成人式の小物:第2話〜帯締め、帯揚げ、重ね衿、半衿はどうコーディネートすればいいの?

ただひとつ、長さだけは困ることもあります。アンティークの帯締めは丈が短いので、結んだあとの遊びの部分が少ないのです。

ですから結び方を工夫します。ちょっと変わった結び方で、長さが足りないのをごまかしたり、先を花のようにあしらったりと、みなさん苦労して結ばれていることと思います。それもまた楽しみではありますね。

帯締めには組紐のほか、丸ぐけ帯締めがあります。丸ぐけ帯締めは大正から昭和初期のきものと合わせると、より時代の深さを感じさせてくれます。

丸ぐけ帯締めは、外側が正絹、内側は真綿でできています。帯締めは着付けの中でいちばんしっかりと結びますし、重たい帯を支えますので、かなりの負担がかかり、10回ほど着けると表の正絹が破れたり裂けたりして使えなくなってしまいます。

そこでゆめやでは、アンティークの生地を使いオリジナルの丸ぐけ帯締めを作っています。

アンティークの生地ですから、同じように10回ほどで使えなくなってしまうのですが、現代の布には無い味わい深さがあります。皆さんにも味わっていただきたいので、作っては貸し、作っては貸しの繰り返しです。

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ゆめや通信編集部

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この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
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監修者 田村芳子

「アンティークきものレンタルゆめや」店主 着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。

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