なのですよ。お顔に一番近いところで一番目立つのは半衿ですから、ここで勝負です。

半衿は、衿心を通して衿元・胸元の着付けの土台となる部分です。重ね衿よりも見える面積が大きいですので、じっくりと選びましょう。

織り柄だけの単色のものから、古典柄や古典紋様のほか、レースをあしらったものまで、ほとんどがゆめやのオリジナルです。

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ゆめや通信編集部

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この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
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監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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