ゆめやの婚礼:仏前式・いろはの「は」〜黒引き振袖は着られるの?
もうひとつ黒振袖を見てみましょう。お引きすりに着付けるとこうなります。
荒々しい波間から優雅に飛び立つ鶴が描かれた、昭和時代の五つ紋付アンティーク黒振袖です。黄・緑・赤の三色の松が斬新な色使いで映える中に、太鼓橋と御所車が手描きされています。波に浮かんでいるのは花々が描かれた毬でしょうか。花々が織り出された真っ赤な正絹を裏地に使い、袖口、衿、裾回しから鮮やかな赤がのぞくおめでたい一品です。
著者情報
執筆者 ゆめや通信編集部
この記事はゆめや通信編集部が執筆しています。編集部では、企画・執筆・編集・入稿の全工程を担当・チェックしています。
監修者 田村芳子
「アンティークきものレンタルゆめや」店主
着物コーディネート・着付け・和裁歴50年余。1985年に「アンティークきものレンタルゆめや」を創業。多くの人にアンティーク着物を着て頂くため、日々接客やコーディネート、着物の手入れを行っています。
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