そもそも「正絹」とは?

ゆめやの婚礼:そもそも「正絹」とは?

お蚕さんの飼育場の上に、繭を作るための格子状の枠を設置します。この枠が「蔟(ぞく)」で、木や藁(わら)など天然の材料でできているのだそうです。

納まりの良い蔟(ぞく)を探して上蔟したお蚕さんは、ひとつの枠に決めて居座り、糸を吐き出しはじめます。まずは足場を安定させるための1滴からスタート。その後、体をしっかりと安定させるために、枠の端から端へと糸を渡らせます。体を安定させるこの作業は12時間も続きます。

体が安定して1~2時間が経つと、幼虫期で最後の糞とオシッコです。

すっきりと落ち着いたところで、本格的に繭を作り始めます。繭づくりの時間もたいへん長いのですよ、なんと40時間です。繭ができあがるまでの40時間は、一度も途切れることなく糸を吐き出します。長さにして1000~1300メートルの糸を続けて吐き出すのです。

このとき吐き出す糸が、絹糸の原料になります。

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お蚕さんの口は、桑の葉を食べやすいように、三角形になっています。糸も三角形の口から吐き出されますので、出てくる糸はたいへん長い三角柱の形なのですよ。この三角が、糸になったときに、光のプリズム効果で輝き、しっとりとした光沢を生み出すのです。

もしも途中で動揺や環境の変化などがあると、糸が途切れてしまいますので、人はそっと見守り、快適な温度と湿度と、静寂を保ちます。繭ができあがって16時間ほど経つと、繭の中でサナギになります。

繭ができあがってから1週間ほどで、上蔟(じょうぞく)から繭をはずす、「収繭(しゅうけん)」の作業をおこないます。できあがった繭を集め、色や形の悪い繭を取り除き、やっと、製糸工場に納めることができるのですね。

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